インプラントで生活が変わる?インプラントのメリット・デメリット

インプラントで生活が変わる?インプラントのメリット・デメリット
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多くの人がインプラントの治療をして「生活が快適になった!」と喜んでいます。
歯を失って不自由な生活を余儀なくされていた人がインプラントの治療をすると、自分の歯が蘇ったかのような快適な生活が手に入るといいます。
本物の歯のようによく噛めて、見た目も自然で美しい、優れた歯科治療といわれるインプラントですが、具体的にはどんな風に生活が、人生がかわるのでしょうか?

ここでは、「インプラントとは何か?」といった言葉の意味から、「インプラントのメリット・デメリット」、「インプラントと入れ歯、ブリッジの違いは?」といった疑問、「インプラント治療の進め方」まで、インプラントの基本をお伝えします。
INDEX
  1. インプラントとは?
  2. インプラントにすると生活が変わる?
  3. インプラントってどんな治療?
  4. インプラントの治療の流れとは?
    1. お口の診断
    2. 治療内容の説明
    3. 詳しい検査と診断
    4. 治療計画の提案・説明
    5. 一次手術
    6. 二次手術
    7. 上部構造(被せ物)の製作・装着
    8. 定期検診・メンテナンス
  5. インプラントは入れ歯とどう違う?
  6. インプラントはブリッジとどう違う?
  7. インプラントのメリット・デメリットとは?
  8. インプラントにかかる費用は?
  9. インプラントの治療は誰でも受けられる?
  10. インプラントの治療を受けられる歯医者は?

インプラントとは?

歯科素材のインプラントは、正式名称では「デンタルインプラント」といいます。
インプラントは、身体を治療する際に埋め込まれる器具のことを指します。歯根の代替えとして顎の骨に埋め込む人工歯根のほかに、骨を固定するボルトや人工関節、美容のためにシリコン製の材料を埋め込むこともインプラントといいます。心臓のペースメーカーなど電力を使うインプラントもあります。

インプラントにすると生活が変わる?

インプラントの治療をした多くの人が「インプラントにして良かった!」と言います。
歯を失ったままで不便な暮らしを送っていた人、合わない入れ歯やブリッジに悩んでいた人などがインプラントの治療を受けると、ほとんどの人が「驚くほど生活が変わった!」という感想を持つのです。
インプラントにして変わったこと
●よく噛めるので、食事がおいしくなった。
●口元が整って見た目がキレイになった。
●快活に笑ったり喋ったりできるので若さを取り戻せた。
ストレスがひとつなくなった。
●他の健康な歯に負担を掛けずに済むので、長持ちさせられる。

インプラントってどんな治療?

インプラントが幸福な生活のために役立つものとわかりましたが、治療が大掛りで大変そうなイメージがあります。
インプラントの治療は外科手術を伴うので、確かに一般的な歯の治療より大掛りになるため、ある程度の期間が必要です。
海外への転勤や留学などを控えていると「いつ治療を受けよう?」という迷いがあるかもしれません。そこで、インプラントの一般的な治療の流れを紹介します。

インプラントの治療の流れとは?

インプラント治療の流れについては、歯の状態や歯科医院によっても進め方が異なりますので、一例として参考にしてください。

お口の診断

レントゲン、口腔写真の撮影など、お口の状態を確認するための診断を行います。

治療内容の説明

お口の状態の説明、治療の進め方、治療にかかる費用や期間について説明を受けます。

詳しい検査と診断

CT撮影で立体的なデータを採り、インプラント埋入に必要な骨量があるかどうかなどの確認を行います。虫歯や歯周病の症状があれば、先に治療を進めます。
詳しい検査の上、骨量が不足している場合は、骨造成や骨移植などの手術を行う必要があります。インプラントの治療の前に行う方法と、インプラントの治療と同時進行で行う方法があります。

治療計画の提案・説明

最終的に、具体的な計画を立てて説明を行い、歯科医師・患者さんの双方で確認を取ります。

一次手術

インプラント本体である人工歯根を埋入する手術を行います。2~3日くらい腫れることがありますが、抜歯をしたときより痛みが軽いのが一般的です。
インプラント本体が骨と一体化するまで、3~5カ月くらい待ちます。

二次手術

インプラント本体に、上部構造(被せ物)と連結させるための仮の部品を装着します。
一次手術と比べると軽度な手術になります。3週間程度で最終的な部品と交換し、上部構造を作製するための型取りを行います。

上部構造(被せ物)の製作・装着

上部構造ができあがったら装着します。
以上が一般的にインプラント治療の進め方ですが、最近では治療期間が短い抜歯即時埋入という治療法や、4本のインプラントで同時に多くの上部構造を支えるオールオンフォーといった治療法もあります。
治療にかかる費用や、適するお口の状態、治療を行える歯科医師など限定されていますので、興味があれば歯科医院に確認してみましょう。

定期検診・メンテナンス

インプラントを長持ちさせるために、定期検診が欠かせません。インプラントも、歯周病のような「インプラント周囲炎」にかかることがありますので、しっかりとメンテナンスを行うことが大切です。

インプラントは入れ歯とどう違う?

