骨不足でインプラント治療ができない!?骨造成手術が必要となるケースとは

骨不足でインプラント治療ができない!?骨造成手術が必要となるケースとは
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インプラント治療を受けるためには、土台となる顎の骨がしっかりしていなければなりません。

人によっては、インプラントを埋め込む手術の前に、骨を造る手術が必要になることがあります。

そもそもの歯を失った原因も関係するらしいのですが、いったいどんなケースで骨を増やす手術が必要になるのか疑問は尽きませんね。

そこで今回は、インプラント手術と骨造成手術について詳しい先生にお話をおうかがいしました。

この記事がおすすめな人
    • 失った歯を補うためにインプラント治療を希望している。誰でも治療できる?
    • 歯周病が悪化して、歯がボロボロになって抜けた。インプラント治療できる?
    • 事故で、歯が根っこから割れてしまった。インプラント治療できる?
    • 顎の骨量が少なくてインプラント治療が難しいと言われた。どういうこと?
    • インプラント治療を成功させるために、治療後の注意点があれば知りたい。
INDEX
  1. どのようなケースでインプラント治療が必要?
    1. 日本人の歯が無くなる原因として多いのは「歯周病」
    2. 根っこが割れて駄目になってしまったケース
    3. 虫歯で歯が無くなったケース
  2. 骨造成(骨を造る手術)が必要なケースは?
    1. 歯周病で歯がなくなっているケース
    2. 解剖学的に生まれつき骨が少ないケース
  3. インプラント治療後の注意点は?
    1. 術後の感染リスクゼロという手術は存在しない
    2. 一番大切なことは感染の管理やリスクを減らす行動

どのようなケースでインプラント治療が必要?

ライオンさん

インプラント治療は、どんな人がすることが多いですか?

筒井先生

歯周病で歯が無くなって、インプラントを入れるパターンが多いですね。

ライオンさん

なるほど、歯周病ですか。そんなに多いものですか?

筒井先生

歯周病は、日本人が歯を失う最も多い原因ですね。

日本人の歯が無くなる原因として多いのは「歯周病」

2018年に全国2,345の歯科医院で行われた全国抜歯原因調査結果では、歯が失われる原因で最も多かったのが「歯周病
歯の喪失の原因 | e-ヘルスネット(厚生労働省)」より引用

歯を失くすのは歯科医院での抜歯処置であることが多いですが、厚生労働省による調査では、その原因が「歯周病」であった人が37%。最も多い結果でした。その次に「虫歯」、さらにその次は「破折」が続きます。

根っこが割れて駄目になってしまったケース

3番目に歯の喪失の理由で多い「破折」ですが、先の調査では18%でした。

運動中の怪我や転倒など不慮の事故で歯が折れてしまっても、根っこに被害が及ばなければ元に戻せる可能性があります。

しかし、歯の根っこが割れてしまい、支えとして機能しなくなると、その歯はもう抜くしかなくなります。

※インプラントは基本的に自費診療ですが、事故の外傷が原因の場合、保険適用になるケースがあります。詳しくは下記の記事をご覧ください。

インプラント治療の費用に保険が適用される場合があるって本当?

虫歯で歯が無くなったケース

虫歯が進行して神経を抜く処置をした歯は、もろく弱くなります。虫歯が再発しやすくなりますし、歯磨きが不十分であれば、簡単に抜歯を免れないほどまで悪化します。

こうして歯が失われたケースで、インプラント治療を検討することになります。

骨造成(骨を造る手術)が必要なケースは?

ライオンさん

骨造成って何ですか?骨を増やすんですかね…?何のために…?

筒井先生

骨造成とは、インプラントの治療が行えるように、事前に顎の骨を十分な量まで増やす手術です。

ライオンさん

あぁ、なるほど。インプラントは根っこを骨に植えますからね。

インプラント治療の前に「骨造成」の処置が必要なのは、以下のようなケースです。

歯周病で歯がなくなっているケース

歯周病は、顎の骨など周辺組織を溶かす病気です。歯を失うほど重度の歯周病にかかっている場合、顎の骨が溶けて少なくなっていることが多いのです。

解剖学的に生まれつき骨が少ないケース

長年に渡って入れ歯を使っていた人は、骨に強い負荷がかかっていたせいで骨量が減ってしまっていることがあります。

そのほか、顎そのものが小さくて、生まれつき骨が薄くてインプラントを埋め込むには骨量が足りないという人もいます。

注意
骨の再建手術は、インプラントの手術よりも大がかりになることが多いといえます。術後は、ある程度の腫れや痛みが出ることを覚悟しておきましょう。

※骨の再建手術に関しては、下記の記事をご覧ください。

インプラント手術は痛くないって本当?痛みが少ない治療法とは

ライオンさん

以前、「骨が足りないからインプラントにできない」と諦めた知人がいたので、これは教えてあげたいですね。

筒井先生

そうですね。骨造成の処置は、インプラントの専門的な知識や技術を持っている歯科医でなければ対応できませんからね。骨造成手術が可能な歯科を選ぶことが大切ですね。

インプラント治療後の注意点は?

ライオンさん

インプラント治療の後、何か気を付けることはありますか?

筒井先生

手術の後は、消毒や通院の頻度など、歯科医の指示を守ってください。

インプラント手術の前日・当日・翌日の過ごし方|治療が不安な方へ

術後の感染リスクゼロという手術は存在しない

筒井先生

術後の感染リスクがゼロという手術は無いというのをお忘れなく、安静に過ごしていただくことですね。

ライオンさん

なるほど、つい普通の歯科治療と混同してしまいがちですが、インプラント手術は外科手術でしたね。

一番大切なことは感染の管理やリスクを減らす行動

インプラント手術を成功させるためには、術後の過ごし方も大切です。

担当の歯科医師の説明をきちんと聞いて指示を守るようにしましょう。

消毒や経過の確認のために、週一回の通院が必要といわれたらサボらないようにしてください。

せっかくの手術を台無しにしてしまわないためには、患者さんの協力が必要不可欠です。

インプラント手術は痛くないって本当?痛みが少ない治療法とは

筒井先生

感染リスクを減らすために、清潔な環境で安静にしてください。術後は、お酒やタバコは控えてくださいね。

ライオンさん

あぁ…それが一番たいへんかもしれません(笑)

記事の重要ポイントをチェック!
    • 歯周病や歯根が割れた人が、インプラント治療を受けることが多い。
    • 歯周病で歯を失った人は、顎の骨が溶けて骨量が減っていることがある。
    • 顎骨の量が少ないと、そのままではインプラントを埋入手術ができない。
    • 骨量が少ない人は、インプラント手術の前に骨造成の手術が必要になる。
    • 術後は、感染リスクを減らすため歯科医の指示に従って安静に過ごす。