けっきょく虫歯予防に良いのは緑茶?烏龍茶?歯医者さんに聞きました

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緑茶成分はフッ素と並んで虫歯予防によいことが知られています。しかし、一方で烏龍茶のほうが強力だとする説があり、他のお茶では効果がないの?と思う人もいるでしょう。これでは一体何が本当なのか迷ってしまいますね。そこで、今回は虫歯が予防できるお茶はどれなのかを歯医者さんに聞いてみました。

この記事がおすすめな人
    • 虫歯には緑茶が一番と聞いたけど本当?と思っている。
    • 毎日飲むなら緑茶と烏龍茶どっちがいいか迷っている。
    • どっちも虫歯が予防できるなら他の点でも比べたい。
    • 緑茶と烏龍茶の成分の違いを知りたい。
    • 虫歯予防に良いお茶の飲み方を探している。
INDEX
  1. 緑茶が虫歯を予防できる理由
    1. カテキンに強い殺菌力があるから
    2. 緑茶のフッ素含有量は最強だから
  2. 烏龍茶が虫歯を予防できる理由
    1. 烏龍茶ポリフェノールが歯垢の沈着を防ぐから
    2. 烏龍茶を水出しするとフッ素濃度が高くなるから
  3. 虫歯予防に良いお茶の温度と飲む量
  4. 緑茶・烏龍茶を飲む時の注意
    1. 着色汚れになりやすい
    2. カフェインが含まれている
  5. 虫歯を予防ができるその他の飲み物
  6. お茶を飲んで虫歯になりにくい歯を作ろう!

緑茶が虫歯を予防できる理由

緑茶は日本人にとってとても馴染みのあるお茶。緑茶は水の次にスタンダードな飲み物であり、夏でもペットボトルの冷たい緑茶を飲む人も多いでしょう。何気なく飲んでいる緑茶ですが、実は虫歯に良い以下のような効果があります。

カテキンに強い殺菌力があるから

緑茶の茶葉に含まれるカテキンには、強い殺菌力があります。カテキンには4つの種類があり、茶葉を加熱して飲料用に製造する過程でもう4種類のカテキンが作られます。つまり、緑茶には8種類ものカテキンが含まれているのです。これらはすべて緑茶特有のカテキンで、虫歯に対しては以下のような効果があることが分かっています。

茶カテキンの虫歯予防効果
    • 唾液がデンプンを分解して等分にするのを阻止する
    • 虫歯菌の生育を抑える
    • 歯垢が作られるのを抑制する
    • 虫歯菌が歯に付着するのを抑制する
さるくん

飲むだけでこんなに効果があるなんてすごいですね!

鈴木先生

まるで虫歯に対抗するためにあるような成分に思えてきますね(笑)

緑茶のフッ素含有量は最強だから

地球上のあらゆる有機物にはフッ素が含まれていますが、飲食物の中で一番フッ素を含む量が多いのが、緑茶の茶葉です。フッ素は溶け出した歯の表面を元に戻す再石灰化や、歯をコーティングして強くする働きがあります。

ふつうにお茶を飲むだけで、お湯の中に溶け出したフッ素を口の中に取り込むことができるのです。

鈴木先生

茶葉を煎じると含有量は少し落ちますが、それでも他の食べ物より多いです。

さるくん

知らなかったなぁ!

烏龍茶が虫歯を予防できる理由

では、烏龍茶はどうかというと、烏龍茶の茶葉は緑茶の茶葉と同じ種類の木から採ります。緑茶が発酵させないで製造するのに対し、烏龍茶は発酵させる工程があり、殺菌成分を含むことに変わりはありません。

烏龍茶ポリフェノールが歯垢の沈着を防ぐから

しかし、異なるのは製造の違いによる色や味だけではありません。茶葉を発酵させるとカテキンは酸化して、いわゆる「烏龍茶ポリフェノール」になります。烏龍茶ポリフェノールは烏龍茶にしか含まれない物質からなり、烏龍茶特有の成分です。2012年にサントリーと大阪大学・岡山大学が行った共同研究では、烏龍茶は歯垢の沈着を抑制するという結果を発表しました。

烏龍茶を水出しするとフッ素濃度が高くなるから

烏龍茶には、緑茶と同じようにフッ素が含まれていますが、水出しで淹れるとフッ素濃度がより高くなることが分かっています。

高温のお湯紅茶:1.82ppmほうじ茶:1.02ppm緑茶:0.80ppm烏龍茶:0.48ppm
水出しほうじ茶:3.69ppm烏龍茶:2.18ppm緑茶:1.39ppm紅茶:1.58ppm
さるくん

高温のお湯で淹れるよりはるかに濃度が高いですね!

