歯磨きしているのに、なぜ?前歯が虫歯になりやすい理由と6つの予防法

歯磨きしているのに、なぜ?前歯が虫歯になりやすい理由と6つの予防法
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前歯は、歯の中でも磨きやすいはずなのに、なぜか虫歯になりやすく再発しがちです。

前歯の虫歯を何回も繰り返した結果、前歯を差し歯にする治療を受けたという人は少なくありません。

清掃しやすい場所のはずなのに、なぜ前歯は虫歯になりやすいのでしょうか?その理由と、前歯の虫歯を予防するための方法を解説します。

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    • よく磨けているはずなのに前歯の虫歯を繰り返してしまうのは、なぜ?
    • 前歯の虫歯の再発を防ぎたい。いい予防法があれば教えてほしい。
    • 前歯が出っ歯のせいか乾きやすい。虫歯を繰り返すことと関係がある?
    • 簡単ですぐに実践できる前歯の虫歯の予防法があれば、知りたい。
    • 唾液が虫歯の予防の役立つと聞いたが本当?詳しく知りたい。
INDEX
  1. 実は、前歯は虫歯になりやすい?
    1. 前歯は乾燥しやすいから
    2. 歯並びが悪いから
    3. 古い治療の跡があるから
  2. 前歯を虫歯から守る6つの予防法
    1. 唾液腺マッサージ
    2. 水分補給
    3. キシリトール入りガム
    4. ストレスをためずリラックス
    5. フッ素でコーティング
    6. 食生活を改善
  3. 唾液を増やして前歯の虫歯予防をしよう

実は、前歯は虫歯になりやすい?

パンダ

うーん、前歯ってよく虫歯になりますな。きれいに磨けている気がするのに。

並河先生

前歯が虫歯になりやすいのは、唾液の浄化作用に守られにくいというのが大きな理由ですね。

パンダ

ええ?唾液?唾液が歯を守るんですか?

並河先生

そうなんですよ。前歯は、唾液が循環しにくくて乾燥しやすいのが第一の理由ですね。

パンダ

ほーう?唾液にそんなパワーがあったとは驚きですなー。

虫歯ができる原因は、磨き残しや食べカスがたまり、それを細菌が歯垢に変えるからです。

歯垢をつくらせないために、歯垢がたまりやすい歯と歯の隙間や、歯と歯ぐきの境い目をデンタルフロスなどでケアしている人も多いことでしょう。

それでも前歯が虫歯になってしまうのは、いくつかの理由があります。その原因を一つひとつ見ていきましょう。

前歯は乾燥しやすいから

前歯の裏側は、とても乾燥しやすい場所です。

歯列の裏側は唾液の循環に触れやすいため乾燥しにくいのですが、前歯だけは違います。喋ったり笑ったりする時に空気に触れやすく、乾燥しやすくなります。

唾液には殺菌・抗菌効果がある物質が含まれているため、口内を乾燥から守るだけではなく、虫歯や歯周病の原因菌の増殖を抑制し、不要な物を洗い流す作用があります。さらに、歯を強化する働きもあります。

前歯の特に裏側は、唾液の恩恵をあまり得られないので、虫歯になりやすいのです。

歯並びが悪いから

前歯がねじれて生えていたり、重なりや隙間があったり、歯並びがよくない状態であれば、これまで説明した理由に加えて、さらに虫歯リスクの高い状態といえるでしょう。

歯に重なりや隙間があると歯ブラシの毛先が届きにくいため、歯垢がたまりやすくなります。歯垢は、いわば細菌のかたまり。虫歯になる大きな原因です。

古い治療の跡があるから

前歯に、かなり前に治療した跡があると、治療に使われた歯科素材が劣化して、歯との間に隙間ができている場合があります。

その隙間から細菌が入り込み虫歯を再発させることがあるので、一度治療をしたことがある歯については注意が必要です。

前歯を虫歯から守る6つの予防法

パンダ

うーん、前歯を虫歯にさせないためには、どうすればいいんでしょうな。いい予防法はありますか?

並河先生

前歯を虫歯にさせないためには、お口全体の環境を改善することがポイントとなりますね。つまり、虫歯の原因菌を減らすことです。

パンダ

ほほーう、虫歯菌を減らすんですな。

1.唾液腺マッサージ

前歯はあまり唾液パワーの恩恵をうけられないため、その状態を改善するだめには唾液の分泌量を増やすといいでしょう。

唾液は自然に出てくるものではありますが、意識して増やすこともできます。そのひとつが唾液腺マッサージです。

パンダ

唾液腺のマッサージとは、どうすれば?

