インプラントの治療費はデンタルローンが使える?月々の支払い額は?

インプラントなど、歯科治療専用のローンがあるのをご存知ですか?
健康保険が適用しないインプラントは自己負担が高額になるため諦めていた、という人も多いかもしれませんね。
そんな時の選択肢として、治療にかかった費用を「デンタルローン」の「分割払い」を利用できる歯科があります。
月々3000円程度の支払いでインプラントの治療を受けられますから、十分に手が届く範囲といえそうです。
ここでは、デンタルローンの基本情報をお伝えします。
- インプラントの治療を受けたいけれど、高額なので諦めている。
- インプラントの治療にローンを組めるって本当?審査の基準は?
- デンタルローンって、どんな機関がやっている、どんな仕組み?
- ローンなら、月いくらくらいの支払いでインプラントにできる?
- デンタルローンを利用する時の注意点があれば知りたい。
デンタルローンとは?

えっ!?歯科治療でローンを組めるんですか!

審美歯科、歯科矯正、インプラントなど、健康保険が適用外の自費診療となる治療の場合、デンタルローンを利用できる歯科は多いですね。
それは助かりますね!
自費診療の場合、デンタルローンを利用して月々の分割払いにすれば、支払いの負担を軽減できます。
例えばパソコンやテレビなど電化製品などを購入する際に、こうしたローンの説明を受けたことはありませんか?金融機関が立替払いを行うローン契約です。
クレジットカードでも支払える?

えっ!?クレジットカードも使えるんですか!歯科治療の支払いで!?

使えますよ。ただし、クレジットカードでの支払いを取り扱っている歯科に限りますが。
分割払いや、ボーナス払いも!?へー!すごいっすね!それならぼくでもインプラント治療に手が届くかも!
クレジットカードでの支払いを取り扱っている歯科もたくさんあります。そこではローンを組まなくても、お手持ちのカードを利用して支払うことができます。
けれども、インプラントの治療費をクレジットカードで支払ってしまうとカードの利用限度額を圧迫してしまいます。他に大きな買い物をしたい時に限度額がいっぱいでカードが使えない、という問題がでてくるかもしれません。
デンタルローンのメリットのひとつは、クレジットカードを介さなくてもローンが組めることです。
デンタルローンにすると月々の支払いはいくら?

先生!じゃあ、デンタルローンを利用したら、月々いくらの支払いになりますか!?

月々3000円程度の分割払いが利用できますよ。
わぁ!それなら高いから諦めていたインプラント治療も受けられるかも!
デンタルローンは、月3000円程度の分割払いから利用できます。
どれくらいの金利がかかり、どれくらいの期間で支払いが完了するかなど、あらかじめ金融機関のWEBサイトや電話相談などでシミュレーションを組むことができます。
参考にしながら、月々の支払額を決めるとよいでしょう。
デンタルローンの申し込み方法は?

デンタルローンは何歳から使えるんですか?

18歳~20歳以上で、安定した継続的な収入がある方に限られます。18歳未満の方は、親権者またはご家族が連帯保証人になる必要があります。
どうやって申込みできるんですか!?

申込の流れは、デンタルローンによって異なりますが、歯科医院の窓口で申し込みを行えることがほとんどです。もしくは、インターネットのWEBサイトからも申し込めますよ。
- 原則、18歳以上の方
- 18歳未満の方は、親権者またはご家族が連帯保証人になること
- 安定した継続的な収入がある方
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 電話番号
- 職業
- 年収
- 他社からの借り入れ件数・残高
- 勤務先
- 住居の形態
- 初診を受ける
- デンタルローン審査の申し込みをする(歯科医院の窓口またはインターネット)
- 申込内容について審査される
- ローン契約書の受け取り
- 契約書を交わして手続きが完了
- 融資開始に伴い、該当の歯科治療をスタート
デンタルローンの注意点

デンタルローンを使う時の注意点ってありますか?

ショッピングローンと異なるところは、治療に関するローンなので、途中で費用が変わる可能性がゼロではない、ということですね。
え!?一度契約しても料金が変わることがあるんですか!?

いえいえ、もちろん最初に歯科医師が診断して適切な治療プランを組みますから、いたずらに治療内容が変わることはありませんよ。
そうなんですか!?よかったです!

