インプラントの費用って高い?歯科医院によって価格が違う理由とは

インプラントの費用って高い?歯科医院によって価格が違う理由とは
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インプラント治療の価格を調べてみると「歯科医院ごとにバラバラで、よくわからない」と思いませんか?
「インプラントにすると、食事はおいしいし、とても快適!」という話を聞いて、インプラント治療に興味を持つ人は多いです。でも、「料金が高そうなイメージ」をもってしまい、不安になる人も少なくないでしょう。
ここでは、「インプラントの費用って、結局いくらなの?」「歯科医院ごとに価格が違う理由って?」といった疑問にお答えしていきたいと思います。
INDEX
  1. インプラント治療って、どれくらいの費用がかかる?
  2. インプラント治療は、1本いくら?
  3. インプラント治療にかかるお金の内訳とは?
    1. インプラントの本体「フィクスチャー」
    2. インプラントの土台「アバットメント」
    3. インプラントの上部構造「被せ物」
    4. 骨が少ない場合、骨量を増やす手術を行います
    5. GBR(骨造成)
    6. サイナスリフト・ソケットリフト
    7. 歯ぐきの移植
    8. 正確なインプラント手術のためのシステム「サージカルガイド」
    9. 手術における点滴麻酔や麻酔科専門医の立ち合い
  4. 歯科医院によって価格が違う理由とは?
    1. 安いインプラント治療はやり直しが多い!?
  5. 歯を失わないために、予防が大切です

インプラント治療って、どれくらいの費用がかかる?

インプラントの費用を調べてみて、「よくわからないけど高そう」というイメージを持たれかもしれません。確かにインプラントは高額です。しかし、それは歯科医院が儲かるために高く設定されているわけではなく、それだけ難易度が高い治療であるからです。
外科手術を伴う治療なので、大掛かりな設備や専門的な知識・技術が必要であること。そして、専門的な設備が整っている必要があること、この2点が大きな理由といえます。

インプラント治療は、1本いくら?

インプラント治療は1本入れるのにいくらかかるのでしょうか?
インプラントは基本的に健康保険が適用しない自費診療に当たります。そのため、治療費は患者さんの全額負担になります。

平均的には総額25万円~55万円といわれています。

インプラント治療にかかるお金の内訳とは?

インプントの治療にかかる費用の内訳は、下記のようになります。
インプラント1本にかかる費用の内訳
    • インプラント本体(土台の骨に埋入する部分)の部品の費用
    • 埋入手術にかかる費用
    • インプラントの上位構造と繋げる連結部品(アバットメント)
    • 上部構造(被せ物
    • 診断・メンテナンス料など

インプラントの本体「フィクスチャー」

インプラントの本体とは、「フィクスチャー」という人工の歯根のこと。土台となる歯槽骨に埋め込むため、ボルトのような形をしている部品です。人体との親和性が高く、金属アレルギーを起こしにくいチタンを材質としています。
埋め込んだ後、顎の骨と結合してしっかりと歯を固定します。
日本で入手できるインプラントの本体は30種類以上あります。

インプラント本体と埋入手術にかかる費用は、15万円~30万円くらいです。

インプラントの土台「アバットメント」

インプラントの本体「フィクスチャー」と上部構造(被せ物)を連結させるための部品を「アバットメント」といいます。

アバットメントは4万円~5万円程度です。

インプラントの上部構造「被せ物」

インプラントの上部構造である被せ物は、人工の歯となる部分です。セラミックや金属など、素材によって価格が変わります。

インプラントの上部構造(被せ物)7万円~20万円くらいです。

骨が少ない場合、骨量を増やす手術を行います

診断の結果、インプラントを埋め込むための骨の量が少ないとわかったらインプラントの治療ができません。そんな時は、骨造成や骨移植を行って、骨の量を増やします。

GBR(骨造成)

インプラント本体を埋入するためには、骨の厚みや幅が必要です。
歯が無い状態が続くと、顎の骨が薄くなってしまうことがありますので、診断してみると、骨量が足りないということも多々あります。
そんなときは、GBR(骨造成)といった治療で骨量を増やしして、インプラント本体を埋め込めるスペースを確保します。


