【2020年版】最先端のインプラント治療を知りたい!フラップレスや3D

インプラントは日々進化しています。これからインプラントにしたいと考えていても、次々と更新されるインプラントの情報を目の当たりにして、どれを選択すればよいのか迷うことも多いのではないでしょうか?
そこで、ここでは2020年9月時点でのインプラント治療の最新情報をまとめました。インプラント治療を検討する際の参考にしてください。
- 現在、最先端のインプラント治療は何なのか詳しく知りたい。
- 今、インプラント治療をするなら、どんな治療法がおすすめ?
- インプラント治療をしたいが、手術があると聞いて不安だ。
- 総入れ歯が合わなくなってきたが、インプラントにできる?
- 切開しない痛くないインプラントがあると聞いたが、本当?
最先端のインプラント治療は「切らない」って本当?

切開しない最先端のインプラント治療があると聞いたのですが、本当ですか?

フラップレス法ですね。
それはいいですね。次のインプラント治療は、その方法がいいですね。

フラップレス法は最近開発されたばかりの治療法なので、まだまだ導入していない歯科が多いです。最新機器を導入している大きな歯科医院や大学病院ならできる可能性が高いでしょう。
そうなんですね。そうなると、信頼できる歯科選びから始めなければいけませんね。
2020年現在で、もっとも新しいインプラント治療は「フラップレス法」です。
従来のインプラントでは治療が難しいとされていた人も、フラップレス法では治療できる可能性があります。
ただし、まだまだ導入していない歯科が多いので、フラップレス法ができるのか確認が必要です。
切開なしの「フラップレス手術」とは?

フラップレス手術は、本当に切らないんですか?

厳密にいうと、インプラントの人工歯根を埋め込む手術が必要なので、歯茎をまったく傷つけることなく行うわけではないですね。
ああ、そうなんですね。

ですが、これまでよりも相当コンパクトな手術で済みます。このメリットは大きいですよ。
なるほど、それはいいですね。
「フラップレス手術は、切開なし」と謳っている医療機関が多いですが、インプラントは骨に人工物を埋める治療なので、歯ぐきをまったく傷つけない手術というわけではありません。
ですが従来のように、歯茎をメスで切開して骨をむき出しにし、インプラントを埋入したら縫合するといった手術に比べると、圧倒的にコンパクトな処置で済みます。
メリット1. CT検査&サージカルガイドでより正確に
手術を行う前に、CT撮影による精密検査を行い、その後、サージカルガイドという手術用のマウスピースを作成します。
これらの技術のおかげで、より正確でコンパクトな手術が可能になりました。
CT検査
CT撮影は、レントゲンのような平面だけでなく、立体的に口内の様子や骨の状況を把握できます。
インプラントの埋入のために顎骨に穴を開けるのですが、顎の周りは重要な神経や血管が集まる繊細な部位のため、これまでの手術では、まれに周辺組織を誤って傷つけてしまうことがありました。
CT撮影で治療部位を立体的に把握することで、事前にコンピュータ上で手術のシミュレーションを行えるため、事故を回避できるのです。
サージカルガイド作成
サージカルガイドは、データをメーカーに送り、専門技師が作成します。メーカーによっては歯科内に3Dプリンターを設置し、歯科でサージカルガイドを作成するところもあります。
サージカルガイドを用いた手術は、必要な部分にだけ穴を開けるミニマムな手術が行えるので、手術の時間を短縮できますし、術後の回復も早いのが特徴です。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
メリット2. 痛みや腫れがほぼ無い
フラップレスインプラントは、痛みや腫れがほとんどないのが大きな魅力です。
これまでのインプラント手術で、麻酔が切れた後に痛みや腫れが出たのは、歯茎をたくさん切開したり、またその際に血管に触れたりして内出血が起こってしまうことなどが原因でした。
対してフラップレス手術では、ピンポイントで数ミリのごく小さな穴を開けるだけ。患者さんの心身にかかる負担を大幅に軽減できます。
メリット3. 手術の時間を短縮できる
フラップレス法はミニマムな手術のため、従来のインプラント手術よりも時間を短縮できます。
手術にかかる時間は患者さんの状態によって異なりますが、従来の手術に比べるとフラップレス法の場合は、1/2程度の時間で済みます。
メリット4. 全身疾患があっても手術が可能
これまでは、全身疾患などの持病がある人は、インプラント治療を諦めていました。外科手術中にトラブルや病変が起こり、危険な状態に陥る恐れがあったからです。
その点、フラップレス法なら、手術の時間を大幅に短縮できるミニマムな処置のため、治療できる可能性があります。
必ずかかりつけ医と相談・連携の上、治療を進めるようにしてください。
デメリットは?
フラップレス法のデメリットは、従来のインプラント治療に必要な検査に加え、CT検査とサージカルガイド作成のための費用がかかるということです。
また、フラップレス法の場合はサージカルガイドに沿ってドリルを入れるだけのミニマムな処置です。切開した組織を、直接目視せずに行います。
患者さんの状態によっては目視が欠かせないケースもありますので、フラップレス法が適さないケースもあります。
総入れ歯のようなインプラント「オーバーデンチャー」