インプラントと入れ歯との大きな違いは、歯根があるかないかです。
インプラントは、顎の骨にチタンという金属アレルギーのリスクが少ない金属製の人工歯根を埋め込んで、しっかりと固定されます。
入れ歯は、歯に留め金を引っ掛けたり、歯ぐきの粘膜の部分に吸着させたりすることによって固定します。つまり、インプラントと入れ歯の大きな違いは、歯が固定されている力です。

インプラントはブリッジとどう違う?

歯を1~2本だけ失った時に考えられる治療法に、ブリッジがあります。
ブリッジは、失った歯に隣接した左右の歯の一部を削り、人工の歯を橋のように被せることで、失った歯を補う治療法です。
インプラントは失った歯のみを治療しますが、ブリッジは両隣の歯を削ることになる上に、土台として負担を掛けるため、周りの健康な歯の寿命を縮めるリスクがあります。

インプラントのメリット・デメリットとは?

インプラントの治療のメリットは、まるで自分の歯が蘇ったかのような快適な使い心地が得られることでしょう。
自分の歯のようにしっかり噛める、見た目が美しい、取り外しの手間も要らない、笑顔に自信がもてるなど、生活の上でも精神的にも、たくさんのメリットがあります。

デメリットは、手術を伴うことでの心身への負担です。ほぼ失敗することはない手術ではありますが、成功率100%ともいえないので、その覚悟は必要です。
また、人によっては治療後に腫れや痛みがでることもあります。治療期間や治療費についても、きちんと確認して準備しておくことが必要でしょう。

インプラントにかかる費用は?

インプラントにかかる費用は、歯科医院によってさまざまです。
お口の状態や、インプラントの材料やメーカーによっても異なります。
また、インプラントは自費診療なので、治療にかかる価格が定められていません。歯科医院によってある程度、自由に価格設定されています。
中には格段に安い料金でインプラント治療を行っている歯科医院もあります。しかしながら相場よりも格安なところで治療すると短期間で使えなくなってしまい、他の歯科医院でやりなおしているケースもあります。
事故やトラブルで破損したときの補償がついているのか、信頼のおける歯科材料をつかっているのかなど、提案された内容についても確認しましょう。
また、上部構造(被せ物)については、材質によって価格は大きな幅があります。
セラミックにも多彩な種類があります。歯科用プラスチックが混ざった手軽なものから、人工ダイヤモンドと同等の品質のセラミックもあります。
素材には奥歯・前歯など、インプラントの部位によって向き不向きがありますので、歯科医と相談の上、決めていきましょう。
インプラントの1本にかかる費用(一例)
    • インプラント本体と埋没手術代 15万円~30万円
    • インプラントの土台と上部構造(被せ物)10万円~25万円
    • ●総額25万円~55万円

インプラントの治療は誰でも受けられる?

インプラントにすると便利で快適な生活が手に入る…となると、簡単に治療がうけられそうなイメージがありますが、注意が必要です。
誰でもインプラントの治療を受けられるわけではありません。
まず、インプラントの土台になる歯の量が足りない人がいます。
最初の検査で骨量を調べますが、その際に骨が足りないと診断されるとインプラントの治療ができません
対策としては、骨造成や骨移植で骨量を増やす方法があります。

また、重症の心臓病、腎臓透析を必要とする患者さんもインプラントに治療を受けられません。症状が安定していれば受けられる場合もありますので、歯科医師と相談してみましょう。

検査で歯周病や虫歯が進行していおことがわかった場合は、歯周病や虫歯の治療を優先してから、インプラント治療を行うほうがよいでしょう。

インプラントの治療を受けられる歯医者は?

インプラントの治療は、外科手術を伴います。一般的な歯科治療よりも難易度が高い治療のため、歯科医師にとっても経験や知識を必要とします。

歯科医師の中にはインプラントの専門医といって、専門性が高いことを学会から認定資格を付与された歯科医師がいます。認定している組織によってもレベルや信頼性が異なりますので、「専門医」という肩書の前に「どういった学会や組織に認定されているか」という点を確認すると良いでしょう。

また、3次元の立体的なデータが採れるレントゲンCTやオペ室を備えている歯科医院なら、リスクへの対策にも余念がないということですから、より安心です。