インプラントをしてから耳鳴り?インプラント治療後に不調がある方へ

インプラントをしてから耳鳴り?インプラント治療後に不調がある方へ
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「よく噛めるようになって、生活が見違えるほど快適になった」。インプラント治療を受けた人から聞く感想は、ほとんどが、このような内容です。
ですが、時折インプラント治療後に体調を崩す人もいるのも事実で、「インプラント治療をしてから耳鳴りがする」…一部では、そんな声も上がっています。

快適になるはずのインプラント治療で、どうしてこんな術後の違和感や不調が起きることがあるのでしょうか?

インプラントは95~99%という極めて高い成功率を誇る治療で、さらなる進化を日々遂げています。それを念頭に置いて、これからインプラント治療を考えている人は、事前に「どんな不調が現れることがあるのか」というリスクの可能性についても知っておくといいでしょう。

「現在、耳鳴りがする」「不調が出ている」という人は、記事の後半で「不調の原因や対策」を解説していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

INDEX
  1. 耳鳴りは、約1200万人の日本人が抱える病気
  2. インプラント手術後の体調不良について
    1. 耳鳴り
    2. 頭痛
    3. 顔の変形
    4. 身体がだるい
    5. 背中が張る
    6. 肩こり
    7. 首が痛い
    8. 腰痛
    9. 息苦しい
    10. うつ状態
  3. インプラント手術後の耳鳴りの原因
    1. 長時間の開口による顎関節の炎症
    2. 噛み合わせのバランスが乱れた
    3. 金属による影響
  4. インプラント手術後の耳鳴りの対処法
    1. 1~2週間で改善することが多い
    2. 金属が原因の場合は取り除く
    3. 噛み合わせの調整を行う
    4. ストレス緩和・リラックスを心がける

耳鳴りは、約1200万人の日本人が抱える病気

「インプラントをしてから耳鳴りがする」という人がいる一方で、耳鳴りは、もともと日本人のうち約1200万人もが抱えている病気といわれています。加齢とともに増える悩みでもあります。
耳鳴りが起きる原因は、かつては謎に包まれていましたが、近年では「心身のストレス」「お口の中の金属の影響」「噛み合わせのバランスの乱れ」が、その一因であることがわかってきました。
耳鳴りの原因がわかってきたことで、ほとんどのケースは治療で改善できるようになりました。必要以上に不安に駆られないことが大切です。

インプラント手術後の体調不良について

インプラント手術は、外科手術の一種です。比較的かんたんにできる小さな手術であったとしても、外科手術の後は何らかの生体反応が出るのが普通といえるでしょう。
歯茎や骨を切開しているのですから、傷口を閉じても治癒には時間が必要です。麻酔が切れた時から暫くの間は痛みがでますので、抗生物質や痛み止め薬を服用して不調を抑えます。
それでは、インプラント手術後に現れることがある身体の不調について、一つひとつ紹介しています。

耳鳴り

麻酔が切れると同時に痛みを感じるようになり、数日たって痛みが引いてから耳鳴りが気になり出した、という人がいます。

頭痛

インプラント治療の後、しばらくすると頭痛が続くようになったという訴える人もいます。

顔の変形

インプラントを入れてしばらくの間は快適に噛めていたのですが、数年後、鏡を見たら顔が歪んでいるのが気になり出したという人がいます。

身体がだるい

インプラントを入れた後、しばらくして毎日身体のだるさを感じるようになったというケースがあります。

背中が張る

背中が張って痛くてマッサージや整体への通院が欠かせなくなったという人もいます。

肩こり

インプラントに直接関係あるかどうか自分では判断できないものの、肩こりが前よりひどくなった気がするといいます。

首が痛い

肩こりと同時に首の痛みが気になる人も…。

腰痛

身体のバランスが崩れたのか、腰痛が慢性化したという自覚症状が出ることも。

息苦しい

息苦しさがあるという訴えも出ています。

うつ状態

耳鳴り、頭痛、肩こり、顔の歪みなどの身体の不調の影響で気分が落ち込み、うつ状態に陥っている人もいます。

インプラント手術後の耳鳴りの原因

耳鳴りの原因が「インプラント治療の影響」と断言できないものの、「インプラントの治療を受けた後から耳鳴りがする」というケースがあります。
インプラント手術は外科手術なので、一時的な痛みや違和感は伴うものですが、それが長引いたり、どんどんひどくなっていったりするようであれば、何らかのトラブルが起きている可能性が高いといえます。
耳鳴りが起きている原因として考えられることには、以下の3点が挙げられます。

