【歯科医監修】おうちでできる乳幼児の虫歯予防の詳しい方法

【歯科医監修】おうちでできる乳幼児の虫歯予防の詳しい方法
この記事の監修医情報を見てみる

子どもが小さいうちは、虫歯にならないように周りの大人が気にかけていることと思います。特に子どもの歯は柔らかく、3食に加えておやつの時間もあるので虫歯になりやすいです。そのため、ふだんからどんなケアをすればよいかと悩む人も多いでしょう。ここでは子どもの歯を虫歯から守る具体的な方法や、毎日の生活で気をつけることをご紹介します。

この記事がおすすめな人
    • 小さい子どもの月齢に合った予防法が知りたいと思っている。
    • 家ではどんなことに気をつければいいのか基本的なことが知りたい。
    • どこまでいつまでやればいいのだろうと思っている。
    • 子どもの成長段階での詳しい予防法を教えてほしい。
    • 親が教えてはくれるけど、昔と今は違うこともあるんじゃないかと不安。
    • 仕上げ磨きがうまくできないし、いつまでやればいいのか悩んでいる。
INDEX
  1. 子どもの歯の成長と虫歯ができやすい場所
  2. 子どもの虫歯予防の方法
    1. やっぱり歯磨きはピカイチ!
    2. フッ素を塗布する
      1. 歯医者さんでフッ素塗布をする
      2. フッ素入り歯磨き粉を使う
      3. フッ素ジェルを使う
      4. フッ素入りマウスウォッシュを使う
    3. 歯医者さんでシーラントを施す
    4. 食事を虫歯予防の観点から見る
    5. おやつで気をつけること
  3. 月齢・年齢別の歯磨き方法
    1. 生後半年までの乳児のお口ケア
    2. 生後7ヶ月のお口ケア
    3. 1歳の歯みがき
    4. 2歳の歯みがき
    5. 3、4歳の歯みがき
    6. 5、6歳の歯みがき
  4. 仕上げ磨きのポイント
    1. 仕上げ磨きはいつまで必要?
    2. 仕上げ磨きのやり方
  5. おうちでしっかり虫歯を予防しよう!

子どもの歯の成長と虫歯ができやすい場所

子どもの歯は、上の図のように、前歯から奥歯に向かって順番で生えてきます(生える月齢には個人差があります)。生えてから数ヶ月〜数年しか経っていない乳歯は大人の歯よりももろく、虫歯になりやすいので注意しなければなりません。具体的には以下のようなところが、虫歯になりやすい場所です。

    • 前歯の歯と歯の間
    • 奥歯の噛む面の溝
    • 奥歯の間

子どもの虫歯予防の方法

子どもの歯は、以下のような方法で虫歯から守ることができます。

やっぱり歯磨きはピカイチ!

大人も子どもも、虫歯予防は歯磨きが基本です。歯ブラシで歯の表面歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目などに溜まった汚れをこすってかき出します

歯ブラシは年齢別のものが売っているので、子どもの年齢に合った歯ブラシを選びましょう。ヘッドの大きさブラシの柔らかさは大人が選びますが、色やキャラクター子どもに選ばせると、嫌がらずに歯磨きをする子が多いようです。

うさぎさん

うちの子たちも好きなキャラクターのだと進んで磨いてくれます。

関先生

「自分で選んだ」というのも大きなポイントかもしれませんね。

フッ素を塗布する

フッ素塗布の種類は、歯医者さんでの施術と、市販のものを自分で使う方法があります。

歯医者さんでフッ素塗布をする

歯医者さんでは、歯の表面にフッ素塗布を行っています。子どものうちはどうしても磨き残しが出てしまいますが、フッ素で歯をコーティングしておけば、虫歯菌が侵入しにくくなります。フッ素は天然の物質なので、体に害はありません。年に3回程度行うのが理想です。

