歯垢(プラーク)と歯石の落とし方!歯石は自分でも落とせる?

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歯垢や歯石は虫歯・歯周病の元なのでしっかりと落とすことが大事!というのは多くの人が分かっていることです。しかし、歯垢や歯石をしっかり落とせているかは別問題。特に歯石は自分で落とせるのかどうかと疑問を持つ人も多いでしょう。ここでは、歯垢と歯石の落とし方について、詳しく説明していきます。

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    • 歯垢と歯石の違いがよくわからない
    • 歯垢って食べカスのことじゃないの?
    • 歯垢や歯石ができる仕組みを知りたい
    • 市販のスケーラーで自分で歯石を取るのは安全?
INDEX
  1. 歯垢と歯石の基礎知識
    1. 歯垢とは
    2. 歯垢が残りやすいところ
    3. 歯石とは
    4. 歯石ができやすいところ
  2. 歯垢の落とし方
    1. 歯ブラシで落とす
    2. デンタルフロスや歯間ブラシで落とす
  3. 歯石の落とし方
    1. 手用スケーラーで落とす
    2. 超音波スケーラーで落とす
  4. 注意!セルフケアでの歯石取りはおすすめしません
  5. 予防歯科で歯垢や歯石を作らせないことが大切

歯垢と歯石の基礎知識

歯垢と歯石では取り方も異なります。まずは歯垢や歯石のしくみや残りやすい場所などを確認しておきましょう。

歯垢とは

歯垢とはプラークのことで、歯の表面につくネバネバした白っぽいものです。歯垢を食べカスと思っている人もいますが、歯垢は細菌が食べカスをエサに作り出した別のものです。細菌は、通常は唾液などで流されてしまいますが、唾液が行き届きにくい場所では付着して増殖を始めてしまいます。

歯垢は細菌の棲家にもなり、歯垢1gの中には細菌が1〜3兆個もいるといわれています。歯垢は虫歯や歯周病を引き起こす他、食べ物や唾液と一緒に飲み込むと心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病の悪化、肺炎のリスクが高まり、妊婦さんは早産を引き起こす可能性があることが分かっています。

キリンさん

歯垢って、そんなに恐ろしいものだったんですねー。

鈴木先生

そうなんです。だから、歯磨きはとっても大切です。

歯垢が残りやすいところ

歯垢が残りやすい場所は、平たく言えば凸凹した場所です。

    • 歯と歯の隙間
    • 奥歯の咬み合わせ部分(上部のくぼみ)
    • 歯と歯茎の境目
    • 歯と歯が重なっている場所
    • 抜けた歯の周り
キリンさん

本当にどこにでもできやすいんだなあ!

鈴木先生

そうなんです。スキあらば歯垢を作ろうとしています。

歯石とは

歯石は歯垢が唾液中のミネラルによって石灰化したもので、石のように硬いのが特徴です。歯石の表面は凸凹しているので細菌がつきやすく、虫歯や歯周病になりやすいです。歯垢からだいたい2〜3日後には歯石に変化し始めます(個人差があります)が、歯石の中にも細菌は存在しています。

キリンさん

え!歯石の中でも細菌が生きてるんですか?

鈴木先生

はい。生き続けて繁殖を続けているんです。

キリンさん

歯石になっちゃえば化石と同じで細菌は死んじゃうのかと思ってたけど、そうじゃないんですね〜。

鈴木先生

それどころか、歯石をすみかにしてますます増えていきます。

キリンさん

うわあ…。

歯石ができやすいところ

歯石ができやすいのは、歯ブラシが届きにくいところです。場所でいえば上の奥歯の外側や、下の前歯の内側、歯周ポケット(歯と歯茎の溝)です。

キリンさん

たしかにこの部分は歯ブラシで磨きづらいところですね。

鈴木先生

そうですね。歯垢の段階で落とせていれば、歯石にもならずにすみますよ。

キリンさん

次はいよいよ落とし方ですね!知らないセルフケアがあるかな!

