子どもの銀歯はいい?悪い?乳歯を銀歯にするメリットやデメリット

子どもの銀歯はいい?悪い?乳歯を銀歯にするメリットやデメリット
この記事の監修医情報を見てみる

従来は、虫歯の治療で銀の詰め物や被せものをするのはあたり前のことでした。しかし、近年では銀の詰め物をしないという歯医者さんも増えています。銀歯はなぜ敬遠されるようになったのでしょうか。また、乳歯には影響があるのでしょうか。ここでは、子どもの銀歯について詳しく説明していきます。

この記事がおすすめな人
    • 乳歯を銀歯にして永久歯に影響はない?
    • 銀歯にすることで問題が起こることはある?
    • できれば銀歯にしないで治療してほしい
INDEX
  1. 子どもの銀歯の種類
  2. 接着する銀歯について
  3. 接着する銀歯のデメリット
    1. ギラギラと目立つ
    2. 外れやすい
    3. 再発の恐れがある
    4. 金属アレルギーになる恐れがある
  4. 接着する銀歯以外の治療法
    1. コンポジットレジンを詰める
    2. 乳歯冠を被せる
    3. 人工歯(義歯)を入れる
      1. 義歯は先天性欠如歯の時にも使う治療法
  5. 子どもの歯を銀歯にしないために

子どもの銀歯の種類

子どもの銀歯には、2種類の治療法があります。

    • 型取りをして歯に接着する
    • 冠を上から被せる(乳歯冠)

まずは、型取りをして歯に接着する方の銀歯について詳しく説明していきます。

接着する銀歯について

虫歯になった部分を削り、金属の詰め物で埋めていく方法です。ピンク色をした粘土のような柔らかい素材を歯に噛ませて型を取ります。取った型に合わせて銀合金の詰め物を作り、歯科用の接着剤でくっつけるのです。このタイプの銀歯は、小さな虫歯に対してよく使われます。銀の詰め物は金属なので強度が高く、硬いものを噛んでも丈夫です。

うさぎさん

大人の虫歯治療では、銀が溶けて歯茎が変色するって聞いたことがあるんですけど、そのへんは大丈夫なんですか?

鈴木先生

乳歯はすぐに生え変わるので心配いりません。それに、銀は長年使っていくうちに溶け出す可能性があるもので、必ず溶け出すということでもないんです。

うさぎさん

そうなんですね〜。

接着する銀歯のデメリット

接着する銀歯は保険がきき安価で治療できますが、デメリットもあります。

ギラギラと目立つ

詰めものが銀色なので、大きく口を開けるとどうしても銀色が目立つのは否めません。

うさぎさん

銀歯が見えるから笑うのが恥ずかしいっていう子もいるかもしれませんね。

鈴木先生

大人からしたらそこまで神経質にならなくてもと思うかもしれませんが、性格形成に多少なりとも影響する場合もありますね。

うさぎさん

子どもの性格とか性質もそれぞれですしね。

外れやすい

子どもの歯は大人の歯のような高さがないため、どうしても浅めにしかはめ込めません。そのためガムやソフトキャンディなどを噛むとすぐに取れてしまうことが多いです。

鈴木先生

お家では注意していても、外でお友達と一緒につい食べて取れてしまったというお子さんも多いです。

うさぎさん

あ〜、ありがちですね。目に浮かぶようだわ〜。

再発の恐れがある

子どもの銀の詰め物は外れやすいですが、外れても気が付かないことが多く、気づいたら虫歯が再発していたということがあります。

うさぎさん

大人のように詰め物に注意して生活するなんてできないですもんね。

鈴木先生

そうですね。それに、詰め物をする時は患部より大きく削るので、再発すると前回より虫歯が大きくなってしまう可能性があります。

うさぎさん

えっ、そうなんですね〜。

金属アレルギーになる恐れがある

今までは金属に触れても問題がなかったのに、銀の詰め物をすることで金属アレルギーになるお子さんがいます。金属アレルギーになると、手足や顔の皮膚が赤くなる、ボツボツができる、痒がる、頻繁に口内炎ができるなどの症状が表れます。ただし、後述する乳歯冠では金属アレルギーの例は報告されていません。

うさぎさん

もしも金属アレルギーになったら、どうするんですか?

