歯石取りのメリット・デメリットとは?放置すると口内が細菌だらけになる

歯石取りのメリット・デメリットとは?放置すると口内が細菌だらけになる
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歯医者に行ったとき「歯石取りをしましょう」と言われても、なぜ歯石を取らなければならないのか、実はよくわからない……そんな戸惑いはありませんか?

なんとなく歯にいい処置であることは想像できるものの、具体的にはどんなメリットがあるのかわからない、デメリットがないのかも不安、そもそも健康保険内でできるのかも気になる…そんな「歯石取り」に関する疑問を解消しましょう。

もし歯石取りが本当に良いものであれば、歯の健康のためにすぐにでも取り入れたいですよね。今回は、歯石取りが、歯にどのような幸福をもたらすのか、チェックしてみたいと思います。

この記事がおすすめな人
    • 歯石取りをやるべき?歯石とは何かわからない方。
    • 歯石を放置しているとどうなるのか気になる方。
    • みんなが歯石取りをする理由を知りたい方。
    • 歯石取りのデメリットはないのか気になる方。
    • 歯石取りは、健康保険適用内なのか知りたい方。
INDEX
  1. 歯石とは?なぜ、溜まるの?
  2. 歯石取りとは?放置してはダメなの?
  3. 歯石取りの3つのメリットとは?
    1. 虫歯・歯周病の予防
    2. 歯茎を健やかに保つ
    3. 口臭の改善
  4. 歯石取りのデメリットはゼロ!
  5. 歯周病治療の歯石取り&クリーニングは保険診療!

歯石とは?なぜ、溜まるの?

パンダ

歯石って何ですか?なぜ溜まるんですかね?

柿木先生

簡単にいうと、歯垢が固くなったものです。歯の表面についた歯垢は、2週間くらいで歯石になります。そうなると、歯磨きでは取れません

パンダ

えぇー?そりゃ、やっかいですな。どうして歯石に変わってしまうんですかね?

歯石は、いわば細菌のかたまりともいえる歯垢が硬くなったものです。唾液の中に含まれているカルシウムやリンが沈着して、石灰化したものが「歯石」です。

歯垢はやわらかいので歯磨きで取り除けますが、歯石になってしまうとセルフケアでは除去できません。

そのため、歯石化する前のやわらかい歯垢の段階で、歯ブラシやデンタルフロスを使って、しっかりと汚れを掻き出しておく必要があります。

歯石取りとは?放置してはダメなの?

パンダ

よく歯医者で「歯石取り」をしましょうっていわれますが、そのままにしておいたらダメなんですかね?あれ、痛い時があるから苦手なんですよー。

柿木先生

歯石は、たくさんの細かい空洞がある構造です。歯と歯茎の隙間などに溜まっていると、そこを温床として細菌が溜まり、繁殖しやすくなるのです。除去する時に痛いのは、歯石をためすぎているからです。

パンダ

うーん、そうか。こまめに取り除かないとダメですねー。

しっかり歯磨きをしている人でも、口内の歯垢を完全に落とすことはできません。

例えば歯と歯ぐきの間の奥底など、歯ブラシの毛先がとどかない場所にも歯垢が溜まっているからです。

ていねいに磨けている人でも、全体の20%くらいはそういった場所に磨き残しがあり、徐々に蓄積していきます。

歯科でクリーニングを受ければキレイに掃除できますが、数カ月で再び歯石が溜まった状態になります。そのためプロケアは、定期的に行う必要があります。

そうしなければ、歯石についた細菌が繁殖し、歯茎に炎症を起こし、歯周病を引き起こすことになるのです。 そうなると、歯石除去の時に痛むことがありますので、歯石は溜め込まず、早いうちの除去がおすすめです。

歯石取りの3つのメリットとは?

