矯正中は虫歯になりやすい! どうする?矯正中の虫歯予防

矯正中は虫歯になりやすい! どうする?矯正中の虫歯予防
この記事の監修医情報を見てみる

矯正中は矯正装置がじゃまになって、歯磨きが上手くできないことがあります。

ちゃんと歯磨きをしていても磨き残しが増えるので、簡単に虫歯になってしまいます。

矯正中に虫歯が悪化すると、治療をいったん中止しなくてはなりません。

そうなると、矯正期間が長引いてしまいますし、追加費用もかかります。そんなことにならないように、矯正中の虫歯予防は徹底する必要があります。

歯科では、さまざまな虫歯予防への取り組みを行っていますので、その一例を紹介します。

自分でできる虫歯予防のコツについても記事の後半で解説していますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

この記事がおすすめな人
    • 歯科矯正の装置をつけていると、虫歯になりやすいのではと心配。
    • 矯正装置をつけっぱなしの場合、どうやって歯を磨くのか疑問。
    • 矯正中は歯磨きしにくい。どうやって虫歯予防すればいい?
    • 歯科医院で、矯正中の虫歯予防まで配慮してくれるもの?
    • ブラケットとワイヤーをつけたままの歯磨きの方法を知りたい。
INDEX
  1. 矯正中は、虫歯になりやすい!
  2. 矯正中の虫歯予防、どうする?
    1. ①プロによるクリーニング(PMTC)付き
    2. ②月1回、歯を徹底的に磨き上げる
    3. ③毎回ワイヤーを外してクリーニング
    4. ④フッ素を塗布で虫歯予防
    5. ⑤抗菌パワーがある唾液を増やす
  3. 矯正中の歯磨きは、どうする?
    1. ブラッシング指導
    2. ワンタフトブラシがおすすめ
  4. 虫歯の感染リスクに負けないために

矯正中は、虫歯になりやすい!

ネコさん

先生、矯正中って歯磨きしにくくて、虫歯になるんじゃないかって心配なんですよね…。

櫻井先生

そうですね。矯正治療をしている時は、虫歯になりやすいですね。特に、ワイヤーとブラケットを常時つけたままの矯正の場合は、装置のまわりのデコボコした部分の虫歯リスクが高まります。

ネコさん

へぇー、やっぱりそうなんですね。

櫻井先生

お口の中で虫歯になりやすい場所を知っておくことが大切ですよ。

口内には虫歯になりやすい場所があります。

虫歯になりやすい場所
    • 歯と歯のすき間
    • 歯と歯ぐきの境目
    • 奥歯の噛み合わせの面
    • 歯と治療した詰め物・被せ物のすき間

これらは歯磨きで汚れを取り除きにくい場所です。補助的な清掃器具を使って、念入りに歯磨きをする必要があります。

さらに矯正中は、さらに矯正装置の周辺も虫歯になりやすいといえます。

矯正中は、ここも虫歯になりやすい
    • 矯正装置の周辺のデコボコした部分

矯正中の虫歯予防、どうする?

ネコさん

矯正中の虫歯予防って、どうすればいいですか?

櫻井先生

歯科でも、矯正中に虫歯になるリスクが高まること把握していますので、虫歯にさせないためにさまざまな取り組みを行っています。

中には、矯正治療にメンテナンスの費用を組み込んだプランを用意している歯科もあります。

矯正治療に歯のクリーニングは必須と考えて無料でしてくれるところもあれば、別途料金が必要なケースもあります。

また予防歯科は、日本ではまだまだ浸透していない診療科目なので、地域によっては近くに「矯正と予防の両方に力をいれている」という歯科がないかもしれません。

矯正中の虫歯予防重要な問題です。矯正を始める前に、メンテナンスのやり方についても確認しておきましょう。

①プロによるクリーニング(PMTC)付き

矯正治療では経過を診るために定期検診を行います。おすすめなのは、定期検診でメンテナンスを行うことにしている歯科です。

PMTCは、Professional Mechanical Tooth Cleaning(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)の略。PMTCというプロによるクリーニングを受ければ、歯科医師や歯科衛生士など、国家資格を持った歯科治療の専門家が、歯科医院にある専用機器や器材を使って清掃してくれます。

②月1回、歯を徹底的に磨き上げる

矯正中は、月1回のペースで、プロによるクリーニングを行うようにしている歯科もあります。矯正をしていない時でも、自宅で行う歯磨きでは磨き残しが生じます。特に、歯ブラシ1本だけの歯磨きなら、全体の4割は磨き残しがあるといいます。

