知っておきたい赤ちゃんのお口のこと

母乳の出が悪いと悲しくなってしまいますね。母乳がストップしてしまうと、少なからず罪悪感を持つママが多いです。
でも、母乳の出が悪いのは本当にママのせいなのでしょうか?
ここでは、母乳の出が悪くなる原因について、医学的な説明を絡めながら分かりやすくご紹介します。

母乳が出にくい理由

そもそも母乳は赤ちゃんが吸うことが刺激になって出るしくみです。はじめからたくさん出るものではなく、赤ちゃんの吸い方が上手になるに従って、母乳の分泌量も増えていきます。ですので、最初は出ていた母乳がだんだん出なくなる場合は、赤ちゃんの吸う力に問題があります。
赤ちゃんが母乳をうまく吸えない原因とは?

赤ちゃんが母乳をうまく吸えない原因は、以下の3つです。
- 舌小帯異常(ぜっしょうたいいじょう)
- 上唇小帯異常(じょうしんいじょう)
- 鼻が詰まっている
赤ちゃんに鼻詰まりやお口周りの問題があると、お乳をうまく吸うことができません。これらの原因により、吸う力が弱くなったり口呼吸になったりして、お乳を吸い続けることが困難になるからです。
舌小帯異常とは?

舌小帯異常とは、舌の裏側のひだが過剰に発達していて、下あごの内側にくっついている状態のことです。口を開けると舌がちょうどハートのような形に見えます。舌でお乳を吸い上げることができません。舌小帯異常は治療が必要です。

舌小帯異常は口を閉じるのが難しく、口呼吸になってしまいます。
口呼吸になったら二重でうまく吸えなくなりますね。
上唇小帯異常とは?

上唇小帯異常は、前歯の上にある上唇の内側が、歯茎に深く食い込んでいる状態です。上唇裏と歯茎の間を切り離す治療が必要です。

この状態のお子さんも、口を閉じるのが難しいです。
いつも上唇がめくれ上がった状態なんですね。
赤ちゃんが鼻詰まりになる原因

赤ちゃんの鼻の粘膜はとても敏感で、母乳やミルクから離乳食になった時、ミルク以外のものが体の中に入ってくると「異物が入ってきたゾ!」と反応することがあります(鼻炎やアレルギー)。
鼻の粘膜に炎症が起こると、鼻で呼吸するのが苦しいので口で呼吸をすることになります。寝ている時も口を開けていれば、口呼吸の可能性が高いです。

鼻の粘膜に炎症が起こると、アレルギー反応として頬が赤くなる・ブツブツができるといった症状が現れることがあります。
あれって必ずできるものだと思ってました。

3ヶ月頃までに出るのは新生児特有の湿疹です。でも、離乳食を始めたタイミングで出てきたらアレルギーの可能性があります。お医者さんで診てもらってくださいね。
母乳や赤ちゃんの悩みはオンラインで相談できます

赤ちゃんに鼻詰まりがあった場合には、小児科や耳鼻科を受診しましょう。舌小帯異常や上唇小帯異常などお口周りの問題は、小児歯科で治療することができます。軽度の場合はマッサージなどで改善することもできるので、早めに受診しましょう。
とはいえ、忙しい毎日で時間を作るのは大変ですね。小児歯科が行っているオンライン相談なら、自宅にいながら気軽に相談することができますよ。マッサージの仕方なども、パソコンやスマホのビデオ通話で教えてもらえるのでとても便利です。この記事を監修した歯医者さんに相談したい方は、以下のバナーをクリックしてみてくださいね。
