歯周病・歯槽膿漏の予防に効く!歯ぐきに良い食べ物・おすすめの食品

歯周病(歯槽膿漏)をケアするための商品は色々と販売されていますが、実は毎日の食事を気遣うだけでも、歯周病の予防ができます。
食事に、歯ぐきに良い食品や、歯周病の予防に効果がある食品を取り入れてみませんか?
忙しい人でも簡単に気を付けられるポイントをおさえながら、歯周病の予防におすすめの食品を紹介します。歯周病の予防を考えている人は、ぜひ毎日の食生活の参考にしてみてください。
- 歯周病(歯槽膿漏)の予防やケアのために、何か良い方法があれば知りたい。
- 歯周病の予防に効果的な食品について、詳しく知りたい。
- 食事で歯周病の予防ができるなら、取り組んでみたいと思っている。
- 歯ぐきに良い食べ物、逆に歯周病に良くない食べ物を詳しく知りたい。
- 歯周病の予防やケアで、食事の際に気をつけることがあれば知りたい。
歯周病・歯槽膿漏の予防に効果的な食べ物とは?

先生、歯周病の予防に、「これを食べておいたらOK!」みたいな食べ物ってないんですかねえ。免疫力が爆上りするような食品とか。

パンダさん、歯周病の予防には栄養バランスのとれた食事が一番ですよ。一つの食品だけ偏って食べるのは、あまりおすすめできませんね。
うーん、おいらもそれは十分わかっているつもりなんですがね…。仕事が忙しくて。料理もあんまり得意じゃないし。

そうですね、一人暮らしで仕事から帰って料理をするのは、なかなか大変ですよね。
そうなんですよー。ちゃんとやりたいのは山々なんですがねー。

偏食は歯周病にもよくないので、忙しい人でも栄養を偏りなく摂るコツなどをお話ししますね。
一番大事なのは「栄養バランス」がとれた食事
歯周病の予防には、栄養バランスの取れた食事が一番の近道です。
栄養というのは、1種類だけ採ってもうまく吸収されないことがあります。それぞれの栄養素が助け合うことによって効率よく身体へ吸収され、効果的に働くのです。
なんでも偏りなく食べること
歯周病を予防したいのだから、手っ取り早く歯ぐきによい食品を食べたい、と考えるかもしれませんね。
でも、何らかの目的を果たしたいからといって、一つの食品ばかり偏って食べてもあまり意味がありません。
主食、主菜、副菜を揃えたバランスの良い食事を心がけるようにしてください。
忙しくても栄養をまんべんなくとるコツ
一般的に忙しい人が不足しがちな栄養素は、カルシウム、食物繊維、ビタミンB群、タンパク質、鉄などです。
忙しい人はどうしても偏食になりやすいため、「食べているのに栄養失調」の状態に陥ることがあります。栄養が不足していては、身体を健やかに保つことさえ難しくなるため、歯周病の予防どころではありません。
忙しいと、コンビニ弁当やスーパーマーケットのお惣菜で食事をすましがちです。そんなときは、野菜や大豆製品などがまんべんなく入っているものを選ぶようにしましょう。
また、不足している栄養素を意識して、食物繊維が豊富なブロッコリーや小松菜、ビタミンB2が豊富な豚肉、カルシウムたっぷりの牛乳やヨーグルトなどを摂るようにします。食品の詳細については下記で紹介します。
歯周病・歯槽膿漏予防におすすめの食品とは?

ほーう、歯周病の予防のためには、とにかく歯ぐきにいいものを食べればいいのだとばかり思っていました。偏ると意味がないのですね。

同じものばかり食べて偏食になってしまい、必要な栄養が摂れないと、身体に不調がでてくることがありますよ。
うーん、そんなことになったら元も子もないですね。

そうでしょう。ですから、これから紹介する歯周病の予防によい食品は、栄養バランスが取れた食事をする前提で、食事に採り入れるようにすることが大切です。
ほほーう、なるほど、まんべんなく食べることが第一というわけですね。
おいら、たけのこが大好きだけど、たけのこだけでおなか一杯にしないように気をつけないとな…。
1.免疫力を高める食べ物

