赤ちゃんの健やかなお口の発達のために。月齢に合わせた離乳食の与え方

赤ちゃんの健やかなお口の発達のために。月齢に合わせた離乳食の与え方
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赤ちゃんのお口の発達は、成長に伴って、どんどん進んでいきます。

生まれたばかりの頃は、母乳やミルクしか口にできませんが、舌や唇や顎が発達してお口の機能が高まると、離乳食が始まります。

そこで今回は、赤ちゃんの月齢に応じてお口がどのように発達していくのか解説します。

赤ちゃんの健やかな成長のために、月齢に応じて高まっていくお口の機能に合わせた食材を選び、食べやすい状態に調理してあげましょう。

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    • 赤ちゃんの月齢に応じたお口の発達について知りたい方。
    • 赤ちゃんのお口の発達に合った離乳食について知りたい方。
    • 赤ちゃんのお口が発達すると得られる機能を知りたい方。
    • 何に気を付けて離乳食を与えればいいか知りたい方。
    • 初めての赤ちゃんだから色々な不安を抱えている方。
INDEX
  1. 月齢に応じたお口の発達と機能について
  2. 0~4カ月頃は母乳やミルクをのむ「哺乳期」
  3. 5~6カ月頃は離乳食が始まる「ごっくん期」
    1. 食材のやわらかさ:ポタージュやヨーグルト状
  4. 7~8カ月頃は本格的な離乳食が始まる「もぐもぐ期」
    1. 食材のやわらかさ:舌でつぶせる固さ(豆腐くらい)
  5. 9~11カ月頃は食べ物に興味がでる「かみかみ期」
    1. 食材のやわらかさ:歯ぐきですりつぶす固さ(バナナくらい)
  6. 赤ちゃんが食べやすい状態に調理した栄養バランスのよい食事を!

月齢に応じたお口の発達と機能について

うさぎさん

初めての子供のとき、いつまでが母乳とミルクで、離乳食が始まるのは、いつ?とか、解らないことだらけでしたー。悩んでいるお母さんもたくさんいらっしゃるんじゃないかなぁ…?

牧田先生

では、月齢に合わせて、赤ちゃんのお口の機能がどのように発達していくのか、また、どんなものが食べられるようになるのかといったことを解説していきましょうか?

うさぎさん

はい。それを知りたいお母さんは多いと思うんです。ぜひ、お願いしますー。

赤ちゃんが食事をするお口の機能は、お母さんのおなかの中にいるときから、少しずつ発達していきます。

月齢に応じた赤ちゃんお口の発達と、どんな食事ができるのか、順を追って見ていきましょう。

0~4カ月頃は母乳やミルクをのむ「哺乳期」

生まれて0~4カ月頃の赤ちゃんは「哺乳期」。

この頃の赤ちゃんは上顎の真ん中に、お母さんの乳首に吸いつくための窪みがあります。

生後2カ月くらいから指しゃぶりをしたり、おもちゃを口にもっていったりすることで、食べ物を受け入れるための準備をします。

指しゃぶりは歯並びによくない影響を及ぼしますが、食事ができるようになった後も3歳くらいまでは、精神を安定させる効果がありますので、無理に止めさせなくても大丈夫です。

牧田先生

この頃の赤ちゃんは、母乳を飲むため、生まれながらに備わっている「哺乳反射」というお口の機能があります。

うさぎさん

哺乳反射って何ですか?

牧田先生

自分の意思とは関係なく、口に入ってきたものを強く吸う反射機能です。

うさぎさん

そうなんですねー。だから、赤ちゃんは、生まれてすぐおっぱいを吸えるんですねー。

牧田先生

はい。そのため生後4~5カ月頃になると、哺乳反射は次第に無くなっていきます。

5~6カ月頃は離乳食が始まる「ごっくん期」

生後5~6カ月頃の赤ちゃんは「ごっくん期」に入り、いよいよ離乳食が始まります。

おすわりができるようになっているこの頃の赤ちゃんは、口を閉じてごっくんと飲み込む機能を獲得します。

スプーンから食べ物を取り込んで飲み込む、といった動きを徐々に学習していきます。

うさぎさん

スプーンでトロトロにした離乳食を食べ始める頃ですね?

牧田先生

そうですね。お口「あーん」などができるようになって、食べることにだんだん慣れていく時期です。

うさぎさん

食べ物を口に入れても、すぐに出しちゃうことがありますよね?この時期の赤ちゃんって。

牧田先生

そうですね。まだ舌が前後に動くだけの時期なので、食べ物を口に入れてもすぐに出てしまうことがあるんです。お口の機能がまだ発達途中だからですね。

うさぎさん

そうなんですねー。それと先生、大人とは食事の時間を分けた方がいいんですか?

