チョコレートで虫歯予防できるって本当?虫歯にならないチョコレート

チョコレートは虫歯になるお菓子の代表ともいえますが、最近では虫歯を予防できるチョコレートが話題になっています。今回は、「虫歯は予防したいけれどチョコレートはやめられない」「子どもに安全なチョコレートを与えたい」という人にもピッタリな、虫歯が予防できるチョコレートを詳しくご紹介します!
- 「歯医者さんが作ったチョコレート」があるって聞いたけどその効果は?
- 虫歯にならないスイーツがあったらいいのにと思う。
- 虫歯はイヤだけど甘いものがやめられない。
- 虫歯にならないチョコレートがあったら知りたい。
- 子どもにも虫歯を気にせず食べさせられるチョコを探している。
1.「歯医者さんが作ったチョコレート」
「歯医者さんが作ったチョコレート」は、砂糖を使って甘みを出すところを、キシリトールだけを使用しているため、虫歯になりません。虫歯はお口の中のpH値が5.7ppm以下になるとできやすくなると言われていますが、「歯医者さんが作ったチョコレート」はpH値を6.0ppm以上に保てるとしています。

このシリーズでは他にキャンディやグミもあります。
子どもにはご褒美とかお出かけ中の特別なおやつとして使えますね〜。
2.歯医者さんでも取り扱う「キシリラブ」
「キシリラブ」も甘味にキシリトール100%を使用したチョコレートです。歯医者さんでも取り扱いがあり、一口サイズなので子どもにも食べやすい大きさです。
ハートの形がかわいい…。
3.抹茶味「歯医者さんが作ったチョコレート」
こちらも「歯医者さんが作ったチョコレート」のシリーズですが、抹茶の成分がほろ苦く、大人向けと考えたほうが良いでしょう。殺菌成分が強いカテキンがプラスされ、歯の健康を守ります。キシリトール含有量は33.9%です。
ダイエット中の間食にいいかもしれませんね。

そうですね。カロリーも低いですし。
キシリトール100%チョコの食べ方
キシリトール100%のチョコレートは、通常のチョコレートとは少し食べ方が異なります。以下のことに注意して食べましょう。
歯みがきできない時の間食に便利

通常、虫歯菌は食べ物の糖分を分解して繁殖するのですが、キシリトールは分解すべき糖分が含まれていません。しかし、虫歯菌は砂糖と勘違いしてせっせと活動し続けるため、繁殖できずにどんどん弱くなっていくのです。そのためキシリトール100%のチョコレートなら、歯みがきできないようなシーンでも、安心して間食に食べることができます。

仕事中にちょっとつまんだりするのに適しています。
食べすぎはお腹をこわす

キシリトールは食べすぎるとお腹がゆるくなりやすくなります。大人なら1日3回まで、1回3粒程度を限度に食べてください。幼児は1回1粒が目安です。製品の注意書きに表示されていると思うので、注意して見てみましょう。
普通のチョコレートでも、たくさん食べるとお腹を壊しやすいですよね。

そうですね。特に子どもには大人の管理が必要です。
チョコレートが虫歯に悪いと言われる理由

チョコレートが虫歯によくないと言われるのは、大量に砂糖が含まれているからです。食べ物の成分表示は含有量が多い順から先に記載されますが、チョコレートは一番目に砂糖と表示されています。
一般的な板チョコには、驚くことに角砂糖5.5個分もの砂糖が入っています。ほとんどのチョコレートは、砂糖に続いてココアパウダー、カカオという順です。本来カカオには甘みがなく、カカオに砂糖で味付けしたものがチョコレートなのです。
虫歯が作られる工程はまず、口内に残った食べカスに含まれる糖分を、虫歯菌が酵素で分解して酸性のネバネバした白い歯垢を作り出します。虫歯菌は歯垢の中でも繁殖し、歯垢が付着している歯のエナメル質を溶かして歯の内部に入り込むのです。
甘いものを食べても、食べた後すぐに歯を磨いて食べカスを取り除けば、虫歯になるリスクは低くなります。チョコレートが虫歯になりやすいとされているのは、歯にこびりやすくいつまでも口の中に残ってしまうからなのです。
そういえばカカオ80%とかのチョコレートはほとんど甘くないわ。
この表示に注意!虫歯になる「砂糖」の種類

砂糖には、いろいろな呼び方があることをご存知ですか?
- 砂糖
- ショ糖
- ブドウ糖
- 果糖
- 麦芽糖
これ全部、砂糖の種類です。含まれる成分が多少異なりますが、虫歯にならないと謳っている商品でもこれらのうちどれかが入っていれば、虫歯になる可能性があります。

でも、一番虫歯になりやすいのは「砂糖」です。
やっぱりそうなんですね〜。
チョコレートには本来こんな効果も
虫歯になりやすいチョコレートですが、悪いことばかりではありません。最近では機能性チョコレートも多く開発されており、チョコレートの優れた効果が見直されています。
リラックス効果

チョコレートに含まれるカフェインの一種「テオブロミン」には、神経をリラックスさせる効果があります。カフェインといってもチョコレートに含まれるのはごく少量。そのため眠れなくなるという心配はありません。むしろ、入眠を助けるチョコレートも登場しています(寝る前に食べても虫歯になりにくいのはキシリトール100%のチョコレートだけです)。

キシリトール100%のチョコレートなら、寝る前に食べても安心です。
眠れない時にひとかけ口に含むのにいいですね。
便器解消

カカオには食物繊維やミネラルが豊富に含まれています。カカオ70%以上のチョコレートなら、便秘解消も期待できます。
試してみようかしら…。
老化防止

チョコレートに含まれるポリフェノールが、活性酸素を除去するということをご存じの方も多いでしょう。ポリフェノールは食品によって種類が異なりますが、同じポリフェノールを持つものとしては赤ワインがあります。チョコレートや赤ワインのポリフェノールは、血管が活性酸素によって老化するのを防ぎ、血管を広げる作用があるため冷え性や動脈硬化の予防にもつながります。

これもカカオ70%がおすすめです。
カカオの含有量が多いのがポイントなんですね。
ダイエット効果

チョコレートのポリフェノールには、血流を促し代謝を良くする働きもあります。食事の前に食べれば血糖値が上がり、食べすぎ防止にもなります。

ただし、砂糖が多いチョコレートは逆効果ですよ。
カカオ濃度が高いもの、ですね。
歯医者さん監修のチョコレートで上手に虫歯予防をしよう
今回ご紹介したキシリトール100%などのチョコレートなら、虫歯が心配なお子さんにも安心して食べさせることができます。キシリトール100%のチョコレートはやや高めの価格で、気軽にパクパクとは食べられないのも良いかもしれません。虫歯にならないチョコレートを見分けるには、「歯医者さんが作った」「歯科専売」「キシリトール100%」などが目印です。
- 虫歯予防におすすめ「歯医者さんが作ったチョコレート」
- 一口サイズの虫歯にならないチョコ「キシリラブ」
- 寝る前や食後に食べると効果的
- チョコレートに含まれる砂糖が虫歯を作る
- 砂糖には5つの呼び方がある
- キシリトールは食べすぎるとお腹を壊す
- チョコレートにはリラックス効果や老化防止効果がある