フッ素入り歯磨き粉を使う

一般的な「歯磨き粉」の中にもフッ素は配合されています。歯磨きの最後に水で口をゆすがず、泡を吐き出すだけにするとフッ素を長くお口の中に留めておくことができます。

フッ素ジェルを使う

市販されている「フッ素ジェル」を歯磨きの後や寝る前に塗ると、虫歯予防になります。ブクブクうがいができない小さいお子さんには、フッ素ジェルで歯磨きをしてあげても良いでしょう。

フッ素入りマウスウォッシュを使う

少し大きくなってブクブクうがいができるようになったら、マウスウォッシュもおすすめです。フッ素入りのマウスウォッシュを使えば、まんべんなくお口の中にフッ素を行き渡らせることができます。刺激の少ない子ども向けもあります。

うさぎさん

フッ素塗布っていろいろな方法を選べるのね。

注意
マウスウォッシュは歯磨きの代わりにはならないので注意しましょう。

歯医者さんでシーラントを施す

シーラントとは、歯の表面の凸凹した部分にシリコン樹脂などを塗り、表面を平らにして虫歯菌が侵入できないようにする方法です。自分でケアするのが難しい子どもに特におすすめの方法で、保険適用内で行えます。

子どもの虫歯予防が簡単にできる!歯医者さんも勧めるシーラントとは?

関先生

この施術もわりと人気です。

うさぎさん

こんなすごい方法があったんですね!

食事を虫歯予防の観点から見る

虫歯菌は唾液に含まれる免疫力などによって活動が抑えられるため、免疫力を高める食品歯を強くする食品を食べることで、虫歯を予防することができます。

免疫力を上げるには、バランスの良い食事を心がけることが重要です。しかし、嫌いなものを無理に食べさせることはありません。大人になれば味覚が変わって食べられるようになることが多いからです。子どものうちは同じ栄養素を含んだ別の食品で代用するなどの工夫をし、楽しく食事できるようにしましょう。

ピーマンの代用例
    • ビタミンC→パプリカ、ブロッコリー、イチゴなど
    • カロテン→カボチャ、ニンジン、ほうれん草など

また、歯を強くする食品も積極的に摂らせましょう。子どもの柔らかい歯は、魚の小骨を噛み砕けずに喉に刺さったりすることも多いので、まるごと食べられる小魚のお菓子水煮缶などがおすすめです。

歯を強くする食品
    • 牛乳・チーズ・ヨーグルト
    • 小魚・さばの水煮缶
    • 豆腐・納豆
うさぎさん

そういえば、なぜか納豆が好きな子って多いのよね〜。

おやつで気をつけること

おやつで気をつけるのは、時間を決めることと、必ずお茶を添えるようにすることです。

時間を決めずにダラダラと食べると、お口の中は常に酸性に傾いたままになります。酸性の環境では細菌が活発になるので虫歯になりやすくなります。唾液にはお口の中を弱アルカリ性に戻す働きがありますが、食べる時間の間隔が狭いと唾液の作用が追いつきません

お茶でお口の中を潤すと、唾液の分泌を助けて細菌を抑えてくれます。また、お茶にはお口の中の食べカスを一緒に流してくれる役割もあります。

うさぎさん

水分補給だけじゃなかったのね。

関先生

カフェインや糖分の入っていない麦茶が最適です。

月齢・年齢別の歯磨き方法

ここでは月齢や年齢別の歯をケアする方法を説明していきます。ただし、歯の発達には個人差があるので、年齢はあくまでも目安です。

生後半年までの乳児のお口ケア

まだ歯が生えていない生まれたての赤ちゃんのお口にも、舌に白いカスなどが溜まることがあります。濡らしたガーゼなどで優しく拭いてあげましょう。

また、はちみつレモンなど糖分を含んだもの酸性が強い飲み物は与えないようにしましょう。

うさぎさん

あら。ガーゼのケアなんてしたことなかったわ!

