歯ぎしりを放置する起こる!?7つのトラブル、健康への悪影響とは

なぜか頭痛が治らない、肩こりや腰痛が慢性化する…そんな、原因不明の健康を害するさまざまなトラブルに悩まされていませんか?
もしかすると、原因は歯ぎしりかもしれません。
「歯ぎしりなんか、していないんじゃないかな?」と思うかもしれませんが、睡眠中の歯ぎしりは自覚しにくいものです。
ギリギリと音を立てるような歯ぎしりをしていれば、一緒に寝ているパートナーに「歯ぎしりしていたよ」と気付いてもらうこともできるのですが、音が出ないタイプの歯ぎしりもあります。そうなると、気付かないまま放置してしまいがち。さまざまな健康への悪影響が出ることになるのです。
そうなってしまう前に、まずは自分が歯ぎしりをしているかどうか、知ることから始めてみませんか?
- 睡眠中、歯ぎしりしているようだ。悪影響がないか不安。
- 歯ぎしりは健康を害する原因になると聞いたが、本当?
- 肩こりや頭痛が慢性化しているのは、歯ぎしりのせい?
- 最近、胃腸の調子が悪い。歯ぎしり癖に関係ある?
- 歯ぎしりは歯科で治療できると聞いたが、本当?
歯ぎしりを放置すると、健康に悪影響が起こる?

寝ている間にしてしまう歯ぎしりって、そんなに身体に悪いものなんですか?

歯ぎしりは、歯に体重の2~3倍ほどの負荷を掛け続けることになるので、歯や顎を傷める恐れがありますね。
体重の2~3倍!?じゃあ歯に100kg以上の力がかかるってことですか!そんな大きな力がかかるのに、音がしない歯ぎしりもあるんですか?

ありますよ。グッと噛みしめるタイプの歯ぎしりの場合は音がしません。ほかに、ギリギリと歯をすり合わせるタイプ、カチカチと歯をタッピングするタイプの歯ぎしりがあります。
うわぁ…、すごく身体に悪そう…!歯が割れちゃわないですかね!?

心配になりますよね。では、歯ぎしりで実際にどんな健康への悪影響がでる恐れがあるのか、一つずつ見ていきましょうか。
なんだか怖いなぁ。でも、知っておきたい!お願いします~!
●歯ぎしりの種類、原因、健康への悪影響については、下記のページにも詳しく紹介しています。
歯がすり減る、折れる
上下の歯をギリギリとすり合わせる歯ぎしりを続けていると、歯がすり減ったり、欠けたりしやすくなります。
睡眠中の歯ぎしりは、多くの人が経験しているものですが、たいていは少しすると治まります。ところが、歯ぎしり癖のある人は、1時間くらい延々と歯ぎしりをしてしまいます。
もし、歯が縦方向に割れてしまうと修復が難しいため、歯を失う原因になることもあります。
歯がすり減ると、じわじわと噛み合わせや歯並びにも悪影響が出てきます。
詰め物・被せ物が壊れる
歯を治療して被せ物・詰め物を入れている場合、歯ぎしり癖があると取れやすくなって、歯科で着けなおさなければならないことがあります。
歯がしみる(知覚過敏)
歯ぎしりを続けていると、歯が欠けたり、歯の根元の歯質が剥がれてしまい、象牙質がむき出しになることがあります。
象牙質への刺激は神経に伝わるため、歯がしみる知覚過敏の症状がでやすくなります。
歯周病を悪化させる
歯周病は、細菌が歯ぐきに炎症を起こし、歯を支える周辺組織を溶かしていく病気です。ひどくなると、歯がグラグラして抜け落ちてしまうこともあるほどです。
歯ぎしりによる強い力がかかると、歯を支える歯ぐきや骨などの周辺組織に悪影響を及ぼします。
それによって歯周病を急速に悪化させてしまう恐れがあります。
●初期の歯周病は、ほとんど自覚症状がありません。まずは歯周病にかかっていないかセルフチェックしてみましょう。歯周病については、下記のページにも詳しく紹介しています。
顎関節症になる
歯ぎしり癖があると咬筋や側頭筋など、噛むときに使う筋肉が凝り固まってしまい、顎関節に大きな負担がかることになります。そのため、顎関節症を発症するリスクが高まります。
肩こり・頭痛の慢性化
歯ぎしりをし続けることで咬筋や側頭筋がこわばり、肩こりや頭痛が慢性化することがあります。治らない頭痛は、実は夜中の歯ぎしり癖の悪影響だった、というケースは少なくありません。
胃腸に負担がかかる
歯ぎしりの悪影響で歯がすり減り、うまく噛めなくなると、十分に食べ物を咀嚼しないまま飲み込んでしまいがちになります。そうすると消化不良をおこし、胃腸の調子を崩すことにもつながります。
歯ぎしりのトラブルは、歯や口内だけの問題とは限らないのです。
歯ぎしりをやめる・治す方法は?

自分では歯ぎしり癖に気付にくいからといって歯ぎしり癖を放置していたら健康によくないですね!治す方法ってありますか?

まずは歯科に相談してください。歯科でマウスピース療法を受けることができます。それから、どのように改善していくのか治療計画を立てられますよ。
歯医者さんで歯ぎしりの治療ができるんですかー!行かなくちゃ!

歯ぎしりは、ストレスが原因といわれています。忙しい毎日だと思いますが、1日に数分だけでもリラックスできる時間を大事にしてください。
- ストレスをためない、解消法を見つける
- 規則正しい生活リズムを大切にする
- 睡眠をしっかりとる
- 入浴はシャワーで済まさず湯ぶねにつかる
- 軽い運動をする習慣をつける
- 自分なりのリラックスタイムを大切にする
- 本音で話せる相手を見つける
- アルコールを控える、寝酒はしない
- 意識的に口元をリラックスさせる
日中、仕事や家事に集中している時、上下の歯をグッと食いしばったり、カチカチ合わせたりする癖がある人は、意識して止めるようにしましょう。
なるべく口元をリラックスさせて、咬筋などの噛む時の筋肉の緊張をほぐしてあげてください。
それを続けていくと、夜中の歯ぎしりを改善できる可能性があります。
歯ぎしりはマウスピースで改善を目指せる!歯科に相談を

マウスピースで歯ぎしりを治せるんですか?

まず、マウスピースをつけることで歯ぎしりが歯を傷つけるのを防ぎます。代わりにマウスピースに傷がついたり削れたりするので、歯ぎしりがどう起こっているのかわかります。
そうなんですね!

マウスピースを歯科で確認し、噛み合わせの不正が原因であるなら矯正治療を行ったり、咬筋などの筋肉のコリの場合は、マッサージやボトックス治療などで筋肉を緩和させたり、適切な治療法を検討します。
なるほど!歯ぎしりの実態を知ることから始めるわけですね!

その通りです。歯ぎしりを改善のためにも、まずは歯科で相談してみてくださいね。
●歯ぎしりの種類や健康への悪影響について、下記のページでも詳しく紹介しています。合わせてご覧ください。
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- 歯ぎしりを放置すると、健康に悪影響を及ぼす原因になる。
- 歯ぎしりは、歯がすり減るだけでなく、歯周病を悪化させる。
- 顎関節症や、肩こり・頭痛の慢性化といった悪影響を及ぼす。
- 歯がすり減ると乳分に噛めなくなり、胃腸に負担がかかる。
- 歯ぎしりは、歯科に相談を。マウスピース療法がおすすめ。