歯周病の予防は毎日の「食事メニューのひと工夫」で簡単にできる!

歯周病の予防は毎日の「食事メニューのひと工夫」で簡単にできる!
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今日から食事で歯周病の予防をしませんか?やり方は簡単。毎日の食事に取り入れる食材の選び方を、ほんのひと工夫するだけです。

わたしたち人間の身体をつくるのは、食べ物や飲み物です。食べ方次第で健康にもなれますし、栄養不足や偏食で体調不良を引き起こすこともあります。

歯周病は、生活習慣や食習慣の改善で予防できる病気です。毎日のごはんで、歯周病の予防を始めてみませんか?

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    • 歯周病に良い食材・悪い食材の選び方を知りたい。
    • 食事で歯周病の予防ができるなら、やってみたい。
    • 歯周病の予防におすすめの食べ方があれば知りたい。
    • 歯周病によくない生活習慣や食習慣があれば改善したい。
    • 歯磨き以外に、歯周病の予防法があれば知りたい。
INDEX
  1. 歯周病の予防と食生活の関係 「医食同源」とは?
  2. 歯周病の予防に役立つ栄養素とは?
    1. 食物繊維の多い食材
    2. ビタミンACE(エース)が豊富な食材
      1. ビタミンA(βカロテン)が豊富な食材
      2. ビタミンCが豊富な食材
      3. ビタミンEが豊富な食材
    3. カルシウムが豊富な食材
    4. カテキンが豊富な食材
  3. 歯ぐきの健康によい食材とは?
    1. 免疫力を高める食べ物
    2. 歯周病菌を抑える食べ物
    3. 歯周組織の生成に必要な食べ物
  4. 歯ぐきの健康を損ねる食材とは?
    1. 免疫力を抑える食べ物
    2. 歯周病菌を増殖する食べ物
  5. 歯周病によくない生活習慣・食習慣について

歯周病の予防と食生活の関係 「医食同源」とは?

さるくん

先生、東洋医学の「医食同源」って、どういうことですか?医療と食事は元は同じってことですかー?

櫻井先生

よくお解りですね。病気を治すための薬も、健康を支えるための食事も、目的は同じ。医療と食の根源は同じという考え方ですね。

さるくん

「医食同源」は中国の薬食から着想を得て日本でできた造語で、1991年の広辞苑で初登場したんですよねー!

櫻井先生

おお、よくご存知で。病気を食事で予防するという考え方は、昔から大事にされてきましたからね。

さるくん

ぼく、雑学が好きなので言葉の意味はわかるんですが、具体的にどうしたら歯周病を予防できるのか、先生に教えていただきたいですー!

櫻井先生

では、毎日の食事で歯周病の予防をするために、どんな食材がおすすめなのか、お話ししましょう。

歯周病の予防に役立つ栄養素とは?

さるくん

歯周病を予防する食材って、何だろう?砂糖が入っていない方がいいのはわかるけど…。

櫻井先生

歯周病の予防のためには、歯周病菌を抑え、免疫力を高め、健康な歯ぐきをつくるのに役立つ栄養素が入った食材を選ぶことが大事ですね。それらに役立つ食材を見ていきましょう。

食物繊維の多い食材

    • 野菜全般(キャベツ、大根など)
    • キノコ類
    • 海藻類(こんぶ、わかめなど)
    • くだもの(リンゴ、柿など)
    • 油揚げ
    • 高野豆腐
    • 豆類
    • 穀類
    • 漬物
    • さきイカ
    • モモ肉 など

歯周病の予防には、噛みごたえがあって、唾液をたくさん出す食材がおすすめです。

唾液には天然の殺菌・抗菌パワーが備わってる上に、唾液がたくさん分泌されると歯周病の原因となる細菌が流されて減少します。
食物繊維が多い代表的な食材は、野菜全般です。

ビタミンACE(エース)が豊富な食材

歯周病は、細菌が感染することによっておこる病気です。感染に負けない抵抗力が備わった身体づくりが大切です。
そのためには、ビタミンエース(A・C・E)を豊富に含む食材がおすすめです。

ビタミンA(βカロテン)が豊富な食材

歯周病の原因となる細菌の感染を防ぎ、口内の粘膜を強化します。

    • 緑黄色野菜(にんじん、ホウレン草、ピーマンなど)
    • 鶏レバー
    • 柑橘系の果物(みかん、グレープフルーツなど)
    • スイカ など
MEMO
ビタミンA(βカロテン)は、油を一緒に摂取すると吸収されやすくなります。少量のオリーブオイルで炒めたり、ドレッシングで合えたサラダにしたりするとよいでしょう。

ビタミンCが豊富な食材

活性酸素による身体の老化を防ぎ抗ストレス作用を発揮して免疫力を高めます。

    • 葉もの野菜(小松菜、ホウレン草、ケールなど)
    • 野菜全般(ピーマン、ブロッコリー、トマト、にんじんなど)
    • イモ類(じゃがいも・さつまいもなど)
    • くだもの(いちご・オレンジ・柿など) など
MEMO
ビタミンCは、水に溶けだしやすい性質があります。野菜をゆでたら、ゆでた汁ごと食べられるスープや汁ものにすると、栄養をまるごと逃さず食べられます。

イモ類はデンプンに守られてビタミンCが溶け出しにくいのが特徴です。穀類をイモ類に置き換えると、健康的に摂取カロリーを制限できるのでおすすめです。

ビタミンEが豊富な食材

身体を若々しく保ち、白血球の働きを強化して免疫力を高めます。

    • ナッツ類
    • うなぎ
    • かぼちゃ
    • アボカド
    • オリーブオイル
    • 大豆製品 など

カルシウムが豊富な食材

    • 牛乳
    • チーズ
    • 小魚
    • 高野豆腐
    • 干しエビ
    • シジミ
    • しらす干し
    • イワシなどの魚介類
    • 小松菜
    • チンゲン菜
    • 切り干し大根 など

