「いちご」で虫歯予防できるって本当?その秘密はキシリトール

「いちご」で虫歯予防できるって本当?その秘密はキシリトール
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甘くておいしいいちご。あまり知られていないかもしれませんが、実は虫歯予防の効果があるキシリトールが豊かな食べ物です。

「えっ、果糖たっぷりないちごに?」と、信じられない話かもしれませんね。

いちごを食べることで虫歯予防できるなら、お子さんも大喜びでしょう。

ここでは、いちごに虫歯予防の効果があるのか、いちごに豊富なキシリトールにどうして虫歯予防の効果があるのか、一つひとつ解説していきたいと思います。

この記事がおすすめな人
    • 虫歯予防は、食べ物を工夫すればできるものなのか知りたい。
    • いちごが虫歯予防に効果があるって本当?理由が気になる。
    • いちごに豊富なキシリトールって何?なぜ虫歯予防に効くの?
    • いちごやキシリトールで効率よく虫歯予防する方法を知りたい。
    • 子どもも取組みやすい虫歯予防の方法があれば教えてほしい。
INDEX
  1. いちごが虫歯予防におすすめの理由
    1. いちごにはキシリトールがたっぷり!
    2. キシリトールは自然由来のやさしい甘味料
    3. キシリトールはWHOが認めた安全な食品
    4. キシリトールは虫歯を防ぐ唯一の甘味料
  2. キシリトールが虫歯を防ぐ理由
    1. 虫歯菌を減らす
    2. 殺菌効果がある唾液を増やす
    3. 歯を修復・強化するから
  3. 虫歯予防のおきて4カ条
    1. 食後と寝る前の歯磨き
    2. フッ素ケア
    3. 栄養バランスのよい食生活
    4. 歯科での定期健診&プロケア
  4. キシリトール効果で虫歯予防
    1. キシリトール100%のガム
    2. キシリトールのタブレット

いちごが虫歯予防におすすめの理由

うさぎさん

いちごって甘いのに虫歯予防にいいの?本当かなぁ…?

佐藤先生

実はいちごには、虫歯予防の効果がある成分が含まれているんですよ。何だと思いますか?

うさぎさん

えー、何かなぁ。

佐藤先生

キシリトールです。

うさぎさん

キシリトール?あのガムとかに入っているキシリトールですか?ええ?どういうこと?

いちごにはキシリトールがたっぷり!

キシリトールについては、ガムの成分として知っているという人が多いかもしれませんね。

いちごに豊富に含まれているキシリトールは、自然由来の甘味料。白樺や樺の木から発見されたキシラン・ヘミセルロースから作られている糖アルコールです。

キシリトールは、ラズベリー、ほうれんそう、レタス、カリフラワー、たまねぎ、にんじんなど、様々な野菜や果物にも含まれている成分ですが、特にいちごの含有量は飛びぬけています。

いちご100g中に含まれるキシリトールが約350㎎のところ、カリフラワー約290㎎、ラズベリー約250㎎、たまねぎ約85㎎、にんじん約83㎎ですから、いちごのキシリトール含有量が断トツに優れていることがわかるでしょう。

うさぎさん

先生、糖アルコールって何ですか?

佐藤先生

糖アルコールは細菌の栄養源にならない甘味料です。つまり、甘いのに、砂糖のように虫歯の原因になることがないんですよ。

うさぎさん

えっ、すごい。虫歯にならない甘味料があるなんて。子どものおやつに使えたらいいですね。

キシリトールは自然由来のやさしい甘味料

キシリトールなどの糖アルコールは、砂糖などと同じ糖でありながら、細菌の栄養源となって繁殖に加担しない甘味料です。

熱や酸・アルカリに強く、消化吸収されにくいといった特徴があります。

砂糖と比べても低カロリーなので、そのメリットを活かして、さまざまな食品や医薬品などに利用されています。

キシリトールはWHOが認めた安全な食品

キシリトールは、厚生労働省で「安全な食品添加物」として認可を受けています。

その上、虫歯予防の効果がある成分として、WHO(世界保健機関)やFAO(国連食糧農業機関)、さらには世界各国の歯科医師会からも認められ、積極的に虫歯予防に役立てることを推奨されています。

