初期虫歯も治る!?虫歯予防にチーズを食べたほうがいい3つの理由

初期虫歯も治る!?虫歯予防にチーズを食べたほうがいい3つの理由

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杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

虫歯予防といえば歯磨きやキシリトールを思い浮かべますが、実はチーズにも虫歯予防の効果があります。チーズで虫歯予防ができるなんてちょっと意外かもしれませんが、最近発見された事実です。といっても、歯磨きの代わりにチーズを食べればいいというわけではありません。

ここでは、虫歯予防に効果がある理由効果的な食べ方をご紹介します。

INDEX
  1. チーズが虫歯予防に効果的な理由
    1. 理由その 口内をアルカリ性にする
    2. 理由その歯の再石灰化をする
    3. 理由その 虫歯から歯を守るタンパク質がある
    4. 理由その WHOも推奨
  2. 虫歯予防に良いチーズの種類
  3. チーズを食べるもっとも良いタイミング
  4. チーズと一緒に食べると良い食品
  5. アルコールには要注意!
    1. 虫歯になりにくいおつまみ
      1. チーズのオードブル
      2. チーズナッツ
  6. チーズは歯磨きの代わりにはならない
  7. チーズと虫歯予防のまとめ

チーズが虫歯予防に効果的な理由

チーズが虫歯予防に効果があるのには、以下のような根拠があります。

理由その1. 口内をアルカリ性にする

口内のpH値は、通常6.8〜7.0ppmくらいに保たれています。pH値は6.0〜8.0ppmくらいが中性5.9ppmより下に行くに従って酸性が強くなり、8.1ppmより高くなるとアルカリ性が強くなります。口内はちょうど中性にあたるのです。

口内は酸性になると、脱灰といって歯のイオンが自然に抜けてもろくなっていきます。コーラ等の炭酸飲料水やレモンなどといった酸性食品を摂った後は歯が溶けやすい環境になります。しかし、チーズはアルカリ性の食べ物なので、逆に虫歯になるリスクを抑えてくれます。

理由その2.歯の再石灰化をする

食事をすると、歯の表面についている虫歯菌が酸を産生します。その酸によって歯の表面が一定以下のpHになると、脱灰が起こります。細菌は溶けた部分を糸口にして、更に繁殖して虫歯を大きくするのです。

しかし、ふだんは唾液の中の成分が溶け出してしまったカルシウムやリンを元に戻すという再石灰化の働きをして、歯を虫歯から守っています。初期虫歯も、この再石灰化のおかげで知らないうちに自然治癒しています。チーズに含まれるカルシウムやリンは唾液に溶けやすいという特徴を持っていて、これが唾液の再石灰化を促してくれるのです。

それでは同じ乳製品の牛乳やヨーグルトにも同じ効果があるかというとそうではありません。カルシウムやリンなどのミネラルが唾液に溶けやすいというのはチーズのみの特徴で、他の乳製品には見られません。

理由その3. 虫歯から歯を守るタンパク質がある

チーズにはカゼインというタンパク質が含まれています。カゼインは歯の表面を覆うエナメル質に吸着して、虫歯の原因菌から守る作用があります。

カゼインは牛乳タンパク質の一種で、虫歯予防でおなじみの人工化合物「リカルデント」の原料でもあります。

理由その4. WHOも推奨

WHO(世界保健機構)が2003年に発表したところによると、ハードタイプの硬いチーズは、リカルデント配合のシュガーレスガムと並んで虫歯のリスクを低下させる可能性が高いとしています。ちなみに、キシリトールや食物繊維は、チーズやリカルデント配合シュガーレスガムの次に可能性があるものとして挙げられています。

虫歯予防に良いチーズの種類

チーズにも色々な種類がありますが、虫歯予防に効果的なのはゴーダチーズ、ミモレットチーズ、チェダーチーズ、パルミジャーノ・レッジャーノなどです。これらはハードタイプまたはセミハードタイプのチーズですが、しっかりと噛まないと飲み込めないので、唾液も多く出ます。そのため唾液の自浄作用とチーズの相乗効果が期待できます。