総入れ歯の代わりになるインプラントがあると聞いたのですが、どんなインプラントですか?

オーバーデンチャーですね。数本のインプラントで総入れ歯のような上部構造を支える治療法です。
総入れ歯の代わりになるのに、インプラントは数本入れるだけでいいのですか?

そうですね。2~3本のインプラントを埋め込めばOKですね。
それは画期的ですね。費用面でもお得な予感がします。
オーバーデンチャーは、2~4本のインプラントで、総入れ歯のような上部構造を支える治療法です。
健康な歯が残っている場合は大切に活かし、その上に上部構造をかぶせることができます。オーバーデンチャーは、健康な歯を傷つけることなく長持ちさせる治療法です。
メリット1. 全歯を補えるのに治療費を抑えられる
全歯を補える総入れ歯に変わるインプラントには、4本のインプラントで入れ歯を支えるオールオンフォー(all-on-4)という治療法がありました。
それに対し、オーバーデンチャーは最低2本のインプラントで総入れ歯を支えることができます。
インプラントを埋め込む手術が2本分で済むため、これまでよりも治療費を抑えることができます。
メリット2. 入れ歯よりもお手入れが簡単
通常の入れ歯は形が複雑な分、お手入れが大変です。
しかし、オーバーデンチャーは非常にシンプルな構造だから、お手入れがとても簡単です。
デメリットは?
オーバーデンチャーには、インプラントとの接続パーツが、ネジ式、マグネット式の2種類あります。
ネジ式は特に問題ないのですが、マグネット式は磁石が使われているため、MRIなどの検査をする際は、事前に取り外しが必要です。
人間ドックなどでMRIやCT検査を行う前に、あらかじめ歯科で外しておきましょう。
最新治療はインプラント専門の歯科で相談を!

最新インプラントのフラップレス法とオーバーデンチャー、どちらもメリットが大きい治療ですね。

フラップレスやオーバーデンチャーを導入しているのは、現在はまだ限られた歯科のみです。インプラント専門の歯科で、導入されているかどうか、事前によく調べてから受診することをおすすめします。
なるほど。そうします。インターネットなどで調べれば導入しているかどうかが分かりますかね?

最新技術を導入している歯科は、患者さんに伝えるためにインターネットの公式サイトもきちんと更新していることでしょう。調べれば分かると思いますよ。
- 最先端のインプラントはフラップレス法とオーバーデンチャー。
- フラップレスインプラントはミニマムな手術。時間を短縮できる。
- インプラントを諦めていた人も、フラップレスなら可能性あり。
- 総入れ歯のようなオーバーデンチャーはインプラント最低2本~。
- 最先端のインプラントは、術後の痛みや腫れがほぼないのが魅力。