知らなかった!まさか「差し歯」が虫歯になるなんて!?その原因と予防法

知らなかった!まさか「差し歯」が虫歯になるなんて!?その原因と予防法
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差し歯の治療を終えてから長い年月が過ぎたのに、「虫歯は完治したから、もう安心」などと考えていませんか?

ある日突然、差し歯がグラついてきたり、外れやすくなったりして、「かなり前に治したのに、どうして!?」と不安になる日がやってきます。

現状では、差し歯にトラブルがなくても、土台の歯根の部分が虫歯になることがありますし、被せ物が壊れることもあります。

今回は、差し歯のトラブルに慌てることがないよう、「差し歯と虫歯」について解説します。

「そういえば、かなり昔に入れた差し歯を放置しているなぁ」などと、身に覚えのある人は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

この記事がおすすめな人
    • かなり昔に治療した差し歯の存在を、すっかり忘れていた。
    • 差し歯がグラつくなど、違和感が出てきて気になっている。
    • 差し歯周辺が痛い。人工歯なのに虫歯?と不安になっている。
    • 差し歯の下が虫歯に侵されることがあると聞いたが、本当?
    • 差し歯を健やかな状態で、長持ちさせる方法を知りたい。
INDEX
  1. 差し歯が虫歯になっているサイン
  2. 差し歯が虫歯になるのを防ぐ4つの方法
    1. 毎日の歯磨きを徹底する
    2. 歯ぎしり・食いしばり癖を改善する
    3. ファイバーコアの土台にする
    4. 定期的なプロケア
  3. 差し歯の寿命、交換時期は?
    1. 差し歯がぐらつく・取れやすい
    2. プラスチックが変色してきた
    3. 歯茎が黒ずんできた
    4. 歯根にヒビが入っいる
    5. 差し歯の周辺に痛みがある

差し歯が虫歯になっているサイン

パンダ

先生、差し歯がグラグラするんですが、どうしたんでしょうなぁ?差し歯だから虫歯ってことはないだろうし…。

新開先生

差し歯にしたところも、虫歯になることがあるんですよ。

パンダ

えっ、そうなんですか。人工物なのに?

新開先生

差し歯の白い歯の部分は人工物なので虫歯菌には侵されませんが、差し歯の下で土台になっている歯根は、天然の歯の組織ですからね。

パンダ

えー!?それは知りませんでしたー。差し歯も虫歯になるとは!

差し歯は、自分自身の天然の歯根にメタルコアやレジンコアなど金属の土台を取り付け、その上に歯科用プラスチックやセラミックなどで作られた白いクラウンをかぶせています。

治療した直後は隙間なくぴったりフィットしていても、長い年月を経ることで劣化が起こります。

そこにわずかな隙間ができて虫歯菌が入り込むと、差し歯の下で虫歯が広がってしまうことがあるのです。

差し歯の下にある、自分自信の歯根が虫歯になっていることがわかるサインとしては、以下のようなものがあります。

    • 歯がぐらつく
    • 差し歯の周辺が痛い
    • 差し歯が臭い

差し歯が虫歯になるのを防ぐ4つの方法

パンダ

ううーん、差し歯の下で虫歯になってることがあるなんて怖ろしい…。防ぐ方法ってありますかね?

新開先生

歯磨きの徹底が基本ですが、他にもいろいろな方法がありますよ。

毎日の歯磨きを徹底する

虫歯予防の基本は、毎日の歯磨きです。

歯磨きをきちんとしていれば、虫歯菌を減らして虫歯ができるのを予防できます。

歯と歯の隙間に、虫歯菌の温床となる歯垢がたまりやすいのですが、歯ブラシ1本での歯磨きでは十分に磨けないため、デンタルフロスや歯間ブラシの併用がおすすめです。

ヘッドが丸く小さな毛束になっているワンタフトブラシは小回りがきくので、歯と歯の重なり部分など、口内の細部の歯磨きが行き届きます。

1日1回以上は、こうした歯ブラシの補助となる歯間清掃具を取り入れた念入りな歯磨きを行うようにしてください。

歯ぎしり・食いしばり癖を改善する

歯ぎしり・食いしばり癖があると、差し歯がグラつきやすくなったり、歯周病が悪化しやすくなったりするリスクがあります。

「たかが、歯ぎしりや食いしばりくらいで?」と軽く見てはいけません。こういった癖は歯に掛かる負担がとても大きく、歯にかかる力は100kgをも超えるともいわれています。

