気づかないのは本人だけ!納豆からくる口臭とニオイを消すための予防法

納豆は、健康にも美容にもいい栄養がたっぷり。栄養価の宝箱といっても過言ではないほど優秀な食品です。
ただ、地方によっては苦手な人が多いことでもわかるように、その強烈なニオイは食べた後の口臭を驚くほど悪化させます。
食べた本人は自覚がないことも多いのですが、苦手な人にとっては吐き気を催すほど気分が悪くなるニオイといえるでしょう。
今回は、知らず知らずのうちに周りの人に迷惑を掛けないように、納豆を食べた後の口臭を予防する方法や、できるだけ納豆のニオイを消して食べるコツを紹介します。
- 納豆を毎朝食べている。口臭で周りの人に迷惑を掛けていないか心配。
- 納豆の優れた栄養価は見逃せないが、ニオイが苦手で困っている。
- 納豆を食べた後の口臭を、サッと簡単に消す方法があれば知りたい。
- 納豆のニオイが苦手。ニオイを抑えておいしく食べる調理法を知りたい。
- そもそも、納豆の強烈なニオイの正体は何?どうすれば消し去れる?
納豆のにおいの正体とは?

あたくし毎朝、納豆を食べるのが日課ですの。

ブタさん、朝ごはんは和食派なんですね。
でも納豆のニオイってクセがあって強いから、苦手な人もいるでしょう?

そうですね、納豆はタンパク質を分解したときに作られるアンモニアなどがニオイの元ですからね。
アンモニア…!?そう聞くと、口臭がものすごく心配になってきましたわ…。
納豆の強烈なニオイの正体は、納豆菌が大豆に含まれるタンパク質を分解したときに作られる、アンモニアや有機酸などです。
納豆は、煮た大豆の表面に納豆菌を繁殖させて作られます。時間が経つとどんどん発酵が進むので、製造された直後よりも、食卓に並ぶ頃のほうがニオイが強くなっています。
納豆を食べた時の口臭を予防する方法

納豆のニオイがする口臭で迷惑を掛けたくないですわ。いい対処法はないかしら。

では、納豆を食べた後にできる口臭予防法を紹介します。
うがい

まずは水でうがいをしてください。「うがい!?そんなことで口臭予防できる?」と思うかもしれませんが、最もてっとり早い解決法です。
食べたもので起こる口臭は時間がたつと消える一時的なものですが、即座に消したい時は、口の中に残っている食べカスやニオイ成分を取り去ることがポイントです。
口内の残留物を素早く除去するためには、水を口に含んでブクブクとゆすぐとさっぱりします。ネバネバした成分が減って、納豆臭さが軽減します。
歯磨き

歯磨きができる状況であれば、歯を磨いてください。うがいよりもさらに高い口臭予防効果が得られます。
食べカスやニオイ成分は歯と歯のすき間に潜んでいることが多いので、口臭をしっかり消したいなら、歯間ブラシやデンタルフロスを使って念入りに磨くほうがいいでしょう。
口臭の原因になる歯垢が溜まっていると、納豆の残留物と混ざってさらに悪臭を発生させます。
日頃から、歯と歯のすき間や、歯と歯ぐきの境い目などに歯垢がたまらないように丁寧に磨いておきましょう。
舌磨き

舌の表面のザラザラとした小さなデコボコに、白っぽい舌苔がついていませんか?歯垢と同じ性質のもので、細菌や細胞の死骸のかたまりです。
舌苔も口臭の原因になります。ここに納豆のニオイ成分がこびりつきやすいので、舌磨きをすると口臭の予防効果が高まります。
舌磨きは、普通の歯ブラシで行うと舌を傷つけてしまうため、毛先の柔らかい歯ブラシもしくは舌専用のブラシを使うようにしましょう。
ブレスケアアイテム

納豆を食べた後の口臭をすばやく消すためには、ブレスケアアイテムを利用するのもおすすめです。
マウスウォッシュやスプレー、タブレットなど、いろいろなタイプのブレスケアアイテムがありますが、選ぶ時は成分表示をしっかりチェックすること。
殺菌効果や消臭効果がある成分を含んでいるものを選ぶようにすると、しっかりと口臭予防できます。
いつも鞄に潜ませておけば、ランチで納豆を食べたとしても、午後からも爽やかな息を保てますね。
納豆のにおいを抑えて食べる方法

