乳幼児の歯医者さんデビューはいつからがベスト?虫歯予防や矯正について

虫歯予防は早いうちからがいいと聞くけど、いつ頃から歯医者さんに連れていけばいいの?ふつうの歯医者さんで大丈夫?など、赤ちゃんの歯医者さんデビューに悩まれている人は多いものです。そこで、ここでは赤ちゃんはいつ頃から歯医者さんに連れていけるのか、乳児から幼児まで範囲を広げて虫歯予防や矯正について詳しくご紹介します。
- 赤ちゃんはいつから歯医者さんに連れていけるの?
- 小児歯科ではなくふつうの歯医者さんでも大丈夫?
- どんなタイミングで連れて行くのがいいの?
歯医者さんデビューは歯が生え始めたら

歯医者さんデビューは、基本的には歯が生え始めた時期からがおすすめです。1〜2歳頃は大人から虫歯が感染する可能性があります。離乳食が進んで色々なものを食べ始めると、糖なども口にする機会があるため、虫歯についても考えなければなりません。

哺乳瓶でジュースやスポーツドリンクを与えたりするのも、虫歯の原因になります。
1歳くらいでも虫歯になるんですね。

特に、糖が入った飲み物を与えながら寝かしつけると、哺乳瓶う蝕といって歯の裏側が虫歯になりやすくなります。
え〜!
赤ちゃんの歯が生え始めるのはいつ頃?

赤ちゃんの歯は個人差はあるものの、だいたい6ヶ月〜9ヶ月くらいから生え始めます。最初に下の前歯が生えてきて、次に上の前歯2本生えてくるのが一般的です。歯の生え始めはむず痒くなったり違和感を感じたりするので、機嫌が悪くなる赤ちゃんもいます。

この時期になったら歯固めを与えると、むず痒さが解消するし歯や顎の成長を促進することができますよ。
よだれが多くなるのも歯の生えはじめと関係ありますか?

はい。唾液は虫歯菌を抑制する働きがあるんです。
歯が生えるまではガーゼでケア

歯が生えたら虫歯予防などに気をつけなければなりませんが、歯が生える前からも歯磨きの練習をしておくのがおすすめです。というのも、母乳やミルクは歯茎などに残ってしまうことがあるし、歯が生えて急に歯ブラシをお口の中に入れると、赤ちゃんがビックリしてしまうからです。
歯が生える前から奥歯が生えるまでは、ガーゼのケアで十分です。ぬるま湯で湿らせたガーゼをママの指に巻きつけ、歯茎や歯をやさしく拭ってあげましょう。
拭うのは、歯の表面と歯茎でいいんですか?

歯の裏や頬の裏も拭ってあげてください。一生懸命になりすぎて喉の方までやらないことと、上の前歯と歯茎の境目にあるヒダを傷つけないようにするのがポイントです。
赤ちゃんが嫌がらないように、優しく、そっとですね。
歯医者さんにつれていく目的
乳幼児のうちから歯医者さんに連れて行ったほうがいい理由は、虫歯予防とお口の中をチェックしてもらうためです。
1.虫歯予防

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には虫歯の病原菌は存在しません。しかし、生活の中で食事や飲み物を摂ったりするうちに虫歯になる要素がだんだん増えていきます。奥歯が生え始めたら、歯ブラシを使い始めるタイミングですが、歯医者さんを受診し、虫歯がないかどうか見てもらったり虫歯予防について詳しく聞くことも大事です。

定期的に乳幼児の歯について説明会をしている小児歯科もありますよ。
それはいいですね。

同じ年のお子さんが集まるので、ママ達の交流の場にもなっているようです。
2.お口の中のチェック

歯医者さんでは病気を治すだけでなく、歯がきちんと生えてきているか、お口の中になにか異常はないかということもチェックしてくれます。歯が生えてくるスピードや順番には個人差がありますが、周りより遅くて不安になっても歯医者さんに確認していれば安心ですね。また、矯正が必要な場合は幼児からできる矯正装置の紹介もしてくれるでしょう。
そんな小さいうちでもつけられる矯正装置があるんですか?

