セルフケアで歯周病を予防!歯科医が教える「効果的な歯磨き」の仕方

セルフケアで歯周病を予防!歯科医が教える「効果的な歯磨き」の仕方
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歯周病の予防で最も大切なのは、毎日の歯磨きです。

セルフケアでは落としきれない蓄積汚れを、歯科での定期検診やクリーニングで取り除くことも大事ですが、なにより予防の基本は、毎日しっかりと歯を磨くことです。

どんな方法で歯を磨けをば、効果的な予防ができるのでしょうか?

今回は歯医者さん監修のもと、知っているようで知らない正しい歯磨きの仕方や、おすすめのセルフケア法を紹介します。

最後まで目を通していただければ、歯磨きによる歯周病の予防効果を高められますよ。

この記事がおすすめな人
    • 歯周病の予防を効果的にしたい。正しい歯磨きの方法を知りたい。
    • 自分の歯磨きの仕方で、歯周病の予防効果があるのかわからない。
    • どんな風に磨けば、歯周病の予防効果が高まるのかを知りたい。
    • 歯医者さんに正しい歯磨きの方法やセルフケア法を教えてほしい。
    • 日頃どんなことに気を付ければ、歯周病を予防できるのか知りたい。
INDEX
  1. 歯周病の予防で「歯磨き」が最も重要!
    1. 正しい歯ブラシの選び方
    2. 歯ブラシを直角に当てる「スクラッビング法」
    3. 歯ブラシを45度に当てる「バス法」
    4. 磨き残しゼロを目指すコツは「磨く順番を決めておくこと」
    5. 毛先磨きで「歯周ポケット」の汚れを除去!
  2. 1日1回は「デンタルフロス」を使おう
    1. 「就寝前の歯磨き」は必須
    2. 歯間が広がったら「歯間ブラシ」を!
  3. 歯周病は生活習慣病。生活習慣を見直そう
    1. おやつをダラダラ食べないで!
    2. 喫煙は歯周病の大敵!
    3. 運動&睡眠で免疫力アップ
  4. 歯科で定期検診&メンテナンスすれば完璧!

歯周病の予防で「歯磨き」が最も重要!

パンダ

先生、おいら歯磨きはちゃんとしてるのに、歯周病かもしれないんですよね~。なんでだろう。

新開先生

パンダさんは、いつもどんな風に歯磨きしていますか?もしかすると、なんとなく磨いているのでは…?

パンダ

正直、どう磨いていいのかわからないから、なんとなくゴシゴシ磨いて口をゆすいで終わりです。

新開先生

おやおや、それではちゃんと歯を磨けていない可能性がありますね。

パンダ

あー、そんな気はしてましたー。正しい歯磨きの方法、教えてほしいなぁ。

新開先生

わかりました。では歯磨きの基礎についてお話ししましょう。

歯周病の予防で、最も大切なのは歯垢(プラーク)を取り除くことです。歯垢の中で歯周病を引き起こす細菌が繁殖するため、毎日の歯磨きでしっかりと除去しなければなりません。

正しい歯ブラシの選び方

歯ブラシは、毛先がやわらかいものがおすすめです。

「硬めの歯ブラシでゴシゴシこすらないと歯を磨いた気がしない」という方は、磨くべき場所を間違っているかもれません。

新開先生

歯磨きの一番の目的は、細菌のかたまりともいえる歯垢を取り除くことです。

パンダ

目的がハッキリしていると、磨きやすいですなぁ。

新開先生

歯磨きで念入りに磨きたいのは、歯垢が溜まりやすい場所です。まずは歯と歯のすき間。そして、歯と歯ぐきの境い目です。これらの場所に、歯垢が溜まりやすくなっています

パンダ

今までどこを磨こうとか考えてなかったなー。

歯ぐきとの境い目を磨こうとすると、歯ぐきにも歯ブラシが当たります。もし歯ぐきに硬い毛先が当たると歯ぐきが傷ついてしまいますから、毛先が柔らかい歯ブラシを選ぶようにしてください。