ふむふむ。納豆を食べた後の口臭予防は、うがい・歯磨き・ブレスケアアイテムですね…。

おや、ブタさん、まだ不安ですか?
口臭予防に歯磨きがいいのはわかるんですが、もっと根本的に解決できないものかしら。

そうですね、では納豆のニオイを抑えて食べる方法を紹介しましょう。
そんな夢みたいな方法があるの!?
- 納豆にごま油やオリーブオイルを混ぜる
- 納豆に漬物を混ぜる
- 納豆を天ぷらにする
油を混ぜると、納豆のアンモニア臭を抑えることができます。加熱するとさらニオイが軽減するので、天ぷらにするのがおすすめです。
納豆は発酵食品ですが、同じ発酵食品の漬物を混ぜると、ニオイが軽減されるといわれています。
普通においしそうな食べ方だわ。これで口臭を予防できるなんて最高かも…!
納豆は歯にも身体にも良い!7つの理由


納豆はニオイで敬遠する人もいますが、栄養の宝庫ともいわれていますからね。
やっぱりそうですか。口臭が気になるけれど、納豆を食べないのはもったいないことですわね。

そうですね。むしろ積極的に摂っていただきたいです。美肌効果や老化防止など美容にもいいので、女性にはおすすめですよ。
美肌効果…!あたくしのお肌がツルツルすべすべなのは、毎朝の納豆習慣のおかげかしら…!?
虫歯や歯周病を予防
納豆のネバネバした「納豆粘質」は、虫歯菌ミュータンス菌を抑制する作用があります。
細菌の増殖・酸をつくって歯を溶かす・細菌のかたまりである歯垢の形成などを抑制できることがわかっており、虫歯や歯周病の予防に有効として生命科学関連の特許に登録されています。
血液サラサラ
納豆の酵素「ナットウキナーゼ」には、血管を詰まらせる血栓を溶かす働きがあります。
血栓は、心筋梗塞や脳梗塞など重大な病気の元になります。血栓をつくらせないために納豆を食べる習慣をつけるのは、おすすめです。
優秀な酵素であるナットウキナーゼは、今のところ納豆以外の食品からは発見されていません。
老化防止
納豆は、老化防止にも有効です。
動脈硬化を防止し、細胞の成長・再生や新陳代謝を促進する「ポリアミン」が豊富な食品として、納豆に注目が集まっています。
腸内環境を整える
納豆は、大豆からできていますので食物繊維が豊富です。腸内の悪玉菌をやっつけて、腸内環境を整えてくれる働きがあるのです。
腸内フローラが健やかに保たれていれば、腸で臭いガスが発生することもなく、口臭の悪化を防げます。
歯や骨を強化
納豆には、骨を強くするビタミンK2が豊富に含まれています。
ビタミン類は人間の体内でつくられない栄養素ですが、歯や骨を強くするためには欠かせません。納豆を食べて効果的にビタミンKを取り入れれば、骨粗しょう症の予防にもなります。
更年期を超えた中高年の女性は、ホルモンバランスの影響で骨粗しょう症にかかりやすくなりますので、特に納豆をおすすめしたいところです。
美肌効果
納豆には、老化防止におすすめのポリアミンや腸内環境を整える食物繊維がたっぷり。つまり、美肌効果の面でも高く評価されています。
肌荒れや吹出物に悩んでいる人は、積極的に納豆を食べるようにすると改善への近道になります。
睡眠の質を上げる
幸せホルモンとして知られるセロトニンは、良質な睡眠にも重要な役割を果たします。
セロトニンをつくる物質はトリプトファンですが、トリプトファンは納豆の原料になっている大豆に多く含まれています。
セロトニンが体内でつくられるためには、トリプトファンを得てから半日くらいの時間が必要です。
納豆を朝食や昼食に食べると、夜になって就寝する頃にセロトニンの効果が発揮されて睡眠の質を上げるといわれています。
納豆を食べたら口臭予防を!

納豆は身体にも美容にもいいですわね。口臭予防して、これからもたくさん食べますわ。

いいことですね。納豆には口臭を発生させる虫歯や歯周病の予防効果もありますからね。つまり口臭予防にも役立つんですよ。
納豆の健康効果、すばらしいですわね。
- 納豆の強烈なニオイの正体は、納豆菌がタンパク質を分解して出るもの。
- 納豆を食べた後の口臭対策は、水うがい、歯磨き、舌磨きが有効。
- 納豆のニオイを抑える調理法を実践すれば、納豆の口臭を予防できる。
- 納豆は優秀な健康食品。口臭リスクがあっても積極的に食べたい。
- 納豆には虫歯や歯周病の予防効果があるので、実は口臭予防にも役立つ。