お口ポカンは子どものクセだと思っていませんか?

「ふとした時に子どもを見ると、いつも口をポカンと開けている」
「注意しても全然直らない」
そんなお悩みを持つママが増えています。
お口ポカンはなんだか頭が悪そうに見えるから早く直してほしい!と思っているかもしれません。しかし、実はお口ポカンはクセではありません。ここでは、お口ポカンの原因についてご紹介します。
お口ポカンの原因は口腔機能発達不全

お口ポカンについては、今まではお医者さんでも指しゃぶりや離乳食の食べさせ方が原因としていました。しかし、最近の研究では「口腔機能発達不全」という病気が原因であることが分かってきています。
口腔機能発達不全とは、口が開いたままで舌が落ちている状態です。正常な状態の舌は常に上あごにくっついていますが、口腔機能発達不全の場合、舌が下あごの中に落ちています。
お口ポカンは舌の位置が原因だったんですね。

口腔機能発達不全について、詳しく説明していきましょうね。
口腔機能発達不全はなぜ起こる?
口腔機能発達不全には、大きく2つの原因が考えられます。
- 鼻に問題がある
- 口や舌に問題がある
鼻に問題があるケース

人間は本来なら鼻で呼吸をするのが正常な状態です。しかし、花粉症やハウスダストなどで慢性的な鼻炎にかかっていると、鼻での呼吸が苦しいので自然と口呼吸になります。
口呼吸では脳に必要な酸素がうまく行き渡らず、成長ホルモンもうまく分泌されません。さらに、口呼吸は歯並びの悪さにも関係します。
口腔機能発達不全はお口ポカンだけじゃなくて、歯並びにも関係があるんですね。

そうなんです。最近では口腔機能発達不全のお子さんがとても多いんです。
口や舌に問題があるケース
口や舌に問題があるケースとして、舌小帯(ぜっしょうたい)異常や上唇小帯(じょうしんしょうたい)異常が考えられます。

舌小帯異常とは、舌の裏側のひだが下あごの内側にくっついている状態のことです。舌や頬などの筋肉が未発達になります。

上唇小帯異常のお子さんは、口を開けると舌がハートのような形に見えます。
そうなんですね。それが見分け方にもなりますね。

上唇小帯異常は、上唇の内側(前歯の上)が歯茎に深く食い込んでいる状態です。上唇が常に上がっているので、口を閉じるのが難しくなります。
アヒル口でかわいいとか思いがちですけど、実は問題だったんですね。

大人でもお口ポカンの人が多くなっていますが、あまりよくない状態なんです。
口呼吸が習慣化すると将来どうなる?

口呼吸を6ヶ月以上続けていると、口呼吸が習慣化するといわれています。口呼吸は赤ちゃんの頃からすでに始まっています。
- いびき・口臭がある
- 睡眠時無呼吸症候群になる
- 意味もなく不安がる
- くちゃくちゃ食べになる
- 食べるのが遅い
- お餅が飲み込めない
- 歯並びが悪くなる
- 虫歯になりやすくなる
- ADDやADHDになる可能性が高い
けっこう深刻ですね。

そうなんです。口腔機能発達不全は早めに改善することが重要です。
口呼吸を改善して子どもの健康を守ろう!

お口ポカンは、実は好きでなっているわけではありません。口呼吸は脳の発達にも影響があるので、早期に治療して改善する必要があります。しかし、お子さんを連れての通院はなにかと大変だったり、お仕事をしていると時間の都合がつかなかったりと難しいですよね。
もしも小児歯科医院に通院できない場合は、オンライン歯科がおすすめです。オンラインではzoomや専用アプリなどを使って、画面で対話しながら相談することが可能です。自宅にいながら受診できるので便利ですよ。