自宅でできる予防法も!知覚過敏の治療法と4つの原因

急にズキッと来るイヤな知覚過敏。冷たい飲み物やアイスクリーム、かき氷などを食べると歯に滲みる、ひどくなると風が当たっただけで滲みるという人もいます。しかし、多くの人はどのようにして改善したらいいか、意外と知りません。この記事を読むと、知覚過敏を改善する予防法や治療法がわかります。また、原因についても説明します。原因が分かれば自分に合った対処の仕方ができるでしょう。
- 知覚過敏をなんとか自分で抑えたいと思っている。
- 知覚過敏を今すぐ改善したい!
- 知覚過敏の予防法を知りたい。
- そもそもなぜ知覚過敏になるのだろうかという疑問を持っている。
知覚過敏を改善する4つの方法
知覚過敏を改善できる方法をは以下の4つです。
再石灰化を促す

知覚過敏を緩和させる1つとして、歯の再石灰化を促すことが挙げられます。歯が滲みるのは、神経に近い部分がむき出しになっているからです。歯は顎の骨に埋まっていますが、露出している部分は表面がエナメル質で守られています。しかし、エナメル質が削られて薄くなっていると、刺激があると即痛みを感じるのです。
歯の再石灰化を促すには、フッ素入りの歯磨き粉を使うのが最も手っ取り早い方法です。市販されている歯磨き粉で「高濃度フッ素」という表示があるものを選びましょう。同時に、研磨剤が入っていないことも確かめてください。
また、歯科医院ではフッ素の塗布を行っています。歯科医院で扱うフッ素は、市販の歯磨きよりも高濃度なのでおすすめです。
フッ素を塗布してくれるなんて知りませんでした。

歯医者さんは歯のこと全般を広く扱っています。
知覚過敏用の歯磨き粉を使用する

知覚過敏用の歯磨き粉には、高濃度フッ素の他にも様々な有効成分が配合されています。代表的なものが、硝酸カリウムや乳酸アルミニウム、リン酸カルシウムなどです。知覚過敏用の歯磨き粉はたくさん種類がありますが、上記の成分が入っているものを選ぶのがおすすめです。
先生おすすめの歯磨き粉とかはないんですか?

もちろんあります。以下の記事でまとめて説明しているので、読んでみてくださいね。
歯の根元が見えている場合は治療する

歯の根元はエナメル質がないため、知覚過敏が起こりやすくなっています。根本が見えていると炎症や虫歯のリスクも高くなるため、早めに歯科医院で治療をしましょう。歯科医院では、歯の根元が見えている部分に樹脂を塗布してカバーする処置も行っています。
歯周病になったら知覚過敏どころじゃ済まないかも…。

歯周病は全身にも悪影響を及ぼすので、早期治療が重要です。
滲みやすい部分をコーティングしてもらう

歯科医院では、滲みやすい部分に歯と同じ成分を塗り、コーティングする処置をしてくれます。むき出しになっている部分をガードして、直接刺激が達しないようにするので、即効性があります。今すぐ知覚過敏をどうにかしたいという人におすすめです。
そんな方法があったんですね。おれっちもやってみたいなぁ!

歯と同じ成分なので、見た目も自然ですよ。
知覚過敏の4つの原因
知覚過敏が発生するのは、大きく以下の4つの原因が考えられます。
歯ぎしりによって歯がすり減っているから

歯ぎしりの癖がある人は、歯の咬み合わせ部分が摩耗して、象牙質がむき出しになっている可能性があります。歯の先端の咬み合わせ部分は、通常小さなギザギザがありますが、歯ぎしりなどを頻繁に行っていると、ギザギザがなくなります。すると、上下の歯のむき出しの象牙質同士が直に当たるため、痛みを感じるのです。
考えただけでも痛そう…。

歯の先端が真っ平らになっている人もいます。
歯ぐきが下がり根本がむき出しになっているから

歯茎下がりが起きるのは、加齢や歯周病が原因です。年を重ねると、歯茎もだんだんと衰えてきます。また、歯周病にかかっていても、歯茎下がりは起きます。歯茎が下がるとエナメル質がない部分が露出するため、刺激がダイレクトに来て歯が滲みる原因となります。また、細菌にも感染しやすくなります。
歯茎が下がると見た目も気になりますね。

そうですね。若いうちから歯茎を鍛えておくことが重要です。
誤った歯磨き法で歯や歯ぐきが削られているから

歯ブラシでゴシゴシとこすると、歯の表面だけでなく歯茎も傷つけてしまいます。長年力を入れて歯を磨いていると、傷ついた歯茎が下がって知覚過敏の原因になります。
歯磨きはただ力を入れて磨いても、効果はありません。歯と歯の隙間や歯と歯茎の境目を丁寧にしっかりと磨くことによって、プラークを除去することができます。
歯ブラシで歯茎マッサージってよく聞きますけど?

マッサージするなら、柔らかめの歯ブラシで細かく揺するように動かすのがコツです。
酸性の食品を摂りすぎているから

酸性の食品を頻繁に摂っていると、酸蝕歯といって酸によって歯に含まれるカルシウムやマグネシウムが溶かされてしまいます。酸蝕歯になると知覚過敏だけでなく、虫歯や歯周病にもかかりやすくなります。健康に良さそうなイメージのある柑橘系のジュースや黒酢なども、酸蝕歯の原因となることが多いです。酸っぱい食べ物や飲み物を口に入れた後は、水でゆすぐなどして酸が口内に残らないようにしましょう。
そういえば昔、コーラで歯が溶けるっていう噂がありましたね。

そうですね。糖分を多く含む飲食物も口の中を酸性にするので、虫歯などの原因になります。
そういう理屈だったんですね。
知覚過敏は虫歯と歯周病ケアが重要
知覚過敏は、歯の象牙質がむき出しになったところに刺激を受けると起こります。象牙質がむき出しになっていると、虫歯や歯周病の原因にもなるため、虫歯や歯周病のケアをすれば知覚過敏も改善できると言えます。知覚過敏が頻繁に起こるようになったら、虫歯や歯周病のケアをしましょう。また、歯科医院では知覚過敏の相談にも応じてくれます。原因は自分ではなかなかわからないため、歯科医に相談するのがおすすめです。
- 歯の再石灰化で知覚過敏をガードするには高濃度フッ素が有効
- 硝酸カリウムや乳酸アルミニウム、リン酸カルシウム入りの歯磨き粉を選ぶ
- 歯の根元が見えている場合は早急に治療する
- 歯科医院で滲みやすい部分をコーティングしてもらう
- 知覚過敏の原因は、歯ぎしり、誤った歯磨き、加齢や歯周病による歯茎下がり、酸蝕歯