口臭予防の新常識!?昆布がいい5つの理由と簡単に摂れる方法

昆布といえば旨味成分たっぷりの海藻ですが、最近では口臭予防としても注目を集めています。今回は、なぜ昆布が口臭予防に効果があるのかを、じっくりと探っていきます。理由を理解すると、摂り方も色々と工夫できますよ。
- 昆布で本当に口臭が予防できるのか知りたい。
- 昆布はなぜ口臭予防に効果があるのか知りたい。
- 昆布をどんなふうに摂ると効果的なのだろうと思っている。
- 簡単に昆布を摂る方法を知りたい。
昆布が口臭予防に効果がある理由
昆布の健康効果は、昨今では世界的にも注目されていますが、口臭予防への効果は以下のようなものが挙げられます。
1.昆布を噛むと唾液が増えるから

まず、唾液には口臭予防効果があるということを知っておく必要があります。唾液には抗菌・殺菌成分が含まれており、口臭の元となる細菌が活発になるのを抑える力があるのです。
硬いから噛めば唾液がたくさん出るってことですか?

それもありますが、もっと深い意味があるんです。
昆布の旨み成分には、唾液の分泌する時間を長くすることが最近の研究で分かってきました。2002年に行われた実験では、甘み・酸味・塩味・苦味・旨みのあるものを噛み続けて調べた結果、旨み以外の4つはさほど唾液が出る時間が続きませんでした。それに対し、旨み成分を噛んだ時は、20分以上も持続することが分かったのです。
旨み成分とはグルタミン酸のことで、グルタミン酸は舌で味覚を感知すると唾液腺を司る脳の部分が反応します。また、旨みは他の4つに比べて後味が残るため、いつまでも口内に唾液が出続けるのです。
グルタミン酸が豊富な昆布は、まさに唾液を促進する食べ物といえます。
2.昆布にはリラックス効果があるから

昆布のグルタミン酸は、食べれば脳をリラックスさせる働きがあります。
リラックスしているときには、水分の多いサラサラした唾液が出ます。サラサラした唾液が出るのは、美味しいものを食べている時や、リラックスして体が緩んでいる時。口内細菌をやっつけるためには、口の中にまんべんなく広がるサラサラした唾液の方が都合が良いのです。
じゃあ緊張している時は…?

外からの攻撃に備えるために、粘着質な唾液になります。
ふむふむ。うまいことできてるんですね〜。
3.昆布は腸内環境を整えるから

昆布も腸内環境を整えるんですか?

一般的には発酵食品が良く知られていますが、実は昆布もそういった力があるんです。
昆布を含む海藻全般には、食物繊維が多く含まれています。食物繊維は腸内で水分を含んだまま膨らんで便通を良くし、腸内環境を整える働きがあります。口臭には腸から来るものもあり、腸内環境が悪いとお腹の中で悪臭のあるガスが発生しますが、昆布を食べると腸内環境が良くなるので、口臭を防ぐことができるのです。
4.昆布は胃の中の臭いを抑えるから

餃子とか食べると口臭が気になることがありますよね。

そうですね。臭いの強いものを食べた後、胃の中にとどまっていると口臭の原因になることがあります。
美味しいものってどうしてニオイが強いものが多いのでしょう…
昆布にはフコダインというネバネバした物質が豊富に含まれています。このフコダインが、胃の中の食べ物の臭いを抑えてくれる働きがあるのです。フコダインは口臭だけでなく、体臭抑制や花粉症予防にも効果があると言われています。
5.昆布は免疫力を高めるから

昆布に含まれるフコダインには、免疫力をアップする作用があることも分かっています。九州大学大学院の白畑教授の研究によると、フコダインはがん細胞の自滅を促進させる効果があることが分かりました。つまり、がん細胞までも追い込む強い免疫力アップのパワーで体全体の免疫力を上げ、口臭の原因となる虫歯菌や歯周病菌もノックアウトしてくれるのです。
昆布ってすごいんですね!
そもそも口臭の原因とは?

口臭の原因には大きく3種類あります。
- 唾液量が減り、唾液の自浄作用が十分に働かなくなる
- 虫歯や歯周病、内臓疾患など
- 飲食物からくる口臭
唾液量が減るパターンは様々です。第一に誰にでも起こるのが、生理的なものです。朝の寝起きやストレス・緊張を感じている時などがこれに当たります。夜寝ている間には水分補給をしていないのと、口の活動が休んでいたために、起床時には細菌が増殖しています。また、ストレスや緊張状態の時には、体が迎撃体制になっているため口内もサラサラの唾液からネバネバの唾液に変わります。
病気から来る口臭は、虫歯や歯周病などお口の中のトラブルと、内臓疾患による口臭です。虫歯・歯周病には独特な悪臭があり、虫歯や歯周病の元となるプラーク自体も臭いを発しています。内蔵病に関しては、それぞれの疾患特有の口臭があるため、臭いで病気を発見できるケースもあるでしょう。
飲食物からの口臭は、口の中に飲食物のニオイ成分が残っている場合と、胃の中で消化しきれていない食べ物が臭いを発している場合があります。
昆布で簡単に口臭予防ができる方法

昆布で簡単に口臭を予防できる方法をご紹介します。
1.おやつ昆布を食べる
おやつ昆布・おつまみ昆布はコンビニやスーパーでも簡単に手に入ります。おやつ昆布やおつまみ昆布はほとんど無臭なので、オフィスなどで口に含んでいても周囲に分かりにくいでしょう。
よく遠足なんかに持っていったおしゃぶり昆布とは違うんですよね?

酢昆布は甘味料がまぶしてあるので、かえって虫歯の原因になってしまいます。
2.料理に使う
料理でダシを取る時、鰹節ではなく昆布に変えてみるのも1つの方法です。また、常備菜として煮昆布を作っておいたり、味噌汁やうどん、そばの具としてとろろ昆布を入れるのもおすすめです。
おせちの昆布締めもありますね。

日本人は昔から昆布を食べていたんですね。
3.昆布水を作る
昆布水は、水にダシ用昆布を8時間以上つけるだけで簡単にできます。分量は、水の量に対して昆布1%ほどです。味噌汁や煮物を作る際に使うと、とても便利です。そのまま飲む時は、1日にコップ1杯が目安です。
水に浸しておくだけなんて、お手軽すぎますね!
昆布で口臭を緩和しよう!
昆布は口臭予防に効果があります。特に、口臭の原因となる口内細菌を抑制するので、食事などで昆布を頻繁に摂るのがおすすめです。
昆布って、すごく効果があることが分かりました。

そうですね。身近なものなので活用しない手はないですね。
- 昆布の旨み成分「グルタミン酸」が唾液量を増やす
- 昆布はストレスを緩和しサラサラ唾液を出しやすくする
- 昆布は胃の中のニオイ成分を抑える
- 昆布は腸内環境を整える
- 昆布は免疫力を高める