インプラントがグラつく!?ぐらぐらするインプラントの原因と対処法・予防法

インプラントがグラつく!?ぐらぐらするインプラントの原因と対処法・予防法
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「インプラント治療を受けた歯が、ぐらぐらしてきた…!?」

せっかく失った歯の機能を補う治療をしたのに、心配ですね。すぐに治せるのか、気になることでしょう。

そんなときは慌てず、まずは何が原因なのか確認しましょう。

今回は、インプラントがぐらぐらする原因と対処法、ぐらつかせないための予防法についても紹介します。

正しい対処法を知って、インプラントをできるだけ長持ちさせましょう。

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    • インプラントがぐらぐらするような気がする。原因を知りたい。
    • インプラントがグラつく。こんな時、どうすればいいのか知りたい。
    • インプラントを入れたばかりだけれどグラつく。治療できる?
    • 長年問題なく使えていたインプラントがグラつきだした。寿命?
    • 転居したため、治療を受けた歯科が遠くて行けない。どうする?
INDEX
  1. インプラントのぐらつきの原因
    1. ネジが緩んでいる、折れている
    2. インプラントの被せものが外れそう
    3. インプラントの周囲が細菌感染している
  2. インプラントのぐらつきの治療
    1. 手術後すぐにぐらついた場合
    2. 時間がたってからぐらついた場合
  3. ぐらつきを治療する病院を探したい
    1. インプラントのぐらつきを治す費用は?
      1. 保険診療が認められるケース
      2. 医療費控除を受けられるケース
    2. インプラントのぐらつき予防は?
  4. インプラントは経験豊富な医師を選ぼう

インプラントのぐらつきの原因

ライオンさん

え?インプラントも、本物の歯のように、ぐらつくことがあるんですか?

飯田先生

本来インプラントがぐらつくことはないのですが、もしぐらついているとすると、次のような原因が考えられますよ。

ネジが緩んでいる、折れている

インプラントには、歯根の代用となるスクリュー形の本体があり、土台となる骨に埋め込まれてています。

本体は骨と結合し、しっかりと固定されてるため、ぐらつくことはありません。

このインプラント本体に、アバットメント(支台)を取り付け、人工歯をかぶせます。

取り付けはネジで行いますので、ぐらつきの原因の多くは、このアバットメントのネジのゆるみよるものです。

インプラントの被せものが外れそう

もうひとつ考えられる原因は、人工歯の部分にあたるインプラントの被せものが外れかかっていることです。

アバットメントのネジがしっかり締められていても、被せものが外れかかっている場合、「ぐらぐらする」と感じることがあります。

人工歯は、セラミックなど耐久性に優れた品質であることが多いですが、それでも長く使っていると経年劣化で弱くなり、強い力が加わった拍子にヒビが入ったり、破損したりすることがあります。

