赤ちゃんが歯ぎしりしてるけど放っておいても大丈夫?

赤ちゃんが歯ぎしりしてるけど放っておいても大丈夫?
この記事の監修医情報を見てみる

歯ぎしりは大きくなってからのものというイメージがあるので、赤ちゃんが歯ぎしりしているとギョッとしてしまいますね。一般的には、歯ぎしりの原因はストレスとされているので、「赤ちゃんにもストレスが?!」と悩んでしまうかもしれません。しかし、赤ちゃんの歯ぎしりには、大人とはまた別の理由があります。この記事では、赤ちゃんの歯ぎしりについて詳しくご紹介します。

この記事がおすすめな人
    • 赤ちゃんの歯軋りの原因は?
    • 赤ちゃんも歯軋りをするの?
    • 赤ちゃんの歯軋りは改善できる?
    • 歯軋りは歯に良くないのでは?
INDEX
  1. 赤ちゃんの歯ぎしりは正常です
  2. 時期別の子どもの歯ぎしり
    1. 歯の生え始めの歯ぎしり
    2. 2〜3歳頃の歯ぎしり
    3. 5〜6歳以上の歯ぎしり
  3. 歯ぎしりで起こる歯や顎のダメージ
    1. 受診する必要がある場合
  4. 歯ぎしりの治療法
    1. ストレスの原因を除去する
    2. ナイトガードで緩和する
  5. 歯ぎしりが気になるようなら小児歯科へ!

赤ちゃんの歯ぎしりは正常です

結論から言うと、赤ちゃんの歯ぎしりは成長に必要な生理現象なので、心配いりません。赤ちゃんが歯ぎしりするのは、生えてくる歯や顎の位置を決めるために、調整を行っているからです。歯ぎしりには大きな力がかかりますが、この力が顎を鍛えて強くするという役割もあります。赤ちゃんが歯ぎしりをする時期は顎を鍛えて強い歯を作る期間で、成長にはむしろ必要なことなのです。

うさぎさん

なんだかホッとしました。

鈴木先生

歯ぎしりしない子もいるので、歯ぎしりしないからといって不安になることもありません。

うさぎさん

そうなんですね。割合でいうとどのくらいの子が歯ぎしりするんですか?

鈴木先生

だいたい10〜20%くらいの赤ちゃんに歯ぎしりが起こるといわれています。

時期別の子どもの歯ぎしり

子どもの歯ぎしりは赤ちゃんの時からはじまって、長い子は10歳くらいまで続きます。子どもの歯ぎしりの原因は、年齢と共に原因が変化していきます。

    • 歯の生え始め:顎や歯の位置を決める
    • 2〜3歳頃:咬み合わせを調整する
    • 5〜6歳以上:咬み合わせやストレス

それぞれの時期別に、詳しく説明していきます。

歯の生え始めの歯ぎしり

赤ちゃんの歯が生えてくるのは、だいたい6〜9ヶ月が一般的です。歯が生え始める時期には個人差があるので、多少遅くても気にすることはありません。歯が生え始めると不快感を感じたりむず痒さを感じたりするので、むずかったり夜泣きする赤ちゃんもいます。歯ぎしりはこの頃から起き始めますが、ひどいようなら市販の歯固めがおすすめです。

うさぎさん

病院で見てもらったりする必要はないんですね。

鈴木先生

はい。ただし、1歳を過ぎても1本も生えてこないような場合は、一度歯医者さんや口腔外科に行くのがいいでしょう。

2〜3歳頃の歯ぎしり

2〜3歳頃になると一般的には乳歯が生え揃い、歯列がほぼ完成します。この頃に見られる歯ぎしりも、咬み合わせを調整するための生理現象なので心配する必要はありません。

うさぎさん

あまり気にしてなかったけど、2〜3歳で乳歯全部が生え揃うんですね。

鈴木先生

ただし、体の成長は半年から1年くらいの個人差があるので、まだ生え揃わないと心配することはありませんよ。

5〜6歳以上の歯ぎしり

5〜6歳になると永久歯が生え始めるので、咬み合わせが不安定になり、歯ぎしりの原因となります。また、幼稚園や保育園などの集団生活の中で人間関係が生まれ始めます。それに伴って、ストレスなどから歯ぎしりを起こす子どももいます。

