インプラントの保証年数の違いは?保証基準や条件、返金などについて

インプラントの保証年数の違いは?保証基準や条件、返金などについて
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インプラント治療は、外科手術を含むため高額です。また、治療後年数が経ってからなんらかのトラブルが発生する可能性もあります。ですので、もしものときの保証はどうなっているか、とても気になりますね。

ここではインプラントの保証の種類・年数・条件などについて説明します。また、返金についてもお伝えしますので、疑問を持っている方はぜひ読んでみてください。

INDEX
  1. インプラントの保証制度は3種類
    1. クリニック独自の保証制度
    2. メーカーの保証制度
    3. 第三者機関の保証制度
  2. インプラントの保証年数の違いとは
    1. 保証範囲で年数が異なる場合
    2. 経過年数で保証金額が異なる場合
    3. 保証には条件が必要
  3. インプラントの保証が適用されない事例
    1. メンテナンスを受けていなかった
    2. 保証期間が過ぎている
    3. 自然災害による破損等
  4. インプラントの返金について
  5. インプラント治療を受ける前の注意
  6. インプラントの保証についてのまとめ

インプラントの保証制度は3種類

インプラントの保証制度は、3種類に分けられます。

1.クリニック独自の保証制度

クリニックや病院など、医療機関独自の保証制度を設けている場合です。年数は5年〜10年とまちまちで、治療内容によって保証年数を設けているところもあります。

インプラントは経年劣化する可能性もあるため、20年後などに再治療が必要になる場合もあります。遠距離に引っ越して通院できなくなった場合や、クリニック自体が閉院してしまった場合には、保証は受けられなくなるため注意しましょう。

2.メーカーの保証制度

インプラントには国内外の様々なメーカーの製品が使われています。現在多くのクリニックなどで使われている主要なメーカーは、ストローマン社、ノーベルバイオケア社、アストラテック社、ジーマ―デンタル社の4社です。メーカーによって、自社製品に保証制度が設定されているところがあり、上記4社は10年間の保証が設けられています。

転居などをしても、同じメーカーを取り扱う病院を探せば、比較的スムーズに対応してくれることがほとんどです。

3.第三者機関の保証制度

第三者機関とは、歯科の医療機関と提携して保証サービスを提供する企業などのことです。保証内容は、その第三者機関が設けたガイドラインに沿って設定されています。仮に転居などで治療した病院に行けなくなっても、手続きを行えば転居先の提携病院と連絡してくれます。

インプラントの保証年数の違いとは

インプラントの保証年数の違いは、クリニック、メーカー、第三者機関によって異なります。また、その中でもさらにインプラントの構造別治療内容別に細かく分かれる場合があります。

保証範囲で年数が異なる場合

保証範囲とは、インプラント本体、アバットメント、人工歯など構造別の場合と、構造別にプラスして再治療、審美治療など治療の内容で分かれる場合があります。

治療内容別の例
    • インプラント本体:10年
    • かぶせ(アバットメントと人工歯):5年
    • 再治療:10年
    • 審美治療:5年

経過年数で保証金額が異なる場合

インプラントの手術をしてから何年経ったかで保証金額が異なる場合は、以下のようながあります。

インプラント本体の例
    • 5年以内:100%保証
    • 5〜6年:60%保証
    • 6〜7年:50%保証
    • 7〜8年:40%保証
    • 8〜9年:30%保証
    • 9〜10年:20%保証
    • 10年以上:自己負担
かぶせものの例
    • 1年以内:100%保証
    • 1〜2年:80%保証
    • 2〜3年:60%保証
    • 3〜4年:40%保証
    • 4〜5年:20%保証
    • 5年以上:自己負担

上記はあくまでも一例です。また、インプラントはインプラント周囲炎という病気にかかりやすいですが、インプラント周囲炎の治療は基本的に自己負担となります。ただし、クリニックによっては一部の治療法において、保証制度を適用しているところもあります。

