フラップレス・インプラントは痛くないって本当?メリットとデメリット

フラップレス・インプラントは痛くないって本当?メリットとデメリット
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!-- wp:paragraph -->「痛みが少ないインプラント」と検索すると「切開しない」「簡単な」などのワードがたくさん出てきますが、これらはすべてフラップレス・インプラントを指しているといって良いでしょう。しかし、フラップレス・インプラントは本当に痛みがゼロなのかと気になりますね。そこで、この記事ではフラップレス・インプラントについて詳しくご紹介します。
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    • フラップレス・インプラントは無痛って本当?
    • 普通のインプラント治療とどう違うの?
    • フラップレス・インプラントはどんなメリットがあるのか知りたい
    • フラップレス・インプラントにもデメリットがあれば知りたい
    • フラップレス・インプラントは希望すれば誰でもできる?
INDEX
  1. フラップレス・インプラントとは
  2. 通常のインプラント治療と違う点
  3. フラップレス・インプラントの7つのメリット
    1. 痛みが少ない
    2. 出血が少ない
    3. 手術時間を短縮できる
    4. 精神的な負担を軽減できる
    5. 回復が早い
    6. 医療ミスを防げる
    7. 糖尿病や高血圧でも治療できる
  4. フラップレス・インプラントのデメリット
    1. 費用がかかる
    2. 治療できないケースもある
  5. フラップレス・インプラントは確実で安心な治療法

フラップレス・インプラントとは

フラップレス・インプラントとは、従来のような歯ぐきをめくって骨を露出するような手術と異なり、ごくわずかな穴や窓を開けるだけで済む手術のことです。従来はすべて、顎骨などの状態をレントゲン撮影で平面的に把握し、手術時に血管や骨を目で見て確認しながら行っていました。しかし、フラップレス・インプラントは事前検査を入念に行い、立体的なデータを採って分析・計算・シミュレーションをして手術に臨むため、手術がとても簡素化できるのです。
松野先生

3Dなど技術の進歩によってできるようになった方法です。

ライオンさん

なるほど。素晴らしいですね。

通常のインプラント治療と違う点

通常のインプラント治療と異なる点は、以下のものになります。
タイトル
    • CT検査を行う
    • 事前に血管・神経・骨の状態を把握する
    • 採取した立体的なデータを元にガイドを作成する
    • 手術当日はガイドに沿ってドリルを進ませるだけ
ガイドとは、サージカルガイドオペレーションガイドと呼ばれるもので、顎骨に穴をあけるための補助をする器具です。血管や神経などを避けながら正確な位置・角度・深さにドリルを進ませることができます。
松野先生

つまり、フラップレスは事前検査とガイドが要になってくるのです。

ライオンさん

なるほど、そういうことですね。

フラップレス・インプラントの7つのメリット

事前検査と緻密な分析、サージカルガイドによって、フラップレス・インプラントは以下のようなたくさんのメリットが生まれます。

痛みが少ない

インプラント治療では痛みを気にする患者さんが圧倒的に多いのですが、フラップレスは大きく切開する必要がありません。そのため痛みも最小限に抑えることができます。
松野先生

インプラント治療の痛みは術後の麻酔が切れた後なので、その痛みを少なくすることができます。

ライオンさん

それは助かりますね。

出血が少ない

フラップレス手術は、従来のインプラント手術のようなメスを使用しないため、出血もごくわずかです。また、従来ではドリルで血管を傷つけてしまうといったトラブルが発生することがありました。しかし、フラップレスではガイドを使用するため血管を傷つけることがありません
ライオンさん

