MFT(口腔筋機能療法)とは?子どものうちに矯正予備軍を卒業させよう

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「子どもの歯並びが悪くて気になっている」
「子どもに歯の矯正が必要かどうか迷っている」

小さなお子さんの歯並びが気になっていますか?

MFT(口腔筋機能療法)なら、入学前のお子さんから行うことができますよ。

ここでは、子どものMFT(口腔筋機能療法)について詳しくご紹介します。子どもの歯並びが気になっている方は、ぜひお読みください。

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    • 子どもの歯並びが気になっている
    • 子どもの口呼吸が治らない
    • 子どもが風邪を引きやすい
    • 子どもの滑舌が気になっている
    • 子どもが食べるのが早い、または遅い
INDEX
  1. MFT(口腔筋機能療法)とは
    1. 1- MFT(口腔筋機能療法)が必要かどうかチェック!
    2. 1- 本来あるべき舌の位置
  2. MFT(口腔筋機能療法)をすると得られる3つのメリット
    1. 2- 歯並びや咬み合わせが改善できる
    2. 2- 口呼吸を改善できる
    3. 2- 将来の全身の健康を守れる
  3. MFT(口腔筋機能療法)の具体的な方法
    1. 3- あいうべ体操
    2. 3- スポットポジション
    3. 3- ポッピング
    4. 3- ファットタング・スキニータング
  4. MFT(口腔筋機能療法)の費用
  5. MFT(口腔筋機能療法)でお子さんのきれいな歯並びと将来の健康を手に入れよう

1. MFT(口腔筋機能療法)とは

子どものためのMFT(口腔筋機能療法)とは、舌や頬、唇などお口まわりの筋肉を正しく使うためのトレーニングです。成長の早い段階でお口の周りの筋肉が正しく機能するようにすることで、舌を正しい位置に戻し、歯並びや咬み合わせを改善していきます。

ワイヤー装置でする矯正治療とは異なり、鏡を見て舌の位置を確認するなど家にあるもので簡単に行うことができます。

歯並びが悪い4〜5歳くらいからのお子さんを対象に行い、まずは歯医者でやり方の指導を受けてから自宅でも毎日行います。

櫻井先生

歯並びが悪い子どもの大半は、舌が下がってしまっていることが原因です。舌は姿勢、呼吸にも関係がありますよ。

うさぎさん

え〜!もっと詳しく教えて下さい!

櫻井先生

これから順を追って説明していきますね。

1-1. MFT(口腔筋機能療法)が必要かどうかチェック!

あなたのお子さんにMFT(口腔筋機能療法)が必要かどうかチェックしてみましょう。あてはまるものがひとつでもある場合は、MFTが必要な可能性が高いです。小児歯科に相談しましょう。

    • いつもお口をぽかんと開けている
    • いつも舌を上下の前歯で噛んでいる状態だ
    • 飲み込む時に舌が前に出る
    • 食べるのが早いまたは遅い
    • 食べる時よくこぼす
    • よく歯にものがつまる
    • くちゃくちゃ音を立てて食べる
    • 指しゃぶりのクセがある
    • 爪噛みのクセがある
    • いつも鼻ではなく口で呼吸している
    • よく水やお茶をほしがる
    • 寝る時はいつもうつ伏せか横向き
    • 猫背
うさぎさん

こういうクセがあるとどうしてMFTが必要なんですか?

櫻井先生

これらのクセは、歯並びや咬み合わせが悪くなってしまう原因だからですよ。

1-2. 本来あるべき舌の位置

舌は本来、上顎についている状態が正常です。しかし、

    • 舌が常に下顎の中に下がっている
    • 舌が常に前歯の裏についている
    • 舌が常に上下の前歯の間に挟まっている

などの状態では、舌で前歯を押して出っ歯になったり、前歯に隙間ができてすきっ歯になったりする可能性が高いのです。

加えて、アレルギー鼻炎などで鼻で呼吸できずに口呼吸がクセになっている場合も、お口周りの筋肉が緩んで歯並びが悪くなる原因になります。

2. MFT(口腔筋機能療法)をすると得られる3つのメリット

MFTを行うと以下の3つのメリットがあります。

    • 歯並びや咬み合わせが改善できる
    • 口呼吸を改善できる
    • 将来の全身の健康を守れる

それぞれ詳しく説明していきますね。

2-1. 歯並びや咬み合わせが改善できる

舌を正しい位置に戻すトレーニングを毎日すると、自然にきれいな歯並びや咬み合わせに持っていくことができます。

舌が下がって下顎に落ち込んだままにすると、頬の筋肉が緩で受け口になりやすくなります。常に舌を上下の前歯で挟んでいる状態では、舌が前歯を押して出っ歯になりやすい可能性が高いです。