それでは、歯石取りにはどんなメリットがあるのか、具体的に見ていきましょう。

虫歯・歯周病の予防

歯石の成分は、リン酸カルシウム、タンパク質、炭水化物、そして細菌の死骸などで構成されています。表面がざらざらしているため、そこに大量の細菌が付着して繁殖し、虫歯や歯周病を引き起こします。

歯茎を健やかに保つ

歯石が溜まると、歯と歯茎の隙間の歯周ポケットがどんどん広がっていきます。

そこで繁殖した歯周病菌が炎症を起こし、歯茎から出血することもあります。出血が原因で、黒い歯石ができることもあります。

そこまで歯周病が悪化すると、歯の周辺組織や土台となる骨を溶かし、歯茎が痩せていきます。そうなると、歯がグラグラして抜け落ちてしまうこともあります。

歯周病で歯を失ってしまった時、歯茎や土台の骨が少なくなっていて、そのままでは人工歯を入れられないケースも出てきます。

そうなると、歯周再生治療や歯茎や骨の移植といった、歯科治療としては大掛かりといえる外科手術を伴う治療を行わなければなりません。

そうならないよう毎日の歯磨きで歯垢をしっかりと掻き出し、歯石をつくらないように気を付けましょう。

口臭の改善

もし、口臭に悩んでいるなら、歯石取りをやってみてください。口臭が改善される効果にも期待できます。

歯石に付着している細菌は、硫化水素やメチルメルカプタンといったタマネキやタマゴが腐ったような鼻にツンとくる揮発性のガスを発生させます。

歯石取りをすれば、これらのガスの原因となる細菌をキレイに清掃できますので、口臭が改善されることも珍しくありません。

歯石取りのデメリットはゼロ!

パンダ

歯石取りって、歯にいいことばかりですね。デメリットなんてありますかね?

柿木先生

歯石取りをする方が歯の健康にも全身の健康にもいいので、デメリットはゼロですね。

パンダ

デメリットがない?すごいですね。

柿木先生

しいて挙げれば、歯石取りをしたばかりの時は、冷たいものや熱いものを口にすると、しみることがありますね。

パンダ

えぇー?しみるんですか?それ、ちょっと苦手だなぁ。

柿木先生

時間がたてば気にならなくなることが多いので、しばらくは冷たいものや熱いものは避ける方がいいでしょう。

歯石取りをした直後にしみることがありますが、時間がたてばほとんど治まります。

ケースによっては歯周病が進行して歯茎が下がり、歯の根っこの部分が露出してしまっているためにしみることがあります。これは、本来なら歯の表面のエナメル質の下にある象牙質という層が露出しているからです。

ここまで進んだ歯周病の場合は、何らかの治療が必要です。歯科医と話し合って、治療法を検討しましょう。

歯周病治療の歯石取り&クリーニングは保険診療!

パンダ

ところで、歯石取りの治療費って、健康保険内やってもらえますかね…?

柿木先生

歯周病治療としての歯石取りは、健康保険が適用する保険診療です。患者さんの負担は3500円くらいです。一般歯科なら3カ月に1回のみという決まりがあります。

パンダ

うーん、3カ月に1回ですか。おれっちの溜めに溜めまくった歯石取り、そんなペースで足りますかねー?

柿木先生

それなら、「かかりつけ歯科医機能強化型歯科医院(か強診)」を選んでください。厚生労働省の認可をうけた歯科医院です。そこなら毎月、歯石取りに通えます

パンダ

ほーう、そんな歯医者があるのですね。知らなかったなー。ネットで調べて行ってみますー。

柿木先生

パンダさん、歯周病をきちんと治療したいなら、保険診療の歯石取りもいいですが、PMTCという自費診療の歯のクリーニングもいいですよ。歯がツルツルになって、むし歯や歯周病菌が付きにくくなります。

パンダ

ほほーう、PMTC?一度やってみたいですね。

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記事の重要ポイントをチェック!
    • 歯石は、いわば細菌のかたまりである歯垢が硬くなったもの。
    • 歯石には細かい空洞があるので、放置していると細菌の温床になる。
    • 歯石取りをすると、虫歯や歯周病の予防、口臭の改善にも役立つ。
    • 歯石取りでしみるのは、歯茎が下がっている可能性がある。
    • 歯周病治療の一環としての歯石取りは、健康保険の適用範囲内。