空腹になるとなぜ口臭が強くなるの?理由とおすすめの5つの予防法

お昼前や夕方、お腹が空くと口臭が気になる人は意外と多いものです。なぜ空腹になると口臭が発生するのか原因が分かれば、対応できると思いませんか?この記事では、空腹時に口臭が強くなる原因と、おすすめの口臭予防法をご紹介します。お腹が空くタイミングで口臭が気になる人は、是非チェックしてみてください。
- 食事前になると口臭が気になる。
- お腹が空いた時に口臭が強くなる気がする。
- 空腹時の口臭をなんとかなくしたい。
- なぜ空腹になると口臭が強くなるのか知って予防したい。
空腹時に口臭が発生する理由
臭いの強い食べ物を食べた後ならまだしも、空腹時に口臭がすることに疑問を持つ人もいるでしょう。それには以下のような理由があるのです。
唾液量が減少するから

空腹時には知らないうちに唾液が少なくなっています。唾液量が減るのは緊張時やストレス時に多く、空腹は体にとってストレスです。
なぜ唾液量が減ると口臭がするのかというと、唾液には口臭の原因となる細菌を抑制する力があるからです。口の中に唾液がたくさんあるときには細菌の活動は抑えられていますが、唾液量が少なくなると細菌が活発になり、口臭が強くなってしまいます。

唾液には健康を維持するためのすごいパワーがあります。
ふむふむ。唾液にもちゃんと役割があったんですね。
胃酸が呼気となるから

胃酸は食べ物を消化するときに出る消化液です。胃酸は食べ物を食べた時に出るものだと思いがちですが、空腹時に出ることもあります。胃酸過多と呼ばれる現象ですが、食間や空腹時にストレスなどで胃酸が出すぎてしまうと、酸っぱい臭いが体内から呼気となって出てしまう場合があるのです。胃酸過多は胃の粘膜も傷つけてしまうので、改善することをおすすめします。
また、胃酸過多は痛み止めを服用している人や、ヘリコバクター、ピロリ菌などに感染している際にもなる可能性があります。

空腹時に胃が痛くなる時も胃酸過多の可能性があります。
そうですか。空きすぎるのもよくないんですね。
口内の汚れが臭いを発するから

口の中の汚れとは、食べカスやプラークなどのことです。虫歯や歯周病の原因菌は、食べカスを餌としてプラークを作りますが、その際食べカスを腐敗させて悪臭を発生させます。プラークができるタイミングは食事をしてから数時間後なので、ちょうど空腹になる時間と重なる場合があります。また、プラークや虫歯、歯周病自体にも臭いがあるため、口内が汚れていると口臭が発生しやすいのです。

食事の後の歯磨きは本当に重要なんです。
ふむ。そうですか。子どもの頃から教えるのはそのためなんですね。
空腹時の口臭を予防する5つの方法
空腹時に口臭を起こさないようにするためには、以下の5つの方法がおすすめです。
1.水分補給で口の中を潤す

口の中を潤すと、殺菌作用のある唾液を口の中の隅々までまんべんなく行き渡らせることができ、口臭予防につながります。水分補給といってもごくごく飲むのではなく、ごく少量の水を含む程度が良いでしょう。

コーヒーは口臭の原因にもなるので、消臭効果のある紅茶か緑茶がおすすめです。
ふむふむ。これからはコーヒーじゃなくて紅茶にします。
2.ガムを噛む

ガムを噛むと顎をよく動かすので、唾液腺を刺激して唾液がたくさん出るようになります。唾液が出れば口臭の原因となる細菌を抑えることができるので、口臭予防に効果的です。また、空腹時にガムを噛むと、口の中に味が広がるので空腹もやや抑えられます。
唾液腺はどこにあるのですか?

顎や舌の付け根周辺です。
ふむふむ。このあたりですね。
3.酸っぱい食べ物を想像する

梅干しやレモンを想像してみてください。自然と唾液が湧いてきませんか?酸っぱいものは唾液を多く出してくれますが、脳はそれを覚えているので想像するだけでも唾液がたくさん出ます。
空腹時にすぐに食べ物を食べることができない状況でも、酸っぱいものを想像するだけで、唾液を出して口臭を抑えることができます。
あたくし、食べ物なら何でも想像するだけで唾液が出てきそう…。

酸っぱいものはより効果があるということですね。
4.朝食を抜かない

これは昼食前の口臭に効果があることですが、朝食は抜かないほうが口臭を抑えることができます。朝食を摂ると単に空腹になるのを遅らせるだけでなく、細菌が増えるのも抑えることができるからです。
起床時は口の中の細菌がもっとも増えている時間帯です。寝ている間は唾液量が少なくなるばかりか、口の活動をしていないので唾液が口内に行き渡っていないからです。
朝きちんと食事を摂って歯磨きをすれば、昼食前の口臭予防に効果的です。

1日のうちで一番口臭が強いのは起床時です。
そうですか。朝の歯磨きは重要ですわね。
5.食後は必ず歯磨きをする

食後の歯磨きは口臭予防の第一歩です。プラークは口臭の原因の1つですが、プラークができるのは口内に微量に残った食べカスが元だからです。歯ブラシでしっかりと食べカスを除去することで、細菌はプラークを作り出せません。また、プラークがなければ虫歯や歯周病の予防にもなり、口臭予防につながります。

寝る前の歯磨きはとても重要です。
ふむふむ、そうですか。朝と夜ですわね。
唾液コントロールと口腔ケアで空腹時の口臭をなくそう!
空腹時に口臭が起こるのは、唾液量や口内細菌などが原因です。また、胃酸過多の場合は市販の胃腸薬を試したり、病院に行って改善するのがおすすめです。

ポイントは唾液と歯磨きです。
ふむふむ。さっそく試してみます。
- 空腹時は体がストレスを感じて唾液量が減り口臭が発生する
- 胃酸が出すぎると口臭の原因となることがある
- プラークができるタイミングが空腹時と重なる
- 口臭を抑えるには唾液量を増やすことが近道
- 起床時の細菌除去や歯磨きでプラークを作らせないことが口臭予防になる