牧田先生

できるだけ一緒に、食事風景を見せて「食事は楽しいもの」とイメージをつけていくといいですね。

食材のやわらかさ:ポタージュやヨーグルト状

離乳食が始まる目安は、「哺乳反射」が少なくなってきた頃。食べ物に興味を持って、手をのばすようなことが増えた頃です。

この頃の離乳食は、ポタージュやヨーグルトくらいのなめらかにすり潰したものをスプーンで与えます。

無理にスプーンを口の中に入れるのではなく、「あーん」と声をかけてお口を開いて受け入れるように促しましょう。

始めはこぼしますが、それもトレーニングのうちです。あせらないで、ゆっくりと、赤ちゃんが自分からスプーンにのせられた食べ物を口の中に受け入れるのを待つようにしましょう。

7~8カ月頃は本格的な離乳食が始まる「もぐもぐ期」

生後7~8カ月頃の赤ちゃんは、乳歯の前歯が生え始め、本格的な離乳食がはじまる「もぐもぐ期」に入ります。

この頃の赤ちゃんは、舌が上下に動くようになるので、唇と舌で押しつぶして食べる機能を獲得します。

スプーンにのせた水分を口内に吸い込んで、飲めるようになります。

うさぎさん

7~8カ月頃になったら、やわらかく煮たかぼちゃなどを食べられるようになりますね。

牧田先生

はい。スプーンの上のものを、口の中へ取り込むという動きができるようになります。

うさぎさん

早く食べさせたくて焦ってしまいそうになるんですよね。

牧田先生

そうですね。この頃は、スプーンから食べ物を取り込むという赤ちゃんのお口機能が発達しますので、食べ物を唇で取り込めるまで待ってあげてくださいね。

食材のやわらかさ:舌でつぶせる固さ(豆腐くらい)

もぐもぐ期の赤ちゃんは、唇で吸い込むようにして取り込んだ食べ物を舌でつぶして食べます。

食べ物のやさらかさは、舌で潰せる程度の、豆腐くらいのものが適しています。

9~11カ月頃は食べ物に興味がでる「かみかみ期」

生後9~11カ月頃の赤ちゃんは「かみかみ期」。ハイハイ、つかまり立ちなどが始まります。

この頃の赤ちゃんは、上下の前歯4本が生えそろい、食べ物をかじるお口の機能を獲得します。

舌が左右に動かせるようになるので、舌と歯茎を使って食べ物をつぶすのが上手になっていきます。

うさぎさん

この頃になると、すごく自分で食べたがるんですよね。こぼしたり、汚したりするんですけどね。

牧田先生

そうですね。自我意識が芽生えてきますから手でぐちゃぐちゃにすることもあって大変だと思いますが、お口の機能が発達するよう見守ってあげることが大切です。

うさぎさん

生えている歯は、前歯だけですよね。

牧田先生

そうですね。奥歯はまだ生えていないので、やわらかいものをかじるといっても、口の中では歯茎でおしつぶしている状態になりますね。

食材のやわらかさ:歯ぐきですりつぶす固さ(バナナくらい)

まだ歯が前歯4本だけなので、食べられるようになってくるといっても、歯茎で押しつぶしている状態です。それが可能なくらいの固さの食べ物を用意しましょう。

ちょうどいいのは、バナナくらいの固さです。

赤ちゃんが食べやすい状態に調理した栄養バランスのよい食事を!

うさぎさん

生まれて12カ月を過ぎると、手づかみで食べるようになりますよね。

牧田先生

そうですね。手づかみ食べは、食器を使えるようになるための準備段階のトレーニングなので止めないであげてください。

うさぎさん

クスッ(笑)ぐちゃぐちゃになって大変なんですけどねー。

牧田先生

そうでしょうね。なので、毎回というわけにはいかないと思いますが、時間がとれるときは赤ちゃんのお口の発達のためのトレーニングと思って見守ってあげることが大切なんです。

赤ちゃんは、一月ひと月、心身の成長とともに、どんどんお口の機能が発達していきます。正常なお口の機能を獲得するためにも、その時のお口の状態に合った食べやすいごはんを用意してあげてください。

それが、お口の機能の健やかな成長にも役立ちます。

また、食事中は赤ちゃんを一人にせず、大人が必ず付き添ってあげましょう。特に手づかみ食べを始めた頃は、のどに食べ物を詰まらせやすいので要注意です。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 赤ちゃんは月齢に応じてお口の機能が発達していく。
    • 赤ちゃんのお口の機能に合わせた離乳食を用意する。
    • 月齢に合った離乳食が、健やかに発育につながる。
    • 手づかみ食べは、食器を使うためのトレーニング。
    • 赤ちゃんの食事は、必ず大人が付き添って見守ること。