高校生に多いお口のにおいを予防する6つの方法と口臭が強くなる原因

高校時代は心も体もほぼ大人になり、同性だけでなく異性の目も気になります。容姿などを気にする人がいる一方で、意外に多いのが口臭の悩み。口臭をなくそうといろいろ試しているのに、一向になくならない…と悩んでいる人も多いものです。そこで、ここでは口臭を予防する方法と、高校生の口臭が強くなってしまう原因についてお話します。
- 自分の口臭が友だちに不快感を与えているのではないかと思っている。
- 彼氏・彼女ができないのは口臭のせいではないかと思っている。
- 自分の口臭が気になり勉強に集中できない。
- 色々試したけど口臭がなくならない。
- 朝起きた時口臭を強く感じる。
- 口臭が気になって人と話すのが怖い。
口臭をなくす6つの方法
口臭をなくすためには、以下の6つの方法が有効です。
1.夜寝る前に丁寧に歯磨きをする

口臭の原因の多くはお口の中に存在する細菌ですが、この細菌がもっとも増えるのは夜寝ている間です。口臭を防ぐには、寝る前に丁寧な歯磨きをして細菌を増やさないようにすることです。
昼間は人と話したり食べたり飲んだりして、なにかと口を開くことが多く、唾液もお口の中で循環しています。唾液には細菌の活動を抑える抗菌・殺菌作用があって、唾液がお口の隅々にまで循環すれば細菌の繁殖は抑えられるのです。しかし、寝ている間はほとんど口が開くことはありません。しかも水分を摂らないので唾液量は減る一方。ですので、就寝中は細菌がもっとも繁殖します。
寝る前の歯磨きを丁寧にすると、日中の口臭も防げるんですか?

そうですね。細菌を減らすことができるので、口臭も減ると考えられます。
2.よく噛んで食べる

よく噛んで食べると、唾液がたくさん出ます。唾液が出る唾液腺は、口を動かしたときに動く顎のつけ根部分に多くあります。そのため、よく噛んで顎を動かせば動かすほど、唾液もたくさん出すことができるのです。

歯ごたえのある硬いものを食べると、自然と唾液が出ますよ。
硬いものっていうと、おせんべいとかスルメかしら。

生野菜やこんにゃくなどもおすすめです。
あ〜…アハハ。
3.水やお茶をこまめに摂る

口がよく乾く人は、水やお茶をこまめに取るのがおすすめです。特にお茶には殺菌力の強い「茶カテキン」が含まれています。ただし、砂糖が入っているものは糖分が細菌のエサとなり、かえって口臭の原因になってしまうため、シュガーレスのものに限ります。お茶は緑茶以外に紅茶・烏龍茶・ジャスミン茶なども有効です。また、ミルクが入っているものは、タンパク質が細菌の好物なのでこれもおすすめできません。

細菌は砂糖を分解して歯垢を作り出します。
ジュースやミルクティーだと口臭を招いてしまうんですね。
4.腸内環境を整える

意外に思うかもしれませんが、腸内環境は口臭を引き起こす自律神経や免疫力と大きな関わりがあります。
セロトニンという物質をご存知ですか?セロトニンは脳に多く分泌されると思われがちですが、実は約90%は腸にあります。セロトニンは別名幸せホルモンと呼ばれ、自律神経やストレスに大きく関係があるものです。セロトニンが少ないとストレスを感じやすくなり、免疫に対抗する力が弱まって口臭が起こりやすくなってしまいます。
また、よく消化されなかった食物やたまった老廃物は腸内で腐敗します。その際ガスが発生しますが、このガスが呼気に混じって出てくるのも口臭の一因です。腸内環境を整えるには、水分をしっかりと摂る・発酵食品を食べる・適度な運動をする・しっかりと睡眠をとるなどがおすすめです。
セロトニンを増やすにはどうしたらいいのかしら。

朝太陽を浴びたり人とのふれあったりするほかに、歩く、咀嚼するなど一定のリズムを刻む行為がいいと言われています。
5.ストレスを発散する

ストレスは唾液量を減少させます。緊張すると口の中が乾きませんか?ストレスを感じやすい人や、日頃からストレスが溜まっている人は、これと同じようなことが日常の中で多く起こっていると考えられます。
ストレスを感じないようにするのはなかなか大変なので、ストレスが溜まっていると感じたら上手に発散しましょう。自分なりのストレス発散法を見つけてリラックスする時間を増やせば、唾液の量が増えて口臭が改善されます。

ちなみにブタさんのストレス解消法は何ですか?
カラオケです!中島みゆきを熱唱するとスッキリします!