カルシウムは、日本人のほとんどが不足しがちな栄養素です。

その理由は、日本の水は軟水で、ミネラル成分が少ないことも一因といわれています。近年20年間、日本人は常にカルシウムの推奨摂取量を下回っているという調査報告もあるほどです(厚生労働省「国民栄養調査」より)。

不足しがちなカルシウムの吸収率を高めるビタミンDも一緒に摂取すると、さらに効果的でしょう。
※ビタミンDが豊富な食材…キノコ類、高野豆腐、魚類など。

MEMO
太陽のビタミンとも呼ばれるビタミンDは、日光浴で紫外線を浴びると体内で生成されます。
1日20分程度の日光浴で十分です(季節や太陽光の強さによって異なります)。

また、干しシイタケを食べる直前に日光浴させると、ビタミンDの含有量が増えます。

カテキンが豊富な食材

    • 緑茶
    • 紅茶
    • ウーロン茶
    • ほうじ茶
    • 番茶 など

お茶の中でも特に緑茶に豊富に含まれるカテキンには、強い抗酸化作用・抗炎症作用があります。

日常的に緑茶を飲んでいると、歯ぐきが健康になることもわかっています。飲み物をお茶に変えるだけで、手軽に歯周病の予防ができます。

歯ぐきの健康によい食材とは?

さるくん

歯ぐきを健康にする食べものって、何だろう?やっぱり野菜ですかー?

櫻井先生

おお、さるくん、正解です。噛みごたえがあるもの、血流が良くなるものです。例えば、食物繊維やビタミンを豊富に含むものがいいので、野菜や根菜がいいですね。

さるくん

野菜や根菜っていうと、サラダにして食べるのがいいですかー?

櫻井先生

ダイコン、きゅうり、にんじんを野菜スティックにしてはいかがですか?ポリポリかじりながら食べられるので、お子さんのおやつにもおすすめですよ。

さるくん

野菜スティックですかー!おいしそう!

免疫力を高める食べ物

    • 牛乳・乳製品
    • 緑黄色野菜・単色野菜
    • 穀類
    • イモ類
    • 油脂
    • くだもの など

「えっ?ほとんどの食材が当てはまるのでは?」と思うかもしれませんが、その通りです。偏らず、まんべんなく、栄養バランスよく食べ物を摂取することが、免疫力アップの近道です。

歯周病菌を抑える食べ物

    • ヨーグルト
    • チーズ など

乳酸菌には、歯周病菌の増殖を抑制するパワーがあります。乳製品を、毎日食べる習慣をつけるといいですね。

歯周組織の生成に必要な食べ物

    • 納豆・豆腐・味噌
    • きなこ
    • チーズ・ヨーグルト・乳製品
    • 生ハム
    • 鶏ささみ
    • しらす干し
    • ブロッコリー・ピーマン
    • サツマイモ
    • レモン、いちご など

歯周組織をつくるのは、コラーゲンです 。
コラーゲンは、タンパク質、ビタミンC、鉄分などによって生成されるので、これらが豊富に含まれる食品を積極的に摂るとよいでしょう。

歯ぐきの健康を損ねる食材とは?

さるくん

それでは先生、逆に歯ぐきの健康に悪い食べ物って何ですか?

櫻井先生

それは、免疫力を抑える食べ物、歯周病菌を増殖させる食べものです。

免疫力を抑える食べ物

加工食品・インスタント食品です。これらに含まれる「リン酸」は、カルシウムの吸収を妨げます。

カルシウムはもともと不足しやすい栄養素なので、加工食品に偏った食生活になると、ただでさえ少ないカルシウムをさらに減少させてしまいます。歯によくないことは、いうまでもありません。

歯周病菌を増殖する食べ物

歯に食べカスが残りやすいパンやビスケットなどの炭水化物、長く口内に留まる飴などの甘い食べ物に要注意です。

歯周病を引き起こす細菌の温床となるのは、歯垢です。つまり、歯垢をつくりやすい食品が歯周病菌を増やしやすい食べ物です。

歯周病によくない生活習慣・食習慣について

櫻井先生

歯周病を悪化させるのは、食材そのものよりもダラダラとお菓子や甘い飲物を口にし続ける食習慣が影響していることが多いですね。

さるくん

食べ方や食習慣ですか。食事やおやつの時間は規則正しく、というのは意味があることなんですねー。

櫻井先生

ストレス過剰や睡眠不足、喫煙などの生活習慣の乱れも大敵です。歯周病を予防するためには、免疫力を低下させないことが大切です。

さるくん

ストレスも歯周病になりやすいんですね。そうか、歯周病は感染症だから、基本的に風邪の予防なんかと同じなんですねー?

櫻井先生

その通りです。いいところに気付きましたね。
いろいろ話しましたが最後に。基本は歯磨きです。食事をすると、お口の中の細菌が栄養源を得て活発に動き始めます。食事をしたら、なるべく早めに歯磨きすることをおすすめします。

さるくん

やっぱり歯周病予防の基本は歯磨きなんですねー!なるほどですねー!

記事の重要ポイントをチェック!
    • 歯周病の予防は、食材の選び方を工夫すれば食事でできる。
    • 食物繊維の多い野菜など、噛み応えのよい食材がおすすめ。
    • ビタミンA・C・E(エース)が豊富など、噛み応えのよい食材がおすすめ。
    • 免疫力アップのポイントは、栄養バランスが整った食事を摂ること。
    • 少量の穀類、肉・魚・卵・豆をまんべんなく、そしてたっぷりの野菜。