納豆が虫歯予防に効く!健康効果が絶大な「納豆パワー」を徹底解説

納豆には、虫歯を予防するパワーがあることをご存知でしょうか?
発酵食品である納豆には、さまざまな健康効果が秘められています。
腸内環境を整え、血糖値の上昇も抑える納豆パワー。感染症をはじめ、心筋梗塞や糖尿病、骨粗しょう症を予防し、アレルギーやアンチエイジングにも威力を発揮するというスぺシャルフードです。
そのうえ虫歯予防もできるとなれば、さっそく毎日の納豆習慣を始めたいですね。
ここでは、納豆に含まれている有効成分と、虫歯予防に効く理由を詳しく解説します。
- 簡単にできて効果的な虫歯予防法があれば知りたい。
- 食べ物を工夫して虫歯の予防をする方法があれば知りたい。
- 発酵食品の納豆で感染症対策をしている。虫歯予防にも効く?
- 納豆が虫歯予防に効くのは本当?その理由を知りたい。
- 納豆にはどんな有効成分が含まれているのか知りたい。
納豆(1パック 45g)の主な栄養成分

- エネルギー 90kcal
- タンパク質 7.4g
- 脂質 4.5g
- カルシウム 41mg
- 鉄 1.5mg
- ビタミンE 0.5 ㎎
納豆がもつ驚異の「虫歯予防パワー」


健康に役立つ食品として知られる納豆ですが、虫歯予防にもおすすめなんですよ。
ええっ!納豆って虫歯予防にも効くんですか!?たしかに健康にいいイメージはありますけど!

そうなんです。納豆は発酵食品なので、いろいろな細菌が虫歯の予防によい働きをするんですよ。
へー!いったい何が虫歯にまで効くんですか?発酵と関係あるんですか?

では、虫歯予防にもおすすめの納豆パワーの秘密についてお話ししましょう。
うわー!何だろう!?楽しみ!!ぜひお願いします!
【納豆酵素デキスタラネーゼ】が歯垢を寄せ付けない
納豆には、虫歯の原因になる細菌のかたまり「歯垢」を歯につきにくくする働きがあります。
納豆は発酵食品なので、デキスタラネーゼという酵素をもっていて、歯垢を歯につかせる粘着質の成分デキストランを分解するのです。
【納豆菌と乳酸菌】口内フローラを良好にする
納豆には、虫歯や歯周病になりにくい口内環境をつくる効果が期待できます。
納豆には、納豆菌だけでなく乳酸菌も含まれています。乳酸菌というと腸内フローラの細菌バランスを良好に保つイメージが強いですが、まずは身体の入口である口内フローラを整える効果もあるのです。
乳酸菌は、もともと口内フローラにも存在する、身体に良い働きをする善玉菌です。
乳酸菌の作用で虫歯菌や歯周病菌が減少すれば、虫歯や歯周病になりにくい口内環境へと改善できます。
納豆菌には乳酸菌を増やす効果もありますので、納豆から乳酸菌を摂ることは、とても効率がよいといえます。
胃酸の強い殺菌作用にも負けず、腸まで届いて腸内フローラを整え、免疫力を高めます。
しかも、納豆菌が腸で増やす善玉菌は、大腸に対して重要な働きをする貴重な善玉菌「ビフィズス菌」なのです。
ビフィズス菌には強力な殺菌作用があります。大腸を健やかに保ち、大腸ガンなどの重大な健康リスクの回避のために活躍します。
【抗菌ペプチド】虫歯菌や歯周病菌をやっつける
納豆には、抗菌力も備わっています。納豆から、抗ガン作用のある抗菌ペプチドが抽出できたという研究報告もあります。
身体の入口である口では、細菌への感染や炎症を食い止める免疫機能が働くのですが、納豆を食べると抗菌ペプチドが増え防御力が高まり、虫歯や歯周病の原因菌を減少させます。
納豆を食べる習慣をつけると、お口の中の虫歯菌や歯周病菌が、次第に少なくなっていくのです。
【納豆粘質ポリグルタミン酸】虫歯予防に大いに活躍


納豆のネバネバした成分にも、虫歯を予防するさまざまな効果があるんですよ。
へー!あのネバネバ、役に立つんですか?