長時間の開口による顎関節の炎症

インプラント手術の際、長時間にわたって大きく口を開くことになります。そのため、顎の関節に問題が発生している可能性があります。
日常生活では、歯の治療中のような大口を開けたポーズを長くキープしていることはありません。日頃あまり使わない顎関節に負担を掛けてしまい、炎症が起きているため耳鳴りが発生していることが考えられます。

噛み合わせのバランスが乱れた

インプラントを入れると、その部分の噛む力が非常に強くなり、噛み合わせのバランスが乱れることがあります。噛み合わせがズレると、耳鳴り・頭痛・肩こりが慢性的に起こりやすくなり、ひどい時には顔が歪む人もいます。

金属による影響

お口の中に2種類以上の違った金属が入っていると、唾液を通して弱い電流が流れることがあります。これをガルバニー電流といいます。ガルバニー電流が体に痛みや耳鳴りなど、不快な症状を起こすと言われています。
誤ってお弁当の中に入っているアルミホイルを噛んでしまい、ビリッと電流が走ることがありませんか?それは、お口の中に入っている歯科治療に使われた金属とアルミホイルが反応して、ガルバニー電流を起こしているためです。

また、インプラントは金属アレルギーをほとんど起こさない金属を使用しています。とはいえ、絶対に金属アレルギーを起こす可能性がゼロというわけではないので、まれに金属アレルギーが原因で耳鳴りや不快感などを引き起こす場合もあるでしょう。

インプラント手術後の耳鳴りの対処法

インプラント治療後の違和感は多少あるのが普通とはいえ、耳鳴りが長引くと非常に不快です。そんな時の対処法についてお伝えします。

1~2週間で改善することが多い

初めのうちは不快で違和感が気になって仕方がないかもしれませんが、1~2週間でたいてい治まります
ただし、2~3週間経っても痛みや違和感が続く時はトラブルの可能性がありますので担当医に相談するようにしてください。

金属が原因の場合は取り除く

診断を受けて、カルバニー電流や金属アレルギーが耳鳴りの原因だとわかったら、因子となっている金属をお口の中から取り除くほかありません。歯科材料を着けかえるなど、歯科医師と相談して治療の方法を決めましょう。

噛み合わせの調整を行う

噛み合わせのバランスが乱れて不調が生じている場合は、噛み合わせを整えることが大切です。
インプラントを入れると、その部分の噛む力が非常に強くなります。噛み合わせは、上顎と下顎の歯の合わさり方だけでなく、筋力や関節のズレなども複雑に影響します。また、お口まわり・お顔まわりには、筋肉・神経・リンパ・血管などの重要な組織が集まっているので綿密に計画して治療を行っていかなければなりません。
知識・技術・経験を併せ持ち、レベルの高いインプラント治療を行える歯科医師に、各学会から専門医・認定医・指導医といったインプラントの専門資格が付与される理由は、そこにあります。
インプラント治療には、インプラント本体を埋め込んで傷口をきれいに閉じるといった外科処置の腕前だけでなく、関節・筋肉・神経などあらゆる可能性をトータルに図り、噛み合わせのバランスを整えるという高度なスキルが必要なのです。

ストレス緩和・リラックスを心がける

多くの日本人が抱える悩みである耳鳴り。原因のひとつが、ストレスによるものです。
顎関節などに実際に負担がかかっていることが原因かもしれませんが、もしかすると慣れない外科手術や痛みが続くことで、心身がそのストレスに耐えられなくなっている可能性も否めません。

上記のような具体的な治療法を検討しながらも、慣れない外科手術を乗り越えた自分自身の心身を労わり、休息をとりましょう。

耳鳴りなどの不調が気になって、食事が喉を通らず栄養不足になっていたり、痛みや違和感が気になって睡眠不足になっていたりしませんか?
まずは、ゆったりリラックスしてストレスを溜め込まないように心がけてください。

あまり気にしすぎないようにしたいところですが、我慢しすぎないようにもしてください。
不安なことがあれば気軽に担当医に相談するようにしましょう。