インプラントで生活が劇的に変わる?インプラントのメリット・デメリット

たくさんの人がインプラントの治療をして「生活が快適になった!」と喜びの声を上げています。
まるで本物の歯のようによく噛めて、見た目も自然で美しい、優れた歯科治療といわれるインプラントですが、具体的にはどんな風に生活が、人生が、変わるのでしょうか?
ここでは、「インプラントのメリット・デメリット」、「インプラントと入れ歯、ブリッジの違いは?」といった疑問、「治療にかかる費用」「歯医者さんの選び方」まで、インプラントの基本を解説します。
- インプラントにすると生活が快適になると聞いたけれど、本当?
- インプラントにすると、生活がどう変わるのか具体的に知りたい。
- インプラントの治療ってデメリットはないの?リスクも知りたい。
- インプラントの治療って、歯科によって差が大きい理由はなぜ?
- 格安のインプラントを選んでも安全性に問題ないのか知りたい。
インプラントにすると生活が変わる?

本当に「インプラントにして良かった」と思いますよ。「驚くほど生活が変わる」と聞いてはいましたが、実際に驚きました。

そうですか。インプラント治療を受けたほとんどの方が、そんな風におっしゃいますよ。
おお、やはりそうですか。歯を失ってあんなに不便な暮らしをしていたのが嘘のようです。

それはよかったです。
歯を失ったままで不便な暮らしを送っていた人、合わない入れ歯やブリッジに悩んでいた人がインプラントの治療を受けて、「すごく生活が快適になった!」といいます。
具体的に、どんなふうに生活が変わるのか…特に「インプラントにして変わった」として多く声が上がることについて紹介します。
食事がおいしくなった

インプラント治療を受けた人は、「まるで自分の歯が蘇ったかのように、食べることが快適になった」といいます。
温かい料理は温かく、冷たい飲物は冷たく、飲食物の温度を感じながら味わうことができます。
食べる時に合わない入れ歯などの義歯が痛む、よく噛めない、といった不便を感じていた人もストレスから解放されます。
見た目がキレイになった

インプラントの治療を受けた歯は、本物の歯のような透明感があります。
口元の印象がキレイになりますが、パッと見た目の雰囲気が明るくなるので、「若返った?」と聞かれるようになったという人もたくさんいます。
外見の変化で得られるメリットが多いことから、人と接する機会が多いお仕事をされている方にも人気の治療です。
快活になって若さを取り戻せた

「最近、明るくなったね」「よく笑うようになった」と言われる、という人もいます。
インプラント治療を受けると口元の印象がキレイになるので、自信を持って大きな口を開けて笑ったり、会話を楽しんだりできるようになるからです。
中には「若さを取り戻せた」という人も。しっかり噛めるようになるため口の周りの筋肉をよく動かすようになって、しわ・たるみの改善、ハリ・ツヤの回復などの効果があったという実感を持つ人もいます。
ストレスがひとつなくなった

合わない、痛い、噛めない入れ歯のお悩みや、旅行に行った時に入れ歯を外してお手入れするのが恥ずかしいといったお悩みも、インプラントの治療を受けると一気に解消されます。
インプラントのお手入れは、自分の歯と同じように歯磨きをするだけ。取り外し式の義歯のように、洗ったり消毒したりする必要はありません。
ひとつのストレスから解放されるだけでも気分が軽くなりますよ。
ほかの健康な歯を長持ちさせられる

インプラントは、1本単位で治療を行いますので、周りの健康な歯に負担をかけたり、寿命を縮めたりすることがありません。
実は、部分入れ歯やブリッジの場合、残存歯に負荷をかけて固定するタイプのものが多く存在します。義歯で残存歯の寿命を縮めることにもなりかねない、というリスクがあるのです。
インプラントには、そんな心配はありません。逆に歯磨きがしやすくなって清掃性が高まるので、歯全体の寿命を延ばすためにも役立つといえます。
インプラントってどんな治療?