(笑)
6.街の歯医者さんに相談する

口臭を専門家に相談するという発想はあまりないかもしれませんが、歯医者さんでは口臭についての相談に対応しています。口臭の原因はひとつではなく、虫歯や歯周病、骨格や歯並びからの口呼吸、歯磨きの方法など様々な原因があるからです。インターネットで「口臭外来」がある病院を探すのもおすすめの方法です。
歯医者さんで口臭を扱ってるなんて知らなかったわ。
思春期の口臭の多くはホルモンバランスの乱れが原因

口臭はホルモンバランスがとても関係しています。ホルモンバランスが崩れるのは、主に成長期や更年期などの体に変化が訪れるときです。高校生の体は大人の体になるための仕上げ段階ですが、同時に心も成長しているので様々な問題に直面している時でもあります。特に社会に出るための進路決めや人間関係などは、小中学生のときの比ではないでしょう。ホルモンバランスは口内フローラにも深く関わっています。そのため思春期ころには口臭に悩む人も多いのです。
ホルモンバランスの乱れは誰にでも起こること。一過性のものなので心配しなくても徐々に収まっていきます。
- 血中の成長ホルモンや性ホルモンの影響
- 自律神経のバランスの乱れによる免疫力の低下
- 口内フローラの変化

ホルモンバランスは口内の環境にも大きく影響します。
女性は妊娠とか出産もあるから、ホルモンバランスが乱れる時も多いということですね。
他にもある口臭の原因

口臭は、その他にも様々な原因があります。
- 口呼吸やアレルギー性鼻炎がある
- 口がよく乾く
- 下痢や便秘になりやすい
- ストレスがたまっている
- 慢性的な寝不足
- 甘いものやジャンキーなものをよく食べる
- 歯磨きが習慣化されていない
- 虫歯を放置している
- 本当は口臭がないのに過剰に気になる場合もある
口呼吸のクセがある人は、口が乾いて唾液量が少なくなり口臭につながります。甘いものやスナック菓子などが好きな人は、口内に歯垢が作られやすくなっています。歯垢や歯石は独特な悪臭を持っているため、口臭の原因のひとつです。歯垢や歯石を放置しておくと虫歯にもなるので、歯磨きをしっかりと習慣づけて行うことで改善されるでしょう。舌磨きはやりすぎると舌を傷つけ、かえって逆効果です。舌専用のブラシで1日1〜2回程度、優しくこするくらいでOKです。
また、高校生くらいの年齢は、精神的に過敏になる人も多いです。本当は口臭がないのに「自分は口臭がある」と思い込んでいる人もいます。これを心理的口臭と言いますが、気になるようであれば臭いを計測してくれる機関で検査することができます。
口臭と一口に言っても、色々な原因があるんですねぇ。

そうですね。原因が分かれば対処しやすいですね。
できることから始めて爽やかな息になろう
高校生の時期に口臭が気になるのは、成長期特有のホルモンバランスの乱れなどによります。今回ご紹介した方法で予防し、口臭を気にしない明るい毎日を過ごしましょう。
- 就寝前の歯磨きすると細菌を減らせる
- 唾液には殺菌・抗菌作用がある
- よく噛んで食べると唾液量が増えて細菌を抑えられる
- お茶に含まれる茶カテキンは殺菌力が強い
- 夜ふかしはセロトニンが減少し口臭につながる
- ストレスを発散すると唾液が増える
- 口臭の悩みは歯医者さんや口腔外科、口臭外来で相談できる
- 高校生で口臭に悩む人が多いのはホルモンバランスが乱れるせい