歯ブラシを直角に当てる「スクラッビング法」

新開先生

歯と歯のすき間を磨くためにおすすめの磨き方が「スクラッビング法」です。

パンダ

ほーう?歯ブラシを歯に直角に当てて磨くのがポイントですな。

    • まず、歯ブラシの毛先を歯の表面に対し、直角に当てます。
    • 左右に小刻みに揺らすようにして、歯を1本1本、順番に磨き上げます。
    • 表面を磨き終えたら、次は噛み合わせの面に当てて小刻みに揺らします。
    • これを1本1本丁寧に続けていきます。

歯ブラシを45度に当てる「バス法」

新開先生

歯と歯ぐきの境い目の歯周ポケットの汚れを除去するための磨き方が「バス法」です。

パンダ

ほほーう?斜め45度に傾けた毛先を歯に当てて磨くのがポイントですな。

    • 歯ブラシの毛先が歯周ポケットに少し入るように当てるのがコツです。
    • 斜め45度に傾けて当てると、毛先が歯周ポケットに入りやすくなります。
    • 毛先が少し歯周ポケットに入った状態のまま、左右に小刻みに揺らし、1本ずつ磨きます。
    • 歯ブラシは指先で軽く持つくらいにすると、上手に磨けます。

磨き残しゼロを目指すコツは「磨く順番を決めておくこと」

新開先生

磨き残しや磨き忘れをしないために、歯を磨く順番を決めておくといいですよ。

パンダ

ほーう、それは間違いないですな。

歯磨きの度に、歯1本1本、歯と歯のすき間、歯と歯ぐきの境い目、歯周ポケット、歯の表面、噛み合わせの面、裏側までしっかりと磨き上げることが大切です。

歯を磨く順番を決めておいて、磨き残すことがないように気を付けましょう。

毛先磨きで「歯周ポケット」の汚れを除去!

新開先生

バス法でも紹介しましたが、歯ブラシの毛先2mmほど歯周ポケットへ入れて磨くことが、しっかりと歯垢を除去するコツです。

パンダ

ほほーう、汚れを掻き出すんですな。

やわらかくて歯ぐきを傷つけない歯ブラシを選びましょう。

実は、歯ブラシはできるだけ優しく弱めに歯に当てる方が、汚れが落ちやすいのです。

多くの人が歯ブラシを強く当てすぎている傾向にありますので、できるだけ力をいれずに磨くように心がけましょう。

1日1回は「デンタルフロス」を使おう

新開先生

パンダさんは、歯ブラシ1本で歯磨きをしていますか?

パンダ

え、そうですなー。歯ブラシ1本ですが、それ以外に何かありますかな?

新開先生

デンタルフロスや歯間ブラシなど、いろいろありますよ。

パンダ

ああー、そういえばありますなあ。考えたこともなかったですな。

新開先生

実は、歯ブラシ1本だけの歯磨きでは、丁寧に磨き上げたとしても歯ブラシの毛先全体の汚れの40%程度は磨き残してしまうんですよ。

パンダ

ほほう…、歯ブラシで半分ほどしか磨けないとは、驚きですな。

歯垢が溜まりやすい歯と歯のすき間の汚れは、デンタルフロスなどの補助清掃器具を使用して磨きましょう。

一般的な歯ブラシの大きなヘッドでは、歯と歯のすき間のような細かい部分には届きません。しかしながら、そんな場所に限って細菌のかたまりともいえる歯垢が溜まっていきます。

1日3回の食後に歯磨きを行うことも大切ですが、どちらかというと、1日1回だけでもデンタルフロスを使って念入りに時間をかけたじっくり歯磨きを行う方が歯周病の予防には効果的なくらいです。

「就寝前の歯磨き」は必須

朝起きた時、口の中がネバネバしていると感じたことはないでしょうか?

