知ってる?歯磨き粉の選び方!成分と働きを賢く見極めて歯磨き効果アップ

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薬局やドラッグストアにいくと、歯磨き粉がたくさん並んでいて「どれを選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。

その結果、何となく選んでしまいがちですが、実は歯磨き粉は目的に合わせて選べば大きな効果を発揮します。

虫歯や歯周病、口臭、着色の予防に役立つ歯磨き粉の成分や働きを知って、自分にあったものを選びましょう。

この記事がおすすめな人
    • 歯磨き粉の種類が多すぎて選び方がわからない方。
    • 歯周病予防の歯磨き粉で口臭予防できるのか不安な方。
    • お口の悩みに合わせた歯磨き粉の選び方を知りたい方。
    • 薬用の歯磨き粉を選んだ方がいいのか気になる方。
    • 歯磨き粉の味が苦手で使った方がいいのか知りたい方。
INDEX
  1. 歯磨き粉の役割 
    1. 虫歯を予防する
    2. 歯周病を予防する
    3. 口臭を予防・改善する
    4. 歯を強くする
    5. 着色汚れを除去して歯本来の白さに近づける
  2. 歯磨き粉の種類
    1. 薬用成分が配合されている「医薬部外品」の歯磨き粉
    2. 薬用成分は配合されない「化粧品」に分類される歯磨き粉
  3. 歯磨き粉の成分と期待できる効果
    1. 虫歯を予防する成分
    2. 歯垢の除去を助ける成分
    3. 歯周病を防ぐ成分
    4. 歯の着色を防ぐ成分
    5. 口臭を防ぐ成分
    6. 歯がしみる知覚過敏を抑える成分
    7. タバコのヤニを付きにくくする成分
    8. 爽快感や香りを付け、歯磨きをしやすくする成分
  4. 歯磨き粉は目的に合わせて成分や働きをチェックして選ぼう!

歯磨き粉の役割 

患者さん

歯磨き粉って味が苦手であんまり好きじゃないんですけど使った方がいいんですか~?

櫻井先生

歯磨き粉のせいで歯磨きを短く切り上げてしまうくらいなら使わなくてもいいですが、自分の目的に合ったものを選べば役立ちますよ。

患者さん

へえ、そうなんですね。どんな役割があるんですか?

櫻井先生

虫歯予防、歯周病予防をはじめ、口臭や着色の予防にも役立ちますよ。

歯磨き粉には、多くの有効成分が含まれています。どんな働きがあるのか、チェックしてみましょう。

虫歯を予防する

歯磨き粉にはフッ素が配合されていて、虫歯の予防に有効です。

歯周病を予防する

歯磨き粉には歯周病の原因になる歯垢を除去したり、歯垢をつきにくくしたりする有効成分が含まれています。

口臭を予防・改善する

口臭予防にも歯磨き粉を使ったブラッシングが有効です。そのためには、口臭予防に適した成分が含まれた歯磨き粉を選ぶことが大切です。

歯を強くする

歯は、脱灰と再石灰化を繰り返しています。歯磨き粉には再石灰化を助けるフッ素が配合されているので、適切な歯磨きを行なえば歯の強化につながります。

着色汚れを除去して歯本来の白さに近づける

歯についた食べ物の汚れなどを除去し、歯本来の白さを保つためにも歯磨き粉の成分が役立ちます。

歯磨き粉の種類

患者さん

歯磨き粉って歯の病気の予防や強化に役立つんですね~。でも、種類が多いから、どう選んでいいかわからないんですよね~!

櫻井先生

含まれている成分を見て選べば、難しくないですよ。

患者さん

じゃあ、選び方を教えてもらいたいです~!

歯磨き粉には、殺菌作用抗炎症作用といった薬用成分が配合されていて「医薬部外品」に分類されるタイプと、薬用成分を含まずに「化粧品」に分類されるタイプがあります。

薬用成分が配合されている「医薬部外品」の歯磨き粉

歯磨き粉には、虫歯や歯周病の予防、口臭予防、知覚過敏の抑制などに有効なフッ素化合物抗炎症剤などの薬用成分が配合されたものがあります。

これらは法律に則って医薬部外品と表示されている「薬用の歯磨き粉」です。

医薬部外品は薬用ですが、医者や薬剤師の処方がなくても薬局やドラッグストアで自由に購入できます。

薬用成分は配合されない「化粧品」に分類される歯磨き粉

化粧品に分類される歯磨き粉は、薬用成分こそ配合されていませんが、歯磨きによって食べかすの除去、虫歯や口臭の予防などに期待できます。

歯磨き粉の成分と期待できる効果

患者さん

じゃあ薬用・医薬部外品の歯磨き粉って、含まれる薬用成分によって得られる効果が違うんですか?

櫻井先生

食後や寝る前にしっかり歯磨きをすることで虫歯予防の効果は期待できますが、歯磨き粉に含まれる薬用成分に注目すれば、よりクオリティの高い歯磨きを実践できますね。

患者さん

どんな効果があるんですか~?詳しく知りたいです!