生後7ヶ月のお口ケア

生えたばかりの乳歯は、まだ歯ブラシでのケアは必要ありません。食後に濡れたガーゼ歯や歯ぐきを優しく拭いてあげます。ついでに口の周りやほっぺの裏側などを触っていると、幼児期に歯磨きや仕上げ磨きを嫌がりません

うさぎさん

そうだったのね。知らないことばっかり…。

1歳の歯みがき

徐々に歯の本数が多くなってきますので、1歳児用の歯ブラシを使い始めましょう。

関先生

1歳児用の歯磨きで歯ブラシに慣らせましょう。

2歳の歯みがき

早い子どもでは歯が生え揃えはじめます。歯が生え揃ったら、歯ブラシをもたせて自分で磨かせます。もちろん、仕上げ磨きも忘れずに。

関先生

歯磨きの練習といったところです。

うさぎさん

だんだんと自分でするのに慣れさせていくんですね。

3、4歳の歯みがき

この頃には毎食後の歯磨き習慣になっていると思います。引き続き仕上げ磨きはしっかりと大人が行い、甘い飲み物やおやつは与えすぎないように注意しましょう。

4歳ころにはフッ素塗布キシリトールガムなどを噛ませて、歯や顎を鍛えるのもおすすめです。

関先生

成長段階で顎を鍛えておくと、歯並びも良くなります。

うさぎさん

それはいいことを聞きました!

5、6歳の歯みがき

かかりつけの歯医者さんを見つけておきましょう。定期的に検診をしていれば、いざというとき歯医者さんに行く心のハードルが低くなります。顔見知りの歯医者さんに治療してもらうのも安心材料のひとつです。

6歳頃には永久歯が生え始めます。奥歯も生え始めますが、奥歯は虫歯になりやすいので、気をつけてチェックしましょう。

うさぎさん

仕上げ磨きはまだ必要ですよね?

関先生

まだ当分必要です。仕上げ磨きはスキンシップにもなりますよ。

仕上げ磨きのポイント

ここでは仕上げ磨きの「いつまで」「どんなふうに」などの仕上げ磨きのポイントを説明します。

仕上げ磨きはいつまで必要?

仕上げ磨きの理想は小学校卒業までなのですが、高学年になると嫌がるお子さんも多いでしょう。そのため、少なくとも8歳くらいまでを目安にします。

関先生

年齢が高いお子さんには、磨き残しの部分だけで十分です。

うさぎさん

もう完全に補助という感じですね。

仕上げ磨きのやり方

子どもがごく小さなうちは寝かせみがきをします。少し大きくなるとじっとしていられない・上から覗き込まれるのを嫌がるというお子さんもいますが、その場合には以下の方法がおすすめです。

    • 大人同士で仕上げ磨きをしてみせ、興味をもたせる
    • 子どもに親の仕上げ磨きをしてもらう
    • 立たせて仕上げ磨きをする
    • 椅子に座らせて仕上げ磨きをする

立たせ磨きは子どもの横に膝立ちになり、腕やお腹で子どもの頭を支えるようにして磨きます。集中力がなくなって立っていられない場合は、椅子に座らせて磨くのも効果的です。

うさぎさん

なるほど、その子に応じて工夫すればいいんですね。

関先生

その通り。特に椅子に座らせる方法は大人も楽です。

おうちでしっかり虫歯を予防しよう!

子どものお口の健康は、子ども自身では管理するのは難しいものです。周りの大人が気にかけて、しっかりとケアをしてあげましょう。

うさぎさん

今日は参考になることばかりでした。

関先生

ぜひ、虫歯ゼロにしてあげてください。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 子どもの歯は柔らかく虫歯になりやすい
    • 虫歯ができやすいのは前歯や奥歯
    • 一番の予防法は歯磨き
    • フッ素塗布やシーラントも効果的
    • 食事やおやつの内容・摂らせ方にも注意する
    • 就学前までは月齢・年齢ごとに合った歯磨き法をする
    • 仕上げ磨きはできれば小学校卒業まで
    • 仕上げ磨きはその子に合うやり方を探す