【2020年版】最先端のインプラント治療が知りたい!フラップレスや3D

【2020年版】最先端のインプラント治療が知りたい!フラップレスや3D
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インプラントは日々進化し続けています。これからインプラントをしたいと思っていても、次々と出てくるインプラントの情報に、どれを選択すればよいのか迷っている人も多いでしょう。そこで、ここでは2020年3月時点でのインプラント治療の最新情報をまとめました。ぜひ、病院や医師選びの参考にしてください。

INDEX
  1. 最先端のインプラント治療
  2. 切開なしの「フラップレス手術」
    1. メリット CT検査&サージカルガイドでより正確に!
      1. CT検査
      2. サージカルガイド作成
    2. メリット 痛みや腫れがほとんどない
    3. メリット 時間が短縮できる
    4. メリット 全身疾患があっても手術可能になった
    5. デメリット
  3. フラップレスと従来の手術の流れを比較
    1. 従来の手術の流れ
    2. フラップレス手術の流れ
  4. 入れ歯と併用「オーバーデンチャー」
    1. メリット オールオンフォーより少ない本数
    2. メリット 通常の入れ歯より手入れが簡単
    3. デメリット
  5. オーバーデンチャー治療の流れ
  6. 最新インプラント治療のまとめ

最先端のインプラント治療

現在もっとも新しいインプラント治療は、フラップレス法です。従来のインプラントでは難しいとされていた人も、フラップレス法では治療が可能になる場合があります。フラップレス法はつい最近開発されたばかりなので、まだまだ導入していない病院も多いです。最新機器を導入している口腔外科や大学病院、クリニックなどなら、フラップレスをしている可能性が高いでしょう。

切開なしの「フラップレス手術」

フラップレス手術は、切開なしと謳っている病院やクリニックが多いですが、インプラントは骨に人工物を埋める治療。歯ぐきを全く傷つけることなく手術するわけではありません。ただし、従来のように、歯ぐきをメスで切開し、骨から剥離して骨をむき出しにし、インプラントを埋入したら縫合する…といった流れよりはかなりコンパクトに行うことができます。

メリット1. CT検査&サージカルガイドでより正確に!

術前の検査として、CT撮影を行います。その後、手術用サージカルガイドを作成します。

CT検査

CT撮影では、レントゲンのような平面だけでなく、立体的に口内の様子や骨の状況を把握できます。口の中には、歯だけでなく粘膜があり、血管や神経などが数え切れないくらい細かく走っています。ドリルで穴を開ける際には、血管や神経を傷つけずに骨の埋入部分だけに穴をあける必要があるのですが、まれに血管や神経を誤って傷つけてしまう場合もあります。

しかし、CT撮影で予め血管や神経の場所や角度などがわかっていれば、それを避けるようにすることが可能です。具体的にはCT撮影の結果を元に分析し、シミュレーションを行います。そのシミュレーションデータを元に、サージカルガイドという手術用のマウスピースを作るのです。サージカルガイドはドリルが進む位置・角度・深さを決定し、他の部位を傷つけることなく手術が行えるというものです。

サージカルガイド作成

サージカルガイドはほとんどの場合、データがメーカーに送られ、専門技師によって作成されます。メーカーによっては歯科内に3Dプリンターを設置し、歯科でサージカルガイドを作成するところもあります。海外メーカーの場合には送付されてくるまでに1〜2週間程度かかりますが、歯科内で作成すれば、時間を短縮することができるでしょう。

ただし、サージカルガイドの仕上げの微調整は、非常に繊細な作業です。自院で作成している場合は、専門の技師がいるかどうか確かめることをおすすめします。

メリット2. 痛みや腫れがほとんどない

フラップレスインプラントは、痛みや腫れほとんどありません。痛みや腫れが出るのは、歯ぐきを大きく切開したり、血管に触れて内出血などが起こってしまうからです。しかし、フラップレス法ではピンポイントで数ミリのごく小さな穴を開けるため、患者さんへの負担を大きく軽減できます。

メリット3. 時間が短縮できる

フラップレス法は、従来のインプラント手術よりも時間を短縮することが可能です。フラップレス法の手術では、大きな切開や剥離、縫合、抜糸といった手続きがありません。手術時間は個人の骨や口内の状況によって異なりますが、仮に従来の手術が1〜2時間だとすると、フラップレス法はその1/2程度の時間で行うことが可能です。

メリット3. 全身疾患があっても手術可能になった

従来の手術では、全身疾患がある人はインプラントを断念せざるを得ませんでした。全身疾患があると、外科手術中に血液のトラブル病状の変化などが起こる危険があったからです。