MFTでお口まわりの筋肉を正しく使うトレーニングを行えば、舌の位置が改善されて歯並びや咬み合わせの改善につながります。

うさぎさん

大きくなる前に出っ歯や受け口を予防できるのはいいですね。

櫻井先生

そうですね。子どものうちにしておけば、将来大変な矯正治療をしなくて済みますよ。

2-2. 口呼吸を改善できる

MFTでは口呼吸を改善できます。口呼吸のクセがある子どもは、舌が下顎に下がっていて口で呼吸をしているケースが多いです。

通常、人間は鼻呼吸をするようになっています。鼻の粘膜や鼻水がフィルターとなり、異物を体内に入れないしくみになっているのです。

しかし、口呼吸をしていると空気中のウイルスやホコリ、花粉などがダイレクトに肺に入ってしまい、免疫力が低下したりアレルギーを発症したりします。口呼吸だと口が渇いて唾液の量が減るので、虫歯にもなりやすくなります。

MFTで口呼吸を改善すると虫歯になりにくくなる・風邪を引きにくくなる・病気にかかりにくくなるなどのメリットがあります。また、頬から首にかけての筋肉も引き締まるので姿勢も良くなります。

櫻井先生

アレルギー性鼻炎で口呼吸になっている可能性もあるので、鼻詰まりなどがある場合は耳鼻科に行ってくださいね。

うさぎさん

そうなんですね、分かりました。

2-3. 将来の全身の健康を守れる

MFTは将来の子どもの体全体の健康にも良い影響をもたらします。

顎の骨は全身の要となっているため、咬み合わせが悪いと左右の背骨のバランスが悪くなって将来全身への様々な弊害が起こります。また、口呼吸のままでは脳に酸素が行きにくくなる他、咀嚼がうまくできないので栄養をうまく吸収しづらくなります。

咬み合わせが悪いままだと起こりやすい弊害は、以下のようなものです。

    • 姿勢が悪くなる
    • 慢性的な肩こりや首のこりが出る
    • 顎関節症になる
    • 腰痛や膝痛が出る
    • 運動機能が低下する
    • 集中力が低下する
    • 免疫力が低下する
    • 消化不良を起こす

子どもの頃にMFTを行って咬み合わせをコントロールすれば、上記のような弊害を防ぐことが可能です。

うさぎさん

咬み合わせってこんなに全身に影響があるものだったんですね〜。

櫻井先生

最近の研究で、咬み合わせは健康寿命に大きく関わっていることが分かっていますよ。

3. MFT(口腔筋機能療法)の具体的な方法

MFTの具体的な方法はたくさんありますが、そのうち代表的なものをいくつかご紹介します。

3-1. あいうべ体操

「あー」「いー」「うー」「べー」と、一音ずつ舌に力を入れて行います。これにより、舌や口元、首の筋肉が鍛えられます。

うさぎさん

簡単ですね!

櫻井先生

お家でもできますよ。美容効果もあるので、親子で一緒にやるといいですね。

3-2. スポットポジション

スポットポジションとは、舌の先の正しい位置を覚える方法です。鼻呼吸や飲み物を飲む時にスポットポジションを意識します。

上の前歯の後ろの盛り上がっている部分がスポットポジションです。

櫻井先生

舌の先を丸めずにベタッとつけることがコツですよ。

うさぎさん

モゴモゴ(こ、こうかしら…)。

3-3. ポッピング

ポッピングは、ものを飲み込む時に喉へ送り込むのに必要な舌の筋肉を鍛えます。

    • 舌の先をスポットにつけ、舌全体を上顎に吸い付ける
    • ゆっくり口を大きく開けて上顎の裏を弾くように「ポンッ」と音を立てる
    • 10〜15回繰り返す
うさぎさん

これ、子どもの頃よくやって遊んでました〜。

櫻井先生

親子で遊び感覚でやると楽しみながらできますね。

3-4. ファットタング・スキニータング

長い名前ですが難しいものではありません。鏡を見ながら舌の形を変えて、筋肉を柔らかくするトレーニングです。

    • 舌に力を抜いて平らに出し、しばらく静止する
    • 舌を前に突き出して尖らせ、しばらく静止する
    • 5〜10回繰り返す
櫻井先生

手鏡などを持って、舌の形が変わるのを確認してくださいね。

うさぎさん

これも簡単にできますね!

4. MFT(口腔筋機能療法)の費用

MFTの費用は保険適用外のため、クリニックによって異なりますが、相場は5万円〜7万円程度です。

うさぎさん

保険が効かないのはちょっと痛いです。

櫻井先生

でも、将来何十万もかけて矯正治療をすることに比べたらはるかにお得ですよ。

うさぎさん

あ!それは確かにそうですね!

5. MFT(口腔筋機能療法)でお子さんのきれいな歯並びと将来の健康を手に入れよう

MFTは子どもが小さいうちから正しい舌の使い方や位置を修正することで、将来の歯並びや咬み合わせ、ひいては全身の健康を守ることにつながります。

お子さんの歯並びや口呼吸が気になる人はこの機会に検討してみてはいかがでしょうか。

記事の重要ポイントをチェック!
    • MFTは舌や口周りの筋肉をトレーニングするもの
    • 子どものうちにMFTをしておけば将来矯正をしなくて済む可能性が高い
    • MFTは口呼吸から鼻呼吸に改善できる
    • MFTをすると虫歯になりにくくなる
    • MFTをすると風邪を引きにくくなる
    • MFTをするとアレルギー症状の改善が期待できる
    • MFTは脳への酸素を行きやすくし集中力を高める
    • MFTは保険適用外で5〜7万円程度