銀歯とインプラント、どちらがおすすめ?銀歯は取った方がいい?

銀歯とインプラント、どちらがおすすめ?銀歯は取った方がいい?
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近頃、「銀歯をやめた方がいいのでは?」と考える人が増えています。

腐食による溶け出し、金属アレルギー、虫歯の再発など、さまざまな銀歯によるリスクが指摘されていることから、「口内の銀歯を取りたい」と考える人が多くなっているのです。

同時に、インプラント治療をして快適に噛めるようになったという情報が広まっているため、「銀歯をインプラントに付け替えることはできるの?」という疑問を持つ人が少なくないようです。

ここでは、銀歯をインプラントに変えることはできるのか、デメリットはないのかなど、わかりやすく解説します。

この記事がおすすめな人
    • 銀歯をやめて、インプラントに替えたいと考えている。
    • 虫歯が酷くなって抜歯することに。治療法を迷っている。
    • 金属アレルギーの症状は、口内の銀歯が原因かもしれない。
    • 銀歯とインプラントのメリット・デメリットを知りたい。
    • 海外では銀歯での治療をしないと聞いたけれど、本当?
INDEX
  1. 銀歯とインプラント、どちらがいい?
    1. 2つの提案のメリット・デメリット
      1. 提案①銀歯のブリッジ
      2. 提案②インプラント
  2. 【銀歯】日本だけ?銀歯をやめる人が増えている理由
    1. ①銀歯の下で虫歯が再発しやすい
    2. ②金属アレルギーを発症しやすい
    3. ③歯ぐきが黒ずみやすい
    4. ④ギラギラして目立つ、見た目が気になる
  3. 【インプラント】治療で生活が快適になった人が多い理由
    1. ①インプラント治療のメリット
    2. ②インプラント治療のデメリット
    3. ③インプラント治療成功率は100%に近い
    4. ④インプラントの寿命は10年~40年
  4. 【結論】インプラント+白い歯がおすすめ

銀歯とインプラント、どちらがいい?

【相談】虫歯が悪化し、抜歯することになりました。失った1本の歯を補う治療法として、歯医者さんから2つの提案を受けました。どちらがおすすめですか?●治療法①銀歯(ブリッジ)にする。●治療法②インプラントにする。
ライオンさん

知人の話なんですが、銀歯かインプラントか、どちらにするか迷っているそうなんですよ。

細谷先生

銀歯とインプラントは目的が異なる治療なので、そもそも比較するものではないといえます。

ライオンさん

えっ、銀歯とインプラントは比べられないんですか?

細谷先生

銀歯は、歯の被せ物の素材である金銀パラジウム合金俗称です。インプラントでいうと、インプラント本体に被せる白い歯の部分に使われるセラミックなどの素材が比較対象になりますね。

ライオンさん

えっ、そうなんですか。

細谷先生

インプラントの被せ物を銀歯にすることもできるんですよ。おすすめはできませんが…。

銀歯は歯科治療の素材(俗称)で、インプラントは治療法です。

そのため単独で比べられるものではないのですが、トータルな治療プランの一環として、これらの治療が含まれることがあります。

それぞれのメリット・デメリットを紹介しますので、相談者のケースではどちらがおすすめなのか一緒に検討してみましょう。

2つの提案のメリット・デメリット

それぞれの治療のメリット・デメリットを紹介します。

歯科医師から治療プランの提案を受けた時、どちらが自分にとってベターなのか判断しやすいように、こうした基本情報を覚えておくといいでしょう。

提案①銀歯のブリッジ

メリット
    • 保険診療なので、経済的な負担が少ない。
    • 通院回数が少なく、治療期間が短い。
デメリット
    • 両隣の健康な歯を削らなければならない。
    • 金属アレルギーを発症することがある。
    • 経年劣化しやすく、虫歯リスクが高い。

提案②インプラント

メリット
    • 自分の歯のように、よく噛める。
    • 自然で美しい白い歯になる。
    • お手入れ次第で、長く使える。
デメリット
    • 治療には外科手術を伴う。
    • 治療期間が3カ月~1年程と長い。
    • 保険が適用しない自費診療。

【銀歯】日本だけ?銀歯をやめる人が増えている理由

ライオンさん

先生、銀歯は海外ではあまり使われていないと聞いたことがあります。本当ですか?

