しつこい口臭は食事に関係があった!口臭を作る食べ物と食事の仕方

歯磨きをしてもマウスウォッシュを使っても、なかなか治らないしつこい口臭。実はそれ、普段食べているものが原因かもしれません。ここでは、口臭を引き起こしてしまう食べ物や、食事の仕方などについて、詳しくご紹介します。
- いくら歯磨きしても口臭が消えない
- にんにくやニラを食べたわけでもないのに口臭が気になる
- 口臭の原因になる食べ物って何?
- 胃腸が悪い時の口臭を改善する食べ物を知りたい
- 口臭を改善する食べ物を教えて!
あなたはどの口臭タイプ?

口臭の原因には体質別にタイプがあります。食べ物との相性も、体質と関係があります。友人と一緒に食事をして同じものを食べても、友人は口臭が起こらないのに自分には起こってしまうのは、こうした理由があるのです。
- 胃腸タイプ
- ストレスタイプ
- 唾液タイプ
それぞれのタイプの特徴を詳しく述べていきますので、自分はどのタイプに当てはまるのか確認してみましょう。
胃腸タイプ

生まれつき胃や腸が弱く、お腹がゆるくなったり反対に便秘気味になったりするタイプです。口臭は発酵したような臭いで、以下のような症状が多く見られます。
- ついつい食べすぎてしまう
- お腹にガスがたまりやすい
- 便秘気味または軟便気味
- 胃痛や胸焼けが起こりやすい
- 冷たいものや甘いものが好き
- 激辛や刺激が多い食べ物が好き
- 舌苔があり中心が黄色っぽい
※すべての症状があるわけではありません
う〜ん、たまにお腹の調子が悪いと口臭が気になるかなぁ。

そういう人は、一時的に胃腸タイプになっている可能性がありますね。
ストレスタイプ

普段からストレスがたまりやすい環境にいたり、神経質でいろいろなことを考えすぎたりしてしまう人に多く見られます。
- イライラしがち
- すぐにくよくよする
- 布団に入ると考えごとをして眠れなくなることが多い
- 不眠気味だ
- 悩み事が多い
- 顔がこわばることがある
- 慢性的な肩こりがある
- 生理前は気分が落ち込みやすい
- PMS症状が強い
- 胸がざわつく
- 目の下にクマがある
- 舌は赤みが強く、特に縁や舌先が赤い
※すべての症状があるわけではありません

メンタルや自律神経が関係している口臭です。
ふーん、こういうことでも口臭になるんですね〜。
唾液タイプ

何らかの原因で、唾液の分泌量が足りないタイプです。唾液には抗菌作用があるので、唾液量が少なくなると細菌が繁殖して口臭が起こりやすくなります。
- 常に口呼吸をしている
- 気がつくと口が少し開いている
- 鼻詰まりがある
- 口が乾きやすい
- 乾燥肌
- 足腰に力が入りにくい
- 口内炎ができやすい
- 生理不順になりやすい
- 慢性的な便秘
- 寝汗や汗をかきやすい
- 更年期障害によるのぼせやほてりがある
- 自分はドライアイだと思う
- 自分はドライマウスだと思う
- 舌全体が赤い、苔が少なく表面にひび割れがある
※すべての症状があるわけではありません

最近ではお口ポカンの若い人が多くなっていて、口臭が気になる子どもも増えているんですよ。
ひそかに口臭で悩んでる子どももいるかもしれませんね〜。

そうですね。親御さんなどが気をつけてあげると良いでしょう。
あなたはどのタイプの項目が多かったですか?心当たりのある項目が複数のタイプにまたがっている人もいるかもしれません。その場合は、一番項目が多かったものをそのタイプとします。
タイプ別口臭を改善する食べ物や食事方法
それでは、タイプ別の口臭をつくっている食べ物と、その対策をご紹介します。
胃腸タイプ