「インプラントで快適になりますよ」って人に勧めるのですが、その際「どんな治療?」と、よく聞かれまして。わかりやすく説明するのには、どう言えばいいですかね?

メリットとデメリットの両方を伝えて、ご自身に合っている治療かどうか判断してもらうといいですね。その後は歯科で説明・診察を受けて、歯科医師から詳しい説明を受けていただくといいでしょう。
なるほど、たしかにそれがいいですね。

ではインプラント治療がどんな治療なのか、メリット・デメリットについて説明します。下記を参照してくださいね。
インプラントの治療には、たくさんのメリットがあります。
治療を受けた方ならその快適さを実感されていると思いますが、まるで自分の歯を取り戻したかのような噛みやすさ、見た目の美しさ、ストレス解消、笑顔に自信がもてるなど、生活の上でも精神面でも、多くのメリットがあります。
同時にデメリットについても、きちんと理解した上で、自分に合っているかどうかを判断した上で、治療をうけるかどうか検討することをおすすめします。
外科手術を伴う
インプラントの治療は、本体である人工歯根を埋入する手術を行います。基本的には入院はせず、日帰りで行われます。
術後2~3日くらい腫れることがありますが、抜歯の処置よりも痛みが軽いのが一般的です。
術式にもよりますが、インプラント本体が骨と一体化するまで3~5カ月くらい待ちます。その後、仮の被せ物から最終的な上部構造の部品に交換する二次手術を行います。
最近では、本体の埋め込み~被せ物まで一回の手術で完了させるケースもあります。
また、土台となる骨の量が足りない場合は、インプラントの治療の前に骨造成の処置を行うこともあり、その分、治療期間が長くなります。
デメリットはある?
デメリットは、外科手術を伴う治療であることでしょう。ほぼ失敗することはないのですが、成功率100%というわけではないことは知っておく必要があります。
個人差はありますが、術後に腫れや痛みがでることもあります。
また、インプラントは健康保険の適用外の自費診療です。治療期間や治療費がある程度まとまって必要なので、計画的に行う必要があります。
インプラントと他の義歯との違いは?
知人にインプラントを勧めると、「入れ歯でいいんじゃないの?」とか「ブリッジとどう違うの?」と聞かれるのですが、うまく説明できなくて困っておりまして。先生、どう言えばいいですかね?

インプラントと、入れ歯やブリッジなど他の義歯との大きな違いは、歯根があるかないかですね。歯が固定されている力が違うので、噛む力に大きな差が出ます。
あぁ、なるほど。インプラントは土台がしっかりしているから、よく噛める…と。手術を必要とするだけあって、得られるメリットも大きいわけですね。
入れ歯との違い

インプラントと入れ歯の大きな違いは、歯が固定されている力です。
インプラントは、顎の骨にチタンという金属アレルギーのリスクが少ない金属製の人工歯根を埋め込んで、しっかりと固定されます。
入れ歯の場合は、残存歯に留め金を引っ掛けたり、歯ぐきの粘膜の部分に吸着させたりすることによって固定します。
支える力が違うので、噛む力にも差がでます。
ブリッジとの違い

歯を1~2本だけ失った時に考えられる治療法に、ブリッジがあります。
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って橋げたに見立て、連なった人工歯を被せる治療法です。
インプラントは失った歯のみを治療しますが、ブリッジは両隣の歯を削ることになる上に、土台として負荷をかけます。
失った歯の機能を補う代わりに、周りの健康な歯の寿命を縮めるリスクがあります。
ただし治療費や治療期間は、インプラントよりはるかに抑えられます。
インプラントにかかる費用は?
- インプラント本体代+埋入手術代 15万円~30万円
- インプラントの土台代+上部構造(被せ物)代 10万円~25万円
- 【総額】25万円~55万円
インプラントの費用は、歯科によって違いますよね。