特に、歯ぎしりや食いしばりなどの癖があると、起こりやすいトラブルです。

インプラントの周囲が細菌感染している

ぐらつきの原因で最も厄介なのは「インプラント周囲炎」です。

インプラントそのものは人工物なので虫歯にはならないのですが、周囲の組織が細菌感染を起こして「インプラント周囲炎」になることがあります。

インプラント周囲炎は歯周病に似ています。初期症状としては、歯茎の腫れや出血などがみられます。

進行すると、土台の骨が溶け、インプラントを支えられなくなってグラグラしはじめます。

さらに悪化すると、インプラントの人工歯根にあたる本体部分がむき出しになり、ひどい時には抜け落ちてしまうこともあります。

インプラントのぐらつきの治療

ライオンさん

もしインプラントがグラつきを起こしたら、どうすればいいですか?治療できるといいですが…。

飯田先生

インプラントがグラついてきたと感じたら、できるだけ早く対処してください。保証期間内であれば、無償で対応してもらえる場合があります。

ライオンさん

なるほど、そうなんですね。保証期間は大事ですね。

手術後すぐにぐらついた場合

手術後すぐ、半年くらいの間にグラついた時は、手術を受けた医療機関に相談しましょう。

原因がアバットメントのネジのゆるみであれば、調整・洗浄などを行い、再装着すればグラつきが治ります。

事故などによる人工歯の破損が原因であっても、対応してもらえます。

もし、インプラント周囲炎を発症している場合は、初期段階であれば洗浄・除菌を繰り返す治療が可能です。

インプラントの治療には保証期間が設けられていることが多いため、期間内であれば、無償で治療を受けられる可能性があります。まずは、相談してみましょう。

時間がたってからぐらついた場合

長年インプラントを特に問題なく使ってきたのにグラグラしてきたという時は、インプラント周囲炎を発症している恐れがあります。

もしくは、インプラントの経年劣化も考えられます。

インプラントが経年劣化で寿命を迎えてしまったのであれば、再手術の必要があります。

インプラント周囲炎を起こしている場合は、骨がどれだけ溶けたかによって再手術できるかどうかが決まります。

骨が溶けてしまって土台の機能を果たせない場合は、入れ歯やブリッジなど別の治療法で、歯の機能を補うことになります。

ぐらつきを治療する病院を探したい

ライオンさん

インプラントって長年使うじゃないですか。手術してから20年後、30年後に違和感が出たとき、手術を受けた歯科医院に行けないことがありますよね。

飯田先生

そうですね。手術から年数が経つと、転居や閉院などで、手術を受けた医療機関に行けない場合がありますね。

ライオンさん

そんなときは、どうすればいいですか?

飯田先生

そんな時は、インターネットで検索して、同じメーカーのインプラントを扱っている医療機関を探すことをおすすめします。

ライオンさん

なるほど、同じメーカーを選ぶことがポイントですね。インプラントを入れた時、自分のインプラントがどこのメーカーのものなのか、覚えておかないといけませんね。

飯田先生

歯科医師から、しっかりと説明を聞いておいてくださいね。

インプラントのぐらつきを治す費用は?

インプラントのグラつきの治療費は、ネジのゆるみを治す程度でしたら、それほどかかりません。

ただし、インプラント周囲炎が進行していて再埋入が必要な場合、保証期間外であれば、再手術の費用がかかります。

保険診療が認められるケース

2012年から一部保険内で治療を行えることになっています。

インプラント治療に保険適用が認められるケースは、口腔がんなどの病気、事故の外傷、先天性疾患等に限られます。

歯周病や加齢で、土台となる骨が痩せてインプラントが支えられなくなったケースでは、保険は適用しません。詳しくは、下記の記事を参照してください。

インプラント治療の費用に保険が適用される場合があるって本当?

医療費控除を受けられるケース

年間10万円を超える医療費を支払った場合、医療費控除を受けられるケースもあります。

こちらも詳しい条件が決まっていますので、下記の記事を参照してください。

インプラントは医療費控除の対象!費用が半分戻ってくることも!?

インプラントのぐらつき予防は?

インプラントのグラつきを予防する方法は、セルフチェックと、歯科医院での定期的なメンテナンス、この2つを継続することです。

グラつきの原因で多いインプラント周囲炎は、プラーク(歯垢)が溜まって、そこを温床として細菌が繁殖することで起こります。

発症の原因となる歯垢をつくらないためには、プラークコントロールが大切です。歯磨きを正しい方法で丁寧に行い、プラークをつくらさない清潔な口内環境を保ちましょう。

そして、歯科での定期的なメンテナンスは欠かせません。

インプラントの状況をチェックし、専門器具による念入りなクリーニングを行います。

自宅での毎日のブラッシングでは磨き残してしまう蓄積汚れがあるので、それを歯科のプロケアで一掃します。

さらに、一人ひとりの口内の状態に合った正しいブラッシング方法の指導を受けられますので、磨き残しやすい歯磨きが苦手な場所がわかります。

適切な磨き方や歯ブラシの選び方についてのアドバイスも受けられるので、セルフケアのクオリティが向上します。

インプラントは経験豊富な医師を選ぼう

ライオンさん

インプラントは長く使うものですから、歯医者さん選びが難しくなりそうですね。

飯田先生

そうですね。インプラントの埋入手術だけでなく、長く使えるかどうかにも影響しますから、経験豊富で信頼の置ける歯科医師や医療機関を選ぶことがポイントといえますね。

ライオンさん

今まで、「近所だから」「広告でよく見かけるから」という軽い気持ちで選んでいました。きちんと調べて納得してから選ぶ方がいいですね。

飯田先生

そうですね。誠実に対応してくれる歯科医院を探すと、何かあったときも安心です。不安がある場合は、セカンドオピニオンを利用するのも1つの方法です。遠慮せずに疑問や不安はどんどん伝えて、納得いく治療を受けるようにしてくださいね。

記事の重要ポイントをチェック!
    • インプラントがぐらぐらする原因は、3つのケースが考えられる。
    • ネジの緩み、被せものが外れかけ、インプラント周囲炎の3つ。
    • 何かあった時にスムーズに対応してもらえる歯科を選ぼう。
    • 保証がある、専門医がいるなど、信頼できる歯科を選ぶことが大切。
    • インプラントのグラつきの予防は、丁寧な歯磨きと歯科でのプロケア。