緊張すると口臭が気になる!デートやプレゼン前にできる6つの予防法

「緊張する場面になると、口臭が気になる」と気づいている人は、「いつも大事な時に、どうして!?」と歯がゆく感じているかもしれませんね。
緊張した時に口臭が強くなる理由は、明らかになっています。
ここでは、どうして緊張すると口臭が強くなるのか、緊張による口臭を予防する方法について、解説します。
うまく予防できれば、大事な商談や会議の前、デート中などに、口臭を気にせずに済むかもしれませんね。
- 口臭が気になる。口臭を気にしなくて済むようになりたい。
- 緊張する場面に際した時、口臭が強くなっている気がする。
- 大事な商談や面接の時に、特に口臭が強くなる理由を知りたい。
- 緊張して口臭が強くなるのを予防する方法を知りたい。
- 緊張した時に限らず口臭が強くなるのは、唾液が関係ある?
緊張すると口臭が起こるのは、なぜ?

先生、あたくし、ここぞという時に緊張すると口臭が強くなるので困っています。

緊張すると口臭が強くなるのは、誰にでもあることですね。
まぁ。では普通のことなんですね。でも、どうして…?

緊張すると喉が渇くのは、口の中の水分量が少なくなるからですね。唾液が減るんです。
ふむふむ。緊張すると唾液が減るんですの?冷や汗は出るのに…?

(笑)そうなんですよ。では、緊張と口の渇きの関係について説明しますので下記をご覧ください。
口内の水分が少なくなるから
緊張すると口の中がカラカラになるといった体験をしたことがある人は、少なくないでしょう。口臭が強くなるのは、口の中が乾いて水分量が少なくなるからです。
緊張状態になると、生命活動を司る2種類の自律神経のうち、交感神経が優位になります。そうなると唾液の分泌量が減るのです。逆にリラックスすると副交感神経が優位にたち、唾液の量が増えます。
外敵から身を守るため
緊張すると交感神経が活発化する理由は、身体がストレスを感じて防衛本能が働いているからです。”緊張”という外敵から身を守るための戦闘態勢に入っているからです。
唾液の質も、外部からの侵入物を絡めとってブロックするためのネバネバした唾液に変わります。緊張すると、口の中がネバつくのは、そのためです。
唾液が減ると口が臭くなる理由とは?

ふむふむ。緊張すると唾液が減るから口臭が強くなるのですね。

そういうことです。唾液が少なくなる上に、質がネバネバ唾液に変わるからですね。
ネバネバ唾液?唾液の質なんて考えたことがなかったですわ。ふだんはネバネバしていないものかしら?そういわれると、していないような気もしますわ…。

唾液には、サラサラ唾液とネバネバ唾液の2種類あるんですよ。その違いについて説明しますね。
唾液には2種類ある

唾液には、サラサラした「漿液性(ショウエキセイ)唾液」と、ネバネバした「粘液性唾液」の2種類あります。それぞれが出る場面、役割、含まれる成分も異なります。
サラサラ唾液の働きは?
サラサラ唾液(漿液性唾液)は、食事をしたときや眠っているときなど、身体がリラックスしている場面で出る唾液です。
リゾチーム、 唾液アミラーゼといった成分が含まれていて、 口内の殺菌・抗菌、食べ物を胃にスムーズに送り込むといった働きをします。
ネバネバ唾液の働きは?
ネバネバ唾液(粘液性唾液)は、身体が緊張状態にあったり、疲労感やストレスを感じていたりする時に出る唾液です。
ムチンという成分を含んでいて、外部からの侵入をブロックする、口内の粘膜の保護や修復する、といった働きがあります。
こんなときも口臭が強くなる

ふむふむ。緊張したとき以外にも口臭が強くなるときがあるんですが、もしかすると唾液の量が減っているのかしら…?