ただ、治療の途中で異変が起こらないとは限りません。治療内容が変わる、追加が必要になる、ということが100%無いとはいいきれないのです。そう頻繁にあることではないですが…。
あー、たしかに。それは仕方ないですねー!
デンタルローンは治療費の支払いです。経過によって治療費が増えることは一切ない、とは言い切れません。
もし借入額を増やすことになった場合は、自動的に融資額が増額することはありません。再審査が必要になります。
審査の結果、もし追加でローンが組めない場合、別の方法で治療費を支払いできなければ治療を中断しなければならないこともあります。
そういったリスクをよく検討してから、デンタルローンを利用するようにしましょう。
どこの歯科医院でもデンタルローンを使えるわけではない
中には、デンタルローンやクレジットカードを取り扱っていない歯科もあります。
高額な治療費が必要な審美歯科、矯正歯科などに関しては、ローンが組めるケースが多いといえますが、必ずしも利用できるわけではありません。
取扱いがあるかどうか、事前に確認しておきましょう。
手数料が発生する場合も
デンタルローンは申込みの際に、契約1件につき2750円~程度の事務手数料がかかることがあります。
現金が不要というわけではないので、注意が必要です。
申し込み資格は金融機関によって異なる
デンタルローンを利用できる年齢は、高校生を除く18歳以上であることがほとんどですが、金融機関によっては20歳以上としている場合もあります。
18歳未満の場合は、親権者や家族を連帯保証人に立てれば、デンタルローンを利用することができます。
審査に通らないと利用できない
審査項目にある「継続した安定収入がある方」については、条件は金融会社によって異なりますが、月々10万円以上の継続収入を必須とするケースがほとんどです。
審査の結果によっては連帯保証人が必要な場合も
パート、アルバイト、年金受給者も利用できるデンタルローンもあります。
審査が通らなあった場合は、親権者やご家族が連帯保証人になれば、デンタルローンを利用できることがあります。
金利と手数料は医療費控除の対象にならない
高額医療費は、医療費控除の対象になります。
ただし、デンタルローンの分割払いで発生する金利手数料に相当する分は、医療費控除の対象にはなりません。
例えば50万円を金利8.8%で借り入れ、総額61万9800円の支払いをする場合、金利手数料に当たる11万9800円は医療費控除の対象にはなりません。
また、支払額が10万円以下だった場合は、高額医療費ではなく通常の治療費とみなされますので、医療費控除の対象にはなりません。
デンタルローンの金利は?

ローンは便利ですけど、金利手数料が発生するんでしたね!金利手数料って、どれくらいかかるものなんですか!?

デンタルローンの金利手数料は、金融機関によって異なります。金利や借入可能な総額や年数も異なります。
デンタルローンの金利は、金融機関によってさまざまです。代表的なデンタルローンを調べてみたところ、金利2.5%~8.8%程度、借入額500万円~800万円、最長7~10年まで借り入れできるところが多い傾向です。
デンタルローンで金利が安いところは?

じゃあ、金利手数料が安いデンタルローンって、どれですか!?教えてほしいです!

デンタルローンによって金利はさまざまですが、借入額が大きいほど金利が低くなります。いくつかピックアップしてみましたので、参考にしてみてください。
- 金利…年6%~12%
- 借入額…10万円~100万円
- 月々の返済…3000円~
- 金利…年3.8%~13.5%
- 借入額…10万円~700万円(10万円単位)
- 借入年数…1年~最長8年(1年単位)
- 金利…固定金利 5.0%
- 借入額…10万円~500万円(1万円単位)
- 借入年数…6カ月~10年(1カ月単位)
- 金利…年5.8%
- 借入額…3万円~500万円
- 借入年数…最長7年
デンタルローンで審査が通りやすいところは?

デンタルローンの審査が通りやすいところって、どこですか?ぼく大学生なので心配なんですよね!

利用方法が歯科治療に限定されてるので、一般的には審査に通りやすいともいわれていますね。とはいえ、デンタルローンだから審査が甘いというようなことはないと思いますが…。
そうですかー!学生は、親に保証人になってもらうほうが確実かもしれないですね!

スマホや携帯の利用料金など、審査の時点で滞っている支払いがあれば返済能力がないと判断されます。「うっかり支払い忘れていた」ということがないよう十分注意してくださいね。
あー!それ、うっかりしちゃいそうですね!気を付けます!
- インプラントなど高額な歯科治療には、デンタルローンを使える。
- 金融機関による歯科専用のローンだから、安心して利用できる。
- 審査は通常のローンと同等。歯科専用なので通りやすい説も。
- 学生でも連帯保証人を立てればデンタルローンを利用できる。
- 10万円以上なら、高額医療費として医療費控除の対象になる。