孫から「お口くさい」と言われたくない!60代からの口臭予防法

かわいいお孫さんから「おばあちゃん(おじいちゃん)お口くさ〜い」なんて言われたらショックですね。ちょっと大きくなると気遣って黙っている子もいますが、心のなかでは「大好きなのに困ったな」と思っているかもしれません。
60代は知らずに口臭を発している人がかなり多くいます。年を経るにつれて口臭の原因が増えるからです。この記事では加齢による口臭予防の方法をお伝えします。口臭に心当たりのある人は、ぜひお読みください。
- 自分の口臭が人を不快にさせているかもしれないと思っている。
- 孫から口臭のことを言われてしまった。
- 口臭で人から嫌われているような気がする。
- 口臭がなくならない。もしかして何かの病気なのでは?
- 歳を取ると口臭がきつくなるのかどうか知りたい。
60代からの5つの口臭予防法
加齢による口臭を予防する方法は、以下の5つです。
1.正しい口腔ケアをする

「歯磨きなら毎日ちゃんとやってるけど」と思った方、ちょっと待ってください。ご自分のケアが正しいかどうか、簡単にチェックしてみましょう。
- 「歯周病予防の歯磨き法」を理解し、実践している
- 歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやフロスを併用している
- 毎食後より寝る前の歯磨きに重点を置いている
- 歯磨き粉の薬用成分は何かを知り、選んでいる
いかがでしたか?すべてにチェックがついた人は、正しい口腔ケアをしていると言えます。反対にチェックが少なかった人は、正しいケアをしていない可能性があります。高齢になるにつれて歯周病になる確率が高まるため、歯の磨き方は歯周病を意識した方法が必要です。正しい歯の磨き方を以下のページでご紹介していますので、ぜひお読みください。
薬用成分って具体的には何ですか?

CPCやIPMPなどが配合しているものがおすすめです。
あとで母にも教えてあげなくちゃ。
2.よく噛んで食べる

よく噛んで食べることが口臭予防につながるのは、唾液の量が増えるからです。唾液には口臭の原因菌を抑制する働きがあります。また、よく噛んで食べるものには食物繊維が多く含まれている野菜類が多く、お口の中の汚れを取り去る働きや、口内環境を良くする働きを持っています。
特に緑黄色野菜は、食物繊維の他にクロロフィルという成分も多く含んでおり、口臭を抑制する作用があるので意識的に摂るのがおすすめです。

食べるだけでお口の中をきれいにする食品を「清掃性食品」といいます。
ふむふむ。名前からして良さそうですね。
3.生活習慣を見直す

生活習慣は心身の健康を維持する鍵ですが、生活習慣を見なおすことが口臭の改善にも結びつきます。例えば睡眠不足だと疲労が回復せず、ストレスを蓄積させます。疲労やストレスがたまると唾液の量が少なくなり、口臭を引き起こすのです。
またはお酒やタバコ。アルコールは利尿作用によって体の水分を排出するので唾液量にも影響があり、アルコールの糖分は虫歯や歯周病になりやすくします。タバコに含まれるニコチンは、歯茎の血行を悪くして歯周病にかかりやすくし、タールはそれ自体に悪臭があるので、ヤニが付着した歯は悪臭を放ちます。
このほか偏った食生活や運動不足は免疫力を下げるので、唾液の免疫力も下がって殺菌・抗菌作用も低くなります。これら生活習慣を見直して改善すれば、体全体の健康もアップして口臭も改善されるのです。
やっぱり健康管理が重要なんですね。

そうですね。生活習慣を見直せば口臭もなくなる可能性が高いです。
4.お茶で殺菌する

お茶に入っているカテキンには、強力な殺菌作用があります。この殺菌作用は口内細菌にも働くため、食後のお茶や食間の水分補給をお茶に変えるだけで口臭を防ぐことができます。

