お口のニオイが気になる人がすべき口臭予防のための7つの習慣

自分は口臭があるのではないかと密かに悩んでいる人はたくさんいます。歯磨きや口臭スプレーなどで対策をしているのに、なぜか口臭が消えない…。この記事は、そんな人のための記事です。どれも日常生活でできる簡単なことばかりですが、歯科医師が監修する効果の高い内容です。
- 口臭があるのではと気になって会話などに集中できない。
- 話している相手がしかめ面をすると自分の口臭のせいだと思う。
- どんなことをすれば口臭を予防できるのか知りたい。
- 消臭効果のある食べ物や飲み物があれば知りたい。
- 口臭が気になった時サッとなくす方法があればいいのにと思っている。
口臭を予防する7つの習慣
口臭を予防する7つの方法をご紹介します。試しやすいことばかりなので、いくつか続けてみて効果を実感してください。
1.正しい歯磨きと舌磨きを行う

ほとんどの人は小学校で歯磨き指導をされたと思いますが、口臭予防に関してはちょっと異なる磨き方が効果的です。
- 歯ブラシは柔らかめで毛先が短いものをチョイス
- 人差し指と親指で軽くエンピツ持ち
- 歯ブラシを歯と歯茎の境目に45度の角度で当てる
- 細かく刻むように動かして磨く
お気づきの方もいると思いますが、これは歯周病予防のための歯磨き法です。つまり、口臭予防には歯周病予防をするのが効果的なのです。
次に舌磨きですが、歯磨きと同じ歯ブラシではなく、舌専用のブラシか柔らかめの歯ブラシもしくはガーゼなどの柔らかい布で行ってください。磨き方のコツは、奥から手前に軽くこするだけ。1日1〜2回で十分です。

ついやりすぎてしまう人が多いんです。
そうですか。
2.こまめに水分補給をする

水分補給をすると口内に唾液をまんべんなく行き渡らせることができます。唾液には口臭を抑える物質が含まれているので、口が乾いて唾液量が少なくなると口臭も増してしまうのです。水分補給をする時は、一度にたくさん飲むのではなく口の中を潤す程度にするのがおすすめです。可能なら含みうがいをこまめにするのでも良いでしょう。

緑茶や紅茶などもおすすめです。ただ、糖分フリーのものを選んでくださいね。
ふむふむ。
3.清掃性食品で口臭を予防する

清掃性食品とは、食べるだけでお口の中の汚れを取り去ってくれる食べ物のことです。代表的なものではレタス、セロリ、ごぼう、リンゴなどがあります。歯ごたえのあるものや繊維質が豊富なもの、酸味のある食べ物などがこれにあたります。

食物繊維が直接汚れをこそげ落とす効果があります。
ふむふむ。
4.コーヒーをやめてお茶にする

コーヒーは以下の理由から口臭の原因になります。
- 舌の表面に臭い成分が付着する
- カフェインの利尿作用で唾液量が減少する
- コーヒーの酸味が口内のpH値を酸性に傾ける
口内のpH値が酸性に傾くと、口内細菌が増えやすくなるので口臭の原因となります。特に空腹時にはお口の中が酸性に傾きやすいので、空腹時にコーヒーを飲むと、増々口臭が発生しやすくなります。
コーヒーに対しておすすめしたいのが緑茶や紅茶、烏龍茶、ほうじ茶です。お茶類には消臭効果のあるカテキンが含まれているので、飲むだけで口臭予防が期待できます。ただし、無糖のものに限ります。
まあ。何気なく飲んでいたけど、お茶って口臭にいいのね。
5.アルコールやタバコを控える

アルコールやタバコは、口臭の原因になるのでできるだけ控えましょう。アルコールには口内細菌の大好きな糖分が含まれているうえ、利尿作用があるので唾液を減少させます。二日酔いをするほどたくさん飲むと、肝臓が分解の許容量オーバーになり血中にニオイ成分が流れて口臭のもとになります。
タバコはニコチンが唾液を減少させるほか、歯茎の血行を悪くして歯周病になりやすくなります。また、タールは独特の悪臭があり、歯や歯茎にこびりついて離れません。

お酒を飲む人はお水を挟んで飲むといいですよ。
そうですか。
6.歯周病を治す

歯周病は口臭の原因のトップに挙げられています。歯周病になると揮発性硫黄化合物(VSC)という強烈な悪臭を持つ物質が作られるため、口臭が引き起こされるのです。
歯茎下がりや歯磨き時の出血などが時々でもある場合には、歯周病の可能性があります。心当たりがある人は、早めに歯医者さんで治療しましょう。
歯周病の治療は具体的には何をするのですか?

基本は歯垢や歯石のクリーニングや咬み合わせの調整などです。
7.定期検診を受ける

定期検診では、口内の点検や自分ではできない専門的なクリーニング、歯磨き指導などを行います。予防歯科という考え方なので口内にトラブルがあれば早期発見ができますし、口臭の原因も除去できます。

通う目安は3ヶ月から6ヶ月置きくらいです。
ふむふむ。
口臭が発生する原因
口臭が発生する原因は、大きく3つのものがあります。
誰にでも起こる「生理的口臭」

生理的口臭とは誰にでも起きるもので、寝起きや緊張時などに一時的に起き、あったりなかったりします。
- 寝起きや空腹時
- 緊張した時
- ストレスを感じた時
- 疲労がたまっている時
- 生理前、妊娠時、思春期など女性ホルモンの変化が起こる時
- 乳幼児から老齢期までの年代別の固有の口臭

だいたいは唾液が減ると起こります。
ふむふむ。
特定の病気が原因の「病的口臭」

虫歯や歯周病のほか、体の疾患でもそれぞれ特有の口臭があります。例えば呼吸器系や消化器系、耳鼻咽喉は卵や肉が腐ったような臭い、糖尿病は甘酸っぱい臭い、肝臓関係の病気はアンモニア臭といった具合です。
口臭で病気が分かるかもしれませんね。

その通りです。口臭が続くようなら病院を受診しましょう。
間違ったケアで口の中に細菌の塊が残っている

いくら一生懸命歯磨きをしていても口臭が消えない人は、やり方が間違っているのかもしれません。口内の汚れは歯磨きだけでは60%程度しか落とせないというデータがあります。歯磨きだけでケアしている人は歯間ブラシやデンタルフロスも使って、歯と歯の隙間などまで入念にケアすると改善が見られる可能性があります。歯磨きの仕方についてもゴシゴシと力を入れてこするのではなく、軽い力で細かく動かして磨いていくと、歯や歯茎を傷つけずに汚れが落ちやすくなります。
また、舌苔を落とそうとしてかえって舌を傷つけている可能性もあります。舌の表面を傷つけると細菌のすみかとなるため、正しい方法でケアしましょう。

大人になるほど歯間ブラシやデンタルフロスの併用が必要です。
ふむ。歯磨きだけでは不十分なのですね。
正しい知識と予防法で口臭を撃退しよう!
口臭はちょっとしたことを生活に意識的に取り入れるだけで、簡単に予防ができます。今回ご紹介した方法をぜひ続けて習慣にすることをおすすめします。

口臭予防の要は唾液と歯周病予防です。
- 正しい歯磨きと舌磨きが重要
- こまめに水分補給をして口内を潤す
- 清掃性食品を積極的に摂って口臭を予防する
- お茶には消臭効果がある
- アルコールやタバコは口臭の元
- 歯周病は口臭の一番の原因
- 定期検診で口臭を事前に予防する