はい。ワイヤーのない、寝ている間だけつけられるマウスピースがあります。
そういうことも知ることができるのは大きいですね〜。
虫歯になる可能性はいつ頃から?

虫歯になる可能性は、歯が生え始めた時点からです。その人が虫歯になるかどうかは3歳までに決まるといわれています。
唾液には抗菌作用があり、虫歯の原因菌が活発になるのを抑える働きがあります。赤ちゃんは唾液がたくさん出るので、基本的には虫歯に関してそれほど神経質になることはありません。
しかし、日頃からの食生活や歯磨き習慣などにも気をつけることが、その後虫歯になりやすくなる歯、なりにくい歯になるかどうかのポイントになるといえるでしょう。

歯でものを噛めるようになれば、歯に歯垢がたまるので、虫歯の危険も発生するんです。
そういうことなんですね。
虫歯治療は何歳から行える?

歯医者さんでの虫歯の治療は、歯医者さんとコミュニケーションが取れるようになる2〜3歳頃から行えます。
そんな小さいうちから歯医者さんに連れて行っていいんですね。

はい。子どもが遊ぶスペースなどを設けているような、子どもが行きやすい雰囲気の歯医者さんがおすすめです。
フッ素塗布が可能な年齢
歯医者さんではフッ素塗布を行っています。フッ素塗布が可能な年齢は、1歳過ぎくらいからです。まだ歯磨き粉を使わない年齢で、仕上げ磨きだけでは不安な場合は、フッ素塗布などをしてもらうのも良いでしょう。

フッ素には歯を強くし、虫歯を寄せ付けない効果あります。
効果はどのくらい続くんですか?

3ヶ月くらいです。3ヶ月に1度くらい、フッ素塗布に通う人が多いですよ。
矯正治療は何歳から行える?

歯並びがおかしい気がする、出っ歯や受け口の心配があるという場合は、早めの矯正がおすすめです。矯正治療は3歳ごろから始めることができます。歯の矯正というよりは舌やお口周りの筋肉を矯正するもので、就寝時にマウスピースを装着することで正しい舌の位置にし、成長に従って自然と歯並びも矯正されていきます。
マウスピースということは、痛みなんかはないんですか?

ありません。自分で取り外しができるので、嫌がらずに無理なく矯正させることができますよ。
かかりつけ医を持とう

子どもは基本的にお医者さんが嫌いです。虫歯になってから歯医者さんに連れていくのでは、子どもも嫌がりますね。しかし、日頃からお口のチェックなどで歯医者さんを訪れていれば、歯医者さんにも慣れて治療する際もスムーズにいきます。
”いつもの歯医者さん”ということですね。近所に子どもを診てくれる歯医者さんがあるといいですね。

そうですね。次の項で小児歯科についてご紹介しましょう。
小児歯科の特徴
小児歯科には、子どもの口内について詳しい歯科医師がいます。小さな子どもでも診療を受けやすいように院内にも様々な工夫が凝らされており、楽しく受診できる雰囲気作りをしていて、歯医者さんに行くのが楽しみな子どももいるほどです。
小児歯科お医者さんって、子どもへの接し方も慣れていますよね。

そうですね。お子さんが怖がらないように、来やすいようにしている歯医者さんが多いので、もし近所にあれば、一般の歯科医院より小児歯科がおすすめです。
歯が生え始めたら歯医者さんで虫歯予防!
結論として、歯医者さんデビューは歯が生え始めたらがおすすめです。虫歯がなくても日頃から歯医者さんに慣れ親しむことで、なにかあってもすんなりと治療に移行することができます。定期的にお口全体の発達もチェックしてもらえるので安心ですよ。
- 歯医者さんデビューは歯が生え始める6〜9ヶ月頃から
- 虫歯は色々なものを食べ始める頃からできる可能性がある
- 大人からの感染や哺乳瓶を長時間くわえることで虫歯になることもある
- 歯医者さんでは虫歯予防と口内のチェックをしてくれる
- 虫歯予防にはフッ素塗布も効果的
- かかりつけ医を持つことで子どもが安心して受診できる