緑茶以外にもほうじ茶や烏龍茶、紅茶も同じ効果があります。
ふむふむ、勉強になります。
5.歯科の定期検診を受ける

歯科の定期検診では、自分では難しい専門的なクリーニングやトラブルのチェックなどを行ってくれます。口臭の原因はひとつではなく、口内トラブルが原因になっていることも多いことから、定期検診を受けると口臭の原因が分かり、早めに対応できる可能性が高いです。

歯科衛生士が歯磨き指導をしますが、中には歯にいい食事の相談や指導をしてくれるところもあります。
ふむふむ、それはいいですね。
加齢による口臭の原因はこの5つ
加齢による口臭の原因は、以下の5つが考えられます。
1.食生活が変化するから

高齢になるにつれて、ほとんどの人は食べ物の好みが変化します。味付けもそうですが、硬いお肉より柔らかい魚や煮物などを好む人が多くなります。骨や内臓と同じように、歯も経年によって劣化するためで、柔らかい食べ物のほうが食べやすく吸収もしやすいからです。
しかし、柔らかいものばかり食べていると、顎をあまり動かさないため唾液腺が刺激されません。唾液量が少ないと唾液の自浄作用が働かず、口内細菌が活発に活動して口臭の一因となってしまうのです。

柔らかいものでもよく噛んで食べるのを心がけるといいですね。
なるほど、無理に硬いものを食べなくても、噛む回数を増やせばいいんですね。
2.口の中に人工物が増えるから

歯が丈夫な人でも、一度や二度は歯の治療をしたことがあると思います。また、これに加えて歯がもろくなって入れ歯やブリッジ、インプラントなどを入れている人も多いでしょう。
このように、年を重ねるにつれてお口の中に人工物が増えていくのは、それだけきちんと治療を施したという証しです。しかし、治療したあと長期間そのままだと、被せた金属などの下に細菌が入り込んで知らないうちに炎症を起こしたり膿んだりすることがあります。

神経を抜いて治療した部分などは特に注意が必要です。
3.歯周病になりやすくなるから

歯ぐきが下がると歯周ポケットが広がり、象牙質がむき出しになります。歯ぐき下がりは加齢によって誰にでも自然に起こりますが、歯周ポケットに細菌が入ると炎症が起きて、歯周病にかかってしまうのです。

大人になったら早いうちから歯周病予防するのがおすすめです。
まあ。あたくしも始めなくちゃ。
4.免疫力が低下するから

高齢になるにつれて筋肉や血管が衰え、免疫力も低下しますが、免疫力は口の中にも影響を及ぼします。唾液の殺菌・抗菌作用は複数の物質によるものですが、中でも多いのが「免疫グロブリン」という免疫物質です。免疫グロブリンは唾液だけでなく血中などにも存在しますが、体全体の免疫力が下がれば免疫グロブリンも減少してしまいます。

免疫力を上げるには発酵食品を多く摂るのがおすすめです。
あたくし納豆とか漬物が好きだから大丈夫かしら。

味噌や醤油なども発酵製品です。ただし、塩分のとりすぎには気をつけてくださいね。
5.内臓の病気が原因の場合も

口臭は、内蔵の病気が原因で発生することもあります。それぞれの病気には特有の臭いがあるので、病気の場合には気づきやすいでしょう。
特有ってどんな臭いですか?

たとえば糖尿病だと甘酸っぱい口臭、肝臓の病気だとアンモニアの臭いがします。
口臭が病気のバロメーターということですね。
いつまでもさわやかな息で笑顔で過ごそう!
口臭には様々な原因がありますが、生活習慣を変えるだけで防げる口臭がほとんどです。それでも改善しない場合には、歯科や内科を受診してみることをおすすめします。
- 口臭を予防するには正しいケアと唾液を増やすことが重要
- 緑茶は口臭予防に効果的
- 歯科の定期検診で口臭を未然に防ぐ
- 生活習慣も口臭の一因になっている
- 柔らかいものしか食べないと口臭が起こりやすい
- 歯周病は口臭の一番の原因
- 免疫力の低下や内臓疾患も口臭の原因