ここまでの圧がかかるのですから、差し歯に限らず健康な歯へのダメージも起こります。

歯ぎしりや食いしばりがある人は、歯科の受診をおすすめします。マウスピース療法などで改善を図れます。

ファイバーコアの土台にする

差し歯の土台になるコアの部分は、一般的には健康保険の適応範囲内で作れる金属やプラスチック製です。

それをファイバーコアにすることで柔軟性を持たせ、壊れにくくすることができます。

定期的なプロケア

差し歯が虫歯にならないよう予防するためには、日頃から定期的に歯科検診に通ってプロケアを受けるのがおすすめです。

毎日の歯磨きをがんばっても、どうしても限界があります。歯科にある専用の機器でクリーニングを受ければ、歯ブラシが届かない場所に溜まった汚れをキレイに清掃できます。

かかりつけの歯科に通っていれば、ちょっとした口内の変化をプロの目で確認してもらえるので、トラブルの早期発見・早期治療が可能です。

差し歯の寿命、交換時期は?

パンダ

差し歯も古くなるんですな。いつかは交換しなければならないんですかね?

新開先生

そうですね。差し歯は人工物なので、寿命があります。

パンダ

ううーん、やっぱりそうなんですな。差し歯の寿命って、どれくらいですか?

新開先生

個人差はありますが、一般的には以下の通りです。

保険診療の範囲内(金属+硬質レジンの組合せ)およそ7〜10年
保険適用外(セラミックなど)およそ10〜20年
パンダ

ううーん、じゃあ、どんな状態になったら「交換時期が来た」といえますか?

新開先生

差し歯の交換時期は、次のような状態になったことが目安となります。

差し歯がぐらつく・取れやすい

差し歯がグラついてきたら、歯根との間に隙間ができているかもしれません。

差し歯が何度も外れたりするのは、経年劣化で歯科用の接着剤が弱くなってきていたり、差し歯の形が合わなくなってきていることが考えられます。

プラスチックが変色してきた

保険診療で製作した歯の被せものは、歯科用素材のプラスチックレジンを使用しています。

プラスチックレジンは食品に含まれる色に影響されやすい材質です。変色してしまうとホワイトニングでは白くできないため、変色が気になるようなら交換するしかありません。

歯茎が黒ずんできた

金属製のコアを土台にしている差し歯は、歯茎が黒ずむことがあります。

金属は長期にわたって口内の過酷な環境にさらされていると、溶けだして歯茎を黒く染めてしまいます。

また、差し歯にしてから金属アレルギーの症状が出たという人は、差し歯に使われている金属が原因かもしれません。

歯根にヒビが入っいる

歯が噛み合わせる力は相当強く、時には100kgを超えるほどの圧力がかかることを先にお伝えしましたが、そのせいで歯根にヒビが入ることがあります。

特に、差し歯の土台に硬い金属を使用していると、弱い歯根のほうに負担がかかります。そうして歯根にヒビが入ると、被せている差し歯が外れます。

歯根にヒビが入ってしまったら、最悪の場合は、歯根の抜歯を免れません。

差し歯の周辺に痛みがある

差し歯の周辺に痛みがある場合は、歯根が虫歯になっているか、歯根にが溜まっていることが考えられます。

差し歯にしたところは、一度は神経を抜く治療をしているはずです。その周辺に痛みを感じるということは、症状がかなり進んでいることが考えられます。

差し歯に異変を感じたら、放置しないで、なるべく早く歯科を受診してください。

パンダ

差し歯が虫歯になることがあるとは思いもよらず、驚きですな。

新開先生

かなり前に治療した差し歯が経年劣化して虫歯になるのは、よくあることです。差し歯には寿命がありますので、適度に交換してくださいね。

パンダ

うーん、なかなか自分で交換時期には気付きにくそうですね。

新開先生

定期的に歯医者でプロケアを受けるといいですよ。虫歯などのトラブルを未然に防げます。もし異変があっても、早期に発見しやすいのでトラブルを最小限に防ぐこともできますし。

パンダ

あー、たしかに。定期的にかかりつけのお医者さんのチェックを受けていれば安心ですな。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 差し歯にしたところは、年月を経ると劣化して虫歯になることがある。
    • 差し歯は人工物なので寿命がある。使い続けるためには交換が必要。
    • 日頃から丁寧な歯磨きを心がけることが、差し歯を長持ちさせる秘訣。
    • 土台を金属コアではなく、ファイバーコアにすると劣化しにくい。
    • 定期的に歯科でプロケアを受けると、トラブルを未然に防げる。