虫歯予防に効果がある磨き方は?歯ブラシ選び~口をゆすぐまでを徹底解説

どうやって歯を磨けば虫歯予防に効果的なのか、ご存知ですか?
正しく歯を磨けば、自宅で行うセルフケアでも十分、虫歯予防の効果を高めることができます。
ところが、「歯の磨き方なんて、特に意識したことがない」という人が多いのではないでしょうか。
口の中は、手鏡を使ったとしても自分では見えにくいものです。歯のデコボコや歯周ポケットなど、見えないところに汚れが蓄積していても気づきにくいという問題もあります。
虫歯予防に適した正しい歯の磨き方を身につけて、歯磨きのクオリティを向上させることからはじめませんか?
ここでは、歯ブラシの選び方からお口のゆすぎ方まで、正しい歯磨きの方法を徹底解説します。
- 毎日きちんと歯磨きしているのに、なぜか虫歯を繰り返してしまう。
- 歯磨きはなんとなく磨いて、なんとなく口をゆすいで終わっている。
- 歯ブラシがたくさん売っているけれど、どれを選べばいいのか迷う。
- ズバリ、虫歯予防の効果が高い正しい歯磨きの方法を知りたい。
- 歯磨きは、いつ磨くといいのか、どう磨くのが正解なのか知りたい。
歯ブラシの選び方

歯ブラシって、どうやって選べばいいんでしょう?たくさんありすぎて、何を基準に選んでいいのかイマイチわからないんですよね。

ヘッドが小さめ、毛先がやわらかめの歯ブラシがおすすめです。
へー!そうなんですね!

1カ月くらいで新しい歯ブラシに交換してくださいね。
ドキッ、そんなに早く交換しなくちゃいけなかったんだ…!普通に半年くらい使ってたー!!やばーい!
やわらかい毛先の歯ブラシを選ぶ
歯ブラシの毛先は、やわらかいものがおすすめです。
正しい歯磨きの方法(後ほど解説します)では、歯ぐきに毛先が当たります。歯ぐきを傷つけないように、やわらかい毛先の歯ブラシを選んでください。
正しい歯磨きの方法に慣れて歯ぐきが強くなってきたら、ふつうの硬さの毛先を選んでもいいでしょう。
ヘッドが小さめの歯ブラシを選ぶ

歯ブラシのヘッドは小さめがおすすめです。ヘッドが大きい歯ブラシでは、奥歯など磨きにくい場所が出てくるからです。
自分の口の大きさに合っていれば構わないのですが、ヘッドが小さい歯ブラシであれば、基本的にどんな口にもフィットします。
歯ブラシは1カ月くらいで交換する

歯ブラシは消耗品です。長持ちさせようと思わないでください。
毛先が開いてくると、毛先を使った正しい歯磨きができなくなるため、1カ月くらいで取り替えるのがおすすめです。
歯間ケアができるアイテムを足す


これが重要 ポイントですが、歯ブラシの他に、歯間ケアができるアイテム を追加するといいですよ。デンタルフロスや歯間ブラシなどの歯間清掃具 ですね。
えっ、歯ブラシ1本じゃダメなんですか?

歯ブラシでは、歯と歯の隙間が磨きにくいでしょう?歯間に溜まった汚れを磨き残してしまいますからね。そこから虫歯になることが多いんですよ。
そうなんだ、知らなかったなぁ!
歯磨きは、歯垢を取り除き、虫歯菌を減らす ことを目的に行います。
歯垢は、歯と歯の隙間に溜まりやすいため、歯ブラシの他に、歯間ケア ができるアイテム(歯間清掃具)を追加すると、歯磨きの効果が圧倒的に向上 します。
- デンタルフロス(糸巻タイプとホルダータイプがあります)
- 歯間ブラシ(歯間の広さに合わせてサイズを選べます)
- ワンタフトブラシ(ヘッドが小さく丸い毛束になった歯ブラシです)
- エアーフロス(水と空気のジェット噴射で汚れを飛ばします)
虫歯予防に効果的な歯磨きの方法

いい歯ブラシが見つかりそうだし、これで虫歯予防は安心だなぁ!