トラブルが減るのは嬉しいです。

松野先生

そうですね。より安心して治療を受けてもらえます。

手術時間を短縮できる

インプラント手術にかかる時間は、その人の総合的な状態によって異なります。ただ、フラップレスは従来のインプラント手術のような切開・剥離・縫合などを省けるので、その分時間を短縮することができます。また、フラップレスは骨や固定の状態が良好なら、インプラントを埋入してすぐに仮歯を装着することも可能です(即時荷重)。インプラントを埋入した後に骨と結合することを初期固定と呼びますが、初期固定がうまくいかないと再治療になることもあります。しかし、フラップレスでは的確な予測のもとに治療を行うため初期固定が比較的良好になるのです。そのため仮歯もすぐに装着することができ、治療全体の期間も短縮できます。
松野先生

フラップレスでは治療がほぼ順調に進みます。

ライオンさん

フラップレス、いいですね〜。

精神的な負担を軽減できる

インプラント手術はごく小さな手術ですが、それでも「メスで体を切って開くという怖さ」は伴います。しかし、フラップレスはメスを使わない分、精神的なストレスを軽減することができるのです。
ライオンさん

これが一番助かります!

松野先生

術後の痛みや腫れもほとんどないですしね。

回復が早い

フラップレス手術は歯ぐきの切開・剥離・縫合をしないため、従来のインプラント手術より回復も早いです。手術で開けた小さな穴は、自然治癒でふさがります。
ライオンさん

縫わなくても自然にふさがっちゃうんだ…。

医療ミスを防げる

従来のインプラント手術は、医師の経験や感覚に頼るところが大きいフリーハンドなので、1ミリでもズレるとトラブルにつながってしまいます。しかし、フラップレス手術では事前に血管や神経の位置を綿密に調べてガイドを作るため、手術中に誤ってドリルで傷つけるということがありません
松野先生

ドリルはガイドの通りにしか進められないので傷つけようがないんです。

ライオンさん

ガイドって便利なものですね。

松野先生

ただ、ガイドを作るにはやっぱり高度な知識や経験が重要です。

糖尿病や高血圧でも治療できる

フラップレス手術では歯肉を切開せず出血を抑えられるため、出血を伴う外科手術が難しいと断られていた全身疾患がある人でも可能になる場合があります。
松野先生

全身疾患のある人は、手術中に血圧のコントロールや感染の問題があったからです。

ライオンさん

それがクリアになったというわけですね。

※ただし、持病のある人は事前に医師に相談する必要があり、内科の主治医と連携をとりながら慎重に行います。

フラップレス・インプラントのデメリット

良いことばかりのフラップレス・インプラントですが、以下のようなデメリットもあります。

費用がかかる

フラップレスではサージカルガイドを作成するため、その分の費用がかかります。インプラント治療は自由診療なので、サージカルガイドの費用も医療機関によって異なりますが、相場は5万円程度です。
松野先生

事前に医師に確認するのがおすすめです。

ライオンさん

そうですね、そうします。

治療できないケースもある

精神的負担が少なく時間が短縮できるフラップレス・インプラントですが、できないケースもあります。
フラップレス・インプラントができないケース
    • 顎骨の幅が狭い
    • 顎骨の高さが足りない
    • インプラントを埋入したい部分に神経が複雑に走っている
フラップレスでは歯ぐきを広範囲に渡って切開することができません。そのため、上記のような人は直接見て慎重に行う、従来の手術法が選択されます。
ライオンさん

やっぱり人が一番精密なんですね。

松野先生

現状ではやはりそうですね。

フラップレス・インプラントは確実で安心な治療法

フラップレスと従来のインプラント手術の最大の違いは、大きく切開しないことです。外科手術が怖くてインプラント治療をためらっていた人は、痛みや腫れに対するハードルが低くなり、チャレンジできるでしょう。
記事の重要ポイントをチェック!
    • フラップレスはサージカルガイドを使うので大きな切開をしないで済む
    • ピンポイントで穴を開けるので縫合や抜糸が不要
    • 出血や痛みが少ないので心身への負担を軽減できる
    • 治療時間を短縮できる
    • ただし、費用は割高になる
    • 場合によってはできないケースもある