並河先生

いつでもどこでもやりやすいのが、耳の下にある唾液腺のマッサージですね。下記の要領でやってみてください。

    • 手のひらを開き、指は閉じた状態にする
    • 指先を耳たぶの前(アゴの付け根)のあたりに添える
    • 指を当てたまま、指全体を回しながら押す
    • このマッサージを5〜10回ほど繰り返す
パンダ

ほほーう、耳の下!ここに唾液を増やすツボがあるんですな。

並河先生

そうなんですよ。唾液腺はアゴ下や舌下にもありますが、なかでも耳下腺は、殺菌・抗菌作用があるサラサラした唾液が出る場所なので、おすすめです。

2.水分補給

唾液を増やすためには、口内を水で潤すのも効果的です。しっかり水分補給すると、身体の水分量が十分に保たれるので、唾液として出てくる量が増えるのです。

ただし、水分補給の目的で飲み物を口にするときは、カフェインの入った飲み物は適していません。

利尿作用が働いて、逆に水分が排出されてしまうからです。

3.キシリトール入りガム

ガムを噛むことで唾液腺が刺激され、唾液を自然に増やすことができます。

さらにキシリトールが配合されたガムなら、虫歯菌から歯を守り、歯を強くする効果にも期待できます。

パンダ

ほほーう、ガムを噛んで虫歯予防!それなら簡単に実践できそうですな。

並河先生

ただし、キシリトールは、一度に大量摂取すると下痢になりやすいため、要注意です。1日に4~5粒以上は摂取しないよう気を付けてください。

4.ストレスをためずリラックス

ストレスや緊張を感じるシーンでは、口が乾きます。交感神経が反応して、身体を外敵から守るための戦闘態勢に入るからです。

疲労がたまった状態でも、唾液の分泌量が減ってしまいます。

毎日忙しくて苦労が絶えないという人も、1日1回は心身を休め、リラックスできる時間をつくるようにしてください。

パンダ

ほーう、リラックスですか。例えば…好きな音楽を聴くとか…?

並河先生

そうですね。好きなことをするのはリラックスになりそうですね。
シャワーで済まさずに湯ぶねに浸かる、映画や本で感動の涙を流す、というのもおすすめですよ。

5.フッ素でコーティング

フッ素には、食事の際に歯から溶け出したカルシウムなどを戻し、歯を強化して虫歯から守る働きがあります。

厚生労働省をはじめ、世界の公的機関でもフッ素の予防効果が認められています。

フッ素塗布という予防法は歯科医院でも行っていますが、自宅でも歯磨き粉を使ってフッ素の効果を得ることができます。

コツは、口をゆすぐのは1回だけに留めること。歯磨き粉をあまりゆすがないことに抵抗がある人は、通常の歯磨きのあと、フッ素入りのコート剤で仕上げ磨きをしましょう。

フッ素コート用のアイテムですから、口をゆすぐ必要はありません。

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6.食生活を改善

前歯を虫歯にしないためには、食生活の見直しも大切です。やわらかいものばかり好んでいては、唾液があまり出ません。唾液を増やすためには、噛み応えのある、生野菜、くだもの、根菜、魚介などを食べるようにしましょう。

唾液を増やして前歯の虫歯予防をしよう

並河先生

唾液を増やすためには酸っぱいものを食べるのもおすすめですが、想像するだけでも効果がありますよ。

パンダ

想像…?どういうことですか?

並河先生

酸っぱい梅干しやレモンを思い浮かべてください。唾液が沸いてきませんか?

パンダ

ほほーう、本当だ。唾液が出てきました!こんな出し方でもいいとは驚きですな。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 前歯は、唾液が届きにくく乾きやすいから虫歯になりやすい。
    • 唾液には殺菌・抗菌作用があり、歯を強化するためにも役立つ。
    • 前歯の虫歯を防ぐためには、唾液を増やすことが大切。
    • こまめな水分補給、唾液腺マッサージなどで唾液を増やそう。
    • フッ素コートが有効。仕上げ磨き後のゆすぎは1回に留める。