歯垢の落とし方

歯垢はこすれば簡単に落とすことができます。ただし、歯ブラシだけでは届きにくい場所があるので、歯ブラシとデンタルフロスや歯間ブラシを併用するのが望ましいです。

歯ブラシで落とす

歯垢除去の基本は、やはり歯磨きです。歯ブラシでの歯磨きのコツは以下のポイントを押さえることが重要です。

    • 歯ブラシはペンを持つように軽く持つ
    • 歯の表面はブラシを垂直に当てる
    • 歯と歯茎の境目はブラシを45度に当てる
    • 磨く時は小刻みに揺らすように
    • 1本ずつ丁寧に磨く
    • 上の前歯の裏は歯ブラシを縦にし、毛先で上下に磨く
    • 下の前歯の裏は歯ブラシのかかと部分で磨く
キリンさん

歯ブラシはどんなのがいいとかありますか?

鈴木先生

基本的には自分の口の大きさに合った磨きやすいものです。歯ブラシの硬さは健康な人ならふつう、歯肉炎などが気になる人は柔らかめのものがおすすめですよ。

キリンさん

分かりました!

デンタルフロスや歯間ブラシで落とす

しっかりと歯ブラシで磨いたつもりでも、歯と歯の間などブラシが入らない場所は磨き残しが出てしまいます。歯と歯の間はデンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯垢を取り除きましょう。

鈴木先生

細菌は空気がない場所を好むので、歯と歯の間や歯周ポケットに潜んでいるんですよ。

キリンさん

それでそういうところに歯垢が溜まりやすいんですね!

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歯石の落とし方

歯石は石のように硬いので、歯ブラシや歯間ブラシで落とすことができません。歯医者でスケーラーと呼ばれる専用の器具で落とします。

手用スケーラーで落とす

スケーラーとは、金属の棒の先端に、歯石を削りやすいように角度をつけたものです。

キリンさん

歯医者さんでよくガリガリとやる時の、あれですね!

鈴木先生

そうですね。手用スケーラーは力の微調整ができるのがメリットです。

超音波スケーラーで落とす

超音波を使って歯石を取っていく機械です。水を出しながら使用します。人の手では届かない部分たくさん付いている歯石をしっかりと効率よく取ることができます。

鈴木先生

超音波スケーラーで粉砕した歯石を水や空気と一緒に流すので、歯周ポケットの掃除にもなるんですよ。

キリンさん

それは一石二鳥ですねー!

鈴木先生

ただし、歯にしみやすいので知覚過敏の人には使えません。

注意!セルフケアでの歯石取りはおすすめしません

最近では一般向けの通販などでも手用スケーラーが販売されています。それを購入すれば、自宅でもセルフケアできるのではと思いがちですが、セルフケアでの歯石取りはおすすめできません。なぜなら、歯石は複雑に付着している場合が多く、目で見て確認しながら行うことが必要な上に、硬いので微妙な力加減が要求されるからです。スケーラーは金属で先が細いので、誤って歯茎や歯、口内を傷つけてしまう恐れがあります。専門的な技術を要するので、家族など他の人の歯石を取るのもやめましょう。

キリンさん

専門的な器具には安易に手を出しちゃいけないってことですね。

鈴木先生

歯医者さんはたくさん練習や訓練をしているので、安全に治療することができます。

キリンさん

考えたらそうですよねー。いい包丁があっても急にプロみたいに魚を捌くことはできないもんなあ。

予防歯科で歯垢や歯石を作らせないことが大切

従来では虫歯や歯周病になってから歯医者さんに行くのが常識でしたが、近年では虫歯や歯周病を予防することを目的に歯医者さんに行くという概念がだいぶ浸透しています。毎日のセルフケアをしっかりとしながら、定期的に歯医者さんで歯垢や歯石を除去することで、歯垢や歯石を作らせない口内環境を守れます。歯医者さんを上手に利用し、歯垢や歯石をゼロにして高齢になっても健康な歯を保ちましょう。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 歯垢は細菌が作り出したもので、こすれば取れる
    • 歯石は歯垢が変化して固くなったもので、こすっても取れない
    • 歯垢はブラッシングとデンタルフロスや歯間ブラシの併用で落とす
    • 歯石は歯医者で手用スケーラーや超音波スケーラーで落とす
    • 自分で市販のスケーラーで歯石取りをするのは危険