細谷先生

そうですね。海外では歯の色に近いレジン(歯科用プラスチック)が使用されます。欧米では銀歯での治療が禁止されている地域もありますね。日本でも、銀歯を白い歯につけかえる人が増えています。

ライオンさん

そうなんですね。銀歯をやめる人が増えているんですね…。

諸外国では、銀歯を使った治療はほとんど行われていません。

現在、日本で使われている銀歯は「金銀パラジウム合金」という銀歯です。日本では保険診療で使える材料で、比較的お安く使用できます。

ただし、パラジウムを使っているため、最近になって価格が高騰しています。

それでは、銀歯をやめたほうがいい理由について、一つひとつ見ていきましょう。

①銀歯の下で虫歯が再発しやすい

銀歯は長い間、口内の過酷な環境にさらされていると劣化して隙間が生じやすい素材です。そこから虫歯菌が入り込み、銀歯の下で虫歯が広がってしまうことがあります。

銀歯の下の虫歯は発見が遅れやすいため、気付いた時には抜歯を免れないほどトコトン悪化してしまっているケースも少なくありません。

②金属アレルギーを発症しやすい

銀歯は金・銀・銅・パラジウム・亜鉛など、さまざな金属の合金です。

口内でイオン化して溶け出しやすい性質があり、金属アレルギーを発症しやすいという問題を抱えています。

銀歯が原因の金属アレルギーは、口から離れた手足などで肌荒れとなって現れることが多いため、原因が口内にあることに気づきにくいのも特徴です。

③歯ぐきが黒ずみやすい

銀歯が劣化するとイオン化しやすいことをお伝えしましたが、歯ぐきの方に溶け出して、歯との境目が黒ずむことがあります。

被せ物が銀歯ではなく白いレジン(歯科用プラスチック)の場合でも、土台が銀歯でできていると同様のリスクがあります。

④ギラギラして目立つ、見た目が気になる

諸外国で銀歯が好まれないのは、美観を損ねる点も大きな理由のひとつです。

たとえ銀歯が正面から見えにくい奥歯に入っていたとしても、口を開けて笑ったり喋ったりした時にチラッと見えてしまうことがあります。

歯をきれいに整えることを社会人の身だしなみやマナーのひとつと捉える海外では、銀歯が見た目を損ねることを良しとしないのです。

【インプラント】治療で生活が快適になった人が多い理由

ライオンさん

銀歯は懸念点を抱えているようですね。わしも治療しましたがインプラントは非常に快適ですよ。

細谷先生

それはよかったです。ライオンさんはよくご存知だと思いますが、インプラントのメリット・デメリットを確認してみましょう。

①インプラント治療のメリット

    • よく噛める。
    • 食事を楽しめる。
    • 歯がきれいになる。
    • 思いきり笑える。
    • 発音しやすくなる。
    • 自信がもてる。

②インプラント治療のデメリット

    • 健康保険が使えない。
    • 治療期間が長い
    • 外科手術を伴う。

③インプラント治療成功率は100%に近い

インプラント治療の成功率は極めて高く、100%に近いのですが、外科手術ですので絶対に成功するともいえません。

毎年、国民生活センターには数十件の相談があるのも事実です。

ただし、毎年トラブルが減少しているという報告もありますので、医療技術の進化とともに、年々改善されていることもわかります。

④インプラントの寿命は10年~40年

インプラントの寿命は10年~40年です。お手入れのやり方やお口の状態によって、個人差が大きいのも事実です。

90%以上の人が「10年間、問題なく使えた」という有名インプラントメーカーによる調査報告があります。そのため、10年保証をつけている歯科もたくさんあります。

メンテナンスを怠らず生涯に渡って使い続ける人もいるほど。お手入れ次第で長持ちさせられるのがインプラントの特徴です。

【結論】インプラント+白い歯がおすすめ

細谷先生

いかがでしょうか?「銀歯とインプラント、どちらがおすすめ?」という疑問の答えが出たのではないでしょうか?

ライオンさん

そうですね。わしは断然インプラントですね。銀歯のブリッジは健康な歯を削ることが気にかかります。

細谷先生

銀歯について補足しますと、ほとんどの歯科医師は自分の歯の治療をする際に銀歯を選ばないという事実があります。

ライオンさん

おお、それは答えが出たようなものじゃないですか…。つまり、おすすめの治療法は、圧倒的にインプラントだということですね。

細谷先生

そうですね。将来の歯の健康を第一に考えるなら、銀歯は保険診療内で治療しなければならない予算的な事情がある時のみにしておいたほうがよいでしょう。

細谷先生

なるほど。老後も健康な歯でいたいなら、断然インプラントですね。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 銀歯は素材、インプラントは治療法。単独で比べるものではない。
    • 銀歯は保険診療で使える歯科材料。比較的、低価格で治療できる。
    • 海外では治療禁止の地域もあるほど、銀歯のリスクは否めない。
    • インプラントは自費診療で高価だが、メンテナンス次第で長持ちする。
    • 将来の歯の健康を考えるなら、インプラントがおすすめといえる。