歯磨きすると出血するけどそのままにしていい?7つの原因や対処法

歯磨きすると出血するけどそのままにしていい?7つの原因や対処法
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「歯磨き時に出血したらできるだけ血を出したほうがいい」と聞いたことはありませんか?しかし、それは本当でしょうか。そもそも、歯茎からの出血は、原因によって対処法も違ってきます。中には全身疾患のサインで早急に対応が必要なものもあるので、放っておくのは危険です。ここでは、歯磨き時の出血の原因や対処法についてご紹介します。現在、歯磨きをすると出血するという人は、ぜひお読みください。

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    • 歯から出血するのはなぜ?
    • 歯から出血した時は血を出し切ったほうがいいと聞いたことがある
    • 出血したら歯医者に行ったほうがいいの?
    • 歯からの出血はなにか病気の可能性がある?
INDEX
  1. 歯磨き時の出血で考えられる7つの原因
    1. 歯周病による炎症
    2. 虫歯による炎症
    3. 智歯周囲炎
    4. 詰め物や被せものが合っていない
    5. 歯ブラシが硬すぎる
    6. 身体の免疫力が下がっている
    7. 全身疾患のサイン
  2. 出血を放置するのはNG!
  3. 歯磨き時に出血したときの対処法
    1. 歯ブラシを変える
    2. 歯磨きの仕方を見直す
    3. それでも改善しなければ歯医者さんへ
  4. 歯周病は一刻も早い治療が必要
  5. 歯磨き時の出血はトラブルのサイン!

歯磨き時の出血で考えられる7つの原因

歯磨きをすると時々、あるいは毎回出血をするという場合、7つの原因が考えられます。

1.歯周病による炎症

一番多いのが、歯周病による出血です。歯周病の初期症状は歯茎の炎症です。炎症によって歯茎がパンパンに腫れていたり、赤くブヨブヨになっていたりするところに歯ブラシの刺激が加わると、歯茎が弱っているので出血します。歯周病は、口内の衛生状況がよくない時の他に、ホルモンの急激な変化が起こる更年期や妊娠時などにもなりやすいです。

鈴木先生

歯磨きして出血したら、まずは歯周病を疑います。

患者さん

血が出るときと出ない時があるんですけど、それも歯周病ですか?

鈴木先生

そういった症状は初期の歯周病に多いんです。初期の場合は歯ブラシのマッサージで改善することが多いですよ。

2.虫歯による炎症

虫歯が悪化して歯茎の中まで進行しているような場合、歯茎に炎症が起きて出血しやすくなっています。また、歯茎の近くで虫歯になり穴が空いているような場合は、穴に食べカスなどが詰まってそれが刺激になり、出血することがあります。

鈴木先生

虫歯の菌が増殖しているので、歯茎が弱ってしまうんです。

患者さん

虫歯でも血が出るんですねー。

3.智歯周囲炎

智歯周囲炎とは、親知らずの周辺に炎症が起こることです。親知らずは歯の一番奥の場所に最後に生えてくるために、斜めや横に倒れて生えてしまうのも珍しくありません。まっすぐに生えていないと炎症が起こって痛みや膿が出ることがあります。

鈴木先生

親知らずを抜歯した後も出血することがあります。

患者さん

それは抜歯したところが治ってくれば、出血も収まるんですよね?

鈴木先生

もちろんです。歯医者さんで化膿止めや痛み止めの薬が出るので、飲みながら様子を見てくださいね。

4.詰め物や被せものが合っていない

歯の詰め物や被せものが合っていない場合や、剥がれて浮いている場所があったりすると、歯茎の圧迫が起きたり隙間から食べカスなどが入り、出血する場合があります。さらに細菌や歯垢が入り込むと、細菌が繁殖して出血が起こります。

鈴木先生

詰め物や被せものが合っていないと咬み合わせもおかしくなるので、早めに歯医者さんで治してもらってくださいね。

患者さん

出血だけでも痛そうだけど、咬み合わせが合わなくなると食べづらそうですね。

鈴木先生

それだけじゃなく、肩こりや頭痛の原因にもなってしまいます。

5.歯ブラシが硬すぎる

歯ブラシの硬さが歯茎に合っていないと、歯茎が傷ついて出血することがあります。

患者さん

これは単に物理的なアレですね。

鈴木先生

そうですね。硬めじゃないと磨いた気がしないという人もいると思いますが、出血するようであれば合っていません。

6.身体の免疫力が下がっている

風邪気味や体調不良が続いているときなど、身体の免疫力が低下していると歯茎から出血しやすくなります。ただし、この場合は免疫力が回復すれば出血も止まる一時的なものです。

鈴木先生

寝不足やストレスが溜まっている時なんかにも起こります。

患者さん

そうなんですねー。逆に、歯茎から出血したら働きすぎとかストレスに気づくかもしれないですねー。

鈴木先生

頑張りすぎてしまう人は身体が疲れていても気づかないものですよね。出血をサインだと思って少し休養するといいかもしれませんね。

7.全身疾患のサイン

糖尿病、白血病、ビタミンC欠乏症でも歯茎から出血することがあります。また、高血圧の人は血液をサラサラにする薬や降圧剤の副作用で、出血の原因になることがあります。

鈴木先生

他にも、骨粗鬆症の人は歯周病が悪化しやすいので、歯茎から出血することがあります。

患者さん

歯茎からの出血って、いろんな原因があるんですねー!

