虫歯じゃないのに歯が痛い時に考えられる7つの原因と対策をご紹介

虫歯じゃないのに歯が痛い時に考えられる7つの原因と対策をご紹介
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歯が痛くなって歯医者に行ったのに虫歯ではないと言われたという経験はありませんか?実は、虫歯でなくても歯が痛くなることがあります。ここでは、虫歯以外の理由で歯が痛くなる原因とその対策について、詳しくご紹介します。

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    • 確かに歯が痛いときがあるのに虫歯ではないと言われた
    • 痛みが虫歯か知覚過敏か分からない
    • 痛い場所がはっきりしない
    • 体調が悪い時だけ歯が痛くなることがある
    • なんでもいいから痛みを和らげたい!
INDEX
  1. 歯が原因ではない痛み
    1. 関連痛とは?
  2. 非歯原性歯痛の種類
    1. 咀嚼筋が関係している痛み
      1. 対策
    2. 神経が関係している痛み
      1. 対策
    3. 偏頭痛による痛み
      1. 対策
    4. 心臓疾患が関係している痛み
      1. 対策
    5. 副鼻腔(蓄膿)が関係している痛み
      1. 対策
    6. 心因性による痛み
      1. 対策
    7. 原因不明の痛みもある
  3. 虫歯や歯周病以外の悩みも歯医者さんに相談しよう

歯が原因ではない痛み

虫歯や歯周病、知覚過敏などがなく、歯が原因ではないのに歯が痛むことを「非歯原性歯痛」といいます。近年では非歯原性歯痛を、口周りや顔全体を含めた”口腔顔面痛”の一種とし、診療や治療の指針が積極的に研究されています。

関連痛とは?

関連痛とは、歯に近い場所に原因があってその関連で歯に痛みが生じるというものです。例えば偏頭痛がひどいときに歯が痛くなる場合も、関連痛といえます。

柿木先生

眼精疲労や体調が悪い時に真っ先に歯が痛くなるという人もいますよ。

さるくん

そういえば、確かに体調が悪い時って歯磨きすると沁みるときがあります!

非歯原性歯痛の種類

では、非歯原性歯痛にはどんな種類があるのか詳しくご紹介します。

1.咀嚼筋が関係している痛み

咀嚼して顎を動かした時に頬や首の筋肉(咀嚼筋)が痛み、連動して歯にも痛みを感じるものを筋・筋膜性歯痛といいます。特に奥歯で強く噛んだ時に鈍痛を感じやすく、1日中痛むこともあれば時折痛むこともあります。

柿木先生

トリガーポイントといって、実際に顎のつけ根やこめかみ辺りにしこりがある人もいますよ。

さるくん

それって触ると痛いんですか?

柿木先生

はい。5秒くらい押して痛みがあれば、筋・筋膜性歯痛です。

対策

筋・筋膜性歯痛は疲労の慢性化が原因といわれています。口腔外科や歯科を受診する他、筋肉のこりをほぐすと改善することがあるのでマッサージやストレッチの専門家にかかるのもおすすめです。

2.神経が関係している痛み

三叉神経痛や帯状疱疹などが原因で歯に痛みが起こります。いわゆる神経痛で、神経が走る部分の皮膚疾患が終わる頃、歯の痛みが生じることがあります。最初は歯が沁みるような感じがあり、そのうち刺されたような激痛が走るようになります。

柿木先生

特に帯状疱疹が関係している場合は、夜も眠れないほどの激痛が続きます。

さるくん

それは相当きついっすね〜!

対策

神経性の疾患はウイルス性の感染症で、麻酔薬が効く場合があります。また、プレガバリンやリリカなども効果があるので、 神経専用の痛み止めを処方してくれる神経科やペインクリニックなどの受診がおすすめです。

3.偏頭痛による痛み

頭やこめかみ近くの筋肉が痛むことで歯が痛いと感じるものです。主に偏頭痛の際に起こることが多く、痛みが持続します。

柿木先生

偏頭痛からの痛みは、鎮痛剤を飲んでも効かないことが多いです。

さるくん

それは困るじゃないですか!どうすればいいんですか?