その通りです。唾液の量が少なくなって口臭が強くなるのは、緊張した時のほかにもあります。例えば、下記のような場面ですね。
起床時
寝ている間は、口を動かさないため唾液の量が減ります。睡眠中は口の中が乾燥しやすいため最近が活発化しやすく、起床時は1日のうちで最も口内の細菌が多い状態です。
ホルモンバランスの変化
ホルモンバランスが急激に変化する時期も、唾液が少なくなりがちで、口臭が強くなります。思春期、女性の月経前後、更年期以降などが、その時期です。
口呼吸
鼻炎などで口で呼吸するしかなかったのをきっかけに、口呼吸が癖になってしまうことがあります。口呼吸は口内が乾きやすく、ウイルスや細菌が外部から侵入しやすいというリスクがあります。
喫煙
タバコに含まれるニコチンは、交感神経を活発にするため唾液の分泌量を減らし、体内の酸化や炎症…わかりやすくいうと細胞組織からの老化を促進します。そして、タバコの成分タールがヤニになって口内にこびりつき、喫煙者独特のひどい口臭になり、歯周病の悪化にも影響します。
歯周病は、メチルメルカプタンという揮発性のツンとくるにおいを発生させます。卵が腐ったようなにおいともいわれるほど、ひどいにおいです。喫煙によっ免疫力が下がるので、て歯周病が悪化するスピードも早いでしょう。喫煙・歯周病・唾液の減少が混ざったてひどい口臭を発生させるのはいうまでもありません。
飲酒
アルコールには利尿作用があり、口内の水分や唾液の分泌量も減少します。大量に飲酒すると、肝臓でアルコールの分解が追いつかなくなって二日酔いの原因となる物質アセトアルデヒドが、そのまま血中へ流れ込んで口臭を発生させる原因になります。
喫煙・飲酒で出るメチルメルカプタンやアセトアルデヒドは、環境省から特定悪臭物質に指定されているほど強烈なにおいです。
内臓や口内の病気
身体の内部の病気が原因の口臭は、病気特有のにおいが発生します。最も多いのは、口内の病気である歯周病や虫歯ですが、内臓の病気には消化器官、耳鼻咽喉器官、肝臓など、それぞれに特有のにおいがあります。
口臭を予防・軽減する方法とは?

口臭が気になると、ますます緊張してしまいそうですわ。なんとか口臭を予防する方法はないのかしら。

それでは、下記のような方法ではいかがでしょうか?
1.こまめに水分補給する

口の中を潤す程度に、ちびちびと水を口に含むことが大切です。糖分を含む飲料を多く採ると歯垢をつくりやすく歯周病の原因になるので逆効果です。水かお茶で、水分を補給するようにしましょう。
2.寝る前の歯磨き

睡眠中は口が乾燥し、細菌が増殖しやすい状態になります。寝る前に念入りに歯を磨き、口臭の原因になる細菌を、できるだけ減らしておきましょう。
3.虫歯・歯周病を治療する

緊張すると口臭が強くなりますが、歯周病や虫歯があれば、そのにおいと混ざってさらに口臭が強烈になります。
口臭予防のために、虫歯や歯周病は放置しないで治療しておきましょう。ただし、軽度の歯周病は自分では自覚がないことも多いので、定期的に歯科検診とクリーニングをうけて、歯を健やかに保っておくことをおすすめします。
4.朝ごはんを食べる

朝が最も口臭が強い時間帯ですが、そのまま出かけてしまうといつまでも口臭が気になる場合があります。朝ごはんを食べて唾液が出ると細菌が洗い流され、口臭を予防できます。
緊張するような商談や会議、面接試験などがある時は、朝ごはんを食べて体調を整えておくと、口臭を予防できます。
5.ガムをかむ

ガムを嚙むと、口をよく動かすので唾液が出ます。ガムは、粒状で表面がコーティングされている硬めのガムを選びましょう。硬い方が、顎の近くにある唾液腺がよく刺激されるのでおすすめです。
6.酸っぱい食べ物を想像する

水分補給やガムを噛むことができない環境では、酸っぱい食べ物を想像するだけでも唾液を増やす効果があります。
例えば、梅干しやレモンを丸かじりしているところを想像してみてください。じわ~っと唾液が出てきませんか?
7.口の体操をする

口をよく動かすと唾液が増えます。よく笑い、よくしゃべるだけでも効果があるのです。舌をグルグル回す、口を大きく開閉する、頬を引っ込めたり膨らませたりするといった口の体操をするだけでも、唾液が出てきます。
耳の下や顎の下には唾液腺がありますので、指で押してマッサージしてみてください。質の良い唾液が増えるので、おすすめです。
8.口臭予防アイテムを使う

マウスウォッシュやデンタルリンスのような口臭予防アイテムは、一時しのぎにしかならないと思っているかもしれませんが、薬用のものを選べば殺菌・抗菌効果があるので口臭予防に役立ちます。
香りだけでごまかすタイプのものではなく、口臭予防・歯周病予防のための有効成分が含まれていることを確認して、選ぶようにしましょう。
緊張しても口臭はブロックできる!

ふむふむ。緊張したときの口臭の原因がわかって、安心しましたわ。

唾液の量を減らさないように工夫して、口臭を予防してみてください。
梅干しを思い浮かべるだけでもいいなんて、驚きですわ…。さっそく梅干しのイメージトレーニングに励みますわ。

歯磨きや、こまめな水分補給も忘れないでくださいね(笑)
- 緊張すると口臭が強くなるのは、唾液の量が減るから。
- 緊張すると、交換神経が優位になってネバネバ唾液が出る。
- ネバネバ唾液は、外部からの侵入を防ぎ、口内を殺菌する。
- 酸っぱい食べ物を想像するだけでも唾液が増えて口内を殺菌できる。
- 口臭の原因と6つの予防法を抑えて、口臭を予防しよう。