安心するのは早いですよ。これから、歯ブラシでの効果的な磨き方を解説しますね。
そうでした!歯の正しい磨き方を教えてもらわなくちゃ…!
磨く順番を決めておく
歯の磨く順番を決めておいて、毎回その通りに磨いていきます。
そうすると、磨き忘れが生じにくくなるのでおすすめです。
特に、歯ブラシを持っている利き手の奥歯の歯磨きがおろそかになりがちなので、気を付けましょう。
歯の表裏の隅々まで、歯1本1本、ていねいに磨くのはもちろんですが、特に虫歯になりやすい5カ所に溜まった歯垢をしっかりと摂り除くようにします。
- 歯と歯の隙間
- 歯と歯ぐきの境目
- 歯並びがデコボコになっているところ
- 昔の歯の治療跡
- 奥歯の噛み合わせの面(子どもの場合は特に)
歯ブラシの持ち方

えんぴつを持つくらいの力で、軽く歯ブラシを持ちます。
歯と歯の隙間を磨く

歯ブラシを横にして、5~10mmくらいの横幅で小刻みに揺らすのが基本の動かし方です。
歯間は、デンタルフロスや歯間ブラシで汚れを取り除きます。どちらも太さを選べるので、歯間の広さに合わせて適したものを選べます。
デンタルフロスって、抜けなくなって困る時があるんですよね。

慌てないで、ゆっくり揺らしてみてください。徐々に抜けるようになります。初心者向けのデンタルフロスもありますよ。歯間に入りやすいようにワックスが施されているものがあります。お好みで選んでみてください。
へー!ワックス加工タイプがあるんですね。それ欲しいなぁ!
歯の根元を磨く
歯の根元には、歯垢が非常にたまりやすいといえます。
歯と歯ぐきの間を歯周ポケットといいますが、ここに歯垢がたまり、細菌の温床になりやすいのです。
虫歯や歯周病の原因となりますから、しっかりと磨かなければなりません。
バス法(振動法)

歯の根元の磨き方は「バス法」がおすすめです。バス法は、歯ブラシを斜め45度に倒し、歯周ポケットの中に毛先が少し入るようにして磨く方法です。
歯ブラシを回転させるように揺らしながら、汚れを掻き出すのがコツです。
汚れを落とす・フッ素を残す「2回磨き」がおすすめ

歯磨きは、2段階に分けて磨くと、より効果的ですよ。
2段階というと?2回も磨くんですか?

1回目は汚れを落とすために全体を磨きます。2回目は、フッ素の効果をお口全体にゆきわたらせるため、フッ素配合の歯磨き剤やペーストで磨きます。
へー!2回磨く目的がそれぞれ違うんですね。それ、やってみたいなぁ!
歯磨き後のゆすぎは1回だけ
歯を強化し、虫歯予防に役立つフッ素のパワーを活かすため、歯磨き後はあまり口をゆすぎすぎないようにします。
歯磨きの味が残っても構わないので、1回だけ軽くゆすぐ程度で大丈夫です。
フッ素配合のペーストやコート剤など、口のゆすぎ不要のものもありますので、よりフッ素の効果で虫歯予防をしたい場合は、上手に利用してみてください。
寝る前の歯磨きを行おう
夜、寝ている時は口内が乾燥して細菌が繁殖しやすい環境になります。睡眠中が、最も虫歯になりやすい時間帯といえます。
磨き残した歯垢があれば、そこを温床として虫歯菌が活発化し、虫歯がつくられます。
寝る前は、できるだけ口内の虫歯菌を減らすために、歯磨きを徹底するようにしてください。
定期的にプロケアを受けよう

歯ブラシの選び方、磨き方、注意点もわかったし、これでセルフケアはバッチリできそう!

あとは、セルフケアでは落としきれない蓄積汚れがありますので、定期的に歯医者に行ってクリーニングを受けてくださいね。
あっ!プロケアですね。わー、鬼に金棒っていう感じですね!
- 虫歯予防にいい歯ブラシは、毛先がやわらかくヘッドが小さいもの。
- 虫歯予防には、デンタルフロスなど歯間ケアアイテムを足すと良い。
- 歯と歯の隙間、歯の根元など、虫歯になりやすい場所を意識して磨く。
- 虫歯予防の効果を上げたいなら、寝る前の歯磨きを大切にするべき。
- 徹底的セルフケア+定期的な歯科でのプロケアを併用するのが大切。