出血を放置するのはNG!

歯茎からの出血は血を出し切ったほうがいいという説もありますが、何らかの対処もせずにいればどんどん悪化してしまう可能性が高いので、出血を放置するのはよくありません。歯ブラシが合っていない場合は傷を大きくしてしまいますし、全身疾患の場合は早急に専門家にかかる必要があります。

鈴木先生

歯周病も症状によって対処の仕方が異なります。

患者さん

たしか、初期の症状なら歯ブラシのマッサージでよくなるんでしたっけ?

鈴木先生

はい。ただ、同じ歯ブラシを使い続けるのはよくありません。

歯磨き時に出血したときの対処法

歯磨き時に出血したときは、以下のような対応をとりましょう。ただし、全身疾患に心当たりがある場合は、至急専門家に受診してください。

歯ブラシを変える

初期の歯周病の場合、歯ブラシを柔らかめのものに変えてマッサージをし、様子をみます。マッサージすることによって歯茎の血行が促進され、出血が徐々に収まることが多いです。早ければ2〜3日で効果が出てくるでしょう。硬すぎる歯ブラシで歯茎が傷ついて出血している場合は、歯ブラシを柔らかめに変えると収まります。

患者さん

まずは柔らかめの歯ブラシに変えて様子を見るのがいいんですね。

鈴木先生

そうですね。それで収まれば心配ありません。

歯磨きの仕方を見直す

ゴシゴシと力を入れて歯磨きをしている場合は、歯磨きの仕方を変えることで出血が治まる可能性が高いです。歯ブラシはペンのように軽く持ち、1本1本を小刻みに磨きます。歯と歯茎の隙間にも歯ブラシを斜めに当てて、マッサージするように磨きましょう。

鈴木先生

ゴシゴシとやるとブラシの先端が開いてしまって、よく磨けていないことも多いんです。

患者さん

それじゃ逆効果ですねー。

それでも改善しなければ歯医者さんへ

歯ブラシや歯磨き方法を変えても出血が止まらない場合は、別の原因が考えられます。一度歯医者さんに行って診察してもらいましょう。もし虫歯や歯周病がある場合は、早めの治療が必要です。

患者さん

全身疾患もわかるんですか?

鈴木先生

問診や検査を行うので、歯に問題がなければ他の原因の可能性を考えます。

歯周病は一刻も早い治療が必要

歯周病は放置しておくと炎症がひどくなり、膿や出血、口臭などの症状がでます。歯周辺の組織や骨まで溶かし、歯周病菌が血液に乗って体内に回ると心臓や脳の梗塞にも発展する可能性のある恐ろしい病気です。痛みも強くなって生活にも支障が出るので、できるだけ早めに治療をしましょう。

鈴木先生

特にタバコを吸っている人は悪化しやすいので気をつけてください。

患者さん

タバコ吸ってる人って歯茎の色がどす黒いですよね。

鈴木先生

それは歯茎の血行が悪くなっているからです。血行が悪くなると出血すらしなくなって歯周病だけ進んでしまいます。

患者さん

怖っ!

歯磨き時の出血はトラブルのサイン!

歯磨きしているときに出血するのは、身体に変調が起きているサインです。歯茎には血管や神経などが通っているので、身体に変調があれば影響が出やすい場所でもあります。特に歯周病が悪化すると歯茎が弱って出血しやすいでしょう。歯茎からの出血が続くようであれば、歯医者さんで診てもらいましょう。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 歯周病があると歯茎から出血する
    • 虫歯が大きくなると出血することがある
    • 親知らずが炎症を起こして出血することがある
    • 詰め物や被せものが合っていないと出血する
    • 歯ブラシが硬すぎて歯茎を傷つけている可能性がある
    • 体調不良やストレスでも歯茎から出血することがある
    • 全身疾患や薬の副作用で出血することもある
    • 初期の歯周病なら柔らかいブラシでマッサージすると改善する
    • 歯磨きの仕方を見直すと改善するケースも多い
    • 出血が長引く場合は歯医者さんを受診する