保証には条件が必要

いずれの保証制度も、利用するには条件を満たしている必要があります。それは、定期的に通院してメンテナンスを行っていることと、ガンや心筋梗塞などの持病がないことです。

インプラント治療は、手術したら終わりではなく、その後も経過を見るために定期的にメンテナンスが必要となります。手術後1年間は数ヶ月ごと、その後はだんだん間隔が空いていき、安定すれば1年ごとになることがほとんどです。保証は適切なメンテナンスを受けてきちんと管理されている場合に適用されます。そのため、医師に指定された間隔で定期メンテナンスを受けていない場合は保証制度が利用できません

また、持病や薬の服用については、手術前の契約時に医師から説明があると思いますが、持病があっても程度によっては保証制度を適用しているところもあります。ですので、持病がある人は探してみることをおすすめします。

インプラントの保証が適用されない事例

インプラントの保証が適用されない事例をご紹介します。

メンテナンスを受けていなかった

インプラントの手術をしたということで安心してその後のメンテナンスをおろそかにしたり、忙しくてつい規定のメンテナンスに行っていなかったりした場合です。

口の中の状況は、個人の生活スタイルや癖、食事などで様々に変化します。インプラント治療はある程度の将来を推測して計画されますが、それでも100%ということはありません。定期メンテナンスでは、インプラントの具合だけでなく、歯周病などの口内の状況も把握して、インプラントの安全性を保っています。

そのため定期メンテナンスを受けていないと、保証の対象外になってしまうのです。

保証期間が過ぎている

保証期間が過ぎてしまった場合は、保証の対象外となります。インプラントの人工歯には基本的には耐久性の高い素材が使われていますが、やはり何十年も経てば経年劣化してしまうことがあり、その場合は再治療が必要です。

また、インプラント周囲炎にかかると歯茎の腫れや出血、骨が溶けるなどして最悪の場合にはインプラントを作り直さなければならなくなります。そのため、インプラントを長持ちさせるためには、日頃からのセルフメンテナンスがとても重要です。

自然災害による破損等

地震や台風などの自然災害に巻き込まれて、インプラントが破損したりした場合は、残念ながら保証の対象外となります。

インプラントの返金について

「インプラント治療をしたけれど思っていた仕上がりと違った」などの場合、医療機関によって返金に応じてくれるところとそうでないところがあります。

これについては、治療前によく確認しておくことが重要です。返金に応じてくれなくても納得行くまで再治療してくれる、何らかの原因でうまく定着しない場合は無償で再手術するなどの対応をしているところもあります。

また、医療機関専門の相談窓口民間の相談センターなどに相談してみるのも1つの方法です。消費者ホットライン(市外局番なし118)各自治体の歯科医師会などのほか、以下のような機関があります。

口腔インプラント治療相談窓口 | 公益社団法人日本口腔インプラント学会

口腔インプラント治療相談窓口 | 公益社団法人日本口腔インプラント学会

インプラント治療を受ける前の注意

インプラント治療は、医療機関によって治療法や取扱いメーカー、費用、保証などが異なります。治療を受ける前には必ず良く説明を聞き、判断することをおすすめします。

治療前に確認すること
    • 保証の有無
    • 保証の種類
    • 保証年数
    • 返金について
    • セカンドオピニオンの利用
    • きちんとした説明がなされるか
    • 納得いくまで丁寧に説明してくれるか

また、複数の病院で無料相談をしてみるのもおすすめです。

インプラントの保証についてのまとめ

インプラントの保証には、クリニック独自の保証・メーカーの保証・第三者機関の保証という3つの種類があります。インプラントは長くもつため、20年後30年後も見据えた上で、慎重に選ぶ必要があります。

また、定期メンテナンスは手術後に何度も通うことになるので、話しやすく信頼できる医師を選ぶのが良いでしょう。治療を受ける前には必ず医師からの説明があります。その際に、納得のいくまで丁寧に説明してくれるか、安心させてくれるかなどを確認していくことも大切です。