ハードタイプは粉にして食べることも多いですが、粉よりは歯ごたえを残す食べ方がおすすめです。

特徴おすすめの食べ方
ゴーダチーズプロセスチーズの原料。癖がなくマイルド食べやすい大きさにカット、スライスしてサンドイッチに
ミモレットチーズオレンジ色で熟成するとカラスミのようになる薄くスライスしておつまみに
チェダーチーズ世界で最も生産量が多い。黄色からオレンジ色まで薄くスライス、好みの大きさにカット、サイコロ状にしてオムレツやサラダに
パルミジャーノ・レッジャーノ通称パルメザン。日本では粉チーズで有名スライスか砕いて

チーズを食べるもっとも良いタイミング

虫歯予防を意識してチーズを食べるなら、もっともおすすめのタイミングは食後です。チーズは時間を置くほどアルカリ性が強くなるので、食事の最後にチーズを食べると口の中をアルカリ性に保てます

また、口の中がアルカリ性になると、虫歯だけでなく歯周病の予防にもなります。ただし、チーズは熟成が進みすぎたり乾燥するに従ってどんどん固くなります。歯肉炎などで歯ぐきが弱っている人は、かえって歯ぐきに負荷を与えてしまうので注意しましょう。

チーズと一緒に食べると良い食品

チーズを食べるときは、やはり虫歯になりにくい食べ物と一緒に食べるのがおすすめです。虫歯になりにくい食べ物は、アルカリ性食品の野菜や果物、海藻などで、歯ごたえの良い食べ物はナッツ類などです。

特に生野菜で歯ごたえのあるものなどは最高です。レタスやニンジン、セロリなどを使った野菜サラダにチーズを入れたりするのも美味しいですし、ナッツとチーズもよく合います。

アルコールには要注意!

チーズというとワインのおつまみというイメージですよね。しかし、ワインは酸性の飲み物なので、一緒に摂るとせっかくのチーズの効果もなくなってしまいます。酸性の飲食物はかえって虫歯になりやすい食品です。

また、アルコールには糖分が多く含まれているため、やはりチーズの虫歯予防の効果は半減します。

虫歯になりにくいおつまみ

チーズとワインを一緒に食べられないなんて!と嘆く人も多いでしょう。そこで、虫歯になりにくいおつまみをご紹介します。

チーズのオードブル

ベビーチーズや6Pチーズなどのプロセスチーズを使います。とても簡単でカラフルなので、大人だけでなく子どもも大好きです。お弁当のおかずにも最適です。

作り方
1.キュウリを1.5cmくらいにカットする
2.チーズはキュウリと大きさを合わせてカット
3.爪楊枝にチーズ・キュウリ・ミニトマトをさす

チーズナッツ

ちょっと大人のおつまみです。チーズはパルメザンチーズ(粉)を使います。ナッツにチーズが衣のようについて、粉でもカリッとして歯ごたえがよくなります。

作り方
1.160度のオーブンでナッツを10分ほど焼く
2.熱々のナッツをボウルに入れ、粉チーズをかけて絡める
3.溶いた卵白も入れて絡める
4.3をクッキングシートに広げる
5.160度のオーブンで20分焼く
6.10分程冷まし、天板の上でざっくりと混ぜて再度10分焼く
7.天板の上で冷ましたあと、塩コショウをふって混ぜる

チーズは歯磨きの代わりにはならない

これまでチーズは虫歯予防に良いという話をしてきましたが、チーズを食べたからといって、歯磨きの代わりにはなりません。食べた後は歯磨きをしましょう。口の中に食べカスや飲食物の糖分が残っていると、虫歯の原因となるプラークができてしまうからです。

チーズの力と歯磨き粉のフッ素の相乗効果で、より虫歯にならない環境を作り出しましょう。

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チーズと虫歯予防のまとめ

チーズには、以下の理由で虫歯予防に効果があります。

    • 口内をアルカリ性にする
    • 歯の再石灰化を促す
    • 虫歯から歯を守るカゼインが含まれる
    • WHOも推奨

特に虫歯予防に良いのはハードタイプのチーズです。ただし、アルコールと一緒に摂ると、チーズの効果が半減してしまうので気をつけましょう。食べるタイミングは食事の最後です。食べた後には歯磨きをして、虫歯菌をシャットアウトしましょう。