その口臭、疲労が関係しているかも!口臭を予防する4つの方法

疲れている時に、なんだか口臭が気になるという人は多いものです。心身が疲れているとネガティブになりがちなので、気になるのかもしれないと思う人もいるでしょう。しかし、口臭は実際に発生している可能性が高いので注意が必要です。ここでは、心身の疲労と口臭の関係や、口臭を予防する方法についてご紹介します。
- 疲れていると口臭が強くなる気がすると思っている。
- 口臭ケアをしているのに一向に口臭がなくならない。
- 口臭があるのは体調が関係しているのかもしれないと思っている。
- ケア用品以外で口臭を予防する方法を知りたい。
口臭を引き起こす色々な「疲れ」
疲れと一口に言っても、運動したあとの心地よい疲れから、問題を抱えているときの精神的疲労など様々です。口臭を引き起こす疲れは以下のようなものが考えられます。
- 精神的ストレス
- 肉体疲労
- 無理なダイエット
- お腹の不調
- 肥満からくる疲労
1.精神的ストレス

一時的な精神的ストレスを感じると、口臭が発生することがあります。精神的ストレスは、人間関係などの長期的なものもあれば、人前で発表する前などに感じる緊張からくるものもありますが、口臭が発生するのは緊張状態からくるストレスを感じた時です。
リラックスした状態のときの普段の唾液はサラサラしていて、口臭の原因となる細菌の活動を抑えています。しかし、突発的に緊張状態にさらされると、異物が口から体内に入らないように、粘着質の唾液に替わります。
その際、サラサラの唾液が少なくなってしまうので、口臭が発生してしまうのです。

食べている時にサラサラ唾液が出るのはリラックスしているからです。
ふむふむ、そうですか。
2.肉体疲労

肉体疲労や空腹が続くと、肝臓は体にエネルギーを供給しようとしてケトン体という物質を出します。通常はブドウ糖などの栄養が脳や体のエネルギーとなっていますが、疲労や空腹などによってブドウ糖が足りなくなると、代わりにケトン体を分泌するのです。
ケトン体はアセトン臭という甘酸っぱい臭いがします。これが血流に乗って体内を巡り、肺から上がって息となり口臭になるのです。

疲れたら休養を取れば、まずは口臭を防げます。
ふむふむ。
3.無理なダイエット

無理なダイエットを続けていると肉体疲労と同じ状態に陥り、口臭が発生することがあります。ダイエットで食事制限をした場合、体が不足した栄養を補おうとして中性脂肪を燃やします。しかし、ある期間に差し掛かると効果が見られなくなります。それでも食事制限のみのダイエットを続けると、体がエネルギー不足を感知して栄養の代替品であるケトン体を分泌するのです。
また、水分を十分に摂っていない場合には、唾液量が少なくなって口臭の原因となります。何よりダイエット期間中は代謝のためにも水分補給が必要なので、水分制限をすると危険です。
何事にも節度が必要なのね。
4.お腹の調子が良くない

お腹の調子が悪いと口臭が気になるのは、腸内でガスが発生するためです。便秘の場合は食べたものが排出されずに腸内で腐敗し、ガスが発生します。下痢の場合は消化されない食べ物がやはり腸内で腐敗します。ガスの正体はアンモニアで、血流に乗って内蔵などに行き、肺に達したガスは呼気となるのです。

お腹の調子は脳にも影響があります。
お腹って大事ですのね。
5.肥満気味

肥満も、口臭が起こりやすくなる原因の1つです。肥満気味かつ大量に食べる人は、肝臓が弱くなり働きが鈍くなっている可能性があります。肝臓は栄養分が足りなくなるとケトン体を作ることは先述のとおりですが、その際に発生するアセトン臭が口臭となります。
肥満気味ではなくとも運動不足や不規則な生活を送っている人も、肝臓が弱くなっている可能性があります。特に、揚げ物や甘いものが好きでよく食べる人は注意しましょう。
揚げ物と甘いものに注意しなくちゃ。

我慢しすぎると逆にストレスがたまる人もいるので、食べすぎないようにすれば大丈夫です。
虫歯や歯周病がある人は特に注意!

虫歯や歯周病は、それ自体に独特な悪臭があります。体や精神が健康な人でも虫歯や歯周病が口臭の原因になっていることが多く、プラスしてアセトン臭やアンモニア臭が混ざると強烈な臭いになることは容易に想像できます。
精神的疲労や肉体的疲労、内蔵疲労などに心当たりのある人で虫歯や歯周病がある人は、ただちに治療をして口臭の原因を1つでも減らしましょう。

歯周病は口臭の原因のトップに挙げられています。
そうですか。
疲労からの口臭を予防する5つの方法
疲労が原因の口臭を予防する一番の方法は疲労の原因をなくすことですが、それが難しい場合には以下のような方法がおすすめです。
1.唾液を増やす

口臭の原因菌である口内細菌を抑制するには、唾液を増やすのが効果的です。唾液を増やすには、よく噛んで食べることやちょこちょこと水分補給をして絶えず口の中を潤しておくのがおすすめです。

頬や顎付近のマッサージもおすすめですよ。
ふむふむ。
2.規則正しい生活

規則正しい生活とは、バランスの取れた食事をしっかりと摂ること、十分な質の良い睡眠の確保、適度な運動を行うことです。心身の健康は、食事だけでなく、睡眠や運動によって保たれています。特に睡眠は脳の疲労の回復にも役立つため、精神的ストレスの緩和に必要です。

最近では昼食後に15分間昼寝をとることで、午後のパフォーマンスを上げることが分かっています。
ふむふむ、そうですか。
3.ストレスを発散する

口臭が気になる人は、ストレスを発散して口臭を軽減しましょう。おしゃべりが好きな人は人と話したりするだけでストレスを発散できます。また、何かに集中するとストレスが発散できるという人は、趣味や部屋の模様替えに没頭したりするのもおすすめです。その他ガーデニングや公園を散歩して緑にふれるのも良いでしょう。
私は趣味の手芸かしら…。
4.疲労を回復させる食べ物を摂る

- ビタミンC、βカロテン:緑黄色野菜
- ビタミンE:うなぎ、はちみつ、アーモンド
- タンパク質:肉、魚、卵
- パトテン酸:鶏ササミ、レバー
- アスパラギン酸:大豆製品、もやし
ビタミンC、Eはストレスからの精神的疲労を回復させ、免疫力もアップしてくれます。タンパク質やパトテン酸は筋肉疲労などに効果的です。アスパラギン酸は乳酸をエネルギーに変えるので疲労回復に効果があります。

栄養バランスの良い食事を摂っていれば問題ありません。
ふむふむ。
疲労を回復して口臭をなくそう!
口臭には精神的疲労と肉体疲労の両方が関係しています。マウスケア商品などを使うのも一つの方法ですが、根本的な口臭を改善するなら疲労を回復することが先決です。その他、虫歯や歯周病がある人は、できるだけ早く治療しましょう。

お口の健康を維持するためにも、うまく疲労を回復したいものです。
- 精神的ストレスは唾液量を減らして口臭の原因になる
- 肉体的疲労は肝臓が作用して甘酸っぱい口臭が発生する
- 腸の不調や無理なダイエット、肥満も口臭の原因になることがある
- 虫歯や歯周病は口臭をさらにきつくする
- 唾液量を増やし規則正しい生活をすることで口臭は改善される