GBR(骨造成)は1歯につき10万円程度です。

サイナスリフト・ソケットリフト

GBR(骨造成)と同様に、骨量を増やすための治療法です。
上顎の奥歯の骨が足りないときに、骨の量を増やしてインプラントの本体を埋入するスペースを確保します。

1歯 10万円~、片顎 25万円~程度です。

歯ぐきの移植

インプラントを埋入する周辺の歯ぐきが弱い場合、上顎の裏になる強い歯肉を移植することがあります。

自分自身の歯ぐきを移植する手術を行う場合、10万円程度かかります。

正確なインプラント手術のためのシステム「サージカルガイド」

サージカルガイドとは、正確にインプラントを埋入するための先進的なシステムです。
CTで顎の骨の立体的なレントゲンを撮影し、事前にPC画面で手術のシミュレーションを行います。そして、3Dプリンターで、実際にインプラントを入れる手術で使用するために穴をあける位置に印がついたマウスピース状のガイドを作製します。
インプラント治療の際は、ガイドの通りに穴をあけて治療を進めていけるので、ズレることなくインプラントを埋入でき、極めて精度の高い手術が実現します。
どこの歯科医院でもできるわけでないので、希望する場合は導入している歯科医院を選ぶ必要があります。

サージカルガイドの価格は、5万2000円~です。埋め込むインプラントの本数が増えると価格が上がります。
こうした術式によっても、インプラントの価格が変動するのです。
専門性に優れた技術を駆使し、手術の精度や成功率が高くなり、長持ちさせられるインプラントが入れられるのなら、手術の費用が高額になるのも納得です。

手術における点滴麻酔や麻酔科専門医の立ち合い

一般的な外科手術は、麻酔科医の立ち合いの元で行われます。モニターで心電図や血圧系を確認しながら、術中の患者さんの身体の安全管理を行うのは、麻酔科医の役割です。
インプラントの埋入手術は外科手術ですので、麻酔科医の立ち合いのもとで手術を行っている歯科医院もあります。

点滴と吸入麻酔を行う場合、7万円程度かかります。麻酔科医が立ち会う場合は、歯科医院に確認が必要です。

歯科医院によって価格が違う理由とは?

インプラントは健康保険の適用外の、自費診療です。
そのため、歯科医院によって自由に価格設定できます。
価格が異なるのは、歯科医院によって専門的な技術力があるか、使っているインプラントの素材の品質設備投資や環境の整備にコストをかけているかどうかによっても異なります。
特に、感染予防にかかわる設備投資には、歯科医院によって大きな差があります。
感染防止の取り組みが行き届いた歯科医院では、滅菌が行き届いたオペ室があります。医療用の空気清浄器を備え、飛沫感染を予防しています。
中には驚くほど格安なインプラントもありますが、こうした設備投資を行わず、コストを削減している可能性もあります。

安いインプラント治療はやり直しが多い!?

インプラントの価格の安さをアピールしている歯科医院では、歯科材料大量仕入れや広告費の削減を行って、薄利多売を実践しているところもありますので一概にはいえませんが、時には信頼できないメーカーの低品質な材料を使っていたりするケースもあります。
また治療技術・知識・経験の不足で、インプラントが長持ちしないことも。始めに安い費用でインプラントを入れても、結局は長持ちせずに他の歯科医院でやりなおしている人も多いので、安価な設定にまどわされず、治療内容をしっかりと確認しましょう。
インプラントは寿命が10年くらいの設定であることがほとんどです。ただし、メンテナンスをしっかりと行い、一生使い続ける人もいるくらいです。きちんとしたインプラント治療を受けて定期検診にもきちんと通っている人と、そうでない人とでは、インプラントの寿命に大きな差がでます。
そういったところまで検討して、インプラント治療を受ける歯科医院を選ぶようにしましょう。

歯を失わないために、予防が大切です

インプラントを入れると生活が快適になりますが、まとまった治療費がかかるのも確かなことです。
将来、治療費のために出費がかさむことがないように、虫歯や歯周病の予防を行いましょう。
そのためには、しっかりと毎日の歯磨きを行い、歯科医院へ定期的に検診&クリーニングに通うことが大切です。