キシリトールは虫歯を防ぐ唯一の甘味料

キシリトールの優れたところは、砂糖と同等の甘みが得られるにもかかわらず、虫歯の予防効果があることです。

虫歯を防ぐことができる、唯一の甘味料といっても過言ではありません。

キシリトール以外にも、ソルビトールというバラ科の植物ナナカマドに含まれる甘味料も虫歯予防の効果があるのですが、キシリトールのほうが優れた効果があることが明らかにされています。

キシリトールは、砂糖と同等の甘さでありながらカロリーは砂糖の4割ほどとあって、ダイエット食品としても人気を集めています。

キシリトールが虫歯を防ぐ理由

うさぎさん

ええ!?甘味料なのに虫歯予防できるって、すごくないですか?でも、どうして?不思議なんですけど。

佐藤先生

そうですね。優れた甘みをもつキシリトールが、なぜ虫歯を防ぐことができるのか、今からそのしくみを説明しますね。

虫歯菌を減らす

キシリトールには、虫歯菌「ミュータンス菌」を減少させる働きがあります。

そのしくみを次に説明しましょう。

キシリトールが口に入ってくると、ミュータンス菌は「砂糖が入ってきた」と勘違いして栄養源にするためにキシリトールを取り込みます。

ところが、キシリトールを取り込んでもミュータンス菌を繁殖させるための栄養源にはなりません。それでもミュータンス菌は、次々にキシリトールを取り込み続けます。

栄養がとれなくなったミュータンス菌は、数を減らし、死滅していきます。

やがてミュータンス菌がゼロに近づいていき、以前よりも圧倒的に虫歯になりにくい口内環境へと改善されます。

殺菌効果がある唾液を増やす

唾液には、殺菌作用・自浄作用といった優れた抗菌パワーが備わっているため、口内が清潔に保たれます。

キシリトールなど「糖アルコール」には、唾液の分泌量を増やす作用があります。

逆に、唾液の量が少なくなって口内が乾燥すると、虫歯菌が活発になって、虫歯がつくられやすい状態になってしまいます。

唾液は、虫歯予防にも重要な役割を果たしているのです。

歯を修復・強化するから

キシリトールは、歯が修復して強くなる「再石灰化」をパワーアップさせます。初期の、悪くなりかけたばかりの虫歯なら、元通りに治してしまうこともあるほどです。

歯は髪の毛や皮膚とは違い、基本的に一度失われると再生しない組織です。

そんな歯にとって、ごくわずかとはいえ修復・強化される「再石灰化」は、この上なく貴重な作用といえます。

キシリトールは、その貴重な機会である「再石灰化」を促進するという、とても重要な役割を担っているのです。

虫歯予防のおきて4カ条

うさぎさん

すごいですねー、キシリトールって甘いのに、本当に虫歯予防できるんですね。ガムやタブレットを使えば、簡単に虫歯予防できそう。

佐藤先生

そうなんですよ。セルフケアに取り入れやすいでしょう?でも、キシリトールを摂っているからといって、虫歯予防できていると安心しないでくださいね。歯磨きをちゃんとしないと、十分な虫歯予防はできませんからね。