鈴木先生

つまり、大きくなるにつれて、生理的な歯ぎしりの他に子どもなりのストレスが入ってくるということですね。

うさぎさん

そうなんですね。

歯ぎしりで起こる歯や顎のダメージ

基本的に赤ちゃんから幼児にかけての歯ぎしりは、歯のスペースの調整顎を鍛えるための生理的現象ですが、中には歯医者さんを受診したほうが良いケースもあります。歯ぎしりには自分の体重以上の力がかかるので、歯や顎にダメージを与えてしまう場合もあるためです。

受診する必要がある場合

受診する必要があるのは、以下のような場合です。

    • いつまでたっても歯ぎしりをやめない
    • 虫歯がないのに冷たいものや酸味のあるものなどがしみる
    • 出血している
    • 歯と歯が合わさる部分(歯の先端)が平らになっている

永久歯が生え揃った中学生くらいになっても歯ぎしりをやめない場合、歯ぎしりが癖になっている可能性があります。そういった場合、歯が削れて知覚過敏が起きる・歯が欠けて出血してしまう・歯の先端が削れすぎて凸凹がなくなるといった症状が出る場合があります。

うさぎさん

子どもでも知覚過敏になることがあるんですね。

鈴木先生

知覚過敏も大人がなるものというイメージがありますよね。虫歯かどうか分からない場合は、歯医者さんで診てもらってくださいね。

歯ぎしりの治療法

歯ぎしりの治療方法には2つの方法があります。1つはストレスの原因自体をなくすという方法、もうひとつは歯医者さんでマウスピースを作って物理的に治していくという方法です。

ストレスの原因を除去する

5〜6歳以上でストレスが原因になっている歯ぎしりは、原因になっているものを取り除くのが一番の方法です。子どものストレスは、以下のようなものが原因となることがあります。

    • 引っ越しやクラス替え、進学などの環境や人間関係の変化
    • 下に妹や弟ができたことによるもの
    • 塾や習い事などの多忙な生活
    • 過干渉
鈴木先生

子どもの性格や性質にも個人差があるので、その子にとって何が原因になるかは分かりません。

うさぎさん

同じことが起こっていても、原因になる子もいればそうでない子もいるということですね。

鈴木先生

そうですね。お子さんをよく観察してみてください。

ナイトガードで緩和する

ナイトガードとは、眠っている時に歯ぎしりから歯を守るマウスピースです。ナイトガードは一人ひとりのお口に合わせて歯医者さんで作ります

うさぎさん

どれくらいナイトガードを使っていれば歯ぎしりが治るんですか?

鈴木先生

正直なところ、ナイトガードでは歯ぎしりは治りません。ただ、ナイトガードをつけることで歯のすり減りや顎関節症になるのを防ぐことができます。

鈴木先生

歯ぎしりが癖になっていると、日中でもやっている可能性があるので、見かけたら意識してやめさせるようにしてあげてください。

歯ぎしりが気になるようなら小児歯科へ!

赤ちゃんの歯ぎしりは、一般的には歯や顎の成長のために自然に行っているので心配することはありません。大きくなってもしばらくは、歯が欠けたり知覚過敏を訴えたりしない限りは様子を見ましょう。ただ、出血や痛みがあるような場合は、小児歯科を受診することをおすすめします。大きくなってからの歯ぎしりは何か強いストレスを抱えているかもしれないので、普段から話やすい環境を作ってあげることも大事ですね。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 歯の生え始めの歯ぎしりは違和感やむず痒さからのもの
    • 乳歯が生え揃うまでの歯ぎしりは、歯や顎の位置決めや鍛えるための生理現象
    • 5〜6歳以上の歯ぎしりは心因的な原因が多くなる
    • 永久歯が生え揃うまでの歯ぎしりは様子見で大丈夫
    • 痛みや出血などがあったら歯医者を受診する
    • 大きくなってからの歯ぎしりはストレスを除去することも必要
    • ナイトガードで歯のすり減りなどを緩和することができる