歯周病は、細菌による感染症です。免疫力を高めて感染を予防する必要があります。
免疫機能の大半が腸にあるため、腸内環境を整える食品を摂りましょう。免疫力を高める代表的な食べ物は、食物繊維が豊富な根菜や豆類、抗菌・殺菌作用のある発酵食品などです。
特に、口内の歯周病菌を抑制する作用のあるロイテリ乳酸菌が入ったヨーグルトを食べる習慣をつけるのは、おすすめです。身体を温める作用のある成分が入った食品も免疫力アップに役立ちます。
- 根菜:ゴボウ、ニンジン、レンコンなど
- 穀類:米、麦、とうもろこしなど
- きのこ類:しめじ、シイタケなど
- 豆類:豆腐、枝豆など
- 発酵食品:味噌、納豆、キムチ、ヨーグルトなど
- 身体を温める作用がある食品:ニラ、タマネギ、ニンニク、生姜など
2.炎症を抑える食べ物

歯周病は、歯ぐきに炎症を起こす病気です。炎症を抑える作用のある食べ物を摂って、歯周病の悪化を抑制するパワーを高めましょう。炎症を抑える働きのある食品は、下記の通りです。
特に根ショウガには、ジンゲロールという免疫力や抗炎症作用のある特有の成分が含まれています。皮のまますりおろして薬味に使うのが、より高い抗炎症効果が期待できます。
- 根ショウガ
- ネギ
- ニラ
- ニンニク
- しそ
- みょうが
- ナッツ類
- パイナップル
3.歯ぐきの生成に良い食べ物

歯ぐきの多くはコラーゲンで構成されています。歯周病で傷んだ歯の周辺組織を修復するためには、コラーゲンを補うと効果的です。
コラーゲンは、タンパク質の一種です。コラーゲンは、そのまま単体で摂取しても役に立ちません。コラーゲンを体内で働かせるためには、アミノ酸・ビタミンC・鉄分という3つの栄養素が必要なのです。
歯ぐきの育成には、下記の食品がおすすめです。
- 肉類
- 魚類
- 鶏卵
- 牛乳
- 大豆製品:納豆、豆腐、味噌、きなこなど
- 赤ピーマン
- ゴールドキウイ
- アセロラ
- グレープフルーツ
- ローズヒップティーなど
- 豚レバー
- 鶏レバー
- アセロラ
- 大豆
- アサリの水煮缶
歯周病・歯槽膿漏にNGな食べ物とは?

ふむふむー、歯周病に良い食べ物があるのなら、歯周病によくない食べ物もあるんですかね?

いいところに気づきましたね。歯周病によくない食べ物は、添加物の多い食品、そしてバランスが偏った食事です。
ほほーう、やはり栄養の偏りは良くないんですな。

そういうことです。スナック菓子やインスタント食品も栄養が摂れませんのでおすすめできません。
うーん、忙しいと、どうしてもインスタント食品のお世話になりますな…。これは課題が多いですね…。
インスタント食品はハイリスク
スナック菓子やインスタント麺などは添加物が多い上に、栄養価にも期待できません。そういった食品でおなかをいっぱいにするのはおすすめできません。
口内に残りやすい食品は歯周病の原因に
パンやクッキーなどのやわらかい食べ物や、歯にくっつきやすい食べ物も要注意です。口の中に残って歯垢を作りやすいので、食べたあとは歯を磨いたほうがいいでしょう。
栄養が偏った食事は免疫力を低下させる
お昼ご飯はおにぎりだけ、といった炭水化物メインの食事や、肉ばかり好んで食べるといった偏った食事になると、免疫力がつきにくく、歯ぐきも生成されにくい状態といえます。
歯ぐきに良いものを食べて歯周病・歯槽膿漏を予防しよう

ほほーう、歯周病に良い食べ物は、何というよりバランスよく、まんべんなく食べることが大事ということですな。

その通りです。その上で、不足しがちな栄養や、免疫力を上げる食品、炎症を抑える食品、歯ぐきを育成する食品を意識して食べるといいですよ。
ほほーう、不足しがちなものを意識してプラスする方法は、なかなか取り組みやすそうですな。まずは野菜の煮物やお浸し、枝豆、豆腐、ヨーグルトなんかを取り入れてみようと思います。

いいですね。それから、質の良い睡眠、軽い運動、喫煙・飲酒を控えるといった生活習慣を整えることも心がけるといいですね。
- 歯周病の予防に最も効果的なのは「栄養バランスのとれた食事」。
- 忙しい人は、不足しがちな栄養を意識的に摂ることを心がけよう。
- 歯周病の予防に効果があるのは、免疫力・抗炎症・歯ぐきを育成する栄養。
- 歯周病にNGな食品は、添加物が多い食品やインスタント食品。
- 栄養バランス、生活習慣を整えて、歯周病(歯槽膿漏)の予防を。