鈴木先生

そうなんです。高温で淹れるトップの紅茶の倍近くも高いです。

虫歯予防に良いお茶の温度と飲む量

フッ素は冷水でゆっくりと淹れると濃度が濃く出ますが、カテキンに関しては熱いお湯で淹れた方がよく出ます。熱いお湯で淹れると茶葉が瞬時に開いて渋味が出るのでは?と思う人もかもしれません。しかし、ここでは渋くならずに熱いお湯で淹れる方法をご紹介します。

急須に茶葉を入れ、90度くらいのお湯を注ぎます。お湯の色が変色したら、待たずにすぐに湯呑に注いでください。緑茶は1分間くらい待つのが常識ですが、それは茶葉をゆっくりと開かせるため。熱湯ではすぐに茶葉が開くので、開いたと同時に湯呑みに注いでしまえば、渋味が出ずに美味しく淹れられます。急須にはお湯を残さず、最後の一滴まで注ぎきりましょう。

一度に飲む量は、熱くても冷たくても、一度にたくさん飲むのは控えましょう。お茶には利尿作用があるので、大量に飲むとかえって体内の水分が奪われてしまう可能性があります。

鈴木先生

小分けにしてちょこちょこ飲むのがおすすめです。

緑茶・烏龍茶を飲む時の注意

緑茶も烏龍茶も虫歯予防に効果的ですが、お茶を常飲するなら少し注意が必要です。

1.着色汚れになりやすい

お茶に含まれるカテキンやポリフェノールは、「茶渋」で知られるように着色する特徴を持っています。長年にわたってお茶を頻繁に飲む習慣があると、自然に歯が黄色や薄茶色に変色してしまうのです。

着色汚れは歯みがきで落とすことはできません。着色汚れは虫歯との関連性はありませんが、審美的に気になる人は歯医者さんでクリーニングしてもらうと良いでしょう。

さるくん

歯がきれいだと印象が変わりますよね。

鈴木先生

そうですね。営業職の人などもクリーニングする人が多いですよ。

2.カフェインが含まれている

緑茶や烏龍茶にはカフェインが含まれています。カフェインにはリラックス効果集中力を高める効果がある反面、妊婦さんは流産や低体重児出産、乳幼児は発育不良の原因にもなります。

とはいえ、緑茶や烏龍茶に含まれるカフェインは100ml中20mgで、コーヒーと比べると1/3程度と少量です。WHO(世界保健機構)では、カフェインの1日の摂取量が300mlを超えると上記のようなリスクがあるとしています。少量のカフェインは妊婦さんや乳幼児に影響を与えないという報告もありますが、可能性がないとは言い切れません。心配な人は控えるのが無難でしょう。

さるくん

妊婦さんや乳幼児には麦茶がおすすめです。

鈴木先生

麦茶は口当たりも優しいしいいですね。

虫歯を予防ができるその他の飲み物

さるくん

先生、他の飲み物で虫歯予防ができるものってあるんですか?

鈴木先生

紅茶やほうじ茶、抹茶も緑茶と同じと考えて大丈夫ですよ。

紅茶やほうじ茶、抹茶、玉露などは、すべて緑茶と同じ種類の木から作られます。製法がそれぞれ異なるため色も味も違うのですが、いずれもカテキンが含まれているので虫歯菌に対する殺菌力や抗菌力は同じです。

また、も、やはり虫歯を予防する効果があります。水には微量のフッ素やカルシウムが入っています。そして、水で口内を潤すだけで唾液の分泌を助け、唾液をまんべんなく循環させることができます。水には糖分もカフェインも入っていないので、万人に安全で虫歯になりにくい飲みものであると言えるでしょう。

お茶を飲んで虫歯になりにくい歯を作ろう!

緑茶と烏龍茶、含まれる成分や働きは微妙に異なりますが、どちらも虫歯になりにくくすることは間違いありません。共通するのは虫歯菌の活動を抑制することと、プラークを作りにくくすること。ただし、水分補給として毎回のように飲むと歯が着色する可能性があるので、1日に飲む量を決めて飲むのがおすすめです。

記事の重要ポイントをチェック!
    • 緑茶のカテキンは強い殺菌力がある
    • 緑茶には歯に良いフッ素がたくさん含まれている
    • 烏龍茶プリフェノールは歯垢を作りにくくする
    • 虫歯予防ができるお茶の淹れ方がある!
    • お茶を大量に飲むとかえって脱水症状になることがある
    • お茶を飲むなら着色汚れとカフェインに注意
    • 子どもには麦茶や水が良い