胃腸タイプの人の口臭の原因となる食べ物は、油や香辛料などです。揚げ物や香辛料の効いた料理が好きな人は、摂りすぎに注意しましょう。お酒やタバコもよくありません。
偏食や不規則な食事時間は、胃腸への負担を増やします。胃腸の働きが弱い人は、胃腸への負担が増えているところにちょっとの刺激があると、消化が追いつかず食べたものがお腹に停滞します。発酵臭がするのはお腹の中に毒素が溜まっているためです。
対策

対策としては、食生活を改善し、栄養バランスの良い食事を摂ることです。もうひとつは、食事時間です。1日の食事のタイミングを規則正しくすること、1回の食事の時間をゆったり取ることで、胃腸への負担を減らし、便通も整います。胃は寝ている時はほぼ活動しないので、夜遅くの食事や夜食などを摂るのもよくありません。
おすすめの食べ物は、根菜類や豆腐などです。夏でも冷たいものは極力避け、温かい飲み物や食べ物にしましょう。

食べるときも、できるだけたくさん噛んで細かくすることが消化を助けます。
食べすぎ防止にもなりますね!
ストレスタイプ

ストレスが多い人は、栄養バランスが乱れている可能性があります。特に、冷凍食品やインスタント食品、スナック菓子などを多く摂っていると、自律神経が乱れがちになります。食品添加物や過剰な甘味料もよくありません。
対策

口臭が気になるときは、気分が爽快になるセロリや柑橘系の果物などがおすすめです。また、カモミールティーは気分を落ち着かせ、不安や軽いうつを改善します。
イライラしがち、不眠気味という人は、寝る1時間前くらいに温めの湯船に浸かるなどするのがおすすめです。また、自分なりのリラックス方法を持つのもおすすめです。寝る前にストレッチやヨガなどをして、身体をリラックスさせるのも良いでしょう。
寝酒とかはどうですか?

少量のお酒を飲むと入眠はしやすくなりますが、アルコールが体内で分解されるときに眠りを浅くする物質が出るので、実は逆効果なんですよ。
へー、そうなんですね〜!
唾液タイプ

唾液量が少なくなる原因は、口呼吸や加齢によるものです。特に加齢の場合は、唾液だけでなく身体の中の水分量も減っています。肌や髪の毛の乾燥が気になったり、疲れやすさが気になったりする人も多いでしょう。仕事によってはトイレ休憩があまり取れず、水分を摂るのを控えているという人もいるかもしれません。
対策

唾液量や身体の水分量が気になる人におすすめの食べ物は、長芋、ごま、ナッツ類、黒豆、しいたけなどです。よく噛んで食べると唾液がたくさん出るので、いつものお米を玄米や雑穀米に変えたり、ガムを噛んだりするのも良いでしょう。
口呼吸の人は、まずは口呼吸を改善することから始めましょう。鼻詰まりがある人は耳鼻科を受診し、歯並びや骨格に関係がありそうな場合は歯科医院や口腔外科を受診するのがおすすめです。

こまめに水を飲むのもおすすめです。
コーヒーとかお茶でもいいんですか?

お茶は口臭予防に効果がありますが、コーヒーは口臭の原因になるので、水分補給には向かないかもしれませんね。
それでも口臭が治らない時は歯科に相談を

上記でご紹介した対策方法を試しても治らない場合は、他に原因があるかもしれません。虫歯や歯周病も強烈な悪臭を放ちますし、複数の要因が絡み合って口臭を引き起こしている場合もあります。歯科では、お口全般に対して相談を受け付けています。どうしても口臭が気になるようなら、一度歯科医院に相談してみるのもおすすめです。
- 口臭には胃腸タイプ、ストレスタイプ、唾液タイプがある
- 胃腸タイプの口臭は、胃腸に負担をかけないことが第一
- 胃腸タイプは油や刺激物のとりすぎに注意し、夏でも温かいものを
- ストレスタイプの口臭は、自律神経を整えると改善される
- ストレスタイプは添加物を控え、リラックスする香りの良い飲み物がおすすめ
- 唾液タイプの口臭は、唾液の分泌量を増やすことを心がける
- 唾液タイプは唾液量を増やすナッツ類や雑穀米などがおすすめ