歯が欠けた時の応急処置6つ! すぐに歯科を受診できない時の対応も

「歯が欠けた!どうすればいいの?欠けた歯はどうすればいい?」
急に歯が欠けてしまい、何をどうしたらいいかとお困りですか?
歯が欠けたときは落ち着いて然るべき対応を取る必要があります。この記事を読めば、歯が欠けた部分の応急処置と欠けた方の歯の処理の仕方について分かります。
痛みがある場合や休日などで歯医者さんにすぐに行けない場合についてもお伝えしますので、最後までお読みくださいね。
- 歯が欠けてしまった!どうすればいいの?
- 歯が欠けた時の出血はどうすればいい?
- 歯が欠けた時の腫れはどうすればいい?
- 歯が欠けた時の痛みはどうすればいい?
- 歯医者さんに行くまでにしておいたほうがいいことは?
1. 歯が欠けてしまった場合の応急処置
歯が欠けてしまった場合といっても、人によって状況が異なりますね。基本的な対応と色々な状況についての対応の方法をご紹介します。
1-1. 欠けた部分に触れない

どんな状況の場合も、欠けた部分には決して触らないでください。傷口から細菌が入ってしまったり、刺激して出血を促してしまったりするからです。欠けた歯がグラついている場合もあります。グラついている歯を無理に動かすと出血する可能性があるので注意しましょう。

欠けた部分が気になって、つい舌や咬み合わせの歯で触りたくなってしまいますが、じっと我慢してくださいね。
歯を閉じるのもダメなんですね!

傷口を刺激しちゃいますからね。
1-2. 歯の破片は保存する

もしも歯の破片が手元に残っている場合には、捨てずに保存して歯医者さんに持っていきましょう。歯そのものが残っている場合も同様です。破片や歯は乾かすと良くないので、小さなプラスチック容器や薬の空き瓶などに牛乳または水を入れ、その中に浸して保存します。
ティッシュとかハンカチにくるんでおくのはダメなんですか?

やってしまいがちですが、乾くと紙や布がくっついてしまうのでよくありませんよ。
1-3. 破片がくっついている場合はそのままで受診

歯が割れたり折れたりしているけれど、破片がぶら下がっているような状態の時は、そのまま歯医者に急行し、受診してください。無理に破片を取ると、神経がむき出しになって強い痛みが出ることがあります。
欠けた歯が宙ぶらりんになってたら、喋ったりご飯食べたりできないですね!

そうですよね。すぐに近くの歯医者さんに行ってくださいね。
1-4. 歯の破片が唇に刺さっていたら抜かない

事故などの場合、欠けた歯の破片が唇や口内に刺さってしまうことがあります。その場合、自分で抜かずに止血をして歯医者さんに行ってください。破片が刺さっている場所にガーゼなどをあてて圧迫すると止血できます。
圧迫なんてすると破片がもっと奥に食い込んだりしないですか?

少しくらい食い込んでも取れるから大丈夫ですよ。それより出血を止めるほうが先決です。
1-5. 歯茎からの出血はガーゼなどで止血する

歯が当たって唇や歯茎が切れて出血している場合は、ガーゼなどで圧迫して止血しましょう。口周辺を切るとかなり出血するので驚くかもしれませんが、しばらく圧迫すると血は止まります。もしもガーゼがない場合はティッシュでも大丈夫です。

もしも出血が止まらない時は、裂けた部分を左右から閉じるようにして圧迫してみてください。
とにかく出血を止めないと動けないですよね!

はい。出血が止まると気持ちも少し落ち着きますよ。
1-6. 早急には医者を受診する

歯が欠けたら、とにかくできるだけ早く歯医者に連絡を取ることが第一です。自分では口内がどのような状態になっているか分かりません。歯の専門科に診てもらい、適切な処置をしてもらいましょう。

出血していないからと放置したりすると、症状が悪化する危険があるので注意してくださいね。
歯が欠けたらとにかく歯医者さんに行くってことですね!
2. 休日の場合は休日外来をしている歯科医院に行く

休日の場合は、持ち回りで救急用に開院している歯医者さんがあります。自治体のホームページや広報などで調べられますので、休日外来を担当している近くの歯医者さんを探してみましょう。
行く前に1本電話をして事情を説明してから受診するとスムーズです。
なるほど、そういうシステムがあるんですね!

はい。電話で説明すれば、歯医者に来るまでの処置の仕方も教えてくれますよ。
3. すぐに歯医者さんに行けない場合の注意点

何らかの事情でどうしてもすぐに歯医者さんに行けない場合には、以下のことに注意しましょう。
2-2. 欠けた部分を刺激しない
先程もお話しましたが、歯科を受診するまでは、欠けた部分は触ったり押したりして刺激しないように注意してください。
上下の歯も噛み合わせないように浮かせた状態をキープですね!

はい。なるべく何にも触っていない状態が望ましいですね。
3-2. 欠けた破片や取れた歯は保存しておく
受診まで時間が開いている場合も、破片や取れた歯が手元にある場合は、受診までしっかりと水や牛乳に入れて保存しておきます。
何日くらい保存しておけるんですかね?

何日とは言えませんが、1週間以上常温で置いておくと中の牛乳などが腐ってしまうので、冷蔵庫で保管するといいですね。
4. 差し歯が取れた場合は自分で治そうとしない

差し歯が欠けたり取れたりした時、接着剤などを使って自分でくっつけようとする人がいますが、これは絶対にやめてください。
差し歯は歯科専用の接着剤を使っています。市販の接着剤は口に入れて良いものではありませんし、瞬間接着剤に関しては指や他の粘膜について取れなくなる恐れもあります。

どんなタイプの差し歯でも、欠けたらそのままの状態で歯医者を受診してくださいね。
差し歯も保存したほうがいいんですよね?

状態によっては取れた差し歯を使えるかもしれません。
それと、差し歯なら人工物が取れただけだから、受診までしばらく間を開けても大丈夫ですか?

差し歯をつける際には歯を削っています。削った部分がむき出しになると虫歯や歯周病になりやすいですし、知覚過敏の原因にもなりますよ。
やっぱりすぐに受診したほうがいいんですね!
歯が欠けたときはなるべく早く歯科医院へ!
顔をぶつけたり転倒したりして歯が欠けてしまったら、状況に応じてご紹介したような応急処置をして、できるだけ早く歯医者に行きましょう。歯はごく小さな部分ですが、欠けた部分から細菌などが入ると血流を通して身体の内部に入ってしまう可能性があります。しっかりと応急処置をして受診すれば、最小限のダメージで済みますよ。
- 歯が欠けてしまったら、指や舌、歯などで絶対に触らない
- 歯の破片や取れた歯は水や牛乳に入れて保存する
- 破片がくっついている場合には無理に取らずにそのままの状態で受診する
- 歯の破片が刺さっていたら抜かずにそのままの状態で受診する
- 出血している場合はガーゼなどで圧迫して止血する
- 休日の場合は休日外来の歯医者にかかる
- すぐに受診できない場合は、触らないこと、破片を保存することを忘れない