矯正装置をつけたままの状態では、それ以上の磨き残しが出ることが容易に想像できます。

虫歯予防にぬかりのない歯科医院なら、矯正治療のプランに、必ずプロによるクリーニングPMTCを組み込んだ提案をしています。

③毎回ワイヤーを外してクリーニング

矯正装置をつけていると歯と歯の隙間のケアをしにくいため、歯垢が溜まりやすくなります。

虫歯予防に力を入れている歯科では、メンテナンスの際には毎回、矯正装置のワイヤーを外し、歯科衛生士がデンタルフロスを使った歯磨きを行います。

けれども現実には、そこまで虫歯予防に配慮している歯科は、残念ながら多いとはいえないでしょう。

ワイヤーを外してまで清掃に力を入れる歯科は少ないため、ケア重視の場合は、そこまでやってくれるのか事前に確認しましょう。

④フッ素を塗布で虫歯予防

矯正治療中に、フッ素ケアを必ず行う歯科もあります。

矯正プランに含まれていたり、別途料金が必要だったりと、料金設定はさまざまです。

もし、追加料金が発生したとしても、歯の表面にフッ素を作用させるフッ素ケアは虫歯予防に非常に有効です。ぜひ、受けておきましょう。

厚生労働省、WHO(世界保健機関)をはじめ、世界各国の医療関連機関で推奨されている信頼の厚い虫歯の予防法です。

⑤抗菌パワーがある唾液を増やす

唾液をたっぷりと出せば、口内を清潔に保ち、虫歯菌や歯周病菌を減少させることができます。

唾液には、歯の隙間に溜まった歯垢を洗い流す「自浄作用」や、細菌の増殖を抑える「抗菌作用」歯を強化する「再石灰化作用」などが備わっています。唾液は、虫歯予防の強い味方です。

唾液の分泌を促進する食べ物を積極的に摂りましょう。耳の下・顎の下・舌の下にある唾液腺のマッサージもおすすめです。

ネコさん

唾液を増やす食べ物って、例えばどんなものがありますか?

櫻井先生

レモン、梅干しなどの酸っぱいもの、雑穀入りご飯や緑黄色野菜など、よく噛んで食べる必要があるものは唾液がよく出ますよ。

ネコさん

酸っぱいものとよく噛むものは、たしかに唾液が増えますね。

櫻井先生

昆布に含まれる食物繊維ルギン酸、納豆に含まれていて保湿効果があるとされるグルタミン酸も唾液を増やします。キシリトールガムを噛むのも、てっとり早く唾液を増やす方法ですね。

矯正中の歯磨きは、どうする?

ネコさん

矯正器具はデコボコした部分がたくさんあって、どういう磨き方をすればいいのかわからなくて困ってしまうんです。

櫻井先生

矯正中の正しい歯磨きの方法の指導は、歯科で行っていますよ。

ネコさん

そうなんですね。教えてもらわなきゃ。

ブラッシング指導

矯正装置を着けたら、歯科医師や歯科衛生士から、歯磨きのコツについて指導を受けることになります。

矯正装置をつけているのですから、いつもとは違う装置に合った磨き方を修得する必要があります。

ワンタフトブラシがおすすめ

ワンタフトブラシといって、先が丸く小さい毛束になっている歯ブラシがあります。

ワイヤーを着けたままでも、装置と歯の間に毛束を入れて磨くことができます。

ワンタフトブラシで、虫歯リスクの高い場所から磨きます。

    • ワイヤーと歯の間は、歯に対してワンタフトブラシを斜めに当てて、磨きます。
      歯とワイヤーのすき間、そして虫歯になりやすい場所(歯と歯の隙間や、歯と歯ぐきの境目)などを重点的に磨きます。
      歯とワイヤー隙間は、上下からワンタフトブラシを入れて磨きます。
    • ブラケットの周辺を磨くのは、矯正治療用の山形歯ブラシでもワンタフトブラシでも構いません。
      ブラケットの上下を磨きます。その時も、歯の表面に対し斜めにブラシを当てて磨きます。
    • 歯と歯ぐきの境目も、ワンタフトブラシを斜め45度に当てて磨きます。毛先が少し歯周ポケットに入り込むくらいの感覚で磨きます。
    • デンタルフロスを使って、歯と歯の隙間を磨きます。矯正装置をつけていない時より時間がかかりますが、1本ずつ丁寧にフロスを入れていけば、歯間ケアをしっかりと行えます。

虫歯の感染リスクに負けないために

櫻井先生

虫歯は感染症のため、菌に負けない健やかな身体を維持することが大切ですよ。

ネコさん

抵抗力を高めるっていうことですね。

櫻井先生

その通りです。そのためには、ストレスをためないことが大事です。ストレス過多になると自律神経が乱れて健康を害し、感染症にかかりやすくなるんですよ。

ネコさん

あぁやっぱり、ストレスは万病の元なんですね。ストレス発散しなきゃ。

櫻井先生

ストレッチやマッサージなどの適度な運動を行い、湯ぶねに浸かって身体を温めるなど、リラックスする工夫をして虫歯菌に負けない身体をつくってくださいね。

ネコさん

はい。お風呂大好き。リラックスすることが虫歯予防につながるなんてステキですね。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 矯正中は虫歯になりやすい。特に装置を常時つけておく治療法。
    • 歯磨きの方法を歯科で教わり、丁寧に時間をかけた歯磨きを行う。
    • 中には、月1回程度のクリーニングが矯正とセットの場合もある。
    • 定期的に矯正装置をすべて外して、徹底ケアする歯科もある。
    • 歯科で矯正中の虫歯予防の方法を確認してから、矯正を始めよう。