インプラント治療のリスクを回避!安全な「サージカルガイド」とは?

サージカルガイドとは、インプラント治療を安心・安全に行うための器具のことです。マウスピースのような形状をしています。
「え?でも、前にインプラント治療を受けたとき、歯医者さんからそんな説明、受けなかったけど?」という人もいるでしょう。
というのも、サージカルガイドは最近になって導入する歯科が増えつつある新しいシステムだからです。
まだ導入していない歯科も少なくないですが、だからといって使わなくてもいい、と考えるのは早計です。
ここでは、サージカルガイドがもたらすメリットや、使わずにインプラント治療を行うとどんなリスクがあるかをお伝えします。
サージカルガイドの有無をインプラント治療のマストと考えるかどうか、この記事を読んで考えてみてください。きっと、歯科病院選びの参考になるはずです。
- サージカルガイドの説明を歯科で受けたが、よくわからなかった。
- インプラント治療で使うサージカルガイドって何?安心・安全って本当?
- サージカルガイドを導入している歯科がおすすめと聞いたが、なぜ?
- サージカルガイドは、どんなメリットがあるのか具体的に知りたい。
- 安心安全ならサージカルガイドを使いたいが、費用はどれくらい?
サージカルガイドで正確な治療ができる

サージカルガイドって、マウスピースに似た形をしていますよね?どうしてですか?正確なインプラント治療に何か関係あるんでしょうか?

サージカルガイドは、インプラントを正しい位置に埋入するための「ものさし」として使う器具です。歯に装着して使うため、マウスピース型をしているんですよ。
なるほど。歯に装着しやすい形をしているわけですね。

その通りです。従来のいわばフリーハンドで行うインプラント治療とは異なり、サージカルガイドではインプラントを埋入する部分に明確な印が施されています。ほんのわずかなズレさえも防止し、正確な位置に埋め込むことができるのです。
それはすごいですね。今まであたりまえに使用されていないのが不思議なくらいです。
サージカルガイドは、インプラントの人工歯根を顎の骨に埋め込む手術を行う際、正確な深さ・位置・角度で埋め込むための目印です。
マウスピースのような形をしていて、正確に設計された埋入位置に穴が開いています。
このガイドを使うと、歯を削りすぎたり、周辺を誤って傷つけたりする心配がありません。
精密なインプラント手術を行うことができます。
- カウンセリング。口腔内写真などを見ながら症状や治療法の説明を受けます。
- 歯科用CTで口内を撮影し、神経や血管の位置、骨量などを確認します。
- パソコン画面で、事前に手術のシミュレーション。埋入位置などを綿密に設定。
- データを技工所などの専門機関へ送付。2〜3週間後にサージカルガイドが完成。
- 手術ではサージカルガイドを口内に装着。正確にインプラントを埋入できます。
サージカルガイドのメリットは多い

なるほど。サージカルガイドがあれば、インプラントの手術がスムーズにできそうですね。

その通りです。サージカルガイドをインプラント手術に使用すると、たくさんのメリットが生み出されます。
それはいいですね。

サージカルガイドを使えば、歯ぐきの切開が最小限で済みますし、手術時間も短縮できます。術後の痛みや腫れがほとんどなく、細菌感染のリスクも減らせるんですよ。
素晴らしいじゃないですか。歯医者さんにはサージカルガイドをどんどん導入していただきたいですね。
サージカルガイドを使用したインプラント手術は、たくさんのメリットが得られます。
- 精密で正確な治療ができる。
- 手術で切開する範囲を最小にできる。
- 手術にかかる時間を短縮できる。
- 神経・血管などを傷つけるリスクを減らせる。
- 術後の痛みや腫れがほとんどなくなる。
- 緻密な治療ができるため細菌感染のリスクを減らせる。
- インプラントの保証期間を延長できることが多い。
サージカルガイドの費用は5〜10万円程度

ところでサージカルガイドの費用はどれくらいですか?そんなに役立つものだから高そうですね。

一般的な相場は、5万円〜10万円程度です。
インプラント同様、サージカルガイドも自費診療ですので、取扱メーカーや歯科医院によって異なります。
費用が気になる場合は、かかりつけ医に確認してみましょう。
さらに進化した3Dサージカルガイド
最近になって、CT画像と3Dスキャナで撮影した3Dデータを元に作成する「3Dサージカルガイド」が登場しています。
作成方法も、歯科と技工所が連携して微調整を行いながらガイドを設計したり、3Dプリンタや光造形の機械を自院に導入して院内で作成したりと、より精度の高いガイドの作成が可能になりました。
サージカルガイドを3Dデータと光造形で作成する動画がありましたので、詳しく知りたい方は見てみてください。(引用:ランドマーククリニック)
サージカルガイドを使用しないリスク

サージカルガイドがインプラントの治療に役立つことがわかりました。使用しない場合は、どんなリスクが考えられますか?

インプラント手術におけるリスクが、ガイドを使うより使わない方が高くなるということでしょうね。
なるほど。インプラントの治療は、外科手術ですもんね。

その通りです。インプラント手術で考えられるリスクは、特に次の4つが挙げられます。
- インプラントの本体(人工歯根)が骨と結合しない。
- 適切な位置に埋入されていない。
- 周辺の神経や血管を損傷してしまう。
- 細菌感染が起きる。
インプラント手術のリスクでは、神経の損傷が最も起こりやすいといえます。
手術で使用するドリルは、ほんの少し手ブレを起こしただけでも、重要な器官を傷つけてしまうことがあり、顔の神経や筋肉に影響を及ぼします。
大量出血などの深刻なトラブルが発生するリスクもゼロとはいえません。
サージカルガイドは、こうしたインプラント手術のリスクを回避し、正確に治療を行うための優れた案内役になってくれるのです。
サージカルガイドを導入している歯科は信頼できる

ここまでお話を聞いてみて、サージカルガイドを導入している歯科でインプラント治療を受けたいと思いました。

そうですね。サージカルガイドによって正確にインプラントを埋入することができると、患者さんの負担が大きく軽減します。
なるほど。患者想いの歯医者さんということがわかりますね。

はい。費用はかかりますが、長期的に見ればサージカルガイドを導入している歯科は、患者さんのことを考えてより緻密に治療を行おうとしているわけですから「信頼できる歯科医院」といってよいでしょう。
よいお話が聞けました。これからは、サージカルガイドを導入しているか確かめてから治療を受ける歯医者さんを決めたいと思います。
- サージカルガイドは、正確にインプラントを埋入するための医療器具。
- 術後の痛みや腫れがほとんどなく、手術にかかる時間を短縮できる。
- サージカルガイドは、手術中の細菌感染や医療ミス防止にも役立つ。
- サージカルガイドを用いると、インプラントの保証期間が長くなる。
- サージカルガイドを導入している歯科医院は、信頼できるといえる。