うさぎさん

へぇー、歯磨きの代わりにはならないんですねー。

佐藤先生

もちろんです。歯磨き+キシリトールの効果で、パワーアップした虫歯予防ができると考えてくださいね。

うさぎさん

はぁい、わかりましたー!ほかに虫歯予防の注意点があれば教えていただきたいですー。

食後と寝る前の歯磨き

虫歯予防の基本は、食後すぐと、就寝前の歯磨きです。虫歯をしっかりと予防するためには、歯と歯の隙間などに溜まった歯垢を取り除く必要があります。

歯垢はいわば細菌のかたまりのようなものです。口の中に歯垢を残していると、そこを温床にして、うようよと虫歯菌が増えてしまいます。

1日1回以上は、歯間ケアできるアイテム(デンタルフロスや歯間ブラシなど)をプラスした丁寧な歯磨きを行うようにしてください。

フッ素ケア

市販のフッ素が配合された歯磨き粉やコート剤を上手に使えば、歯磨きの効果が高めることができます。

おすすめは、2回磨きです。1回目の歯磨きは、しっかりと汚れを取り除くように磨きます。汚れを吐きだしたら、次は仕上げにフッ素ケアを行います。

フッ素ケアでは、歯1本1本の表面をフッ素入りのペーストなどでコーティングするような気持ちで磨きます。磨き終わったら、口をゆすがないか、または軽く1回だけゆすぐ程度に留めます。

フッ素の効果を浸透させるためには、歯磨きの後30分~2時間くらいは飲食を控えるようにしましょう。

栄養バランスのよい食生活

正しい食生活を送り、丈夫な歯と細菌の感染に負けない強い身体をつくることも大切です。

正しい食生活というと、「歯に良い食べ物って何?」とか「何を食べれば虫歯予防できるの?」などと考えがちになりますよね。

その答えは、「栄養バランスのとれた食事」です。

野菜たっぷり、肉・魚・主食のごはんは少量で、タンパク質・炭水化物・ビタミン・ミネラルをバランスよく摂ることで、虫歯菌に負けない免疫力が備わった身体を作ります。

ポイント
基本は、偏りなく、なんでもまんべんなく食べること大切です。
それを前提として、もし何かを意識して摂るなら、不足しがちなカルシウムを積極的に摂ることと良いでしょう。
1日コップ1杯の牛乳、ヨーグルト、乳製品、小魚、小松菜など、色々な食品を組み合わせることで効果的にカルシウムを吸収できます。

歯科での定期健診&プロケア

キシリトール効果で虫歯予防

佐藤先生

さらに、キシリトールをプラスして虫歯予防の効果を高めていきましょう。

うさぎさん

どうすればいいですかー?

佐藤先生

キシリトールの虫歯効果を得る場合、1日で4~10g必要です。それには、キシリトール配合のガムを利用するといいですよ。

うさぎさん

ガムなら簡単に予防できそう!

キシリトール100%のガム

【歯科専用】キシリトールガム ボトルタイプ90粒(アップルミント)

キシリトールを虫歯の予防に活かすためには、1日に4~10gの摂取が必要です。

いちごは約7粒でキシリトールが約350㎎ですから、いちごだけで1日のキシリトールの必要量を摂るとなると気が遠くなりますね。

そんなに大量にいちごを食べると、果糖の摂りすぎでカロリーオーバーになってしまいます。

虫歯予防にキシリトールを活かしたいとき、強い味方があります。それは、キシリトールガムです。

歯科専売品のキシリトールガムなら、キシリトールの含有量100%なので、おすすめです。

キシリトールのタブレット

キシリトール タブレット オレンジ 35g × 10袋

ガムを噛めないシーンで口にしやすいタブレットも、人気があります。

タブレットタイプなら、通勤電車の中やオフィス、家事をしながらなど、どこでも手軽に食べられますね。

おすすめのタブレットを紹介しますので、虫歯予防にぜひ摂り入れてみてください。

記事の重要ポイントをチェック!
    • いちごには、虫歯予防の効果があるキシリトールがたっぷり。
    • 天然由来のキシリトールは、虫歯予防できる唯一の甘味料。
    • キシリトールは、虫歯の原因にならない糖アルコールの一種。
    • 糖アルコールは、細菌の栄養源にならない甘味料なので安心。
    • 歯磨き+キシリトールで虫歯予防効果UP。ガム等を賢く利用して。