口呼吸で歯並びが悪くなる?矯正で口呼吸を改善して健康を取り戻そう!

口呼吸で歯並びが悪くなる?矯正で口呼吸を改善して健康を取り戻そう!

この記事の監修医師一覧

杉田大先生
杉田 大 先生
所属:杉田歯科医院(千葉県船橋市)
専門:保存修復
2013年 東京歯科大学卒業。現在は杉田歯科医院での臨床のほか、株式会社DoctorbookでDental事業部のマネージャーを務める。

「うちの子は口呼吸になっているけど歯並びは影響はないかしら?」
「歯並びが悪くて口が開いたままになっているが矯正で治るだろうか?」
こんな悩みを抱えている人はいないでしょうか?
口呼吸は歯並びが悪くなる原因となるだけでなく、全身の健康に影響を及ぼす問題です。逆に歯並びの異常が原因で口呼吸になってしまっているパターンもあります。

矯正やお口周りのトレーニングによって口呼吸は改善できますので、早めに対処しましょう。

口呼吸は歯並びが悪くなる原因になる

口を隠す女性

習慣的な口呼吸は歯並びを悪くする原因となることがあります。口を開けたままでいると自然と舌の位置が下がることで上顎の成長が妨げられます。すると上顎が下顎より小さいことで受け口になったり、舌で前歯を押す癖がついて出っ歯になったりするのです。

口呼吸による骨格や歯並びへの影響は時間が経つほど悪化します。小さい頃から口呼吸の癖があると将来的に問題が大きくなる傾向になるので注意しましょう。

他にもいろいろ!口呼吸のリスク

口呼吸の健康上のリスクは他にも以下のようなものが考えられます。

    • 虫歯や歯周病になりやすい
    • 口臭がきつくなる
    • 免疫機能が低下して病気にかかりやすくなる

虫歯や歯周病になりやすい

口呼吸によって口の中が乾燥すると、唾液が減って虫歯や歯周病のリスクが上がります。虫歯や歯周病は細菌が原因になりますが、唾液はこうした悪さをする菌が増えすぎるのを抑えてくれているのです。また、食事をした後に虫歯菌によって一時的に溶かされた歯を、虫歯になる前に修復する「再石灰化」という重要な役割も果たしています。

口臭がきつくなる

口臭の原因の多くは、口の中にいる歯周病菌が出すガスだといわれています。口呼吸で口の中が乾くと、唾液が減ってこうした菌もより活発に働き、口臭がひどくなってしまうのです。

ポイント
朝起きたときに口が乾く&口臭が気になるのは、寝てる間は唾液の分泌が減るからなのです。

免疫機能が低下して病気にかかりやすくなる

鼻は外気から雑菌をある程度取り除くフィルターのような機能があります。しかし、口呼吸だと雑菌が直接気管や肺に取り込まれてしまうことで免疫機能が低下してしまうのです。これにより風邪をひきやすくなったり、アレルギーになりやすくなったりするリスクがあります。

歯並びが原因で口呼吸になってしまうことも

口呼吸によって歯並びが悪くなってしまうことをご説明しましたが、逆に歯並びが悪いことが原因で口呼吸になる恐れもあります。出っ歯や開咬(前歯が自然に閉じない状態)などで、口が自然に開いてしまうケースが多いでしょう。

矯正で口呼吸を改善できる

いずれの場合にも矯正で歯並びや噛み合わせを整えることで口呼吸を改善できる可能性があります。口呼吸による歯並びの異常は年とともにひどくなってしまう恐れもありますので、なるべく早めに歯科医院に相談しましょう。

特に、まだ顎が成長段階にある小児期から始めれば治療をスムーズに進められます。成長期であれば、口呼吸によって小さくなってしまった上顎を広げるというアプローチもとれるでしょう。

口腔筋機能訓練(MFT)でお口周りを鍛えるのも重要

OKサインをつくる歯科医師

口呼吸になっているということは、口や舌の筋肉を上手く使えていないということを意味します。矯正によって歯並びや噛み合わせを改善すると同時に、お口周りの筋肉を鍛えるのも重要です。矯正専門歯科医院なら、「口腔筋機能訓練(MFT)」によってそのためのサポートをしてくれます。

口呼吸で歯並びが悪くなってしまっている人は、発音がしにくかったり(特にサ行やタ行)、食事を飲み込むときにむせやすかったりすることが多くあります。お口や舌の正しい使い方を覚えることで、こうした悩みの解消も期待できるのです。

自分でもできる!口呼吸の改善方法

歯のキレイな女性

口呼吸は自分で意識することである程度改善可能です。ここでは自宅でもできる口呼吸の改善方法をご紹介します。

鼻呼吸テープで口をふさぐ

寝るときにテープで口をふさぐことで自然と鼻で呼吸するように促す方法です。ふさぐと言っても口全体を覆ってしまうわけではなく、細いテープを唇の中央に縦に貼ります。粘着力も弱めなので、苦しくなって口を開けば自然と剥がれるようになっているので安心してください。

最初は違和感があるかもしれませんが、慣れれば問題なく眠れるようになるでしょう。朝起きたときの口の乾きや口臭も軽減されます。鼻呼吸テープは薬局やドラッグストアなどで購入できるので探してみてください。

お口のトレーニング

鏡で歯を見る女性

歯科医院で指導してもらえる「口腔筋機能訓練(MFT)」のように、自分でもできるお口周りの筋肉をトレーニングする方法を紹介します。

風船を膨らます

ゴム風船を口で膨らませるだけの簡単なトレーニングです。ポイントは手を使わないこと。膨らんでくると勢いで飛んでいきそうになりますが、口の筋肉をしっかり使って飛ばないようにキープしつつ、できるだけ空気を入れ続けてください。集中しすぎて酸欠にならないように注意してください。風船は100円ショップなどで購入できるでしょう。

あいうべ体操

あいうべ体操とは、みらいクリニック院長の今井先生が考案した口呼吸矯正トレーニングです。以下のように行います。

(1)「あー」と口を大きく開く(2)「いー」と口を大きく横に広げる(3)「うー」と口を強く前に突き出す(4)「ベー」と舌を突き出して下に伸ばす(1)~(4)を1セットとし、1日30セットを目安に毎日続けます
あいうべ体操 | 福岡のみらいクリニック」より引用

鼻炎や蓄膿症などで口呼吸になっているなら耳鼻科に相談を

アレルギー性鼻炎や蓄膿症など鼻の病気があるのなら耳鼻科に相談して治療するのが先決でしょう。とくの小さな子どもに多い「咽頭扁桃の肥大(アデノイド)」は鼻呼吸を妨げるだけでなく、歯並びにも影響してきます。鼻の通りを良くするための治療をしつつ、歯科医院で口呼吸の改善や矯正を並行してできるといいでしょう。

健康のためにも口呼吸は早めに改善を

口呼吸は歯並びが悪くなる原因となるだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす問題です。放置しておくと悪化してしまうことも多いので、なるべく早めに対処しましょう。口呼吸の改善についても対応できるような知識・経験豊富な矯正専門医に相談してください。