櫻井先生

では、虫歯を予防する成分や口臭を予防する成分など、一緒に一つひとつチェックしましょう。

虫歯を予防する成分

    • フッ化ナトリウム
    • モノフルオロリン酸ナトリウム
    • フッ化リン酸ナトリウム

虫歯予防に効果的といわれる成分は、なんといってもフッ素。なるべく配合されている濃度が高いものを選ぶのがおすすめです。

これまで日本では1000ppm以下が最大とされていましたが、2015年に1500ppmまで上限が高くなりました。

年齢ごとの推奨濃度がありますので、それに合わせた最大フッ素濃度の歯磨き粉を選ぶといいでしょう。

年齢使用量歯磨剤のフッ化物濃度
歯の萌出〜2歳った爪程度の少量500ppm(泡状歯磨剤なら1000ppm)
3歳〜5歳5mm以下500ppm(泡状またはMFP歯磨剤なら1000ppm)
6歳〜14歳1cm程度1000ppm
15歳以上2cm程度1000ppm~1500ppm

年齢ごとに推奨されるフッ素濃度(厚生労働省より)

歯垢の除去を助ける成分

    • イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
    • 塩化セチルピリジニウム(CPC)
    • デキストラナーゼ(酵素)

お口の中のさまざまな種類の菌に対する殺菌・消毒作用が高いイソプロピルメチルフェノール(IPMP)をはじめ、塩化セチルピリジニウム(CPC)やグルコン酸クロルヘキシジンも殺菌作用が期待できる成分です。

歯磨きで歯垢を取り除き、口内を衛生的に保ちます。

また、酵素デキストラナーゼは、歯垢の分解・除去に役立ちます。

歯周病を防ぐ成分

    • イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
    • 塩化セチルピリジニウム(CPC)
    • トラネキサム酸

歯周病を予防するために、バイオフィルムという頑固な細菌の層に浸透し、殺菌する有効成分として認められたイソプロピルメチルフェノール(IPMP)をはじめとする殺菌成分や、炎症を抑える効果のあるトラネキサム酸などを配合した歯磨き粉がおすすめです。

歯の着色を防ぐ成分

    • ハイドロキシアパタイト
    • シリカ(研磨剤)
    • ポリリン酸ナトリウム

歯の着色汚れを落とすための成分には、歯の表面の汚れを吸着させて優しく落とすハイドロキシアパタイト、ホワイトニング歯磨き剤に含まれるポリリン酸ナトリウムがあります。

シリカは研磨剤ですので強い着色汚れ落としの作用を発揮しますが、歯の表面を傷つける恐れがあります。知覚過敏を増長させる恐れがありますので要注意です。

歯がしみる場合は、研磨剤シリカが含まれないホワイトニング歯磨き粉を選ぶようにしましょう。

口臭を防ぐ成分

    • イソプロピルメチルフェノール(IPMP)
    • 塩化セチルビリジニウム(CPC)
    • 塩酸クロルヘキシジン(CHX)

口臭の原因のほとんどは歯周病といわれています。そのため、歯周病の改善に役立つ殺菌作用のある歯磨き粉は口臭予防にも効果的です。有効成分も、歯周病の予防と同様です。

口臭が気になるからと言って単なる香りづけをしている香水タイプの歯磨き粉を選んでも、根本的な解決にはなりません。

口臭予防には、殺菌成分などを含む薬用タイプの歯磨き粉を選ぶようにしましょう。

歯がしみる知覚過敏を抑える成分

    • 硝酸カリウム
    • 乳酸アルミニウム
    • 項目3

歯がしみる場合は、知覚過敏用の歯磨き粉を選びましょう。

歯ぎしりや食いしばりで歯が削れている人にも、知覚過敏が起こりやすくなります。

知覚過敏用の歯磨き粉には、歯の神経への刺激をブロックし、過敏反応を抑える硝酸カリウムや乳酸アルミニウムが配合されたものがあります。

即効性があるのは硝酸カリウムで、持続性があるのは乳酸アルミニウムです。

タバコのヤニを付きにくくする成分

    • ポリエチレングリコール

歯の表面に結合してタバコのヤニを付きにくくする働きがある成分が、ポリエチレングリコールです。

ヤニが歯についてしまったら歯磨きで取り除くことはできません。

タバコのヤニは免疫力を低下させ、さまざまな身体の不調を招きます。

歯磨きで付着を予防し、定期的に歯科でメンテナンスを受けて除去するようにしましょう。

爽快感や香りを付け、歯磨きをしやすくする成分

    • ミント
    • メントール
    • サッカリンナトリウム

歯磨きは口に入れるものですから、嫌な香りや不快感があるとブラッシングがはかどりません。そのために、歯磨き粉には爽快感や心地よさを誘う香りづけがされています。

ミントやメントールなどの爽快感が得られるものから、甘い香りのオレンジオイルなどがあります。

子供用の歯磨き粉にはフルーツの香料がブレンドされたものが多いですが、天然の香料は柑橘系くらいしかなく種類が少ないため、合成香料との違いを見極めて選びましょう。

歯磨き粉は目的に合わせて成分や働きをチェックして選ぼう!

患者さん

なるほど~!これからは歯磨き粉の成分表を見て含まれている薬用成分に注目して選びたいと思います~!

櫻井先生

気を付けてほしいのが、歯磨き粉は泡立つ成分である発泡剤が含まれているので、歯磨き粉を口に含んだだけで「歯を磨いた気分」になりやすいということです。

患者さん

へぇ~、あの泡ってわざと入れてあるんですね~!

櫻井先生

お口の中の泡が増えたらいちど吐き出して、引き続き隅々までしっかり磨くようにしてくださいね。発泡剤不使用の歯科専売タイプの歯磨き粉を選ぶのもひとつの手です。

患者さん

へぇ~、そんな歯磨き粉もあるんですね!かかりつけの歯医者さんに聞いてみますね~!

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記事の重要ポイントをチェック!
    • 歯磨き粉の効果は汚れや食べカスの除去だけではない。
    • 虫歯や歯周病の予防、口臭予防、知覚過敏の抑制など様々。
    • 歯磨き粉は配合されている薬用成分によって働きが異なる。
    • 目的に適した配合成分をチェックして選ぶと効果アップ。
    • 口内で泡立てて歯磨きした気分にならず、しっかり磨こう。