対策

偏頭痛からの痛みは、偏頭痛が改善することで収まることが多いです。偏頭痛になったら部屋を暗くして光や音を遮断し、横になって収まるのを待ちましょう。専門家を受診する場合は、頭痛外来や脳神経外科がおすすめです。

4.心臓疾患が関係している痛み

狭心症や心筋梗塞などの持病がある場合も、歯痛を感じることがあります。特に歩行程度の軽い運動をした後などに起こることが多く、痛みは突発的です。

さるくん

心臓とも関係があるんですね!

柿木先生

この場合はちょっと要注意です。

対策

運動をした後に歯が痛くなる場合は、心臓病を疑う必要があります。早急に内科や循環器系などの心臓の専門家を受診しましょう。

5.副鼻腔(蓄膿)が関係している痛み

副鼻腔とは上顎洞のことで、上顎の上、鼻の横から目の辺りにまで広がる大きな空洞です。蓄膿症などの疾患がある場合、頭痛や頬の痛み、歯痛といった症状が出ることがあります。

柿木先生

蓄膿症じゃなくても、風邪で炎症に発展することもあります。

さるくん

え!そうなんですか!

対策

副鼻腔が原因の場合は、耳鼻科を受診します。副鼻腔の疾患が改善されれば、歯痛も収まってきます。

6.心因性による痛み

心因性とは、本人の意思とは関係なくメンタルが身体的な症状にも影響するものです。特にストレスがたまっている場合や軽いうつの傾向がある場合、歯がズキズキと痛むことがあります。これらを「歯科心身症」と呼びます。

柿木先生

メンタルが身体に響くこともあるし、反対に身体の疾患がメンタルに影響することもあります。

さるくん

たしかに、体調が悪いと気分もふさぎがちになるって言いますよね。おいらはあんまり経験ないけど。

柿木先生

わはは、健康でなによりですよ。

対策

心因性の歯痛の原因は、個人の心理的なものや社会的なものなど様々です。近くに歯科心身症に対応している歯科医院があれば良いですが、なければ大学病院や総合病院などの口腔外科で受診することができます。その他、心療内科や精神科の歯科もおすすめです。

7.原因不明の痛みもある

上記のいずれの原因にも属さないような、原因が分からない歯痛を「非定型歯痛」といいます。非定型歯痛は神経性の歯痛に分類されています。時間経過によって症状が変化し、原因が明らかになることも多いです。

さるくん

原因が分からないんじゃ、もうお手上げですね。

柿木先生

そうですね。鎮痛剤などを上手に使いつつ、経過を観察するしかありません。

注意
鎮痛剤は長期間服用し続けると耐性ができて効かなくなってきます。胃にも負担がかかるので、1週間以上飲み続けるのは控えましょう。

虫歯や歯周病以外の悩みも歯医者さんに相談しよう

歯の痛みは生活に支障をきたすこともあるので、一刻も早く改善したいものですね。何が原因か分からない歯の痛みは、まずは歯医者さんを受診しましょう。もしも虫歯や歯周病などがないと診断された場合は、この記事でご紹介した各科に受診することをおすすめします。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 歯が原因ではない歯痛を非歯原性歯痛という
    • 多くの場合、関連性歯痛である
    • 咀嚼筋が関係している場合→口腔外科、歯科、整体などを受診
    • 三叉神経痛や帯状疱疹など神経が関係している場合→神経科やペインクリニックなどを受診
    • 偏頭痛が関係している場合→頭痛外来や脳神経外科を受診
    • 狭心症や心筋梗塞など心臓病が関係している場合→内科や循環器科を受診
    • 副鼻腔が関係している場合→耳鼻科を受診
    • 心因性のものが関係している場合→歯科心身症に対応する歯科や口腔外科、心療内科を受診
    • その他原因が分からない歯痛→経過観察が必要