そうですね。お口の状態や、インプラントのメーカーによっても異なります。自費診療なので、歯科によってある程度、自由に価格設定されています。
そうなんですよね。始めは安いところがいいと思っていましたが、調べてみると違いました。今では価格より納得できる歯科で治療してよかったと思っています。

その通りです。ライオンさんはインプラントの治療を経験されているだけあって、よくお解りですね。
中には、格安料金でインプラントの治療を行っている歯科もあります。
しかしながら費用の安さを優先すると、短期間でインプラントが使えなくなってしまい、他の歯科でやりなおしているケースが無きにしもあらず、です。
事故やトラブルで破損したときの補償がついているのか、信頼のおける歯科材料をつかっているのかなど、提案された内容についても確認しましょう。
また、上部構造(被せ物)は、材質によって価格に幅があります。
セラミックにも多彩な種類があって、歯科用プラスチックが混ざった手軽なものから、人工ダイヤモンドと同等の品質のセラミックまでさまざまです。
奥歯に使うのか、前歯に使うのかなど、インプラントを入れる部位によって素材に向き不向きがありますので、歯科医と相談の上、決めていきましょう。
インプラントの治療は誰でも受けられる?

インプラントの治療を受けられない人もいますよね。

そうですね。インプラントの土台になる骨量が足りない人、重症の心臓病、腎臓透析を必要とする患者さんもインプラントに治療を受けられません。
何とかしてインプラント治療を受けられる方法はないのですか?

骨量が少ない場合は、骨造成や骨移植で骨量を増やす方法があります。持病がある方も、症状が安定していれば受けられる場合もありますので、歯科医師と相談してみてください。
誰にでも可能性はあるということですね。個人的にはインプラントにすると生活が楽になるから、もっと高齢になる将来のためにも、無理のない範囲で治療しておくと良いのでは?と思います。
まずは検査で骨量を調べますが、インプラントの本体を埋入するための土台となる骨の量が足りないと診断されると、インプラントの治療ができません。
対策としては、骨造成や骨移植で骨量を増やす方法があります。
また、重症の心臓病、腎臓透析を必要とする患者さんもインプラントに治療を受けられません。症状が安定していれば受けられる場合もありますので、歯科医と相談してみてください。
歯周病や虫歯が見つかった場合は、治療を済ましてからインプラント治療を行うほうがよいでしょう。
インプラントの治療を受ける歯医者の選び方

インプラントの治療を受ける時、歯医者さんや病院選びも大事だと思うんです。一般的な歯科治療よりも、経験や知識を必要としますよね。

さすが、インプラント治療の経験者ですね。まさにその通りなんです。
「インプラントの専門医」といって、高い専門性を持っていて、認定資格を付与された歯科医師がいます。
認定しているのは学会などの組織ですが、どこで認定を受けているかによってもレベルや信頼性が異なります。
「専門医」という肩書があるかどうかだけでなく、「どういった学会や組織に認定されているか」という点を確認すると良いでしょう。
また、3次元の立体的なデータが採れるレントゲンCTやオペ室を備えている歯科なら、リスクへの対策にも余念がないということですから、より安心です。
やっぱり外科手術を伴う専門的な治療ですからね。自分が安心できる歯医者さんを見極めて、そこで治療を受けていただきたいです。

そうですね。わたしが言いたいことをライオンさんが代わりに言ってくれました(笑)
歯科医の説明を聞いて、わからないことは理解できるまで質問して、ご納得されてから治療を受けるようにしてくださいね。
- インプラントにした人は、生活が驚くほど快適に変わったという。
- メリットは、食事がおいしくなる、外見がキレイになるなど豊富。
- ただし、外科手術を伴うから、まとまった治療期間と費用が必要。
- 治療費に幅があるのは、専門性、設備、歯科材料の違い等が理由。
- 安いだけで選ばず、安全性などを見極めて歯科を選ぶことが大切。