インプラント治療をする際の良い医師を見分けるヒント!前歯・奥歯

インプラント治療をする際の良い医師を見分けるヒント!前歯・奥歯
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事故や歯周病などで歯を失った時、インプラントは人工歯によって再び歯の機能や見た目の美しさを取り戻せる治療法ですが、治療にはとても高度な技術が必要です。しかし、歯科医師がどんなことに留意して治療を行っているかというのは、普段はあまり聞くことができませんね。

そこで今回は、日頃歯科医師が注意や配慮を行うポイントについて、とのつか歯科の院長、殿塚量平先生に伺ったお話をもとにまとめました。歯科医師選びのヒントになれば幸いです。

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    • インプラント治療をするとき、できるだけ良い医師にかかりたい!
    • 前歯や奥歯のインプラント治療は難しいと聞いたことがある
    • インプラントで良い歯医者を選ぶときの見分け方とは?
    • インプラント治療をした後の注意点を知っておきたい
    • 歯科医師がインプラント治療でもっとも大切にしていることは何?
INDEX
  1. 前歯のインプラント治療で歯科医師が気をつけていること
    1. 骨や歯肉が十分でない場合の対処法
    2. 治療後への配慮
  2. 歯科医師が奥歯のインプラント治療で気をつけていること
    1. 治療後のかみ合わせがしっかりと合うこと
    2. 清掃しやすいこと
  3. インプラント治療の歯科医師は慎重に選ぼう!

前歯のインプラント治療で歯科医師が気をつけていること

前歯は口を開けると自動的に見えてしまう場所です。ほんのわずかでも人工的なものがあると、とても目立ちます。前歯は特に歯肉が薄い場所なので、医師は以下の点に注意して治療を行います。

    • 骨質や骨量が十分かどうか
    • 歯肉の量が十分かどうか
    • 治療後にどうなるか

インプラントを埋入するには、土台となる骨が十分にないと埋められません。また、骨があっても事故や病気などで歯肉が痩せてしまっていては、インプラントを無事埋められたとしても、外から丸見えになってしまいます。

インプラントが顎骨の外側に出すぎると相対的に神経も骨も薄くなってしまい、あまりよくない結果に陥りやすいということになります。血液の供給が悪い場所なので、ボリュームがなくなっていきやすいため、特に前歯のインプラントは難しいといわれています。

骨や歯肉が十分でない場合の対処法

骨や歯肉が足りないときには、先に骨や歯肉を人工的に増やして再生するといった治療をします。再生治療には自分の違い部分から組織を移植する方法や、人工的な補填材を埋めて骨に結合させる方法があります。

ライオンさん

治療法はどうやって選択するんですか?

殿塚先生

残っている骨の量や位置などによって決定します。

ライオンさん

なるほど、状態によってその人に合った治療法が決まるんですね。

殿塚先生によると、「インプラント挿入後の状態を極力長く維持しようと思うと、少し大きめに骨を作っていかないといけないですね。骨、歯肉の厚みも同じで明らかに腫れ上がっている作り方はしませんが、かなりの量の骨や歯肉が必要になるわけです」とのことです。

治療後への配慮

歯科医師がもっとも配慮しているのは治療後の状態です。機能だけでなく見た目の美しさも維持し続けられなければ、せっかくの治療も台無しになってしまいます。そもそものインプラントの難しさを、殿塚先生はこういいます。

「天然歯には歯根膜という組織があります。コラーゲンで歯とつながっている靭帯のような組織なのですが、そこには血管もたくさんありますし、神経もあります。ところがインプラントは血管が全くないので、圧倒的に血行が悪い、数年経ったら歯肉が下がってきてしまった、隙間が空いてきてしまったというようなことが大いに考えられます。ここがインプラントの怖いところでもあるわけです」。

殿塚先生

上記を予測して治療を進めなければならないということです。

ライオンさん

なるほど、インプラントがいくら優れていても、血管や神経までは再現できないですよね。

殿塚先生

そうなんです。ですので、条件下で最善は何かを考えて治療していきます。

歯科医師が奥歯のインプラント治療で気をつけていること

歯科医師は奥歯のインプラント治療をするとき、以下のようなことに留意しています。

    • 治療後のかみ合わせがしっかりと合うこと
    • 清掃しやすいこと

治療後のかみ合わせがしっかりと合うこと

奥歯は全体のかみ合わせのバランスを決める重要な歯です。ものを噛む時にも一番力が入ります。奥歯のかみ合わせが合っていないと全体の歯列が乱れる原因になります。

歯列が乱れれば、見た目の悪さだけでなく姿勢の悪さや慢性的な肩こり・腰痛にもつながります。また、歯列が乱れていると歯ブラシが届きにくくなり、虫歯や歯周病にもなりやすくなるのです。

ライオンさん

かみ合わせって重要なんですね。

殿塚先生

体全体の健康面の他、きちんと食いしばれないので作業のパフォーマンスにも影響します。

ライオンさん

なるほど。そこまでは考えてもみませんでした。

清掃しやすいこと

奥歯は歯の中で一番歯ブラシが届きにくい場所です。清掃がしにくく磨き残しがあると、インプラント周囲炎にもかかりやすくなってしまいます。インプラント周囲炎はインプラントをダメにする最大の原因です。そのため清掃しやすいことはとても重要です。

殿塚先生

インプラント周囲炎は歯周病と同じで骨を痩せさせてしまいます。

ライオンさん

ということは重症になると骨がなくなるということですか?

殿塚先生

そのとおり。インプラントが抜け落ちてしまいます

ライオンさん

それはなんとしても避けたいですね。

インプラント治療の歯科医師は慎重に選ぼう!

インプラントは日頃のケアや定期メンテナンスも重要ですが、そもそも最初の段階で、将来まで見据えて治療が行われていることが最低条件です。

インプラント治療はとても高度で難しい治療です。安さや速さを謳っている歯科医院も見かけますが、目先のことにとらわれず、しっかりとした治療をしてくれる歯科医院を選びましょう。

記事の重要ポイントをチェック!
    • インプラント治療で重要なのは骨や歯肉の十分な量
    • 骨や歯肉の量が足りない場合は増やす治療をする
    • しっかりした医師は、血管や神経との関係をよく知り、総合的なバランスを考えて治療する
    • 良い医師は治療後のかみ合わせや清掃性に配慮している