しかし、フラップレス法なら時間を大幅に短縮できる上、切る範囲もとても狭いため、病気の状態によっては可能になる場合もあります。ただし、全身疾患がある人は、かかりつけ医と相談・連携し、良い状態で行う必要があります。

デメリット

フラップレス法のデメリットは、従来の検査に加えてCT検査を行うことと、サージカルガイドを作成するため、その分費用がかかるということです。

また、フラップレス法の場合はサージカルガイドにドリルを入れるだけなので、歯ぐきを開いて血管や神経を直接目視することができません。血管や神経が細かく入り組んでいるなど非常に繊細な手術の場合は、目視で行う必要があるためフラップレス法が適用できないこともあります。

フラップレスと従来の手術の流れを比較

それでは、フラップレス法と従来の手術の流れの違いを比較してみましょう。

従来の手術の流れ

    • 初診・カウンセリング
    • 検査・分析
    • 治療計画
    • 一次手術:切開・剥離・インプラント埋入
    • 縫合、1週間後抜糸
    • 固定期間(4〜6ヶ月)
    • 二次手術:切開・アバットメント、仮歯接着
    • 人工歯接着

検査時に虫歯や歯周病があれば、治療してから埋入手術を行います。

フラップレス手術の流れ

    • 初診・カウンセリング
    • 検査・分析
    • 治療計画
    • 一次手術:インプラント埋入
    • 固定期間(4〜6ヶ月)
    • アバットメント、仮歯接着
    • 人工歯接着

検査時に虫歯や歯周病がある場合には治療後に埋入手術を行うのは、通常のインプラント治療と同じです。

入れ歯と併用「オーバーデンチャー」

オーバーデンチャーとは、インプラントと入れ歯を併用する治療法です。通常の入れ歯は他の健康な歯ワイヤーなどをひっかけて支える必要があるため、健康な歯にダメージがあります。しかし、インプラントは1本1本が独立しているため、他の歯にダメージを与えることがありません。健康な歯でも長い間力が加われば、動いたり骨が吸収されたりして寿命が短くなりますが、オーバーデンチャーなら、健康な歯を長く持たせることができます。

また、通常の入れ歯は外れやすい・しゃべりにくい・硬いものを噛めないなどのデメリットがありますが、インプラントは強固に固定されるため、そういった心配がありません。もちろん、銀色のバネなどが見えることもないため、審美的にも満足できます。

メリット1. オールオンフォーより少ない本数

インプラントを併用する入れ歯は、オールオンフォー(all-on-4)がありますが、オールオンフォーは4本のインプラントが必要です。しかし、オーバーデンチャーは最低2本からのインプラントで入れ歯を支えることができます。

メリット2. 通常の入れ歯より手入れが簡単

通常の入れ歯はワイヤーなどがあるため形が複雑で、お手入れも大変です。しかし、オーバーデンチャーはインプラントと接続するボタン状の小さなパーツのみで、上顎や下顎にあたる底の部分もなく、とてもシンプルな形状なのでお手入れもとても簡単です。

デメリット

オーバーデンチャーには種類があり、ネジ式マグネット式があります。ネジ式の場合にはチタンが使われていますが、マグネット式は磁石が使われているため、MRIなどの検査をする際には、事前に取り外しが必要です。人間ドッグなどでMRIやCT検査などを行うことが分かっている時は、検査前に歯科で外してもらいます。

オーバーデンチャー治療の流れ

    • 初診・カウンセリング
    • 検査・分析
    • 治療計画
    • 一次手術:インプラント埋入
    • 上部にキャップを被せ、歯ぐきの治癒を待つ
    • 固定期間(4〜6ヶ月)
    • 二次手術:アバットメント、仮歯接着
    • 歯型をとり、義歯作成
    • 人工歯接着

インプラントを埋入するため、通常の入れ歯の工程とは少し異なります。検査した時点で歯周病や虫歯があれば、治療してから次の工程に移ります。

最新インプラント治療のまとめ

最新インプラントの、フラップレス法オーバーデンチャーをご紹介しました。フラップレス法は最小限の穴を開ける手術になるため患者さんへの負担が大幅に軽減でき、時間も短縮できることが魅力です。オーバーデンチャーはしっかりとものが噛めること、お手入れが簡単なことがメリットです。

インプラントはどの歯科でもできるわけではなく、インプラント専門の歯科が行っています。そのなかでもフラップレスやオーバーデンチャーを導入しているのは、現在はまだ限られた歯科のみです。インターネットなどで調べれば導入しているかどうかが分かるので、事前によく調べてから受診することをおすすめします。