それは寝ている間に、歯周病菌が増殖して歯垢を形成しているからです。

細菌は、就寝中に口内が乾燥しているときに活発化し、増殖します。寝ている間に歯周病が進行するのを食い止めるためにも、就寝前に歯磨きをして口内の細菌を減らし、清潔な状態にしてから眠るようにしましょう。

歯間が広がったら「歯間ブラシ」を!

加齢とともに歯と歯のすき間が広くなっていく傾向があります。

最初は糸状のデンタルフロスで十分だと思いますが、すき間が広がってきたら歯間ブラシを採り入れましょう。一度に広い面積を磨けますので、効率よく汚れを除去できます。

歯周病は生活習慣病。生活習慣を見直そう

新開先生

パンダさんは仕事がお忙しいようですが、ストレスは溜まっていませんか?

パンダ

うーん、なかなか趣味のツーリングにも行けませんし、ちょっと疲れが溜まりぎみですな。

新開先生

それは困りましたね。歯周病は、歯周病菌による感染症ですが、生活習慣病でもありますからね。

パンダ

ほほう、つまり健康な状態を維持しておかないと発症しやすいというわけですな。

新開先生

その通りです。パンダさん、セルフケアに詳しくなってきたんじゃないですか?

パンダ

ほほっ(笑)褒められると嬉しいものですな。

食習慣の乱れや肥満、喫煙、睡眠不足、ストレス過多は、歯周病が発症・悪化しやすい状態をつくります。

歯周病の予防のためには、生活習慣を見直し、栄養バランスのよい食事、睡眠時間の確保、体重制限、禁煙、ストレスをためないことが大切です。

おやつをダラダラ食べないで!

デスクワークや家事をしながら、ついつい間食をしていませんか?甘い飲物をダラダラといつまでも口にしているのは、歯周病菌が繁殖しやすい環境を提供していることになります。

喫煙は歯周病の大敵!

喫煙は、歯周病の発症リスクを高めます。

ある調査によると、1日10本以上、10年以上タバコを吸っている人は4倍以上、歯周病を発症しやすくなるともいわれています。

喫煙者は歯ぐきの腫れや出血といった歯周病の初期症状が表れにくくなるため、気付いた時には相当悪くなっていた、ということも少なくありません。

運動&睡眠で免疫力アップ

歯周病は、細菌による感染症です。身体を強くして免疫力を高めると感染予防できます。

免疫力を上げるためには、適度な運動や、十分な睡眠が欠かせません。忙しい方も無理をしすぎず、適度に休息をとって免疫力を下げないように気を付けてください。

歯科で定期検診&メンテナンスすれば完璧!

パンダ

ほほーう、歯磨きのことが、ずいぶんわかってきましたな。

新開先生

パンダさん、セルフケアでは届かない蓄積汚れが溜まりますので、歯科で定期的にクリーニングを受けるといいですよ。

パンダ

ほほほーう、毎日の歯磨きに歯医者さんのプロケアを足せば完璧ですな!

セルフケアでは落としきれない蓄積汚れを除去するために、歯科医院でのメンテナンスを利用しましょう。

専用器具を使用して、歯周ポケットの奥深くに溜まった汚れや歯の表面にこびりついた頑固な汚れをきれいに除去します。

毎日のセルフケアを基本に、歯科医院でのプロフェッショナルケアを定期的に活用すれば、よりレベルの高い歯周病の予防ができるので、おすすめです。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 歯周病を予防するためには、毎日しっかり歯を磨くことが大切。
    • 歯磨きはなんとなく行うのではなく、歯垢の除去を目的に行う。
    •  
    • 歯と歯のすき間・歯と歯ぐきの境い目の歯垢の除去がポイント。
    • フロスなどの補助清掃器具をプラスした歯磨きを1日1回以上行う。
    • 生活習慣を見直し、健康を維持して歯周病の感染を回避しよう。