鈴木先生

その場合はコンポジットレジンというプラスチックの詰め物に変更します。

接着する銀歯以外の治療法

上記で説明してきた銀の詰め物をしない場合には、いくつか別の方法もあります。

コンポジットレジンを詰める

コンポジットレジンとは、白い色の歯科用プラスチック樹脂です。最近ではコンポジットレジンの詰め物をする歯医者さんが多くなってきました。コンポジットレジンが銀の詰め物と違う点は、型取りをしないことです。虫歯を削って取り除いたら、そのままコンポジットレジンで患部を埋めていきます。コンポジットレジンも銀の詰め物と同様に、保険適用で治療できますが、小さな虫歯にしか対応できません

鈴木先生

コンポジットレジンは歯医者さんがその場で詰めていくので、歯医者さんの技量が問われるんです。

うさぎさん

強度はどうなんですか?

鈴木先生

昔はプラスチックは金属より弱かったのですが、今では強度の高いコンポジットレジンが登場してきていますよ。

乳歯冠を被せる

冒頭でお伝えしたもうひとつの銀歯の治療法です。こちらは既製品のステンレスのクラウンを歯の上からすっぽりと被せてしまいます。大きな虫歯のときに使われる治療法です。

乳歯冠のメリットは、既製品を被せるだけなので治療が1日で終わること、通常の被せものより歯を削る量が少なくて済むことです。全体に被せるので虫歯が再発しにくいというのも良いところです。

デメリットは違和感を感じることがあるということです。既製品なので、型取りをするオーダーメイドの被せものよりはしっくり来ないことがあります。また、歯全体が銀色になるので審美面は考慮できないのもデメリットです。

鈴木先生

乳歯冠は永久歯が生えるスペースを確保するのにもいいんですよ。

うさぎさん

見た目は劣るけど、将来のことを考えたらいい選択なんですね。

鈴木先生

そうですね。できれば虫歯を大きくしないのが一番です。

うさぎさん

やっぱり、予防は大切ですね〜。

人工歯(義歯)を入れる

乳歯の虫歯が大きくなって歯がなくなってしまった場合は、義歯を入れる場合があります。乳歯に入れ歯?と思うかもしれませんが、虫歯によって乳歯が抜けてしまった場合、そのままにしておくと永久歯が生えてくるスペースが狭くなり、歯並びが悪くなってしまいます。永久歯のスペースを確保するためにも、また噛む機能や発音の確保、身体の歪みなどを生まないためにも義歯を入れることが必要です。

うさぎさん

乳歯が抜けたままにして永久歯が生えてくるのを待つんじゃダメなんですか?

鈴木先生

歯が抜けると横の歯がその部分を埋めようとして徐々に動いてくるんですよ。だから、抜けたままにしておくと、その場所がだんだん狭くなってしまうんです。

うさぎさん

それで、永久歯のスペースがなくなっちゃうんですね。

義歯は先天性欠如歯の時にも使う治療法

先天性欠如歯とは、生まれつき乳歯や永久歯が生えてこない状態です。先天性欠如歯は決して特別なものではなく、子どもの10人に1人がなるといわれています。生まれつき歯がないかどうかは、レントゲン撮影で分かります。もしも先天性欠如歯の場合は、義歯を入れることで歯並びを整え、噛む力を補完して全身の成長を妨げないようにします。

子どもの歯を銀歯にしないために

子どもに虫歯ができた場合、最近ではコンポジットレジンが多く使われるようになりましたが、銀歯にする歯医者さんもまだまだいます。銀歯は見た目などのデメリットがあるため、できればしないにこしたことはありません。虫歯を予防するには毎日の歯磨きをきちんとすることに加え、仕上げ磨きがとても重要です。仕上げ磨きは小学校中学年くらいまでは必要です。仕上げ磨きをすればお子さんの口の中もチェックできますね。毎日しっかりと行い、お子さんの歯の健康を守りましょう。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 小さな虫歯の場合は銀色の金属の詰め物をする
    • 銀色の詰め物は見た目の問題や外れやすい、金属アレルギーなどのデメリットがある
    • 銀の詰め物以外では、白色のコンポジットレジンの詰め物がある
    • 大きな虫歯の場合には乳歯冠が使われることが多い
    • 乳歯冠は既製品のステンレスの冠ですっぽりと被せるタイプ