そうなんです。納豆のネバネバが、虫歯予防に大いに活躍する有効成分ポリグルタミン酸なんです。
へー!ネバネバのせいで食べるのが面倒とか思ってましたよ!ネバネバが虫歯予防にいいなんて驚きですねー!
ネバネバ成分の正体は、納豆菌がタンパク質を分解するときにできるポリグルタミン酸といって、納豆のおいしさの素でもあります。
ポリグルタミン酸は、もともと添加物として存在していた物質ですが、日本の食品メーカーが世界に先駆けて安定生産を実現。粗しょう症を予防する食品添加物として、特許を取っています。
納豆のネバネバした成分には、虫歯を予防するさまざまな効果があります。
ミュータンス菌を増やさない
虫歯をつくるミュータンス菌の増殖を抑制するのも、納豆粘質ポリグルタミン酸の働きのひとつです。
ミュータンス菌に酸をつくらせない
納豆粘質ポリグルタミン酸は、ミュータンス菌を増やさないだけでなく、酸を作り出すのも抑制します。
虫歯は、ミュータンス菌がつくる酸で歯の表面が溶かされて発生するため、酸の生成が抑えられると虫歯の予防に役立ちます。
酸が歯を溶かさないよう防ぐ
ミュータンス菌が作り出した酸が歯を侵食しないように、納豆粘質ポリグルタミン酸が働きます。
酸がつくられたとしても、その酸が歯を溶かさないように作用するのです。
歯垢をつくらせない
納豆粘質ポリグルタミン酸は、歯の表面に細菌のかたまり「歯垢」が付着してバイオフィルムが形成されるのを防止します。
【ビタミンK2】歯を支える周辺組織を維持
納豆には、骨の形成に役立つビタミンK2が豊富に含まれています。
かつて、納豆に含まれるビタミンK2の効果が明らかにされていなかった時代から、「納豆が好きな地域の人は骨が丈夫」という通説があったのですが、長らく化学的根拠はありませんでした。
ところが、とある納豆メーカーが厚生労働省(現在は消費者庁の管轄)の審査を経て、「納豆が骨粗しょう症の予防に役立つ」ということが認められ、特定健康用食品としての許可を得るに至りました。
今では、納豆が骨を丈夫にする食品であることは公に認められています。
【ポリアミン】歯ぐきの腫れを防ぐ

納豆には、体内の炎症を防ぐ作用があるポリアミンが豊富です。歯ぐきが腫れやすい方に、納豆はおすすめの食品です。
大豆食品に多く含まれているポリアミンですが、中でも発酵食品である納豆は、特に含有量が多いといえます。
ポリアミンは細胞の増殖に関連してつくられる成分です。細胞分裂を活発におこしている組織で多くつくられるため、年齢を重ねると徐々に体内でつくられにくくなります。
ポリアミンがつくられる量が減ると、身体が老化していきます。
歯ぐきを健やかに保ちたいなど、老化防止やアンチエイジングを目指したい時に、納豆を食べる習慣をつけるよいでしょう。
虫歯予防のために「歯磨き習慣」も続けよう!

納豆って、虫歯予防に効く栄養がたっぷりなんですね!これからは毎日食べたいなあ!

納豆を食べる習慣をつけるのは、いいことですね。
それと、食後と就寝前の歯磨きも忘れないようにしてくださいね。
食べ物の工夫は、あくまで歯磨きの補助と考えるといいですよ。
はい!そうしますー!納豆を食べて、食後と寝る前にしっかり歯磨き!続けますね!
- 納豆は、虫歯予防にいい有効成分がたっぷり含まれている発酵食品。
- 納豆のネバネバ成分は虫歯菌を抑制し、虫歯の進行を抑えてくれる。
- 骨を丈夫にしたり、周辺組織の若々しさを維持したりする効果も。
- 毎日納豆を食べると、虫歯になりにくい口内環境をつくっていける。
- 虫歯を予防するためには、歯磨きは必須。歯磨き習慣は大事にする。